2008年10月8日

「有機化学」(授業紹介:田上准教授)


田上先生 「有機化学」とは何ですか?
 いや、そうですね。有機化学は、昨今の食品汚染問題で大分、身近になってきていますよ。例えば、牛乳の中に入れられていた「メラミン」、普通は有機化学を学ぶ、工学部か理学部の化学専攻の学生さんしか知りませんよ。ところが汚染問題で、あっと言う間に有名になってしまいました。このメラミンは有機化合物と言われるものです。この有機化合物(おおまかに言えば、炭素原子を含んだ化合物)を扱う学問が有機化学です。農薬の「メタミドホス」、カビ毒の「アフラトキシン」も有機化合物です。

何だか難しそうですね。
 初歩の有機化学の授業では、そのような化合物はでてきませんが、有機化学に興味をもってもらうために、第1回目の授業の初めにメラミンの話を致しました。これらの話から始めると、学生さん達の目の輝きが変わり、集中度が上がるのですよ。私の有機化学の授業では、炭素原子を含んだ化合物、例えば、メタンアミノ酸などから学びます。

大切な授業科目のようですね。
 そうなんですよ。上学年で学ぶ食品化学、生化学の基礎となります。分子模型などを使って学べば、非常に楽しい学問ですよ。前回紹介(2008年8月13日)しました貝紫色素も、根本は有機化学です。

紫色素を出す貝
大分わかってきました。今日は有難うございました。

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