東京シーフードショーについて原田和樹教授に聞く
2010年7月17日 掲載
Q:「下関フードテクノフェスタ2010」や「第3回小学館『大学は美味しい!!』フェア」では、食品科学科は大活躍でしたね。その余韻も冷めやらぬ中、今度は、「東京シーフードショー」に出展されると聞きましたが…。何でも、原田先生が、その出展の世話係をされているとのこと。良かったら、詳しく教えて下さい。 はいはい、君が言っているのは、「第12回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー(東京会場)」のことですね。通称、「東京シーフードショー」で構わないと思います。その通り、今年は、私が世話係をさせて頂きますので、紹介させて頂きましょう! Q:そもそも水産大学校食品科学科は初めての参加ですか? いえいえ、何年も前から、水産大学校は食品科学科が中心になって参加していますよ。昨年なんか、私も水産大学校主催のシンポジウムの演者として参加させて頂きました。今年は、初めて私が、水産大学校のブースと水産大学校主催のシンポジウムのお世話係をさせて頂きます。 |
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シーフードショーのホームページの表紙 |
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Q:では、「東京シーフードショー」について、ちゃんと説明して下さい。 承知しました。今年の「東京シーフードショー」は、7月21日(水)から23日(金)まで、東京ビッグサイトと言って、JR新橋駅から「ゆりかもめ」に乗って行ける国際見本市の会場で開催されます。社団法人大日本水産会が主催する水産商材の国際見本市であり、世界各国から約500社もの企業が集結して、約3万5千名の来場者を見込んでいるビッグイベントなのですよ。 Q:おやっ? 大学とは関係なさそうなイベントですねえ。 そんなことはありません。それは君の認識不足です。水産商材が、進歩発展するには、どうしても水産系の大学や研究所による技術革新を抜きには語れないのです。それは、大日本水産会の白須敏朗会長が招待状の中の挨拶でも述べておられます様に、水産大学校をはじめ、水産総合研究センター、東京海洋大学、近畿大学などが参加し、広く情報発信をするからこそ、水産業の持つ魅力とこれからの可能性を語ることができるのです。 Q:じゃ、水産大学校は何を発信するのですか? 水産大学校からの発信はたくさんあります。「無菌魚肉」、「アルコールブライン凍結法」、「水産加工における通電加熱法」、「魚介類の脂質の簡易測定法」、「好熱菌発酵餌の開発」、「魚醤の商品化」などです。ブースでは、研究成果のパネルのほか、魚類の脂質の簡易測定試験を行った実物の展示や、商品化された魚醤の試飲もできます。 |
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![]() 前田 俊道 准教授 |
![]() 鶴 専太郎 氏 |
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![]() 福島 英登 講師 |
![]() 田中 竜介 准教授 |
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Q:先程、ブースだけでなくて、シンポジウムのことも触れておられましたが…。 そうなんです。「同時開催セミナー」として、7月22日(金)の午後1時から、水産大学校主催のシンポジウムが行われます。今年のシンポジウムのタイトルは「水産物の鮮度取り扱い、加工、品質評価の最前線」です。どうです、魅力的なタイトルでしょう。演者は、食品科学科発信の新しい技術を実用化した3人の先生に講演して頂きます。また、ゲスト講演者として、水産総合研究センター開発調査センターの鶴専太郎氏の講演もあります。鶴氏は、水産大学校生物生産学科OBというご縁で講演して頂く機会に恵まれました。 Q:もっと、シンポジウムのことを、詳しく教えて下さい。 はいはい、トップバッターは、食品科学科の前田俊道准教授の「刺身を美味しく食べられる魚の取り扱い方」、二番手が、鶴専太郎氏の「近海まぐろはえ縄漁船海青丸による新たな試み」、三番手が、食品科学科の福島英登講師の「乳化すり身の技術開発」、トリが、食品科学科の田中竜介准教授の「魚の脂質の簡易測定法の開発」です。 Q:講演の具体的内容を知ることはできないのですか? それは、「東京シーフードショー」のホームページ、 http://www.exhibitiontech.com/seafood/ をクリックして頂き、その中から「同時開催セミナー」のボタンを押して、更に、水産大学校の項目を探して頂き、「詳細」のボタンを押すと、演者の略歴や講演要旨を読むことができますよ。 さすが、水産大学校の食品科学科、とても食の話題が豊富ですね。それでは、「東京シーフードショー」での食品科学科のご活躍を期待しています。本日は、インタビューを有難うございました。 |