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  公開講座

第3回水産大学校公開講座
日時:
平成10年10月17日(土)13時〜
テーマ:
「海と情報」
−海を知ると、もっと地球を愛せる−

プログラム
光を利用してどのような海の情報が得られるか
海洋環境情報と沿岸海洋学−瀬戸内海とチェサピーク湾−
熟練とファジィ−人間中心の生産システムの構築−
生物の遺伝情報「DNA」



※所属・職位・学位は、当時のものを掲載しております。
光を利用してどのような海の情報が得られるか
水産大学校海洋生産管理学科
教授  杉原滋彦
 水域に関する情報を得るいろいろな測定法の中で、「光を利用した測定方法」に焦点を合わせ、この方法の長所、またこの方法でどういう水中情報が、どういう原理で集めることができるかを述べる。そのためには、まず河川水中の中性洗剤濃度を例にあげ、説明する。さらに、人工衛星から測定した光強度から、水生植物の分布、関門海峡の船舶の分布、表面水中のクロロフィル濃度などを推定する遠隔計測技術についても解説した。

<キーワード>海中の光、水中情報、遠隔計測、蛍光、合成洗剤




海洋環境情報と沿岸海洋学−瀬戸内海とチェサピーク湾−
水産大学校水産情報経営学科
教授  安田秀一
 潮位や流れの他に水温、塩分、濁度、PH、DO(溶存酸素量)、栄養塩など海洋環境に関わる情報の最新の測定方法と解析手法について述べ、さらに、それらを駆使した瀬戸内海と米国東部チェサピーク湾の観測結果とその海洋環境現象について報告した。また、測定法(海洋観測技術)の進歩と共に、一般に目に触れることの少ない海底の底質汚染が、養殖漁場を含む沿岸海域全体に及ぼす影響について論及した。

<キーワード>沿岸海洋環境、海洋物理学、海洋観測機器、データ解析手法




熟練とファジィ−人間中心の生産システムの構築−
水産大学校海洋機械工学科
助教授  中村 誠
 ファジィ理論を人間中心型生産システムを構築するための有用な道具として見なし、熟練的手法に相当する処理を組み込んだシステムの構築法について概説する。本法の特徴は、設計者のデザインモデルの充実のため、機能設計前に熟練者とのCommunication 等から熟練的機械操作に係わるメンタルモデルを解析すること、また機能設計では機械装置に優先して制御系を設計することにある。本法の適用例として、産官学の共同プロジェクトで開発したシステムを紹介する。

<キーワード>熟練、人間中心、ファジィ理論




生物の遺伝情報「DNA」
水産大学校食品化学科
講師  上西 由翁
 私たちの研究グループでは、アサクサノリに代表される「紅藻類アマノリ属」DNAの研究を進めています。アマノリ属は形態が大変類似しているため、その分類には熟練を要していました。今回明らかにしたrRNAの遺伝情報は種判別を可能にした一方で、同属内でかなり離れた関係であることも示唆していました。アマノリ属が獲得した多様な遺伝子が太古の海の変化にどのように対応してきたか、私たちの研究は今、始まったばかりです。

<キーワード>アマノリ属、rRNA遺伝子、系統進化