水大歳時記(令和四年度)夏 の 部
夏
そよ風と青葉の舞いで夏気分
白浜の波打ち揺れる夏の乳
足元の芽吹く生命(いのち)に夏想う
夏明けてフワフワ浮かぶ白マスク
夏が来て水大生は海へ行く
道民は山口県の夏がこわい
夏が来た日焼け予防めんどくさい
夏が来るサーフで肌やき魚突く
髪を切り暑い夏でも涼しいな.
夏が来る筋トレやって腹を割る
あついなつ みんなでたのしくあそびたい
夏が来る白い砂浜ここちよい
暑い夏光が反射青い海
出水なく清らかな夏天晴れなり
夏野菜カレーにしたらばかうまい
梅雨明けて蝉が鳴きだし夏が来る
梅雨が明け早めの夏がやってくる
鳩飛んで夏の台風動き出す
夏の旬イサキにアナゴ ハモマアジ
晴れた夏風がすずしくゆれる髪
君と我まぶしい日を浴び海と夏
窓を開けレースカーテンゆれる夏
初夏(しよか、はつなつ)
蒸し暑く小さな虫の音 初夏の夜
初夏の風まぶたを優しく重くする
波音で暑さ和らぐ初夏の夜
日の強さ夏の始まりをつきつける
堤防で初夏の日差しを浴びる我
初夏の風箪笥の奥から半袖を
初夏の風 学生に効く麻酔かな
時を経てじんわり暑い初夏来たる
初夏のほにょ輝く赤髪照るほくろ
初夏の日に沸とうするのは電気代
初夏三十もしや盛夏は四十度
立夏
夏来たる青葉の匂りよみがえる (編者)「香り」です。
夏来たるつりにいかんといけないな
セミの声響きわたれば夏来たる
夏来たる夜は涼しき良き日々よ
夏が来て海はまだ
日中のあの暑さと乾き夏来たる
夏来たる生きていることにただ合掌
夏来たるサーフの投げでキスをつる
夏来る海に映りし君の影
気がつけば立夏の色は雲と共に
虫が湧き湿度も上がり夏来たる
春終わり暑い日続く夏来たる
夏に入る虫の羽音で夜目覚め
夏来る照る陽吹く風葉がしげる.
夏きたり輝く海と白い砂
夏来たる夜は涼しき昼暑し
夏が来た鱚の天麩羅食べたいな。
夏来たり大空を舞うスズメバチ
虫の音うるさくなったら夏来たる
虫の声聞こえてきたよ夏が来た
夏浅し
朝起きてふと思う夏浅し
部屋の中虫にあふれる夏浅し
夏浅し夜の海風身に沁みる
夏めく
息切らし汗がしたたる夏めく日
縁側で西瓜をかじり夏めく日
大空の夏めく日々を映す海
麦の秋、麦秋(むぎあき、ばくしう)
清天に照らされ育つ麦の秋 (編者)「清天」は「晴天」or「青天」?
窓開けて夜風を誘う麦の秋
小満(せうまん)
小満や天地が青々く満たされる (編者)「青々く」と読み取りましたが…
六月
6月の水面に映る空模様
六月の空には悲しみあふれだす
六月の空気ただよう空の色
春眠も6月入れば夏眠/仮眠になる
六月の暗い空から夏が来る
六月は中間テストに追われけり
皐月(さつき)、たぐさ月
桜咲き花も落ちれば田草月
皐月病現代人の超える壁
題名 梅雨 皐月より 海風匂う 灰の空
芒種(ばうしゆ)
焦流る芒種の日の曇りかな
田植時
田植え時カエルがたくさん大合唱
空澄みて温かき時こそ田植期
田植時水田の底地固まる
入梅(にふばい)、梅雨入(ついり)
梅雨入りて心も空も泣いている
入梅を乱れる寝癖に感じたり
天気予報故郷の街では梅雨に入る
梅雨がきた六月の朝は憂鬱や
梅雨入り外干し出来ずに気がしずむ
梅雨入りし天気も心も雨模様
梅雨に入るどこもジメジメ日々眠い
梅雨入りて濃く香る草木汗かきて
梅雨入時前向かう風 上に雨
梅雨入り乾かない汗年一度
梅雨入り桜の花びら雨変わり
梅雨入りし雨を嫌って中に干す
梅雨に入りジメジメ暑くやる気なし
梅雨きたる毎朝登校大変や
梅雨入りして家が常にじめじめだ 入梅だ静かに私は夏を待つ
梅雨入で毎日雨が続いてる
梅雨に入り洗濯物が生乾き
普段より少し冷たい梅雨の風
梅雨入りし悪天候がひた続く
睡眠を邪魔する音は梅雨の証
梅雨穴はアスファルトにより塞がれり 梅雨空に隅に差し込む晴れ間あり
梅入りしモビー・ディック空泳ぐ (編者)「梅雨入り」です。
地元より一足はやい梅雨入りだ
梅雨入り飛ばない湿気夏を待つ
梅雨寒(つゆさむ)
梅雨寒く仕舞った冬着だしにけり
我思う梅雨寒ほしい暑い部屋
朝起きて雨がしとしと梅雨寒よ
梅雨寒のおふとんでるの大変だ
衣替え梅雨寒起きて後悔す
梅雨寒にしたたる雫一つ星
梅雨寒と友は言えども我暑し
夏至(げし)
夏至の夜に広場で響く子供の声
夏至の昼雲に隠れて日は見えぬ
さうざうし夏至の旱(ひでり)蝉(せみ)起こせ (編者)「せみ」は、「単」の上が「口」二つの古い 漢字のフォントがなく、「蝉」で我慢してください。
夏至ゆうべ昼と夜とがすれちがう
夏至の夜に続くこもれび家にさす
夏至の月 雨で揺らいで輝けり
夏至の夜海にはねる魚かな
夏至の日に雨が降ると腹が立つ
下関夏至の昼は長い
夏至の日々ジメジメ暑くやる気無し
夏至が来た季節も地軸も変化なし
七時過ぎ未だ明るい夏至の空
白夜(はくや、びやくや)
金色の白夜で今日も海渡り
白夜より早く来るは刻知不 (編者)「刻知不」とは、ひょっとして「時不知」 (ときしらず:脂ののった若い白鮭)?
半夏生(はんげしやう)
紫陽花が少なくなれり半夏生
水無月(みなづき)
水無月は雨の香りと運ばれて
嫌われる祝日のない水無月の 唯一の祝いは僕の誕生 二十一歳を重ねる桜桃忌 ←6月19日が誕生日です.
梅雨明(つゆあけ)
梅雨明けのビーチのエンジェル黒ギャルだ
梅雨明けて俺たちの夏開幕や
梅雨明けの太陽ジリジリ暑すぎる
梅雨明ける渇水の危険露知らず
梅雨が明け来てしまった吉見の夏
梅雨明けて元気な声が聞こえけり
梅雨明くも着席邪魔する陰気坊
梅雨過ぎ雨風止んで一安心
梅雨明けて蝉が鳴き出し夏到来
晩夏
浦河で優駿巡る晩夏の候
夏の朝
春終わり暑さ感じる夏の朝
目が覚めて日ざし刺す皮膚夏の朝
夏の朝起きたら手足に虫刺され
夏の朝せみの鳴き声起こされる
夏の朝惰眠をじゃまするせみの声
夏の朝日ざしにあらがい開くまぶた
夏の宵(よひ)
独りぼっち空を見て酔ふ夏の宵
夏の夜
夏のよる薄着で寝るなり腹こわす
堀見れば猫と目が合う夜半の夏
夏の夜夏虫達がせせりなく
死後の世をあらしの夏夜に考えた
短夜(みじかよ)、明易(あけやす)し
眠れぬ目短夜うらむ窓の外
短夜の課題しながら朝日見ゆ
夏の宵黒の帳の明け易し
熱帯夜
風鈴も鳴かぬ真夏の熱帯夜
熱帯夜で起床後向かう風呂場へと
暑し
***ちゃん暑い日ざしに負けないぞ
だんだんと近づいてくる夏の暑さ
夏の暑さかきけす程の電気代
暑さにて上限知らず電気代
あついなかあつすぎてたおれそう
あつさに負けずに頑ばろう
下関暑いョ暑い暑スギル
せみがなき夏の暑さで力無し
極暑(ごくしょ)、猛暑
猛暑日に滲む汗と更衣
猛暑日の木影に走る海風か
六月の猛暑の中で山登り
猛暑日に缶ジュースを一気飲み
梅雨明けて猛暑続き夏バテだ
梅雨明けて間髪入れずに夏猛暑
溽書(じよくしよ)
雨降りて気持ちの下がる蒸し暑さ
六月の蒸し暑い日は過ぎてほしい
涼(すず)し
涼しさで毎年の楽しみ秋服選び
夏の果(はて)
夏終わり瞼が重い休み明け
夏が過ぎ暑がりの彼も去りにけり
夏の日
半袖に腕を通す夏の日よ
夏の日よ窓辺で輝く消毒液
夏の日に照らされ輝く一雫
夏の日にまぶしい笑顔きらびやかに
夏の日に蝉の声とバスを待つ
夏の日は海に飛び込み涼みたい
夏の空
夏の空風ひとつなく心地よく
雲の峰
視線の先我を見守る入道雲
青い空入道雲がそびえ立つ
入道や海の彼方に昇りけり
夏の日の入道雲漫(すず)ろなる
陽炎の立つ坂道に入道が
蒸し蒸しと暑い蒸気で入道雲
梅雨の月
梅雨の月灰色の空日を隠す
雨止みて雲間に顔出す梅雨の月
梅雨の月雨が続いて見えない
夏の風
海見ればむしむし暑い夏の風
夏の風午後に吹き込む講義室
黒南風(くろはえ)
黒南風や障子の白を灰に変え
青嵐(あおあらし)
汗乾わく夏にうれしい青嵐
夏の雨
夏の雨紫陽花の花咲く季節
梅雨(つゆ、ばいう)
梅雨の夜はっと目開く外の音
梅雨の空べたつくような湿気かな
梅雨始め蛙鳴き出し合唱会
晴れと梅雨子どもとカエルがせめぎあう
梅雨が来て蛙が鳴く田舎道
梅雨が来て雨風強く家揺れる
くつぬれて朝登校の梅雨かな
洗濯が億劫になる梅雨の時期
出身と温度差感じる梅雨の時季
梅雨の朝低い雲に手が届く
一晩で急に訪れる梅雨の音
朝起きる激しい雨音梅雨かな
梅雨になり気分と雨が落ちてくる
梅雨の時期家でゴロゴロ暇すぎる
早くやめ、ひたすら願う梅雨の雨
北海道夏になっても梅雨が来ず
梅雨の山香りが変わる露天風呂
家を出て梅雨の雨見て家戻る
梅雨の朝沈む心と雫の音
梅雨の朝鬱憤溜まり空暗く
梅雨となり蒸し暑い空辟易す
梅雨の空蒸される湿気に除湿ON
電気代高くてあせる梅雨の時期
梅雨の日に今日も私は偏頭痛
梅雨の水飲んで味増す海の幸 マイワシ、イサキ、アナゴ
女梅雨濡れぬ日々のさびゆくみ
梅雨時の気候は既に夏模様
朝早く梅雨の音にて起こされる
梅雨の時期雨が降る降るいつやむの?
空梅雨(からつゆ)
空梅雨遠き故郷を想う
五月雨(さみだれ、さつきあめ)
五月雨に誘われ遡(のぼ)る 五月鱒(さつきます)
五月雨の歩ゆめぬ日々の足元の悪さ. (編者)「歩めぬ」です。
夕立(ゆふだち)
夕立で廉滴る乱反射 (編者)「廉」は「簾」(すだれ)?
雷(かみなり)
雷光(ライコウ)に見える晩夏の天井
雷(いかずち)の空の呼び声響き立つ
梅雨晴
布団干し素麺啜る梅雨晴れ間 薄まるつゆ見て想うは将来
五月晴(さつきばれ)
五月晴れ似合わないよな仕送りのニット
夕焼
夕焼けが赤くもえつきもう夜かな
日が沈み優しきものの夕焼けや
夕やけとあなたの背中がまぶしくて
夏の山
夏の山生命みなぎる若々さ (編者)「若々さ」は「若々しさ」?
夏山の風に揺られし緑かな
氷河
減る氷河蒼き悲しみ溶け海へ (辻井健希)
出水(でみづ)、水害
出水と聞くが空に雲は無く
夏出水梅雨入りて川にごる
出水かな灰の曇天水たまり
出水川命の源育むなり
大雨で道路が陥没田舎怖い
濁流に負けるな負けるな釣りの舟
夏の海、夏の浜
夏の海うかびあがるは昼の星
夏の海茶色いからあげ **の頭 (編者)「**」は人名?
太陽と海風来たる夏の浜
夏の海じりじりあがる蜃気楼
悪ガキが海月を溶かす夏の浜
海の夏水母でたくさんあふれてる
夏の海 海月にさされておおさわぎ
夏の海暑い日々の中涼しげに
岩場には数多の魚夏の海
自転車で釣竿背負って夏の海
夏の海 水の鏡はより光る
夏の海輝く今日は車校日和
夏の海遠くを望めば水平線
夏の海色とりどりのうきわ浮く
夏の海滴る黒髪白い肌
夏の海近くの浜辺でスイカ割る
夏の海泳いで広し聴いて近し
たくさんの生き物泳ぐ夏の海
夏の海スパゲッティ屋 はしがない
卯波(うなみ)
足後も卯波流れて消えていく (編者)「足後」は「足跡」?
