ここで懇談会で話題になった、いくつかの質問と回答について紹介させていただきます。

-入試について-
質問1:推薦入試は3種類ありますがその違いを教えて下さい。特に、今年度から新設された推薦入試 C- IIIについて詳しく教えて下さい。
 推薦入試Aは、水産高校を卒業(1年以内)あるいは卒業見込みの人で評定平均値が4.3以上の人。
 推薦入試Bは、高等学校を卒業(1年以内)あるいは卒業見込みの人で評定平均値が3.5以上の人。
 推薦入試C-Vは、高等学校を卒業(1年以内)あるいは卒業見込みの人で評定平均値が3.0以上の人で、次の条件を満たす人です。@水産加工業及びその関連産業の後継者 A水産加工業の指導者又は技術者のいずれかを目指す人となっています。

質問2:高校では文系コースですが、食品科学科を受験することは可能ですか?
 可能です。「私は文系だった」という学生がいますよ。ただ、入試の学力試験に数学T・U・A・Bの範囲から簡単な内容の試験がありますので、よく勉強して下さいね。


質問3:在学生の御家族は、水産業または食品業界に携わっている人が多いのですか?
 一般のサラリーマンの御家族が多いですよ。大学4年間、食品科学科で学んでいますと、水産業や食品業界に魅力を感じ、これらの分野に就職する人が増えてきます。

-授業・研究について-
質問4:学科紹介で、3つの講座が紹介されましたが、入学してから他大学の様にさらにコース分けがあるのですか?
 いいえ。コース分けはありません。入学してから卒業するまで皆様同じ内容の授業を受けることになります。ただ、4年生の卒業論文研究は3つの講座内の各研究室に配属されますので、その時に分かれることになります。この時までに、興味のある研究、自分がトライしてみたい研究を見つけておくことが必要です。


質問5:他大学と比較した場合、特徴のある食品科学科の授業や実習があったら教えて下さい。
 食品科学科では食の世界で、科学と文化の融合を試みています。「魚餐の科学と文化」では1千年を超える日本の水産物についての食文化を学びんでいます。さらに、今年度より開講された「水産食品士」は在学生や受講できなかった卒業生にも好評です。詳しくはこちらを御覧下さい。

質問6:卒論テーマは自分で決めているのですか?
 研究室の方針によって異なりますが、多くは指導する先生がテーマを出すことになります。しかし、与えられたテーマの研究を行ううちに、予期せぬ結果が生まれ新しいテーマが生まれることもあります。また、研究室の配属を決める時に、自分の研究に対する気持ちを熱く語ってくれれば、それに近い研究テーマを行うことができるかもしれません。

-就職・進学について-
質問7:食品科学科の就職リストに大手企業が多く挙がっていますが、実際、毎年どのくらい大手企業に就職しているのですか?
 目安としては、リストに挙がっている各大手企業に毎年一人ずつという風に考えて頂いて良いと思います。現状では、同じ大手企業に2人以上という事は少ないようです。ただ、大学に入ると良く判るのですが、大手企業で安定志向するよりは、中堅企業に入って、自分のカラー(持ち味)をバリバリ出すという選択をして、敢えて大手企業を避ける人もいます。従いまして、大手企業に採用が内定しても、断って中堅企業に行く人がいたりするんですよ。


質問8:卒業後、研究に携わる職業に就きたいのですが、学部卒で可能ですか?
 基本的には、学部の上にある研究科(大学院)に進むのが望ましいです。学部卒でしたら、企業では、「品質管理」や「商品開発」に携わる事になると思います。純粋に企業の研究所となると、研究科に進むのが断然、有利です。でも、質問の「研究」という大雑把なくくりであれば、「品質管理」や「商品開発」でも、充分に能力の発揮することができると思います。


質問9:研究内容や設備、スタッフが充実しているのに、他大学の大学院に進学する人もいるのはなぜですか?
 大学案内を見ると、確かに進学先に、水産大学校の大学院に、他の大学院が併記されていて、進学先が同等の様な見え方になります。しかし、現状は、本学への進学が圧倒的に多いです。恐らく、他の大学院に進学した学生さんは、研究分野の興味が他に移って、水産大学校では学べない何かを求めて、他大学の大学院に進学したと想像するのですが・・・。

Q:ところでオープンキャンパスはこれで終わりではないと伺っていますが・・・
 そのとおりです。10月13日(祭日)に食品科学科独自のオープンキャンパスを行います。今回都合がつかなかった皆様、もう一度食品科学科を見てみたい皆様、多くの方々の参加をお待ちしています。
 詳しい内容につきましては、後日ホームページで紹介いたします。


Q:オープンキャンパス以外の日でも見学できますか?
 事前に御連絡していただきましたら、見学は可能です。御連絡お待ちしています。
連絡先はこちら・・・
「オープンキャンパスに参加していただき ありがとうございました。」
  〜原田・田上・田中 オープンキャンパス担当に聞く〜

2008年8月27日

 今日は、8月23日・24日に行われたオープンキャンパスについて、担当の原田・田上・田中教員にお伺いします。

Q:ぜひ模擬実験や研究紹介の様子を知りたいのですが・・・
 日本には、古来から紫色の色素と言えば、植物の紫草の根の色素が有名だったのですよ。ところが佐賀県の吉野ヶ里遺跡から、貝の紫色素(貝紫)が発見されて、日本でも貝紫が使用されていることが分かりました。そこで今回の模擬実験では、巻貝の1つであるアカニシという貝から、パープル腺(内臓の一部)を取り出し、ハンカチを染めることを行いました。この色素は、貝の中に存在する時は、黄色をしていますが、取り出して太陽光に当てますと、黄緑、緑などの7種位の色を経て、最終的には赤紫色となります。この色の変化と、なぜ貝はこの色素を持っているのだろうかと興味が湧きますね。皆さん、楽しんで頂きました。

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Q:まず、今回のオープンキャンパスの様子はいかがでしたか?
 来年私たちの大学・学科を受験してくれる高校3年生の皆様はもちろんのこと、保護者の方、この時点で興味を持ってくれている高校2年生・1年生、そして、将来有望なお子様と一緒に来られた家族の皆様など、多くの方々が参加され、とてもにぎやかなオープンキャンパスとなりました。
 この場をお借りしましてお礼申し上げます。

Q:参加していただいた人は水産大学校食品科学科に興味を持たれたでしょうか?
 今回は、施設案内、研究紹介、模擬実験、在校生との懇談会を行い皆様納得していただけたと思います。特に、模擬実験と在校生との懇談会については興味をもっていただき、皆様真剣に説明を聞いていただきました。

模擬実験・研究紹介は皆様興味をもっていただきました。
<平成20年度オープンキャンパス食品科学科での説明>

先生! 推薦入試について詳しく教えて下さい。
      就職率は良いですか?
       水産加工に挑戦したいのですけど。

   <平成20年度オープンキャンパス
      全学での教員対応の質問コーナー>

たくさんの人が参加してくれました。
<平成20年度オープンキャンパス全体説明会>

Q:在校生との懇談会ではどの様な質問があったのですか?
 食品科学科のイベントとして「在校生との懇談会」を行っていますが、終了後のアンケートでは皆様から常に高い評価をいただいています。この懇談会は教員は完全にシャットアウトで、在校生が本音を話してくれますので、卒業研究の内容や学校生活の楽しさ、はたまた、受験勉強のアドバイスまで、先輩達がしてくれます。

先輩! 学校生活は楽しいですか?
      研究は楽しいですか?
       就職活動は大変ですか?

<平成20年度オープンキャンパス
    食品科学科にて「在校生との懇談会」>