「第17回周南ベンチャーマーケット報告」を前田俊道准教授に聞く

2008年9月24日 掲載

「第17回周南ベンチャーマーケット」で無菌フグ肉についてプレゼンテーションと展示をしました前田准教授にインタビューしました。

「周南ベンチャーマーケット」はどうでしたか?
以前「周南ベンチャーマーケット参加」(リンク)で説明したように、9月3日(水)に、山口県周南市のザ・グラマシーというホテルで開催された、第17回周南ベンチャーマーケットで「無菌フグ肉」について展示とプレゼンテーションをしました。

参加者は何名ぐらいでしたか?
事務局の周南ベンチャーマーケット協会の情報では、来場者数は約200名を超え、交流会の参加者人数も70名と、盛況だったとのことです。

プレゼンテーションは如何でしたか?
共同研究者の芝 恒男教授がプレゼンテーションしました。「無菌フグの捌きはどれくらいの時間が必要なのか?」という質問がありました。答えは、「約20分間」です。大学関係者からの質問がほとんどでした。企業からの質問がなかったのが少し残念でした。
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無菌フグ刺しの試食テスト  プレゼンテーションの様子、芝教授

食品科学科のブースはどうでしたか?
無菌フグ刺しのパネル展示と、4℃で40日間保蔵のフグ刺し試食を行いました。フグ関係者や産業振興財団の方の来場があり、「40日たって食べられるとはびっくり」、「普通のフグ刺しとは全く異なる味である」等の感想をいただきました。

良い評価でよかったですね
実は、このフグ刺しは陸上養殖トラフグでした。無菌フグ刺しとしては海上養殖トラフグの方がよりよい評価を頂いていますので、海上養殖のトラフグ刺しを賞味していただけなかったのが心残りです。交流会の試食では海上養殖トラフグの無菌フグ刺しを用意しました。

無菌フグ刺しの試食はどうでしたか?
交流会の参加者に試食してもらいました。アンケート結果では、4℃、26日間が最も美味しいと答えた人が34人中11名で、次いで、4℃、12日間が最も美味しいと答えた人が10名でした。興味深いことに、4℃保蔵のほうが0℃保蔵よりも美味しいと答えた人が多く、4℃で旨みが増加していることが判りました。アンケートにご回答を頂きました皆様に御礼申し上げます。

今後の研究は?
何℃でどのくらいの期間熟成すれば旨みが増すのかを、最大100日までの保蔵期間で調べたいと思います。その他、包装方法や製造機械の開発を行います。詳しくは食品科学科トピックの「研究紹介〜芝恒男教授に聞く」(リンク)をご覧下さい。
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無菌フグ肉を造っている食品科学科の研究室からの海と山の風景
(中央が吉見湾、右手前が新講義、右奥が事務棟、左手前が生協)

有難うございました。

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