皐月波(さつきなみ)
内湾の水面(みなも)に走る皐月波
窓開けて月夜に響く皐月波
皐月波うさぎが跳ねる海景色
美しき夕暮れ時の皐月波
泉
白色の光を反射(か)えす泉かな
水中の魚と遊びし泉かな
清水
梅雨入りし涸れし川から岩清水
滝
滝を見て蛇口を閉めたか考える
夏休み
夏休み海に飛び込む大学生
夏休みみんなと船釣り楽しみだ
夏休み遊んで食べてまた遊ぶ
夏休み僕の本棚図書館だ
夏休み簾の下で過ごしけり
夏休み早く来てくれ夏休み…。
梅雨明けて早く来い来い夏休み
夏休み家でダラダラ時過ぎる
夏休み期末に向けて勉強だ
夏休みたくさん遊びよく寝る
夏休みまたぜきたきた夏休み
夏休みその後に試験気乗りせず
予定組み思案に耽る夏休み前 夏休み始まる前の高揚感
夏休み 次の楽しみ 冬休み 夏休み 線香花火 君の影
気がつけば 終わっているよ 夏休み
豆アジを サビキで 釣ってクエ狙う
飼猫に会いに故郷へ夏休み
更衣(ころもがへ)
夏が来る似た頃合いに衣替え
恋散って桜も心も更衣(ころもがへ)
更衣周りを見てから気づいてる
暑くなり更衣への季節かな
衣替え中途半端で大変だ
夏の空顔黒塗装衣替え
衣替え上着の洗い方母に聞く
すててこ
げいにんの まきのステテコ おもしろい
リラコ履き床に寝転ぶ大の文字
海水着
破浜で水着の美女を拝みたい
夏帽子
夏帽で日を遮ぎってもなお暑い
夏帽を深く被って岐路に立つ
夏帽子陽に照らされて海へ行く
夏帽子風になびくワンピース
夏帽子潮風を受け空へ舞う
青空と風に吹かれる麦わら帽子
六月の朝陽に呑まれて麦わら帽
夏料理
夏料理クーラーなしで耐える昼
夏料理これからの季節楽しみだ
豆飯
散歩から帰ってくれば豆御飯
冷索麺(ひやさうめん)
箸構え流しそうめん我先に
そうめんに一人静かに思い馳せ
冷し中華
学食に冷やし中華欲しいです
生協で冷やし中華食べたいな
葛餅(くずもち)
涼しいくずもち えんがわにふうりん
葛饅頭(くずまんでゆう)、葛桜
今一番とにかく食べたい葛饅頭
葛饅頭食べてぶらつく橋の上
白玉
白玉や母親のことを思い出す
白玉が暑いカラダを包み込む
白玉か迷っていたらゆでたまご
白玉が早く食べたい夏の夜
柏餅(かしはもち)
柏餅何度食べても飽きないな
柏餅気付かぬ間にカビ来たる
柏餅並びて感じる夏の風
清涼飲料水
片思いラムネの玉でせきとめて
ラムネ瓶夏の光と海映す
氷水、氷店(こほりみせ)
食べたいな夏まつりでのかきごおり
かき氷急ぎかきこみ固まる子
かき氷七色光る器の中
氷菓
放課後にコンビニ寄ってアイス食う
窓越しにアイス片手に高校生
麦湯、麦茶
キンキンに冷えた麦茶で涼む昼
夏座敷
夏座敷 経と上がる香の煙
噴水
噴水が上がると心舞い上がる
(編者)「噴水の止(や)む刻(とき)われにかへるとき」(佐々 木千代恵)に倣って 噴水の止む時季節変わるとき
水光る噴水で遊ぶ子供たち
暑くなり噴水の場所人だかり
噴水に日光が照る神秘的
大阪城噴水群がるちびっ子ら
噴水で水あびしてる子供たち
簾(すだれ)
雨に濡れキラキラ光る簾かな
古簾すきまから覗く夏の青
簾からスポットライト恥ずかしい
蚊遣火(かやりび)
火を点けて蚊取り線香夏の夜
冷房
空調機掃除後回し暑さ耐え
あ〜あつい早くクーラーつけてくれ
暑い暑いエアコンつけなきゃ死にそうだ
寮生活冷房ついてる部屋集合
梅雨寒をスマホで調べる冷房の下
クーラーの無い講義室暑すぎる
冷房だ夏まっさかり気がゆるむ
暑すぎてエアコンつけて腹壊す
冷蔵庫
青物の腐る音聴かすな冷蔵庫
冷蔵庫家に着くなりアイス食う
扉を開ければ冷えたコーラ 氷マシマシライムを沿えて (編者)「添えて」です。
冷蔵庫四月の食材においだす
冷蔵庫暑い夏の助け舟
開け閉てに幸せ感じる冷蔵庫
暑い日に開けるは冷たい冷蔵庫
肉腐り地獄に化ける冷蔵庫
夕焼けにすっからかんの冷蔵庫
つい昨夜開かなくなった冷凍庫
とう突にうなりはじめる冷蔵庫
冷蔵庫開けると思う冬来ぬか
扇風機
要節電エアコン止めて扇風機
名シーン音でかき消す扇風機 おうち映画あるある
風鈴(ふうりん)
風鈴と青葉の香る窓の風
昼休み 身体とどめる 風鈴の音
風鈴音うるさすぎて怒鳴られる
もう少しエアコン阻むは風鈴の音
蝉の声 目覚まし入らず 夏の朝
風鈴をうちわであおぎ蝉が鳴く (編者)吊り下げられた風鈴向かってうちわで扇いで いる子供の背中と、風鈴の向こうで、俳句を詠みなが ら「ミーンミーン」と鳴いている蝉のイラスト略。
日向水(ひなたみず)
縁側にふと昼告げる日向水
打水(うちみづ)
打ち水と路地裏のサメ空は青
田植(たうゑ)
華やかに舞えや祝えや御田植を
週末は家族総出で田植えする
繭(まゆ)
未だ見ぬ期待膨らむ繭の外
烏賊釣(いかつり)
烏賊釣りに挑んでみるがいと寒し
つりが好きイカはつれないメスもまた
ヨット
ヨットの帆風を受けては日が進む
横風に揺られるヨット夏がきた
港からヨットを浮かべる地平線
風受けて白い帆一隻胸を張る
そよ風に揺れるヨットと君の乳
サーフィン
寝くたれのサーフボードで魚釣り
灼熱やサーフボードは照らされて
泳ぎ
暑い夏水着に着替えて海で泳ぐ
海水浴
暑い夏みんなでビーチで海水浴
花火
夏の夜激しき夫婦花火かな
夏の夜 夜空に浮かんだ大きな花火
大花火照りて眩しき隣顔
かがやいて川にうつるは夜花火
ナイター
ナイターの光で鯉が赤く成る (藤井健希) (編者)「C」のイニシアルのついた野球帽のイラス ト略。
ナイターと馬の去る音一文無し
広島のナイター球場手汗握る
ナイターの夜歓声加わり熱気が続く
ナイターのみらスタが沸く大迫で
跣足(はだし)
灼熱の裸足で跳ねる浜辺かな
髪洗う
昼過ぎに浴びる潮風で髪洗ふ
魚突き彼らとともに髪洗ふ
伸びてきて日に日に長く髪洗う
汗
汗をかくとても短い登下校
BBQしたたる汗と頬に炭
目を閉じる蒸して汗ばむ講義室
日焼(ひやけ)
しゃくねつの真っかな太陽肌をやく
日光が肌に当たって日焼けする
マスクの中汗でよごれた日焼け止め
ひやけどめ やけないはだと やけたはだ
思い出と同時に残る日焼け跡
夏の風邪
暑くなり薄着で寝たら風邪ひいた
暑い夏クーラーつけて風邪をひく
熱中症、日射病
ふらふらとしたら水飲め熱中症
母の日
母の日は日頃の感謝伝えたい
海の日
海の日も働かされるよブラックバイト
鯉幟(こひのぼり)
卓上に手の平サイズの鯉昇り
逆風を飲み込み昇る五月鯉
海開(うみびらき)
海開き赤い斑点砂の跡
海へ行き、くらげ刺された海開き
静寂の終わりを告げる海開
海開足裏伝わる砂の熱
まだ慣れぬ少しひんやり海開
海開き明日も今日も時忘れ
雨蛙(あまがへる)
明朝の雨によろこぶ雨蛙
アマガエル ハエを相手ににらめっこ
鯰(なまづ)、梅雨鯰
梅雨の中鯉と笑う鯰の影
梅雨明けに大鯰求めいざゆかん
草の根をかき分け泳ぐ鯰の子
鮎(あゆ)
鮎跳ねる夏の知らせを思わせる
夏の日の鮎の塩焼きおいしいな
鮎がね食べたい食べたい食べたいな
三上***旬をむかえた鮎三噛み (編者)人名は一部略。
火照り日にしたたる汗に映る鮎
こぼれ日と川のそばには鮎と酒
つかみどりすばやくよける鮎のむれ
上目指し成長していく稚鮎たち
深山へと鮎が上りて人登る
鮎焼いたあとの火の香残りけり
酒の中私と焼かれた鮎の骨
山女(やまめ)、山女魚
夏に入り山女魚を釣りて谷下る
山女達見えるやつらは釣れぬもの
夏の日に山女魚を狙って山登り
山静か山女魚釣りの極意なり
澄んだ青翔ける山女魚の影一つ
渓流で山女釣りしたい夏の日に
熱帯魚
熱帯魚彼らの夏は涼しそう
熱帯魚買って二日で死んじゃった
熱帯魚カラフルすぎてきもちわるい
水槽が淡く色付く熱帯魚
熱帯魚綺麗に輝く水族館
熱帯魚色鮮やかに泳いでる
鮴(ごり)
川へ行きごりを釣って焼いて食う
暑い日に鮴の塩焼き食べたいな
黒鯛(くろだい)、ちぬ、かいず
黒鯛を釣る友の横で地球釣り
黒鯛溢れ餌を投げれば荒波みよ
ちぬ釣りで朝から晩まで同じ場所
海眺め黒鯛泳ぎ波揺れる
黒鯛を早く釣りたい夏の日
川入り黒鯛釣りて持ち帰る
いさき
魚市場あぶらの乗った梅雨イサキ
初鰹(はつがつを)
荷造りし共に旅立つ初鰹
鰹(かつを)
鰹つる竿のしなり美しい。
鯖(さば)
鯖の足読むほど速い速さかな
これからの季節はやはり鯖が食べたい.
食卓に香る焼き鯖鳴くお腹
鰺(あじ)
永田川迷い込む鰺釣りたいな
皐月波 命の光 アジの群れ
梅雨空に鯵を求めていざ海へ
鱚(きす)
防波堤みんなで並んでキスを釣る
鱚釣れた天ぷら、刺身なにたべよう.
白鱚の数が釣れれば夏が来た
鱚狙い大遠投する釣り人や
手のひらに収まらないほどでかいキス
早よ終われ 授業急(せ)かすは 浜のキス
砂浜で砂遊びしてたらキス現る.
鱚到来腹を満たしに堤防へ
キス釣りは天ぷら煮つけなににしよう
鱚ほしく日の目も見ずに糸たらす
友と海食費浮かすぞ鱚釣りだ
空腹でなくてもおいしい鱚の刺身 空腹でなくてもおいしい鱚の天麩羅
飛魚
飛魚や波を蹴って我を越す
進む船並び空舞う飛魚や
翻車魚(まんぼう)
おちょぼ口まんまる巨体の翻車魚
皮剥(かははぎ)
海の中えさを取ってくかわはぎ君
カワハギノ ヒヲムキデルミノ石竹色
皮剥の肝付きの寿司これぞ美味
かわはぎを釣って感じる海の音
皮剥の刺し身を食べる夏の日に
虎魚(おこぜ)
夏の日は虎魚がやっぱり食べたいな
鬼虎魚内側きれいなうまいやつ
夏の夜俺のおこぜが危険だぜ
かさご
赤面症昨晩食べたカサゴかな
間八(かんぱち)
間八の刺身が食べたい梅雨の夜
間八をを捌く両手はいとをかし (編者)「をを」は「を」?
かんぱちの盛られた皿も今は空
遊漁船かんぱち狙って沖へ行く
鱧(はも)
鱧つりてさばいて焼いて食べる夜
ハモの歯は私の皮フをえぐり取る
夏が来た吉見漁港でハモをつる
初夏の鱧京の都の風物詩
業スーで思わず手に取る鱧と茄子
穴子
アナゴ食いウナギも食って幸せだ
鰻(うなぎ)
ちゃぷちゃぷと夏至の夜にてうなぎ取り
章魚(たこ)、蛸
蛸煎餅潰され聞こえる蛸の悲鳴
海泳ぐ本当の姿を見せぬ蛸
今食べたい刺身といえば章魚の刺身
烏賊(いか)
春先にイカを狙って竿上下
散歩から帰って来ればイカ御飯
アオリイカ我腕なくただの煽るイカ
アオリイカいつになったらつれるのか.
吉見港浮えゆく斑点イカ到来 (編者)「浮え」は「増え」?
イカ食べて体が少し いかれたよ
帆立貝(ほたてがひ)
貝柱歯の間にはさまる帆立貝
帆立貝夏の海に耳吊られ
蟹(かに)
(編者)「穴よりも大きな蟹の出てきたる」(山下しげ人)に倣っ て 溝よりて大きな蟹が出て来たる
穴の中のぞいてみたら蟹の群れ
取れざるの蟹の大きさの皮算用.
