出前講義「水産食品について--魚の油はなぜからだに良いの?--」
2009年7月6日 掲載
下関市の生涯学習推進本部では、「生涯学習まちづくり出前講座」を行なっていますが、水産大学校もこれに協力しており、その出前講座のメニュー表の中には、水産大学校教員の行なう講義もたくさん入っています。ここでは、先日行なった出前講義について紹介します。 |
|
![]() |
|
(写真のスライドを使って出前講義の始まり・・ちゃんと聞いてくれるかな?) |
|
7月1日(水)に、下関市立熊野小学校からの要請を受けて、食品科学科食品機能学講座の松下映夫教授が、『水産食品について--魚の油はなぜからだに良いの?--』というテーマで小学生にもわかりやすく話をしました。熊野小学校では平成21年度の健康教育活動のひとつとして「食育」をとりあげており、それにピッタリの講義内容ということで、社会科でちょうど農業・畜産業そして水産業を勉強中の5年生の児童約90人を主体として、それに、教職員45人、保護者約25人も加わった、多くのの聴衆(160人)を体育館に集めて、50分間の講義を行ないました。 |
|
![]() |
|
(小学生は坐って熱心に聴いています。徐々に科学の世界に引き込まれていきました?) |
|
以下は、松下教授の感想です。 「これまで経験した出前講義の聴衆は町内会などの大人が中心でしたので、今回はだいぶ勝手が違いました。そこで、小学生にも興味を持ってもらえるように、そして、何となくわかったと感じてもらえるように、スライドに写真や絵をふんだんに入れるだけでなく、魚油(イワシ油)、畜肉の脂(ラード)、植物油(オリーブ油)の実物を持参し、さらに、“あぶら”の違いが実感できるような模型などを手に取って見てもらうことなどの種々の工夫を行いました。そのお蔭かどうかわかりませんが、小学生たちにも何とか最後まで飽きずに集中して聴いてもらうことができました。むしろ、だれ一人として居眠りする児童も無く、大学生よりも行儀が良いのでは・・・と感じました。」 |
|
![]() |
|
(“分子模型”を手にとって“あぶら”の違いを実感??) |
|
「ふだん、大学生に講義するのとは勝手が違って、たいへん緊張しましたが、良い経験をさせてもらうことができました。」 (文責:食品科学科 松下映夫) |