有名なサメ映画として知られるJAWS(ジョーズ)では、平和な観光地に突如出現し、度重なる犠牲者を生み出した巨大なサメを退治、すなわち駆除する模様が描かれています。一般的にサメ類の多くは硬骨魚類と比較して成長が遅く、成熟年齢も高齢で、産仔数も少ないことが知られています。このような生物特性を有する種は過剰な漁獲圧に対し脆弱で、過度の捕獲によって個体数が激減すると考えられています。また、サメは高次捕食者としても知られるため、個体数の減少によって、海洋生態系の均衡が乱れる恐れも指摘されています。このような特徴を示すサメと上手に付き合うために、これまでに駆除以外の様々な被害軽減方法が考えられてきました。
本講演ではそれらの方法を紹介することで、一人でも多くの方にサメに対する魅力を感じて頂くことを目指しています。
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