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  公開講座

第1回水産大学校公開講座
日時:
平成8年10月19日(土)13時〜
テーマ:
「沿岸域の高度利用と環境のあり方」

プログラム
沿岸漁場環境評価へのGIS(地理情報システム)の応用
「漁具と環境」を視点として沿岸底魚資源の有効利用を考える
魚の骨とうろこ−性質と有効利用−



※所属・職位・学位は、当時のものを掲載しております。
沿岸域漁場環境評価へのGIS(地理情報システム)の応用
−人工魚礁漁場を中心として−
水産大学校海洋生産管理学科
助教授  濱野 明
 沿岸漁場造成に伴う環境修復(ミチゲーション)技術を発展向上させるためには沿岸漁場環境の的確な評価と調査法を確立する必要がある。山口県長門海域を対象とした漁場環境評価法として、音響計測手法で得られた海中リモートセンシング情報や海洋環境調査で得られた情報などを地理情報システム(GIS)を応用することにより、沿岸域における漁場の環境整備並びに管理のための基礎的研究を行った。これらの成果は今後、沿岸海域開発の環境維持・修復及び創造に向けた総合的指針を策定する上で重要な意義を持つものと考えられた。



「漁具と環境」を視点として沿岸底魚資源の有効利用を考える。
水産大学校海洋生産管理学科
教授  藤石昭生
 漁業界にTAC(漁業可能量)制度が導入され、資源の保護と管理には重大な責任がある。各種の漁具の中で、底びき網は操業上の必要性から資源を根こそぎ捕獲する性質を持ち、生態系に悪影響を与える。また、刺網類の破網片に刺さった魚は回収できない。沿岸漁場には漁具の廃棄物が残され、河川からは家庭廃棄物が流入する。海洋環境の保全・修復についての国内外での取り組みを解説し、底びき網の選択的漁獲法の概要を紹介する。

<キーワード>漁具、漁獲可能量(TAC)制度、
          海洋環境の保全・修復(ミチゲーション)、選択的漁獲法




魚の骨とうろこ−性質と有効利用−
水産大学校食品化学科
教授  浜田盛承
 魚の骨やうろこは魚肉の利用を中心とすれば「じゃまもの」である。しかし、骨やうろこの成分はミネラルとタンパク質であること、ミネラルは体に吸収され易いこと、タンパク質はコラーゲンであることなどが分かるにつれて、医療や化粧品の分野にも目が向けられるようになってきた。本講座ではこれまでに著者が行ってきた魚の骨やうろこの成分分析の結果と、それらの食品、医療、化粧品分野における利用状況や展望について講演した。

<キーワード>魚骨、うろこ、アパタイト