平成28年度 食品科学科 食品製造学実習II 紹介 1日目
写真・文:3年クラス担当谷口
平成28年12月14~18日および12月21~22日に行われた食品科学科3年生を対象とした食品製造学実習II(工場実習)について、簡単に紹介させていただきます。
12月14日(水) 雨
食品製造学実習II(工場実習)は水産大学校内の食品加工実習工場を使って7日間行われる必修の実習です。本年は、マグロ肉を使ったレトルト食品を作ることとなります。
写真は工場内の食品加工検査室にて行われた事前の説明の様子です。実習後にレポートを書くためには、聞き漏らしてはいけないことがたくさんあった説明でした。
食品を扱う実習ですので、工場内設備や器具は清潔にしなくてはなりません。
11月に洋上鮮度管理実習(乗船実習)を行ったばかりですので、「指示を聞く」ことには慣れたものの、班長に任命された学生は班員の動きを考えて「指示を出す」という経験をすることとなります。指示が的確でなければ、作業が停滞し実習の終わる時間が遅くなってしまうことから、順序立てて的確な指示を出す良い練習となります。
本日の作業は、工場内の清掃と器具の洗浄がメインでしたが、明日以降にマグロを処理するため、冷凍していたマグロを一晩かけて解凍する必要があります。
しっかり防寒着を着込んで-50℃の冷凍庫に保管されていたマグロを取り出します。
今回用いたマグロは標準和名でビンナガとされるもので、15 kg前後の個体でした。記録係を任された学生は、重量以外にも様々な情報を書き留めておくという重要な役割がありました。実習初日ですので必要な情報を正しく書き留めることができたでしょうか。レポートを書くときに自分たちが書き留めた情報が正確であったかどうかを、身をもって知ることとなります。
協力して、水を張った解凍槽に浸しましたが、女子学生一人では持ち上げるのに苦労する大きさでした。
3班に分かれて作業するため、3尾を解凍槽に投入しました。
一晩かけて解凍し、明日以降の作業に備えることとなり、初日の作業は終了です。明日はマグロの解体を行います。