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  公開講座

第5回水産大学校公開講座



※所属・職位・学位は、当時のものを掲載しております。
関門海峡を後悔せずに航海するために…?!
水産大学校海洋生産管理学科
教授  本村 紘治郎
 折角、水産大学校が下関にありますから、下関とお隣の北九州市の間にある歴史的にも有名な関門海峡に注目してみましょう。古くは源氏と平家の壇ノ浦の合戦、江戸時代には佐々木小次郎と宮本武蔵の巌流島の決闘、幕末維新は激動の地、昭和に入れば関門トンネル、関門橋、山陽新幹線の開通、平成の現在では観光スポットとして生まれ変わるなど、歴史の流れの中でその名をアピールしてきました。
 一方、関門海峡は船舶の交通にも大切な海域で、この海域を私たち海事関係者は瀬戸内海と日本海を結ぶ海上交通の重要な「要」としてとらえています。
 ところが、この「要」は
  • 狭い--------------
    一番狭い関門橋の下で約530m
  • 長い--------------
    六連島から門司の部埼まで約15マイル(27.8km)
  • 曲がっている-------
    S字型
  • 潮流が速い--------
    最高約11ノット(5.7m/sec)
  • 船が多い----------
    関門橋の下を通過する船は一日約600〜700隻
    さらに漁船やプレジャーボートが多い

 など、海上交通事故を起こしやすい様々な問題点を抱えていて、ここを通る船の船長は胃が大変痛くなる思いをするとか・・・。そのため、関係者による会議が度々開かれ、船の通り道を示す航路標識、船を安全な方向に誘導するための方法、航海の安全を確保するための基準などが検討されています。
 関門海峡を通るとき、事故を起こして「後悔」することのないように、船舶の交通安全つまり安全な「航海」のためにどのような対策がとられているか、今、関門海峡で何が起こっているか、関門海峡の交通ルールや実態調査で調べた船舶交通の様子とともに紹介します。




目から『うろこ』(@@)。『うろこ』から…??
水産大学校海洋機械工学科
教授  江副 覚
 水産業の持つ多面性を維持・発展させ、環境破壊を防止し資源の適正管理を行うとともに、水産機械の効率化・省力化のためには従来の生物・化学的な手法に加えて機械工学の技術を活用することが重要と考えます。本講座では、水産と機械工学の関わりに関心を持ってもらうために、魚のうろこに刻まれている成長線を機械的に測定し、コンピュータ解析する手法について紹介しました。また一つのおもしろいアイデアとして、『うろこ』から『音』を出してみました。

<キーワード>水産業と機械工学、うろこの鱗紋と成長線、コンピュータ解析、うろこの奏でる音




「ヒ素は恐い」とは限らない?
水産大学校食品化学科
教授  花岡研一
 講演全体を通しての主題は、「海洋生物(したがって、海産食品)には高濃度のヒ素が含まれるが、そのほとんどは無毒化されている」です。また、今回の講演では、ヒ素の科学に親しみを持っていただくための水先案内人として、ナポレオン、ボバリー夫人、ボロディンという3人の魅力的人物を紹介しました。科学的内容やこれらの人物についてここでは詳しくお話できませんので、興味をお持ちの方は、ネットをご覧ください(動画と音声)。

<キーワード>ヒ素、中毒、海産動物、海藻、生態系




ノリにのったバイテクのお話し
水産大学校生物生産学科
教授  水上 譲



水産物『商品』は消費者がつくる!?
水産大学校生物生産学科
教授  水上 譲
 水産物「商品」も、他の「商品」と同じくその価値は"市場"で評価される。 "市場"での消費者ニーズ(最近では鮮度・品質だけでなく、健康面や安全食品面でも水産物には関心が高まっている)に応えた水産物「商品」を生産し、供給することが、水産業界の社会的使命となっている。今日の水産物「商品」の供給体制のあり方を、消費者の視点から、水産物のブランド化(山口県の「根付きアジ」や大分県の「関サバ・関アジ」)をはじめ、地元消費に根ざした沿岸漁業の話などを紹介した。

<キーワード>水産物「商品」、消費者ニーズ、市場、ブランド化、地元市場