蟹を獲り出汁を取って汁物に
湧き水がしたたりおちてカニおどる(大迫菊)
泉湧く蟹の集団遊びけり
水母(くらげ)、海月
暑くなり海月と一緒に海泳ぐ
月の夜照らされ光るクラゲかな
ノーパンで水母に刺される空の人
ふわふわとただよう水母絹のよう
海見れば海月がふわふわうろついて
釣り行きて水面揺蕩う海月たち
海の月青く輝く大海月
海中の風鈴つとめる大海月
月光に光り輝く夏海月
夜釣り中水面で光る水水母
海に咲く小さき花は水くらげ
浜にいる海月つついて楽しいな。
友人が水月に刺されておもしろい (編者)「水母」or「海月」です。
ゆらゆらとたゆたう海月積乱雲
夏の蝶(てふ)
虫取り網アゲハ蝶を追いかけて 駆け抜けるは夏の畦道
螢(ほたる)
螢の生 人は一夜のおうせとす
初夏の候蛍が飛び交う近所の川
川棚の蛍の光よろよろと
夜が更けて 見えぬ道先 見える蛍
暗闇にともる光は蛍かな
暗くなり蛍が光る帰り道
兜虫(かぶとむし)
カブトムシみつを求めて飛んでゆく
雨打たれつやで光った甲虫
兜虫腕にくっつき皮膚むける
兜虫月光遮る黒い星
兜虫少なき光に誘われて
兜虫少年心取り戻す
美しき赤き光沢甲虫(かぶとむし)
兜虫幼き頃は兜無し
カブトムシ7月8月人気物 (編者)「人気者」をあえて?
カブトムシ樹液求めて飛んでゆく
カブトムシつかまえるのが楽しみだ
瓢虫、天道虫(てんとうむし)
はらっぱは天道虫の美術館
梅雨入りし天道虫よ晴らさんか 天道の後追い歩く天道虫
蝉(せみ)
木の下でモゾモゾ蝉が動く音
明け方の蝉の声にて目覚めけり
せみの声アラームよりも目覚めいい
目覚ましを切っても止まぬセミ音も
暑くなり季節知らせるセミの声
アブラゼミ油であげたら美味いかな (編者)口偏に「美」+「味」の「うま」いはフォント にありません。
クーラーと夕立の日にせみがなく
聞くだけで汗が湧き出る蝉の声
目を開くクマゼミの鳴く暑い朝
目覚ましの前にセミ鳴きうっとうしい
夏の日に鳴り響いている蝉の声
いつの間に聴かなくなった蝉の声
蚊(か)
殺気立つ蚊の起こす夜また来たる
無運無運(ブウンブウン) 藪蚊に寝られぬ夏の夜 「無運無運」←造語です。羽音とかけました。
水無月に現れ血狂う小さき蚊
草蜉蝣(くさかげろふ)
橙の空に散りゆく蜉蝣か
蝸牛(かたつむり)
雨上がり紫陽花の上かたつむり
遅刻するなぜなら彼はカタツムリ
カタツムリ足跡残して溶けにけり
葉桜
葉桜を見て思い出す荷解き疲れ
桜の木花から葉へと移りゆく
薔薇(ばら、そうび)、しょうび
紅の薔薇の伸びたる枯山水
カンバスに薔薇の花々咲きほこる.
薔薇の咲く船の上には棘がある
牡丹(ぼたん)
白牡丹見ながら帰るいなか道
牡丹咲く白い道を行く来人
凪写す牡丹の君は今は見ず
牡丹咲く昼間の庭に舞う蝶々
堂々と小座敷に咲く夏牡丹
紫陽花(あぢさゐ)
紫陽花を横目にはげむ猛勉強
つゆ明けて終わり近づく紫陽花や
紫陽花に滴る水と蛙かな (辻井健希)
紫陽花が色とりどにり咲いている (編者)「とりどにり」は「とりどりに」?
紫陽花が荒ぶる雨に咲いている
紫陽花を母に贈る梅雨始め
紫陽花が雨の音色に同化する
雨上がり残る水滴紫陽花に
青梅、梅の実
梅の実の熟れる日々の暑たかさ.
雨ふりてすくすく育つ梅の実が
青梅の漬けゆく日々の染まりゆく色
青林檎(あをりんご)
縁側で寝そべって食む青林檎
青林檎食べて目覚める彼のキス (辻井健希)
青林檎りんごとなにがちがうんだ。
枇杷(びは)
枇杷齧り思い出すのは幼心
びわ実り囲む食卓華やかに
そよ風とほのかににおう びわのにおい
夏蜜柑(なつみかん)
梅雨前に季節外れの夏蜜柑
潮浴びる瀬戸に広がる夏蜜柑
梅雨の空雨打たれ落ちる夏蜜柑
潮風に吹かれて揺れる夏蜜柑
夏の朝木々に揺れてる夏蜜柑
若葉
桜散り芽生えた若葉が夏を呼ぶ
青葉
陽が長く風に揺られて青葉かな
初日の日の青葉が風に揺れている
風吹けば鼻をくすぐる青葉のにおい
新緑
華落ちて新緑に染む榛名山
新緑に集まり増える動物が
南中で山の緑に目が眩む (タイトルなし 短歌一首)
万緑(ばんりょく)
山並みが万緑に染む昼下がり
万緑や夏の陽を浴びゆらゆらと
万緑の木々にも勝る水大生
万緑の山かけ回る小学生
万緑の陰にて暑さをやり過ごす
うっすらと小窓に山の万緑が
万緑の中から朝顔おはようさん
万緑の光り輝く吉見かな
万緑の夏の日を早く楽しみたい
万緑や人を包みて照り給う
睡蓮(すいれん)
睡蓮にトンボがとまり風が吹く
百合(ゆり)
百合咲きて景色色どり夏想う
白百合や雨降り止んで香り立つ
茄子(なす)の花
咲きほこる豊作の予感茄子の花
茄子の花いつかは変わる茄子の鼻
茄子の花果実になれば夜が来る
梅雨明けて日を見て笑う茄子の花
筍(たけのこ)
たけのこと我が子の成長時早く
竹の子に身長越され春半ば
トマト
日を浴びた真っ赤なトマト丸かじり
湧水にかご一杯の真っ赤なトマト
暑い日は真っ赤なトマトを丸かじり
猛暑の日鮮やかに染まる紅トマト
夏草
脇道に凛と生えるは夏草か
青草の刈り込まれたる香りかな
月見草
ふるさとにおいしげるは月見草
授業
念願の長期休講 命の入浴
授業中教室に響く喋る声
ねむくても眠気ふっとぶ***ちゃん
落書きも証拠隠滅草の丈
雲がいう 5回までなら休めるぞ 歯を食いしばり 準備する僕
隣席が揺れてうるさくうっとうしい
春過ぎて薄着で講義風涼し
大学のじゅぎょうがとてもねむすぎる。
統計を学ぶいよくはあっちゃうよ
学生生活
急いでもロクな事ない今習ぶ (編者)「習ぶ」は「学ぶ」or「習う」?
右を見て 左を見ても 山に海 十連休の 穏やかな日々 散歩道 あなたと行った 海に今 私は一人 空を見てます (編者)背景に雲と太陽、その手前に4つの富士山型 の山の連なり、その手前に海に浮かぶヨット、そして 一番前にそれを見ている人の後ろ姿のイラスト略。
学食が揚げ物ばかりでふとりそう
寝ることが気持よきかなこの季節
新学期全く決まらぬバイト先
白波にかきみだされる海の砂
騒がしい耳横で鳴く虫の羽
雨降りて体が重い休み明け
今日も元気に楽しく生きている
楽しい!
わた雲の浮かぶ青空澄み渡り (編者)薄く描かれた多分山上の綿雲のイラスト略。
海沿いを漕ぎ続けたら見えてくる
白い砂波打ち際にさらさらと
山登り嫁の二山も登りけり
車校にて高速道路めちゃこわい
階段でタオルを握る坊主たち
ジリジリとてる日の光に目を凝らす
仮免をとれたが次は卒検だ
山を抜けきらりと光る水面(みなも)かな
海岸は海も美女も美しい.
心地良い風に揺られて安芸太郎
夜水路高く舞いたる光あり
初恋が実って彼氏できました
香り立つ異国情緒と焼きカレー
ダイエットいつまでたっても明日から。
波打ち際リア充共が歩いてる
朝起きて日ざしの強さに目が覚める
風いれずよく虫招く網戸かな
命なきすきとおる海の美しさ
足音を聞くや否や逃げる猫 晴天の風にあおられ揺れる波
ほのかちゃん今日も一番かわいいね
堤防で半分素はだの男たち
山風で嵐 海の風はなんと呼ぼう
海風と共に歩いて下関
白無垢に非リアの私は思いはせ
ふと気付く視線の先に常に在る華
さようなら悲しい過去とおわかれを.
軒下で通り雨が過ぐのを待つ
晴天下海原縁取る二面鏡
風が吹き私は恋を微分する…。 朝ごはん今日は卵のタンジェント (編者)上の句の右に描かれた雲形の輪郭の内側に π、t、θ、外側にf(x)、x、yなどの文字略。また、 下の句の右の、真ん中に割れ目の入った卵、ひよこ、 t および tan のイラスト略。
人来ずとあっという間にゴミ屋敷
海へ行き見にいくものは胸と海
外には雨雲 内には汚れた服積もり
雨の日は家でゴロゴロ暇すぎる
時を待ち木々が揺れだす風のせい
風波にあたっていどむ男たち
雨の夜窓たたく風明日も寝不足
青い海立ち昇りたる白い雲
配達のとうもろこしで想う里
羽音たて招かれざる客雨宿り
小雨降り傘をさすか悩みける
大雨で4時に目覚めた日生か
大チョンボ飲んで反省2年生 (春) 糸をひくこれが本当の天然水 (夏)
通学路青と緑の境界線
川駆ける暑さに負けぬ自由な子
きらきらと輝く空ながめたい
雨上がり日が照りむされ しずく落ち
縦縞にサンダルつっかけ駆ける昼
下関やっと越えたよ三十度
雨の日の晴れゆく空の一本の光
何もしない時間がどんどん過ぎてゆく
白雲を突っ切り走って水しぶき
わからないこれから先もなにもかも
あの恋の行方を知りたいお年頃
雨滴に木漏れ日が散る雨上がり
照り返し靡くかみ真価を知らず
あいたいな つたえられないこの思い
視線浴び息子とともに赤くなる
夜の空心地よい風光る星
薫る草磯吹く風知る由もなし
堤防で風が強くなる季節
水大は今日一日中風強い
ハイビーム 夜走る 雨かと見れば 虫が降る
****よほんとうにすごくかわいいね (編者)人名かもしれないので伏字にしました。
濃青の関門海峡迸る
ランダムで推しのサインで運使い 幸せすぎて逆に怖い
山麓に風でゆられる忘れ草
快適だ気付けばせまる電気代
世がゆれて私もゆれて海ゆれる
窓開く静かに海をながめてる
感染が拡大前に帰省したい
お日様高さが違う夏と冬
たまり水多数の生き物大集合
夏に来た川水にごらすゲリラ豪雨
部屋に虫今では日常一息に
青い海浜辺でみんなでバーベキュウ
海の音が本気出す時期晴れやかに
泳ぐ犬飼い主おいて青い海
大雨の翌日登校なんでやねん
肝パンの大きな体で帰っておいで
濁流にのまれ消えゆく青き海
汗 帰宅して 鏡に映る ぬれねずみ
教習行かぬわれをじっと見つめる陽
詩
「ダジャレ」
シワとシワ合わせて幸せ(シワ合(わ)せ) 節と節合わせて不幸せ(節合(わ)せ) 物事が思い通りに行くことも(幸せ) 思い通りにいかないことも(不幸せ) 両方合わせて人生 合掌は人生を表しているのかもね
エッセイ
感想 前回にひき続き、「アーサー・ゴードン・ピムの 物語」の内容について知っていくなかで、実際のこ とのような物語に、人肉食などの普通は耳にしない ような内容まで折りまぜているのがおもしろいと思っ た。作者エドガー・アラン・ポーの作品に興味をもっ て、別作の「黒猫」を読んだ。主人公が狂っていく 様子がひしひしと伝わってきて、内容にひきこまれ た。
たのしそうだった.
人知れず川辺に踊る鯉のぼり 先日佐賀に旅行に行った際、週辺に民家も何もな い川に鯉のぼりがあり誰が掛けたものなのかとても 気になりました (編者)「周辺」です。
タンポポの群生 落ちる木陰に夏来たる GW明けて図書館ウラの空き地を見るとタンポポ がたくさん生えていて夏を感じた。 江戸の世に思いを馳せてペコポッペン ←季語を入れたかった。 長崎土産のビードロをもらった。
「タイム・マシン」という昔の古い映画(バック・ トゥー・ザ・フューチャーがモデルにしたといわれ ている元祖SF)を見たことがあるが、それが海洋小 説家の影響を受けているとは知らなかった。海洋小 説や映画も見てみたい。
「変わること」 エッセイ初挑戦なので文が下手なのは目をつむってい ただけると 変わってないように見えて少しずつ街も人も変わっ ていって、そのことに寝しさを覚えるのは愛着があっ たからなのか、それとも自分がおいていかれている ように感じるからなのか。 多分両方だ. でもきっと自分も自分では気付けないけど、きっ と変わっていっている、自分の世界と共に変わって いっている。 おいていかれていないんだと自分によく言い聞か せている.そしてせっかく変わるなら他者に誇れる 自分でありたいと切に願う. (編者)「寝しさ」は「寂しさ」?
