漁業界にTAC(漁業可能量)制度が導入され、資源の保護と管理には重大な責任がある。各種の漁具の中で、底びき網は操業上の必要性から資源を根こそぎ捕獲する性質を持ち、生態系に悪影響を与える。また、刺網類の破網片に刺さった魚は回収できない。沿岸漁場には漁具の廃棄物が残され、河川からは家庭廃棄物が流入する。海洋環境の保全・修復についての国内外での取り組みを解説し、底びき網の選択的漁獲法の概要を紹介する。
<キーワード>漁具、漁獲可能量(TAC)制度、
海洋環境の保全・修復(ミチゲーション)、選択的漁獲法
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