「第17回周南ベンチャーマーケット参加」について前田俊道准教授に聞く

2008年8月27日 掲載
今日は、「第17回周南ベンチャーマーケット」で無菌フグ肉についてプレゼンテーションする前田准教授にインタビューしました。

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   プロが作った無菌フグ刺し

---------「周南ベンチャーマーケット」とは何ですか?
周南ベンチャーマーケット協会が主催する「ベンチャー企業、個人起業家が、ビジネスプランを発表し、資金調達・販路拡大・業務提携等を呼びかける発表会」です。9月3日(水)の12:30〜19:00に、山口県周南市(旧徳山市)のザ・グラマシーというホテルで開催されます。年に2〜3回開催されていて、今回は第17回目です。


---------「周南ベンチャーマーケット協会」とは何ですか?
協会のホームページによれば、周南ベンチャーマーケット協会は、平成13年9月に徳山市(現周南市)と西京銀行および地元経済界が中心となってベンチャー企業育成を目的として設立されました。事務局を西京銀行関連会社のベンチャーキャピタルであるエス・ケイ・ベンチャーズに置き、より質の高い企業育成支援を提供できる体制を目指しているとのことです。


---------どんな企業が展示するのですか?
今回は、食品、IT関係、省エネ、コンサルティングなど多岐にわたる15企業が、西は熊本県、東は広島県から来て展示をします。


---------なぜ発表することにしたのですか。
実は、昨年にも発表のお誘いがあったのですが、あまりにも忙しすぎてお断りした経緯があり、今回「冷蔵庫で70日間保存可能な無菌フグ刺し」というテーマで「無菌フグ肉」を紹介することにしました。初めての参加なのでどのようになるのか不安です。


---------「冷蔵庫で70日間も保存できる」とは驚きですが、どのようにして作るのですか?
活きているトラフグから、表皮や内臓に触れないようにフグ肉を取り出して作ります。詳しくは食品科学科ホームページの「トピックス」の「無菌魚肉はこうして作られた!」をご覧下さい。

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    活きトラフグ                 真空パックした無菌フグ肉 

---------高価な活トラフグを使うのですね。研究費は大丈夫ですか?
一年間に100尾を超えるトラフグを使います。今年の夏はフグが高くて1尾4,500円ぐらいしますので大変高くつきますが、下関市から「ロングライフ・フグ開発研究」の受託費200万円を頂いて研究を進めています。

---------発表だけですか?
40日〜12日間、0〜10℃で保存した無菌フグ刺しを来場者に試食してもらいに感想を頂きたいと思っています。
今年の4月28日に始めて無菌フグ刺しの試食会をして、皆さんに「美味しい」との評価を頂きました。そのときは冬のフグでしたが、今回は旬をはずれた夏のフグですので、結果が心配です。

---------前田先生がフグ刺しを造るのですか?
いいえ、フグ刺しを造れるような腕前は持っていません。ホテルのトップシェフが造る段取りになっていますのでご安心ください。

---------私も無菌フグ刺しを食べてみたくなりました。周南ベンチャーマーケットでのご健闘をお祈りします。

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