鱚 鱚の天ぷらが好きなので食べたいです。
鳥歌う先生の声をかき消した! 夜空から降ってきそうなこんぺいとう 先生、この機会にスクラッチブックなどに保存し て詩集を作りたいのですが、授業で提出したこの紙 は返却していただくことは可能ですか? (編者)可能です。大きな木の周りで歌っている3羽 の小鳥のイラスト、「講義棟」の中の上左の教室の 中に、上に「先生」、下に「授業」と書かれたイラ スト、星のように散らばったコンペイトウの模様、 「先生」以下のセリフの下のネコのイラスト略。
捕鯨の歴史が 捕鯨の船の歴史が わかりました。
昼寝して一日無駄にしていたい。 昼寝って夏の季語なんですね。知りませんでした。
幼き夜父のうちわと赤とんぼ ゆうやーけこやけーの赤とんぼ♪♪(暑い寝苦し い夜に父がうちわを仰ぎながら赤とんぼを歌ってい くれている様子) (編者)本文により説明されたイラスト略。 寮の夜父のうちわが夢の中 寮のベッドで夢をみてる様子. (編者)本文により説明されたイラスト略。 先生 自分の詩集の作成をしたいので返却希望です。お 手数をお掛けします。お願いします!
捕鯨について鯨のお腹の中で硫酸瓶が爆発する方 法を初めて知り残酷さに心が痛みました。鯨がかわ いそうです。 好きだよと言えずに今日も梅雨の空
白鯨オープニングからの迫真が強かったです。
白鯨の映画と本の違いがわかりました.
授業がおもしろかった (編者)素敵な感想ありがとう。
「悩むこと」
友達が自殺についてどう思うか聞いてきたことが ある. 私は「かわいそう」とか「周りに迷惑をかける」 とか「親や周りが悲しむ」とか「止めてやるべき」 とそう言った. 友達は自殺はもう生きる気力がない、現実から逃 げたいときに行う手段だって言った.安楽死と似た ようなものだと、苦しんで生きるくらいなら死ぬこ とに賛成していた. 自殺は止めてやるべきって思っていた.だが生き ること自体が苦しいのなら、本能を押しのけるほど 死にたいのなら、 そいつの意志を尊重して自殺させてやるのが正し いことなのだろうか.生きてほしいのは自分のエゴ で、 周りに迷惑をかけるのは死ぬそいつには関係のな いことで、そいつの命はそいつのもので、止める権 利はないのかもしれない.そいつの選択だから同情 するのは間違いだろう だけど、腑に落ちないのだ。かぶと虫憧れ狙われ逃げ場なし 人間からすると、カッコよくて強くて採りたいカ ブト虫。カブト虫は昆虫界で最強なのに、すぐ人間 に採られてかわいそう。クワガタと戦いたいのに。 (編者)太陽の下、捕虫網で捉えられようとして、脚 を震わせて怖がっている兜虫のイラスト略。
逆立ちのてるてるぼうず日曜日 寮行事カラスになって帰りたい 日よう日に7じから海ごみ拾いがありました。 カラスをみながら、帰って眠りたいと思ったとき の排句です。 (編者)「俳句」です。逆さまのテルテル坊主、ベッ ドでスヤスヤ眠っている人と手前のカラス、緑色の2 枚の葉のある枝に止まった、黒点のある赤い天道虫の イラスト略。
梅雨寒の風に吹かれて歩き出す 梅雨の寒さの風に背を押されて歩き出す
夏至過ぎてミモザの乾燥花を見ゆ 暑い日の路上で売っていたミモザのドライフラワー を見て春が恋しくなりました。
シェイクスピアからの影響の話が楽しかったです。 リア王の物語のお話を聞き読んでみたいと思いまし た。 ヨブ記の話を聞いていると教会で牧師の説教を聞 いている錯覚に陥り心が落ち着きました。ヨブが幸 せになってよかったです。私も困難があっても神に ためされていると考え、嘆き悲しまないようにした いと思いました。 ほのぼのと山見てのんびり日曜日 (編者)所々に花が咲き、猫じゃらしが風に揺れ、カ ニの歩いている草原に、帽子をかぶった半ズボンの若者 が後ろ向きに立っていて、彼の眺めている先に山がそび え、太陽、雲の見えるイラスト略。
微分した私の恋は海になる 寄り道も猫の心も夏の夢 サーブ打つあなたの瞳と赤いシャツ (感想) 掟の門の小説に心を打たれました。待ち続けた門 が実は自分のためだけのものだったとは…。とても 不思議な初めての感覚でした。 (編者)頭に花の生えた(?)猫、右下に小さな太陽 のある猫、「サーブ打つ〜」の句が海に漂っているよ うに見え、その手前にカニ、沖合にヨットのイラスト 略。
<感想> 夏の俳句なのに氷河という季語があることが意 外だった。 夏休みクラゲに刺されトラウマだ
どろ鯰ゆらゆら泳ぐ子を連れて 訳 泥鯰が産卵を終え、孵化した子鯰と泳い でいる様
様々なことを学べた。
「紫陽花の 花びら落ちて セミが鳴く」 今日セミの声を今年で初めて聞いたので、夏だ… と思ったと同時に、近いお家のあじさいの花があん なにもキレイだったのに減ってかれておちていたの で、世代交代みたいだなと。。。 バトンタッチかのように感じたので、2つの季語 の関連性?を書こう、読もうと考えました。 (編者)俳句の右に、地面に落ちた紫陽花の上にカタ ツムリが乗り、小さな花が周りにこぼれている様子、 左に「ミーンミーン」となく大きなせみのイラスト略。
台風にヨット揺られて港鳴く 台風の日ヨット達が大きく揺らされて音を出して いるのが港が鳴き声をあげているように見える。
2種類の船の違いがわかりました. 下関も戦争と関係があるとわかりました.
夏の海 青く輝く 白波や 夏の海には光に照らされて青く光る白波がある。
砂浜を人並み理める海開 砂浜を多くの人が集まり波のように理のみこまう としている海開きの日の景色 (編者)「理める」は「埋める」、「理のみこまう」 は「埋めのみこもう」?
夕暮れの眠気が今日も夏の中 帰りたい帰りたくない心揺れ (編者)所々に花の咲く草原の上を漂う4つの雲とお 日様のイラスト略。4つの雲のうち2つの雲の中には 上の俳句が一句ずつ、残り2つにはニコニコ顔が書か れている。
夏の朝汗で固まる髪洗ふ 朝の朝に大量にでた汗で髪が束になっているのを 髪を洗うことできれいにする様子 (編者)「朝の朝」は「夏の朝」?
停電で暗黒の中盆踊り 雷と警報音で寝不足だ 蝉くんよ授業中だよお静かに 近いのにまだまだ遠い夏休み 実習怖いな乗り切れるかな 寝てるのに夢の中でも寝てる夢 (編者)大きな雲、小さな雲、星、雨粒、稲妻の散ら ばる空のイラスト略。そのうちの小さい雲の一つには 子供の「雷様」が乗り、大きい雲には上述の俳句が一 つずつ記されている。また、空の左下に描かれた「ミー ン」「ジーン」と鳴く蝉の2匹いる樹、右下のベッド で休んでる人のイラスト略。この休んでいる人から出 ている吹き出しの中でもベッドで寝ている人と吹き出 しが描かれていて、その吹き出しの中でも…
【第4回目俳句感想文】
立夏 夏来(きた)る白き乳房は神のもの(三橋鷹女) 感想 白き乳房というのは乳房雲のことをいっている のかなと思った。 最近天気について勉強しているのでそういう自 分の状況と結びつけてこういうことなのかなと考 えるのはおもしろいと思った.夏来る白き乳房は神のもの (感想) 夏の浜辺で水着姿となり開放的になっている女性 が多くいる景色をおもいうかべることができた。
夏来る白き乳房は神のもの (三橋鷹女) <感想文> ここで言われている「白き乳房」は積乱雲のこと ではないかと考えます。理由は、モコモコと盛り上 がるように発生する積乱雲は乳房のようにも見える からです。また、乳房は子供に母乳を与えて育てる ための器官であり、この点が多くの雨を降らせて植 物を育む積乱雨に似ているとも感じるからです。作 者は自然イコール神と考えているのではないでしょ うか。 (編者)「積乱雨」は「積乱雲」?
プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ(石田波郷) 夏によく園芸センターにプラタナスを見にいって いたが、園芸センターが今年なくなり、考え深いの で、これにした。
夏に入る太平洋上プリン揺れ (竹下流彩) 感想:太平洋でプリンを食べると特別感があってい つもよりおいしく食べられそうだと思いました。 お風呂でアイスを食べる感じのイメージですが、 やったことはないのでいつかやってみたいです。
夏に入る太平洋上プリン揺れ 夏に入り気温が上昇したことによって陽炎が発生 するのを、プリン揺れという言葉を使うことによっ てカッチリしすぎない詩となりバランスが取れてい る。
夏に入る太平洋上プリン揺れ 夏の情景を思い浮かべることができ、なおかつ涼 しげで良い排句だと感じた。 (編者)「俳句」です。
夏に入る太平洋上プリン揺れ この人は船に乗っていて、 色々な四季を感じているのだと思った。
更衣(ころもがへ)駅白波となりにけり (綾部仁喜) ・暗い梅雨が明け太陽の日差しが強くなりいっきに 半そでになる夏の更衣の状景に白波という真夏にま で状景が移っている早さを感じとれた。
生きていることに合掌(がっしょう) 柏餅(かしはもち) (村越化石) まず生きていることに合掌=感謝することで、一 度敬意を伝え、柏餅という、夏にかけての食料を喰 らうという意味があると感じました。
『生きていることに合掌柏餅』 この句を最初に見た時、なんで柏餅を食べるのか とても不思議に思いました。ネットで調べてみると、 柏餅の柏の葉は、子孫繁栄などと言われるとても縁 起がいい食べ物と言われているそうです。 この句を自分なりにかいしゃくしてみると、親も 子もみんな健康でいるために柏餅を食べようね〜み たいな感じかな。と思いました。 (編者)柏の葉の載った柏餅のイラスト略。
生きていることに合掌柏餅 生きていなければなにもできないし、 生きることが大変だけど感謝している この詩は素晴らしいと思いました。
生きていることに合掌柏餅 (村越化石) ロシアとウクライナの戦争を目の前にして、 僕らは生きていることに合掌(感謝)しないと いけないと気づかされる一句に感じました。
生きていることに合掌柏餅 (村越化石) ・感想 私の中で柏餅は仏だんにお供えするイメージ があるので、そのイメージがしっくりくる俳句 でした。 柏餅を食べたくなりました。
俳句の感想 柏餅剥(む)きてさて食ふほかはなく(行方克巳) 子どもの日に子どもが柏餅を勢いよく食べよ うとしている所が想像できた。
柏餅剥きてさて食ふほかはなく <感想> 柏餅を見ると夏が来たことを感じさせられるし、 机の上にあれば食べたくなってしまうのでこの詩で 思い浮かぶ情景と重なるなと思った。
(編者)「柏餅剥きてさて食ふほかはなく」(行方克巳)を書き間 違えて 「柏餅剥きて食ふほかはなく」 感想 柏餅が食べたくなりました。
『ふるさとはよし夕月と鮎の香と』(桂信子) 私はこの句が印象に残りました。夏になり故郷の 美しい自然や星空なんかを思い出している様子が目 に浮かびました。コロナや受験勉強なんかで中々祖 父母の家に向かうこともできていないので、自分も 自然や山々を思い出して少しさびしい気持ちになり ました。
ふるさとはよし夕月と鮎の香と 鮎を食べることに季節をかんじるのは 魚を旬の時にのみ食べてるという ことがわかりとても日本らしいと思った。
ふるさとはよし夕月と鮎の香と <感想> 田舎の田園風景を想像した。夕方に周りが橙色 になった頃、庭で鮎を七輪で焼く様子や音、香り が思い浮かんできた。 祖父母の家が連想され、ふるさとを懐かしむ気 持ちに同感した。
ふるさとはよし夕月と鮎の香と (感想) ふるさとの強く感じられる句で、鮎の香がある リアル感がいいと思いました。
ふるさとはよし夕月と鮎の香と 鮎の香と書かれているため、鮎を調理しているの だろうと思う。夕月とかいてあり、昔の、ことをお もいだしているのかとおもった。 最後は「と」で終わっているためまだまだ思い出 のことがたくさんあるのだと思う。
ふるさとはよし夕月と鮎の香と 私の地元でも夏にあゆをつって、その場で焼いて 食べたりするイベントがあったりして、身近に感じ たから
ふるさとは よし夕月と 鮎の香と 外で鮎を焼いていてふと空を見上げると月がでて いたという景色が伝わってくる句でした。
・ふるさとはよし夕月と鮎の香と ・日本の伝続的な風景を文字から感じた. 日中の暑さが残る中落ちついた雰囲気で 食卓についた家族の様子を感じ取ることもできた。
鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな (古賀真理子) 感想 これから夏に向けてどんどん暑くなっていく けど鮎を焼いていると涼しく感じるというのは、 とても風流だと思いました.
鮎(あゆ) 鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな 最近、暑くなってきていて、川に入りたい気分で、 昔はよく夏に鮎をとって焼いて食べ、夜は森の中で 涼しんでいたのを思い出しました.
「鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな」 魚を焼く火と夏場の陽の暑さと川沿いの涼しい風 を同時に連想できる自然にあふれた心地良い句だと 思いました。
鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな 川のそばで鮎を焼いている様子が浮かぶ 清流の流れる音や火の音が街中とは違い静かであ るので涼しく感じるのではないか・ 騒がしい→暑い 静か→涼しい
鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな (古賀真理子) バイトで鮎を串焼きにして提供するので情景が 思い浮かぶ あつい火と川の涼しさの対比が良い.
鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな 私はこの歌を聞いて緑豊かなきれいな川で鮎を釣っ て釣った鮎を川辺で焼いている風景が想像できまし た.
鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな 川の近くで鮎を串に刺して焼いている景色が想像 できて、とても夏らしく思った。私は鮎の塩焼きを 食べたことがないので、機会があれば食べてみたい。
鮎焼く火 瀬音涼しく なりしかな 感想 鮎を食べたくなった。 鮎は涼しいイメージがあるから頭の中で風影を想 像しやすかった。 (編者)「風景」です。
「鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな」 夏に川で鮎つって火で焼いて食べて、家族で会 話するような絵や映像が思い浮かんだから。
鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな 今年の夏は自分で鮎を釣って鮎の塩焼きを食べ てみたいです。
「鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな(古賀真理子)」 火のパチパチという音が想像できました。 火はあついものなのに、この詩では音によって 涼しさが感じられました。 夏の空気がすごく感じられる詩だと思いました。
鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな (感想)まず、鮎が好きなのでこの作品を選んだ。 川のそばで獲った鮎を焼いている、まさに夏の 訪れを感じさせる情景が浮かぶ。また、自分の 小さい頃の記憶で、つかみ取りで初めて鮎、魚 に触れた時の感動とその後食べた塩焼きの美味 しさを思い出した。
鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな <感想> 鮎が捕れるような透明な川やその側で捕れたての 鮎を焼いている情景がうかんでとても素敵だと思っ た。 「瀬音涼しくなりしかな」から、たまに暑く感じる 程度の気温で夏に季節が移り変わっている頃である ことが伝わって、とても今の季節らしいと感じた。
鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな (感想) 夏が旬の鮎を川のふきんでキャンプでもしなが ら焼く光景が想像でき、おだやかな気持ちになっ た。
ドアにわれ青葉と映り廻りけり (篠原凡) 夏の初めは葉桜や色をつける前のもみじなど青葉 を思わせるシーンが印象に強いため、自分と落ちゆ く葉を合わせられていておもしろいと感じた。
青葉 ドアにわれ青葉と映り廻りけり (篠原凡) 青々と茂った葉が陽光に照らされ、ドアへと影を 落とす様が思い浮かびました.日差しが強くなり、 障子に木々の影が映るようになると夏が来たのだな あと思わされます.
「波音は眠りの翼青葉風」(荒木博子) 波の音が眠気を誘うことに共感した。また青葉が しげる時期の描写があることでより一層すずしげな 雰囲気が感じられた。
「波音は眠りの翼青葉風」 波音はとても聞き心地がよく、眠りを誘い、青葉 風のようであることがわかる。
波音は眠りの翼青葉風 この詩はとてもおしゃれだと思ったし 夏の波の音で寝てみたい.
散りやまぬ花のいのちを手のひらに (松野加寿女) 散ってゆく花の切なさが表れていて、多くの ことを考えることができる句だと感じました。
柏餅剥きてさて食ふほかはなく (行方克巳) →5月らしさの象徴というような排句で、かしわ もちという固いイメージの漢字の使用の反面、 ほかはなくで平仮名を使いやわらかい印象を出 しているのが好きです。 鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな(古賀真理子) →鮎の味は、淡水魚らしい少しくさみのある夏ら しい味で、この排句は焼くときの(暖)と音の (涼)を同時に表現していて、より夏の感じや すい句であると思いました。 (編者)「俳句」です。円で囲まれた「夏」の文字、 板を重ねて作られたかのような「夏」の文字と簡単な 魚のイラスト略。
<感想> 季節の食べ物だけでなくその食材の様子まで書く ことでよりよい俳句になると思った。 柏餅 生きていることに合掌柏餅 (村越化石) 柏餅剥きてさて食ふほかはなく (行方克巳) 鮎 ふるさとはよし夕月と鮎の香と (桂信子) 鮎焼く火瀬音涼しくなりしかな(古賀真理子)
【第5回目俳句感想文】
ふところに 川風あふれ 夏浅し (村山古郷氏) 夏が始まろうとしている「川風あふれる」気候 が同じものを見ている感じがして共感を覚えまし た。ふところに川風あふれ夏浅し (村山古郷) ・夏にすずしい川風が吹いていてまだ初夏であると 感じる日を思いこさせてくれた 「ふところ」という最初の文字があまりかいしゃ くしずらかったが、「ふところ」ということは身近 なところだからもう夏が近づいていることを感じさ せようのかと思った. (編者)「させようのか」と読み取りましたが…
ふところに川風あふれ夏浅し 川の風で服がふわりとふくらむ様子とその風の 温度で夏を感じる様子がそうぞうできた。
夏浅し ふところに川風あふれ夏浅し ・初夏の心地よい温かさを想像した. 吉見と同じわけではないが、この地域には海があ るので、この詩と近いものを感じた.夏が深まると 暑さがきつく感じることが増えるのでこの時期(5〜 6月)ごろの気温が快適だと思うことが多い.
「ふところに川風あふれ夏浅し」 初夏に吹くそよやかな涼しい風を連想することが できた.
てのひらに鉄棒の錆(さび)夏めく日 (廣瀬直人) 鉄棒の錆というピンポイントな描写が素敵だと感 じる。特に、晴れた日は錆のにおいがするように思 うので、夏の訪れや晴れということが伝わってくる。 また、小学生くらいの頃の鉄棒の練習をして錆くさ くなった手が思い浮かび、非常に懐かしく感じた。
てのひらに鉄棒の錆夏めく日 これから自分の将来はそうなるのかと考え深いか ら.
「てのひらに鉄棒の錆夏めく日」(廣瀬直人)が、 小学生の頃の夏休みに学校へ行って運ていや鉄棒、 すべり台などをして遊んだ日をてのひらの鉄臭い錆 を通して思い出して、感傷的な気分になった。 (編者)「運てい」は「雲梯」?
「てのひらに鉄棒の錆夏めく日」 (感想)小学生の頃を思い出しました。
てのひらに鉄棒の錆夏めく日 感想:小学生のときに暑い中鉄棒の練習をして手が さびで汚れたことを思い出しました。 冬にはつかなかった気がするので夏特有なの だなと感じました。
夏めく てのひらに鉄棒の錆夏めく日 感想: この排句からはとても情景が思い浮かん できて、夏を感じられる良い句だなと思い選び ました。 (編者)「俳句」です。
「てのひらに鉄棒の錆夏めく日」 子ども夏の暑い日にさかあがりの練習を何度もし ているのが想像できた。 (編者)「子ども」は「子どもが」?
感想文 てのひらに鉄棒の錆夏めく日 夏めくと書いて「きらめく」と読むことで、夏の 暑い日に鉄棒をしている活き活きとした小さい子の 姿が想像できた。
てのひらに鉄棒の錆夏めく日 廣瀬直人 小学生が鉄棒のテストがあるため、一生懸命練習 している風影が浮かぶ また、てのひらにさびがつ くぐらい長い時間練習をしているのだろう。 「夏めく日」とあるため、汗をかきながらやってい るのだろう (編者)「風景」です。
てのひらに鉄棒の錆夏めく日 暑い夏の日に鉄棒をしていて、手に汗をかき、そ れと鉄棒の錆がついている。 夏の暑さを感じられる。
夏めく てのひらに鉄棒の錆夏めく日 小学生のとき鉄棒をよくやっていたことを思い 出してなつかしい気持ちになった。
「てのひらに鉄棒の錆夏めく日」 鉄棒、夏の日で日に熱せられた鉄棒をイメージし ました。夏休みに汗をかきながら小学校のプールに 通ったことを思いだしました。 陽が照って汗が湧き出る夏めく日
「てのひらに鉄棒の錆夏めく日」 感想 幼稚園の頃の園庭で鉄棒をしていたときの情景と 一致して共感した。
珊瑚礁卯波ちりちりばらばらに(阿波野青畝) サンゴ礁の形と波のうちしぶきの形が似ているこ とからこれらをかけているのではないかと思った。
灯台も卯波も白き岬かな (山形定子) 今の時期にぴったり合っていて良いと思った。
『白玉や愛す人にも嘘ついて』(鈴木真砂女) この句はなぜ愛す人だけではなく白玉にもうそを ついたのかとても考えさせられる句である。 白玉が愛す人に嘘ついたのか 白玉を愛す人に嘘ついたのかの2パターンだと思う
夏座敷 行(ゆく)雲をねてゐてみるや夏座敷(野坡) 座敷に仰向けに寝転がり、夏空を流れる雲をぼん やりとながめる様子が浮かびました。 気温にはよりますが座敷でぼんやりと景色を眺め るのは心地が良く、祖母の家へ行きたくなりました。
「行雲をねてゐてみるや夏座敷」 次々に移動していく雲を夏座敷でねながらのんび り観察しているのがわかる。
行雲をねてゐてみるや夏座敷 感想 夏の暑い日にすずしさがある座敷で寝ころび 青い空に浮かぶ雲をながめて一日を過ごす感じ が読みとれた。のどかな感じが良いと思った。
行(ゆく)雲をねてゐてみるや夏座敷 (野坡) 感想 流れていく雲を寝転がりながらぼーっと眺め ている様子が目に浮かんで、とても共感できる 歌だと思った。
行雲をねてゐてみるや夏座敷 ・夏の座敷で、雲を見ながら昼寝している様々が伝 わってくる。青い空に雲が浮かんでいる情景がみえ た。 (編者)「様々」は「様子」?
鱧ちりの氷を白布にて砕(くだ)く(右城暮石) 鱧はめったに食べられないけどとても美味しい し夏の季語かは分からないけど涼しさを鱧という 魚からは感じれる. 「氷」「白布」も涼しさが合わさっており暑い夏 に清涼感が伝わる. (編者)「鱧」は夏の季語です。
鱚(きす) 小座敷に鱚の天麩羅(てんぷら) 揚(あが)りけり (星野麥丘人) いつも夏に釣りで鱚を釣るのですが、釣った鱚を 揚げて天ぷらで食べるのがとても好きでもうすぐし たら夏なのではやく鱚を釣りに行きたいです。
小座敷に鱚の天麩羅揚りけり 〔感想〕 ただの天麩羅ではなく、「鱚」と明示されてい ることで季節を感じられた。 小座敷と言うことで丁寧さを感じることができ た。
小座敷に鱚の天麩羅揚りけり について 夏の釣りで新しまれるキスの天ぷらについての俳 句で、夏の食べ物を思い浮かべることのできる良い 俳句だと感じた。 (編者)「親しまれる」です。
小座敷に鱚の天麩羅揚りけり きすは夏の魚で、天ぷらはとてもおいしいです。 そういうところに季節を感じること (編者)文の最後は「こと」と読み取りました。
小座敷に鱚の天麩羅揚りけり スーパーにキスが並び初めると、初夏を感じま す.
『小座敷に鱚の天麩羅揚りけり』 私もよく鱚を釣るので、それを母親に揚げてもらっ ていたのを思い出してなつかしい気持ちになりまし た。
小座敷に鱚の天麩羅揚りけり (星野麥丘人) 鱚の天麩羅が揚がり、小座敷で食べる様子が想 像でき、夏が来たことが感じられる句で良い。
小座敷に 鱚の天麩羅 揚りけり 感想 天麩羅屋で食事をしているのを連想させるよう な詩だった。
・小座敷に鱚の天麩羅揚りけり (感想) 鱚の天ぷらを家族で食べに行ったことを思い 出しました。鱚はさっぱり食べられるから万人 受けする味ですね。
『白牡丹ある夜の月に崩れけり (正岡子規)』 白いぼたんの花がはらりと落ちる様子が月明かり に照らされることに趣を感じたのかなと考えます。 「崩れた」はもとある形が変化するさまを表すのに とても優しい表現だと思いました。白いぼたんは (赤は普段見るけど)見かけないのですが、赤いぼ たんの花の中にぽつりと咲いている時、特別なイ メージがあるので、それにも感化されました。 (編者)花弁3枚の散った牡丹の花、名札等のイラス ト略。
「白牡丹ある夜の月に崩れけり (正岡子規)」 夜の暗さと、白牡丹や月が対比となっていてきれ いだと思いました。 花が崩れるという表現がきれいですてきだと思い ました。
白牡丹ある夜の月に崩れけり 白牡丹と月を重ね合わせており、牡丹の花が落 ちる姿と月の落ちる姿を合わせて表現することで 美しく感じられた。
◎白牡丹ある夜の月に崩れけり 春にたくさん咲いていた牡丹が夏に季節が近づ いていくにつれて一斉に散っていく様子が表現さ れている。花が突然散っていく儚さが感じられる と思う。
「白牡丹ある夜の月に崩れけり」 白牡丹という大きく見ためが華やかな花と月とい う大きな物と比較することによって俳句の様子が伝 わってきた。花の中でも目立った種類である牡丹で も月には負けてしまうことがあることを知った
白牡丹ある夜の月に崩れけり 牡丹の美しさと儚さが伝わってきました。他に も風景が鮮明に伝わってくる素晴らしい俳句 だと思いました。
はんぺん浮き玉子沈めるおでんかな(草間時彦) 「おでん」を使うことによって簡単に冬を連想させ、 玉子が中々火が通りずらい感じでリアリティになっ ている。
(感想) 近藤さんの句(海沿いの各駅停車春の旅 近藤ゆ き)についてまさに吉見を通る山陰本線そのものだ と感じた。 春から新生活が始まり4年間の長い旅が始まって いくという自分とてらし合わせて読み取ることがで きた。 全体的には、春は始まりの季節であるため、不安 や心配もあるが一歩歩みだすような心境になる句が 多かった。 (編者)すみません、1回目の句会で提出してもらっ た作品ですが、掲載が遅れてしまいました。
【第6回目俳句感想文】
小満(せうまん) 小満や箭竹篠竹(やだけしのだけ)生えしめて (星野麥丘人) 子どものころに山で竹を切って流しそうめんを したのを思い出してなつかしい気持ちになった。星野麥丘人の「小満や箭竹篠竹生えしめて」を読 んで竹が生い茂っている情影が思い浮かびました。 (編者)「情景」です。
教科書を窓際におき麦の秋 (桂信子) 麦は秋の季節と思っていたので夏の季節という のは知りませんでした。
教科書を窓際におき麦の秋 (桂信子) 教科書を窓際に置くということは一度勉強を止め るということで、それほど秋の麦が美しく、見とれ るほどだったのだと考えています.
