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公開講座
第22回水産大学校公開講座
日時:
平成29年10月7日(土)13時〜14時30分
テーマ:
生き物としてのフグ、食べ物としてのフグ
プログラム
■
交雑する、進化するフグを安心して食べるには?
■
クサフグからトラフグが産まれる!? −バイオテクノロジーの挑戦−
※所属・職位・学位は、当時のものを掲載しております。
交雑する、進化するフグを安心して食べるには?
水産大学校
生物生産学科
准教授 高橋 洋
今年の春、東日本沿岸で交雑フグが増えているというニュースが世間を騒がせました。
交雑フグは毒のある部位が不明なため、漁獲しても廃棄せざるを得ないのですが、やっかいなことに純粋な種と見分けることは極めて難しく、水産の現場はたいへん混乱しています。
実は、フグの仲間(厳密に言うとトラフグ属魚類)は、他の魚と比べて種間の遺伝的な違いが小さく、もともと交雑しやすい性質をもっています。これまでも、トラフグとマフグの間など、さまざまな組み合わせで交雑が起きていますが、それらは全体から見るとごくわずかな割合でした。
ところが、東日本沿岸で起きているゴマフグとショウサイフグの間の交雑は、全体のおよそ一割程度を占めており、これまでとは桁違いの規模です。
本講演では、なぜこのような事態が起きているのか、また今後はどのように交雑フグを扱っていけばよいのか、今年行われた現地調査の結果も交えながらお話ししたいと思います。
クサフグからトラフグが産まれる!? −バイオテクノロジーの挑戦−
水産大学校
生物生産学科
助教 吉川 廣幸
水産重要種である高級魚のトラフグは、天然海域からの水揚げだけでなく、養殖による国内生産も非常に盛んです。
消費者や生産者を満足させる、美味かつ生産性の高い養殖トラフグをつくりだすにはどうしたらよいのか?
現在、生き物の設計図にあたるゲノム情報をもとに、養殖に有用な性質を持ったトラフグを作出する取り組みが進められています。
私たちの研究室では、それらの品種改良を支援する技術としてクサフグからトラフグを生産する代理親(借り腹)技術の研究を進めています。
有用な性質を持ったトラフグ品種を作出するには長期の時間を要しますが、釣り人にとって定番外道のクサフグが、より美味しく、より生産性の高い性質を持つトラフグを早期かつ効率的につくりだす切り札として活躍してくれそうです。
本講演では、フグ養殖に関連したバイオテクノロジー技術の基礎から、それらによる最新の水産分野への応用の話題までを紹介していきたいと思います。