教科書を窓際におき麦の秋 教室で麦のゆれる音と、風を感じる姿が想像でき る.
教科書を 窓際におき 麦の秋 勉強のあいま、つかれて教科書をおき窓の外に広 がる麦をながめる様子があざやかにそうぞうで きる句でした。
「教科書を窓際におき麦の秋」 中学や高校の人がいない教室を連想させる俳句で、 秋を感じさせる。
「教科書を窓際におき麦の秋」 夏から秋に変わり暑さもおさまり心地よくなって きた雰囲気が教科書を…の所で感じました。 麦の秋実る果実に散る花弁
「夕べまだ子どもの遊ぶ麦の秋」(脇村禎徳) 麦の秋が夏の季語であることに驚きました。 夏は日が暮れるのが遅いので子供が夕方遅くまで 遊んでいる様子が想像できました。
『夕べまだ子どもの遊ぶ麦の秋』 この麦の秋という季語は夏の季語なので夏の日が まだ長い時で、子供が夜になっても遊んでいる様子 を表した排句だと感じとれた。 (編者)「俳句」です。
「夕べまだ子どもの遊ぶ麦の秋」 (感想)小学生のころ、ばんごはんを食べる直前ま で外でずっと遊んでいたことを思い出しまし た。
「夕べまだ子どもの遊ぶ麦の秋」 夜、暗くなる時間までが長くなり子どもが遅い時 間まで遊んでいる様子が感じられる歌であると思っ た.子どもが遊んでいる様子に「麦秋」という夏の 季語がぴったりであると思った。
夕べまだ子どもの遊ぶ麦の秋 (脇村禎徳) 感想 春が終わり、夏へと日没が遅くなってくる中、 子どもたちがいつもより長く遊んでいる様子 が目に浮かんできた。
夕べまだ子どもの遊ぶ麦の秋 冬ではないことで空が暗くなるのが遅く、子ど もが夕べになっても遊んでいることにより、季節 を遠回しに表現していて素晴らしいと思った.
感想文 「夕べまだ子どもの遊ぶ麦の秋」 黄金色の麦畑が広がる中、子ども達がのびのびと 遊んでいる様子が想像でき、たった17文字でこんな に壮大な排句が書けることが凄いと思いました。 (編者)「俳句」です。
夕べまだ子どもの遊ぶ麦の秋 (脇村禎徳) 春から夏になったため遊べる時間が5時から6時 になり、夕べまで遊べるのだろう。 麦の金色と子供たちが楽しく遊ぶ姿がどちらもき らきら光り輝いている感じがする。
夕べまだ子どもの遊ぶ麦の秋 (脇村禎徳) 夏に近づくにつれ、日が長くなる様子が分かりや すく描かれていて、共感できる詩だと感じた。
夕べまだ子どもの遊ぶ麦の秋 (脇村禎徳) まだ日が暮れるのが遅くて遊んでいる子供達と麦 がたくさん生えているのどかな村の秋が想像できて 温かい気持ちとなった。
夕べまだ子どもの遊ぶ麦の秋 小学生の時に秋の時期は夕方によく遊んでいた のを思い出しました。
麦の秋、麦秋 夕べまだ子どもの遊ぶ麦の秋 麦畑で子どもが遊んでいる姿を連想させるような 詩だった。
夏雲の奥なほ蒼(あお)き氷河立つ(澤田緑生) 氷河という言葉が夏の季語であることにまず驚い た。夏が訪れているけれどもまた所々に冬や春の面 影が残っているという情景から、季節の移り変わり を感じられる良い句だと感じた。また、夏と氷とい う正反対のものを対比することで、どこか涼しげな 作品だと思った。
感想「夏雲の奥なほ蒼き氷河立つ」 夏というあつい季節に、雲を氷河という正反 対のものを一つの句に入れているのがすごいと 思った.暑い時期に寒い物体にみたてるという のはむずかしく、また表現が美しいと思った.
夏雲の奥なほ蒼き氷河立つ 真夏の大きな入道雲と涼しげな氷河のコントラス トが想造できて好きな一句です。 (編者)「想像」です。
「夏雲の奥なほ蒼き氷河立つ」 夏の俳句に氷河という言葉が使われているのがお もしろいなと思った。
いづくへか月落ち氷河星の中 (岡田日郎) ・日中の暑さから一変して涼しい夏の夜で夜空の満 天の星がある状景を思いうかべた。月が落ちるとい う表現が気になるが自分的な解釈をすると星が明る く見えるためには他に明るいものがいらないので月 が落ちると星だけが夜空に残る
夏帽に照りて真白き雲ばかり (水原秋桜子) 夏に麦わらぼうしをかぶり雲の小かげで休んで空 を見上げているかんじをれんそうさせる良い句です。
「夏帽に照りて真白き雲ばかり」 夏特有の真白な入道雲が頭に浮かび、はやく夏に なってほしいと思った。
夏帽に照りて真白き雲ばかり 帽子が夏の強い日差しを遮断し、上を見あげれば 積乱雲(白い雲)しか見つからないように思う.日 本海側は夏に雨が降ることが少ないので、そちら側 での真夏を感じさせる.
夏帽に照りて真白き雲ばかり 夏の暑さと真白い雲の対称性が夏の代表的な景色 だと思います。青い空と白い雲 夏帽をかぶる女性 は美しい。
夏帽に照りて真白き雲ばかり 日が長くなり真っ白な雲が目立ってきており、 まさに今時期にぴったりの句です 熱中症に気を 付けて過ごしていきたいものです
「夏帽に照りて真白き雲ばかり」 女の子か小さな男の子が夏帽子をかぶって、空に 真っ白な入道雲のような雲がいることが思い浮かん だから。
夏帽に照りて真白き雲ばかり (水原秋桜子) <感想> 夏特有の青天に映える真っ白い入道雲を思い浮 かべた。 その景色が麦わら帽子に照りつける太陽とマッ チングしている様子が想像できた。
夏帽に照りて真白き雲ばかり 夏らしさがよく伝わるさわやかな俳句だと思った 今の時期は急に夏らしくなるのでとても合ってい ると思う。
夏帽に照りて真白き雲ばかり 感想 夏の暑い日で日差しが強い様子が読み取れ たし青空に浮かぶ入道雲も想像できた。夏が 近づいてきて少し嫌な気持ちになった。
海見るはひとりがよけれ夏帽子 (山辺浩子) 日暮れとなり、人のいなくなった砂浜で、忘れ置 かれた麦わら帽子が一つぽつりと残っている様が思 い浮かびました. 人々で賑わう海水浴場も夏の風物詩といえそうで すが、人がいない海のほうが趣があるように思われ ます.
海見るはひとりがよけれ夏帽子 ・視界を挟めて海だけを見るために麦わら帽子のよ うな帽子を被っているのではないかと思った. 暑さと相まって何も考えないような空間、雰囲 気を感じ取った。 (編者)「狭めて」です。
海見るはひとりがよけれ夏帽子 海に行ったら1人は麦わら帽子がいる気がするな と思ったから。
夏帽子 海見るはひとりがよけれ夏帽子 最近、とても暑くなってきていて、半そでの服で いいぐらい暑い日が続いていて海を見ると雲が大き く発達していて夏を感じさせる.
美少女を包み攫(さら)ひし大海月 (中山玲子) とても幻想的な光景を想像できる俳句だと思う。 私のイメージでは夜の海に満月の光があり、クラゲ が海上を漂っている景色が思うかぶ。
【月の色して舷(ふなばた)に蹤(つ)く海月】 (岡本差知子) くらげと月の色をこうマッチさせて詠んでいる 様がとても綺麗に感じました。 海月と書くように、丸く美しく泳ぐ姿が月のよ うなイメージを持つからでしょうか? 月とクラゲのりんとしたすがたもあいまって、 美しいなと感じさせる詩(はいく)です。 舷(ふなばた)という人の近くにあるよ、身近 だよと思わせる表現もよいなと思いました。 (編者)本文左の頭でっかちのミズクラゲ、右の雲の かかった月、題名の冒頭の名札(?)のイラスト略。
月の色して舷に蹤く海月 この俳句は船の横に来た海月が海に映る月と掛 けられているのが素晴らしいと感じました。
月の色して舷に蹤く海月 <感想文> 最初この句を見たとき、海月は月の色をしていた だろうかと疑問に思いましたが、よく考えてみると オレンジ色に近いクラゲを見た覚えがあり、月も少 しオレンジ色に見える時があるということを思い出 して、確かにクラゲの色を月の色と捉えることもで きなくはないかと思いました。夏に見られるクラゲ について調べてみたいとも思いました。
薔薇に読む船に始まる物語 (橋本風車) 感想:なんとなくオシャレな感じがしました. 物語が「薔薇に読む」と「船に始まる」の2つ にかかっているように読めて良いなと思いまし た。
水母(くらげ)、海月 美少女を包み攫ひし大海月 (中山玲子) 月の色して舷に蹤く海月 (岡本差知子) <感想>どちらも夏らしく、またとても美しさ が感じられる句だなと思い選びました。
麦の秋、麦秋 麦は夏の季語だということに驚ろいた.
感想 麦の秋という表現が独特でおもしろかった. なぜ氷河が夏の季語なのか疑問に思った.
(編者)「冬海や落花のごとく鴎浮く」(中村草田男)を写し間違 えて 冬海の 落花のごとく 鴎浮く 私はこの詞を読んで真っ白な鴎が海に浮いてい るきれいな風景を想像しました。
【第7回目俳句感想文】
ステテコやつくづく脛(すね)をかじられし (三枝眞) 色々な解釈ができそうだが自分には難しい『ステテコ』が何かわからなくて、調べてみたら わかりました. 子供が好きそうでした. (ステテコやつくづく脛をかじられし) 家族の風景が考えられました.
ステテコやつくづく脛をかじられし ステテコが夏の季語だと知りませんでした. 脛をかじられるという事は脛が露出している事よ り蚊等にかじられるという解釈で良いのでしょ うか?
「ステテコやつくづく脛をかじられし」 <感想> 夏に窓を開けて涼むとだいたい肌のみえてるとこ ろを蚊に刺されるのでこの詩に共感した。
噴水に真水のひかり海の町 (大串章) (感想) 地中海のようなイメージが最初に頭に浮かん だ。 青空が広がる町にある噴水に太陽の日差しが 当たりきれいな感じがして良いと思った。
『噴水に真水のひかり海の町』 この句から想像できるのは、 真水がひかっているとかいているのでただの水では 光らないのかなと思う.
噴水に真水のひかり海の町 「噴水の真水のひかり」により、自然と夏を連想 させ、その光をつくる炎天下の太陽も読者に想像 させる所が素晴らしい。
噴水に真水のひかり海の町 ・噴水が夏の状景を思い起させて真水のひかりとい う強い太陽が水をすきとおらせてる熱い日を感じ た。
噴水に真水のひかり海の町 感想 ・海の町というとジブリの魔女の宅急便が連想出来 る。とても印象に残る詩だった。
(噴水) →噴水の止(や)む刻(とき)われにかへるとき (佐々木千代恵) 噴水の涼しいイメージがまさに夏というイメー ジで、近所の公園は夏のみ水が出ているので通 りかかると夏だなーと感じることが多くありま した。 また、この詩の「刻(時)」と「とき」と2 種類あり、この2つが次に何を連想できるだろ うと考えさせると思いました。(刻)は時刻や、そ の瞬間、(とき)はタイミングのような使い方なの かなと考えます (編者)本文全体を囲む波型のカッコ、本文左の噴 水、右上のつばの広い帽子をかぶった女の子のイラス ト略。
噴水の止む刻われにかへるとき 感想:噴水から水が出ている時はきれいで時を忘 れて見入ってしまいますが、水が止まると我 に返る感じに共感しました。
噴水の 止む刻 われにかへるとき 噴水には人々をひきよせるもの があり、それに見惚れている様子が 想像できる
噴水の止む刻われにかへるとき 〔感想〕 地元の公園の噴水を眺めていた頃を思い出した。 噴き出す水を見つめているときはそれに集中するあ まり周りが見えなくなり、止まった瞬間はっとする 幼い私がフラッシュバックした。 今は改装工事で噴水は無くなってしまったけど、 その公園に行くと当時を懐かしく思い出す。
噴水の止む刻われにかへるとき 公園の噴水は時間で出たり止まったりするので、 この人が書く前は出ていたと考えられいろいろな 事を考えていたらいつの間にか噴水が止まってい た 夏の暑さの中噴水で涼しんでいたが止まったの でまた暑く感じたのではないだろうか.
黒鯛(くろだい)、ちぬ、かいず 黒鯛(ちぬ)釣りに虹たつ濤(なみ)のしづまれる (西島麦南) 黒鯛のシーズンは夏で、私はよく夏の河口で 黒鯛釣りを楽しむのですが、最近河口を見てみると、 黒鯛が泳いでいてもう夏かと思わせられました。
黒鯛釣りに虹たつ濤のしづまれる (西島麦南) 水産大学校の周辺にも黒鯛を見たので今度釣り に行こうと思いました。
黒鯛釣りに虹たつ濤のしづまれる 黒鯛釣りが昔からされていることがわかった。
「黒鯛釣りに虹たつ濤のしづまれる」 じっさいチヌは、波の静かなところにいる印象が あり共感したから。
黒鯛釣りに 虹たつ濤の しづまれる 私はこの詞を読んで黒鯛がジャンプしてその水し ぶきで虹ができている風景を想像しました.
怖(おそ)るるに足らざる我を蟹怖る (相生垣瓜人) 初夏の句でありつつもより深い意味を暗に意図し ている良い句だと感じた
怖るるに足らざる我を蟹怖る <感想> 学校の前の砂浜にいるカニが近づくとすぐ穴に逃 げ込んでしまうのを経験しているのでこの俳句がリ アルなカニの姿を詠んでいることに気づいて面白い なと思いました。「怖るるに足らざる我」という表 現からは作者の心優しい気性が感じられました。
穴よりも大きな蟹の出てきたる(山下しげ人) 穴よりも大きな蟹が出てきたという日常のありそ うで無さそうな出来事を描いていて良いと感じた。
蟹 穴よりも大きな蟹の出てきたる(山下しげ人) 蟹は当然大きい方がおいしいです.みそなどもた くさんつまっているので、穴よりも大きな蟹という ことは比較にならないほど大きな蟹であり、とても おいしくいただける、ということ。
「穴よりも大きな蟹の出てきたる(山下しげ人)」 小学生のときはよく友達と溝にいる蟹を見たり して捕まえようとしていたので、それを思い出しま した。
穴よりも大きな蟹の出てきたる(山下しげ人) まずなぜ蟹が夏の季語かしりたいです。ただ、そ の時のできごとがありのままに伝わってきました。
穴よりも大きな蟹の出てきたる 蟹のよくいるテトラポットの風景を思い出す。 蟹おいしいです。 私はわたり蟹が好きです。
「穴よりも大きな蟹の出てきたる」 夏の川遊びでひと際大きな蟹を発見したときの興 奮を思い出した。
「びわは水人間も水びわ食べる」(坪内稔典) 感想 びわを食べたくなりました。
びわは水人間も水びわ食べる 意味は分からないけどびわを食べたくなりまし た。
枇杷の種皿に大きな音立つる (福本須代子) 種が皿に落ちる音はどこか涼しげだし、種まわ りのしぶい味もしてくるような感じまでした。
枇杷の種皿に大きな音立つる 夏に祖父母の家に遊びに行き、おやつとして枇杷 が出されるような景色が想像できた。私は枇杷は食 べたことがないので、是非とも食べてみたいと思う。
枇杷の種皿に大きな音立つる おいしそうです
枇杷の種皿に大きな音立つる (福本須代子) 俳句で背景や景色が書かれるものはよく見るけど 音に着目した俳句を初めて見た。 音まで想像ができる言いまわしがすごい
万緑やいのちあるもの光り合う (近藤蹴石) 感想 植物だけでなく、虫など、様々な生き物の活 性が上がってくる夏が近づいて来る様子が端的に表 現されていて良いなと思った.
万緑やいのちあるもの光り合う 夏に植物が青々と茂っている様子が浮かび、とて も夏らしい俳句だと思った。 夏になり、ぶ厚くなった華が照り輝いている様子 がわかりやすい。
「万緑やいのちあるもの光り合う」 生きている草木が夏の日差しなどによってキラキ ラと輝いている様子が感じられた。
万緑 万緑やいのちあるもの光り合う 森の中、青々とした木々の葉が日を受けてきらき らと光っている様が思い浮かびました.照葉樹が照 り返しているのもいいですが、葉が重なっているの を日が透かしているのも趣きがあります.
「万緑やいのちあるもの光り合う」 木々が緑に輝いている様子、いのちあるものが光 り合っている様子が目に見える。 晴れた日に木々がゆれた下に立つのが想像できた。 とても夏の始まりを感じる。
万緑やいのちあるもの光り合う (近藤蹴石) 朝、植物を見ると葉に水滴が付いており、朝日に てらされてひかり輝いている風景が目に浮かぶ。 また、いのちあるものとあるため、まだ花を咲か せておらず成長している段階なのだろう
万緑やいのちあるもの光り合う (近藤蹴石) この俳句は生きているものは、常に輝き互いに照 らし合っている風景が見えてくる素晴らしい俳句だ と思いました。
万緑やいのちあるもの光り合う 夏の山野が緑でおおわれている情景が浮かんだ。 また、それが太陽で照らされて光っている情景が うかんだ。
万緑やいのちあるもの光り合う 気温が上がり、いままでいなかった虫などがたく さんでてきてまぶしい様子をよんだ句だと思いまし た。
万緑やいのちあるもの光り合う ・夏の太陽に当てられた木々が力強くありそれぞれ の葉が反射している様子が思い取れた.
「万緑やいのちあるもの光り合う」 生命の力強さを感じられる、まさに”夏”な句だと 思いました。
ステテコやつくづく脛をかじられし (三枝眞) ステテコというカタカナ語が季語となるのは知ら なかったので驚いた。先生が仰っていたように、子 供に脛をかじられる親の姿であったり、また夏とい うことから、蚊にかまれるという意味も読みとれる のではないかと思った。 黒鯛(ちぬ)釣りに虹たつ濤のしづまれる (西島麦南) 黒鯛を”ちぬ”と呼んでいることや、波がおだやか であるとの表現から西日本の瀬戸内海のあたりで詠 まれたものなのだろうか。釣り、虹との表現から、 雨上がりで虹が出て、荒れていた波もしずまった、 そして海が荒れた後なので豊漁だったのだろうかと いう想像ができた.
噴水 噴水に真水のひかり海の町 (大串章) 噴水の止む刻われにかへるとき(佐々木千代恵) 感想: 噴水から水のかんじなどが感じられ、止ま るのと同時に我にかえる様子が良いと思い選 びました。
<感想> 蟹が夏の季語だと知って驚いた。同じ黒鯛でも読 み方を変えているところが気になった。
【第8回目俳句感想文】
六月 六月の太平洋と早起きす (矢島渚男) もう六月ともなると、朝早く起きて外を見てみる ととても明るく、太平洋から朝日が昇るのを思い出 してしまう六月の太平洋と早起きす (感想) 日が昇るのが早くなり太平洋に浮かんで来る ので、それと同時に起きるようにしているから この詩が生まれたのかなと思った。 夏らしい詩で良いと思った.
「六月の太平洋と早起きす」 夏が近づくにつれて次第に日が昇るのが早くなる ため、六月は朝起きがしやすい季節であると思った。 また朝起きた時に海を見ることができたら目覚めも 良いのではないかと思った。
六月の太平洋と早起きす この時期は早く目が覚めやすく朝日に輝く太平 洋が美しいのが分かる俳句です。
六月の太平洋と早起きす 早くなった日の出の光で照らせれて起き出す情景 を浮かばせる句だなと思いました。 (編者)「照らせれて」は「照らされて」?
六月の太平洋と早起きす 感想 ・六月になって太陽の日の出が早くなってそうな詩 だった。
「六月の太平洋と早起きす」 最近だらけはじめている自分の生活と比べてしま い、ちゃんと気合いを入れなおそうと思いました。
ジューンブライド小(ち)さきチャペルの 扉(と)が開いて (長島和子) 6月に結婚する花嫁は幸せになれるという言い 伝えがあるためチャペルの扉を開けて結婚式を行 う絵が思い浮かぶから。
瀬戸走る潮(うしお)が強し田植時 (茨木和生) 海沿いの田んぼに水をはり、日が強くなってくる ころに海風に吹かれながら田植えを行う姿が夏にな り暑くなったことを感じさせる。
瀬戸走る潮が強し田植時 初夏の日射しの中で田植えをしている時に吹く心 ちよい潮風が思い浮かんだ
瀬戸走る潮が強し田植時 (茨木和生) 山では暖かい田植えに適した日もあれば、海はし けて波が激しくなる日もあるのが、六月らしくて良 いと思いました。
瀬戸走る潮が強し田植時 感想:私は小学生の時に、家族で田植えの体験をし たことがあるので、なつかしい気持ちになりました。
瀬戸走る潮が強し田植時 ・瀬戸走るが海沿いを思いうかばせる 海風が強く田んぼの稲の葉がゆれている暑い夏の 状景が思いうかぶ。
短夜や王手のままの将棋盤 (佐々木有風) 王手をかけた、あるいはかけられたところで夢か ら覚めたのだろうと想像できました.王手をかけた 側であったのなら、目覚めは微妙なところだろうと 思いました.
「短夜や王手のままの将棋盤(佐々木有風)」 6月になると日が落ちるのが遅いので、夜が短か く感じることに共感しました。 王手のままで終わっているというところにも時間 の流れのようなものを感じました。
短夜や王手のままの将棋盤 二人で将棋を指していたが、短夜で王手で放って 置かれた盤が想像できた。今時、将棋盤の上で将棋 はわざわざ指さないし盤を持っていないので時代を 感じられる句だと思う。
短夜や王手のままの将棋盤(佐々木有風) 私の地元に藤井聡太くんがおります。私 は彼と同じ年齢なのに彼の方が大人です。 そんな彼の事を思い出すような俳旬です。 (編者)「俳句」です。
短夜や王手のままの将棋盤 (佐々木有風) 誰かと将棋をして決着がついた後に何か夏の風物 詩的なものがあって皆そっちに気を取られたと考え られ、将棋盤は片付けず、そのままになっているの だろう.
わがためのもの奥にあり冷蔵庫 (森田峠) (感想) 幼い子供が冷蔵庫の中にあるジュースやプリンな どの冷蔵の菓子を食べたいと思い、手を伸ばすが、 欲しいものは、奥のほうに、手が届かない場所に置 かれており、締めてふてくされている表情が感じら れる。 (編者)「締めて」は「諦めて」?
わがためのもの奥にあり冷蔵庫 (森田峠) 「わがためのもの」というのが何を表すのか知りた い所だが、私が思い浮かべたのはアイスクリームだ。 この時期になると気温も上がり、そろそろアイスク リームが食べたくなる頃なので、冷蔵庫の奥の方に 大事にとってある様子というものがよく分かる。読 者によって「わがためのもの」の様々な解釈ができ るのもおもしろいと思った。
「わがためのもの奥にあり冷蔵庫」 (感想)私もきょうだいに自分のものが取られない ように冷蔵庫の奥に隠した経験があるので、 とても共感しました。
わがためのもの奥にあり冷蔵庫 (感想) 実家にいた頃は自分が食べるために買ったも のやもらったものを家族にばれないように奥に 隠していたが、その頃を思い出した。 今は一人暮らしになって奥に隠す必要もなく なったが、それが逆に寂しくもあり、また隠せ るほどの物も冷蔵庫に入っていないことが寂し く感じられた。
わがためのもの奥にあり冷蔵庫 (森田峠) たいてい冷蔵庫の奥にある求めていたものって賞費 期限とっくに切れているよねと思って口元がゆるんだ。 (編者)「消費」です。
わがための もの奥にあり 冷蔵庫 ・仕事や学校から帰ってきた人達が事前に冷やして おいたビールやゼリー、プリンといった物を心待 ちにしていた様子を感じ取れた。私自身も授業終 わりにドーナツ、ワッフルを解凍して食べるので 親近感がわいた.
鮴(ごり)さわぐアルミの鍋に移されて (阿波野青畝) 鮴は今までで一度も食べたことがないので一度も 鍋で食べてみたいです。
鮴さわぐアルミの鍋に移されて 鮴という魚をこの句で初めて知った. これを機に色々な魚を調べていきたい.
青林檎 さびしくて青林檎噛(か)む 芯(しん)まで噛む (中村苑子) 普通は芯まで噛むことはないため、とても悲しい ため力強くかんでしまったら芯まで達してしまった のだろう。赤いりんごではなく青りんごにしている ため、さらに、さびしさや悲しさがひしひしと伝わっ てくる。
○さびしくて青林檎噛む芯まで噛む 「噛む」をくり返して使うことで強調されて、さび しさがとても伝わってくる句だと思った。「芯まで 噛む」というところもさびしさや辛さがとても伝わ ると思った。
「さびしくて青林檎噛む芯まで噛む」 感想 ”芯まで噛む”という表現から、食べる物が何も 無いことや、ひもじい生活をしていることがうか がえる.青林檎を食べていることから、熟した林 檎を食べれない状況など、この俳句からの状景が うんできて、寂しさや哀れさに共感してしまう.
青林檎 さびしくて青林檎噛む芯まで噛む 中村苑子 りんごの芯をかんでしまうほど悲しかったこと がわかった。
青林檎:さびしくて青林檎噛む 感想:普通の林檎ではなく赤くなる前の林檎を噛む ことで寂しさがより感じられました。
感想文 さびしくて青林檎噛む芯まで噛む 「噛む」を2回使うことでさびしさが強調されて おり、「青林檎」を自分ととられることで心の底 まで悲しい感じが伝わってきた。
「さびしくて青林檎噛む芯まで噛む」 字余りが素晴らしいと思った。
<感想> 六月の季語を知らなかったので、この機会にあま り梅雨などの天気とは関係のないことを知った。 飼い猫が近所のおばさん猫パンチ
【第9回目俳句感想文】
梅雨に入る気持ち両生類になる (平千枝子) 雨が降ると湿度が増していろんな種類のカエルと 出会えたりと物理的にも人間と両生類の距離が縮ま る季節だと思った。梅雨に入る気持ち両生類になる (感想) 梅雨に入り雨に打たれることが多くなって きたことから この歌は「たしかにそう感じるな」と 思った。
梅雨に入る気持ち両生類になる 梅雨に入ると空気がいつもじめじめして外に出て も雨に濡れてしまう様子を両生類に例えていること がとても面白いと思いました。また、両生類の例え はわかりやすく共感する人も多いと思うのですごい と思います。
梅雨に入る気持ち両生類になる 梅雨は雨が続いて気分も下がるが、この句では 「気持ちが両生類になる」と表現していて、両生類 にとっては雨は良い天気であるので、対称的などこ かうきうきとした気分が読み取れた。小さい頃は雨 は傘がさせたり、長靴が履けたりと、普段とは少し ちがうことにうきうきしたものだなぁと思った。
梅雨に入る気持ち両生類になる (平千枝子) 梅雨の入るとじめじめとしていて、なるほどたし かに両生類にでもなったかのように感じることがで きるなと思いました.
「梅雨に入る気持ち両生類になる」について 梅雨特有のジメジメとした空気感をよく表した俳 句あり、季節に合っていると感じた
「梅雨に入る気持ち両生類になる」 梅雨に入るとずっと雨でじめじめしてるからまる で自分は両生類みたいじゃーんって作者は思ったの かもしれません。
梅雨に入る気持ち両生類になる (平千枝子) <感想> 自分を両生類に例えているのが斬新だと思った。 梅雨からそこまで連想できる平さんの想像力を感じ た。
梅雨に入る気持ち両生類になる 雨ばかりでまるで水の中にいるような気持ちにな ることを上手に表現している。
梅雨に入る気持ち両生類になる 梅雨の時期になると、カエルが出て、梅雨の時期 になったんだなぁとしみじみする.
梅雨に入る気持ち両生類になる 梅雨の雨が毎日のようにふる学校などにいくとき 少しは雨にぬれるので両生類のかえるみたいになっ るようなきがする。 (編者)「なっるような」は「なったような」?
梅雨に入る気持ち両生類になる 私は梅雨である今の時期を最悪だと感じていまし たが、この句を読んで、両生類の気持ちになれ ば少しはこの気持ちも緩和されるのではと思 いました.
梅雨に入る気持ち両生類になる 梅雨の時期は両生類である蛙がよく見られるため、 筆者は蛙の気持ちを想像して考えたと感じる 湿気の多さがよく伝わる
入梅(にふばい)、梅雨入(ついり) 梅雨に入る気持ち両生類になる (平千枝子) ここ最近、天気が崩れてよく雨になることが多 く、蒸し暑くなってきて、夜耳をすますとカエル が鳴いていてもう梅雨かと感じた.
入梅、梅雨入 梅雨に入る気持ち両生類になる (平千枝子) 梅雨に入るまでは雨が少ないため、両生類が陸に いるときに例えている。そして梅雨に入ると雨が多 くなり両生類が水にいるときに例えている。人間を 両生類に例えているのは普段と逆であるため新鮮で 良かった。
「梅雨に入る気持ち両生類になる」 梅雨になり雨がたくさんふるようになり、カエル になりたいと思ったことがあるから。
梅雨の海静かに岩をぬらしけり (前田普羅) この俳句は梅雨の時期に入り海に降る雨が静かに 岩をぬらしているところが、梅雨の時期を表現して いて素晴らしかったです
黒南風や島山かけてうち暗み (高浜虚子) 雨雲が島山を覆い目に見える景色を全休的に暗 く染めることは6月らしいでき事なのでとてもよ い俳句だと思いました。 (編者)「全休的」は「全体的」?
「黒南風や島山かけてうち暗み」 感想 吉見の状況に似ていると思いました。
海の幸より始まりし夏料理 (星野椿) おいしい海の幸を想象しました。 (編者)「想像」です。
海の幸より始まりし夏料理 ・夏にはいつも豊前の鱧を天ぷらにして食べるので 今年も食べたいと思いました.
夏料理:海の幸より始まりし夏料理 感想:夏が始まったことをとても感じられ、海があ ることでより一層夏らしさが出て良いなと思い ました。
海の幸より始まりし夏料理 感想 ・海辺のレストランでパエリヤやアヒージョなどの 海の幸の料理を連想させるような句だった
海の幸より始まりし夏料理 夏料理という季語があることに少し驚いた。どん な料理かあまり分からないが夏の食材をつかう料理 だと思った。 夏の魚だとシロギスあたりがすぐ思いついた。天 ぷらが絶品のようなので食べてみたい
夏料理 海へ大きく 窓開けて (下山宏子) 夏の日には 窓を開けて涼しい風にふかれながら 夏料理を食べるのもよいと思いました。
釣られたる鯖の全身震へたり (寺島ただし) 想像しやすい光景で、この前自分が釣った鯖も活 きが良くて暴れていたことを思い出した.
釣られたる鯖の全身震へたりに、最近行った吉見 港で釣った小さい鯖がピチピチと元気に震えている 様子を思い起こし、とても良いなあと思った。 (編者)ハサミに掴まれてブルブルと震えている小さ な魚の「サバイブ」のイラスト略。
鯖 釣られたる鯖の全身震へたり 釣られた時の鯖が震えているところをかいたの だと思った。
感想 「釣られたる鯖の全身震へたり 釣られてまもない新鮮な鯖が想像できた。 「たる」「たり」と区切れの最後の音が似たリズ ムになっていて、面白い俳句だと思った。
鯖 釣られたる鯖の全身震へたり (感想) 鯖が船上か、岸壁か分からないが、釣り人によっ て釣り上げられ、鮮度の良さからピチピチと跳ね、 海へ帰ろうと陸で跳ねる姿が感じられた。
釣られたる 鯖の全身震へたり 釣った時の鯖の様子が描かれており、実際に釣っ たことのある人でないと共感できない句であること が分かり、同じ釣りをする者として良い句だと感じ た
釣られたる鯖の全身震へたり (寺島ただし) 僕も釣りをするのですが釣った瞬間のピチピチ感 というか生命を感じる躍動感が共感できた。
「釣られたる鯖の全身震へたり」 <感想> 鯖が釣れると夏を感じる
兜虫かがやきかがやきたたかふよ (岡本眸) カブトムシは昔から好きで、よく飼育をしていま した。なのでカブトムシのかがやきはよくわかりま す、カブトムシの戦いはとてもかっこうがよくかが やいて見えるものです.
「兜虫かがやきかがやきたたかふよ」 かがやきを二度伴っていてそれだけ目に輝きが止 まったんだなぁと没入感があって好きです.
「アンデルセンの国に目覚めて 天道虫(てんとむし) (大橋敦子)」 天道虫が夏の季語ということに驚きました。 さわやかな夏のイメージを持ちました。 天道虫は春のイメージがあったので夏の季語とい うことを覚えておきたいです。
「夏蜜柑月のごとくにぶらさがり」(上野泰) 夏蜜柑は鮮やかなオレンジ色をしていて月にたと えるのは良い表現であると思った.そのため夏蜜柑 がたくさん木にぶらさがっている様子が伝わってき た。
・夏蜜柑月のごとくにぶらさがり ※夏蜜柑が好きだから.
「夏蜜柑月のごとくにぶらさがり」 夏蜜柑が月のように見える様がよくわかる。黄色 く、照らされているのだと考えた。
夏蜜柑月のごとくにぶらさがり 感想:木についている黄色やオレンジの夏蜜柑は確 かに月のように見えると思いました。夏蜜柑の香り を嗅ぐと爽やかな気持ちなり、夏でも少し涼しい気 分になれるので良いと思いました。 (編者)「気持ちなり」は「気持ちになり」?上にウ サギが餅をついている月、下に夏蜜柑の木と実のイ ラスト略。
<感想> 夏の季語には虫が多いことを知って予想通りだっ た。夏料理は海との関わりが多いということが排 句から感じられた。 (編者)「俳句」です。
夏蜜柑 月のごとくに ぶらさがり 黄色く丸々とした夏蜜柑が枝に実っていて まるで月のようだという句だと思いました。
黒鯛(ちぬ)釣りに 虹たつ濤(なみ)の しづまれる (西島麦南) 私はこの詞を読んで釣り針にかかった黒鯛がジャ ンプしたときに虹がかかっている風景を想像しまし た。
怖(おそ)るるに 足らざる我を 蟹怖る (相生垣瓜人) 私はこの俳句を読んで過去に同じような体験をし たことを思い出しました.
【第10回目俳句感想文】
梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す (山岡敬典) 梅雨は気分が落ち込むことを上手に表現している。「梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す」について 梅雨の低気圧にさらされながら仕度をする情景が 浮かび上がり、季節をよく表していると感じた。
梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す ・梅雨の時期の肌寒くなる日に梅雨特有の気分が下 がることを「歩き出す」という表現によって表して いる.また「歩き出す」という表現は前に進もうと していることもわかり終わりがあるが足とりが重い ことが想像できる (編者)「足とり」は「足どり」?
<感想>梅雨イコール憂鬱という考え方が斬新だと 感じた。梅雨といえば梅雨の良さ、梅雨ならではの 生物、例えばカエルや紫陽花などを俳句に加えるこ とが多いが、この句は雨に対する憂鬱を歌っていて、 新しい視点だと感じた。そして憂鬱というワードか ら、「外で遊びたいのかな」、「ぬれることが手間 なのかな」、「低気圧が辛いのかな」と、多くの想 像がふくらむことがまたおもしろいと感じた。
梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す 降り続く雨でどこにも行けず何かしたいという気 がはやる感覚がよくわかる.
梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す (山岡敬典) 連日の暑さが止んで、雨で急に冷える日は家にい るしかないというか、外に出る気がなくなるので共 感できた.
「梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す」 梅雨の季節は蒸し暑く暮ごしにくく梅雨寒のよう な季節はずれの寒さには憂鬱さを感じると思った。 (編者)「暮ごし」は「過ごし」?
梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す (山岡敬典) まさに今の時期の自分の気分が表現されているよ うだ。梅雨による憂鬱な気持ちと部屋から出る足取 りの重さがよく伝わる、ストレートな作品だと感じ た。
梅雨寒 梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す (山岡敬典) 梅雨特有の湿気の多さと寒さ、雨により外出でき ないことへの憂鬱を感じました。 天候の悪い日は体調や気分も優れないことが多く なりがちですが、雨の日の静けさや雨音、景色を楽 しむことができるところが良い点だと思います.
梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す (山岡敬典) 梅雨で外に出れず、憂鬱な気持ちで部屋の中を歩 く様子が伝わってきた。
梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す (感想) 梅雨に入り朝夕少し冷える感じ、また憂鬱に 感じるところが共感できた。
「梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す(山岡敬典)」 5月が明けてからゆううつな日が続くので共感 できました。 この時期は雨が降るととても寒く、雨が降らな い日はとても暑いので、あまり好きではありませ ん。
梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す (山岡敬典) 感想 梅雨に入ると急に気温が下がることがあった り、部屋がじめじめしたりして、憂鬱になるの で、とても共感できた。
梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す (山岡敬典) 寒さと雨とじめじめした感じの全てが憂鬱という 表現に含まれているような感じがしておもしろい。
梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す <感想> この俳句とは裏腹に私の部屋は最近毎日暑い。憂 鬱なことに変わりはないが、梅雨寒とは無縁な生活 を送っている身からすると一番共感するのが難しい 句だった。
梅雨寒(つゆさむ) 梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す (山岡敬典) 梅雨に入ってとても蒸し暑いので薄着で過ごし ていると、夜、急にさむくて服を着て寝たことが あるのを思い出しました。
梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す (山岡敬典) 今の時期のようにつゆで雨がふり外に出れずひま をもてあそびしまいには部屋をうろつき出し、自分 自身がくらくなっているのを表げんしているのがよ い。
「梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す」 梅雨の時期の憂鬱な心情にとても共感がもてた。
梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す <感想> じめじめしている梅雨の時期は家事をするとき 足取りが重く感じるので憂鬱になるなと思った
梅雨寒の部屋を憂鬱歩き出す (山岡敬典) 梅雨嫌いの私にぴったりの一句です. どんぴしゃです. 雨が降っている時に部屋にいる私はまさに このような感じで歩くことでしょう。
「夏至」 夏至ゆうべ地軸の軋(きし)む音すこし (和田悟朗) 日の長くなっていることを地軸の軋みと表現する のはおもしろいと思った.
◎夏至ゆうべ 地軸の軋(きし)む音すこし (和田悟朗) 季節による地軸の変動を地球が機械やからくりの ように表現していてSFのようでとても面白いと思っ た。また、「音すこし」の部分が、世の中には地球 がからくりのようなもので動いてると知られていな いけれど実はからくりや機械で、作者だけはその事 実をひっそりと知っているというような感じがして 楽しい句だと思った。
「夏至ゆうべ地軸の軋(きし)む音すこし」 (感想)今日は夏至なので1日が長く感じると思い ました。
夏至の夜の港に白き船数ふ (岡田日郎) 夏至は夜が一番短く昼の気分が長く感じられます。
夏至の夜の港に白き船数ふ (感想) 夏至の日で一年で最っも日中が長く、ようやく日 が落ちて、港にとまる白い船を数えている。白く明 るい船を数えることにより、日中の太陽が恋しいと 感じる。 (編者)「最も」です。
夏至の夜の 港に白き 船数ふ 夜闇の中港を見ると、ぼんやりと白い船が浮かび 上がっている情景を詠んだ句だと思いました。
オン・ザ・ロック白夜てふ刻(とき) ゆるやかに (いとうゆふ) オン・ザ・ロックにて白夜を制してその時を支配 しゆるやかに物手が進むようにしている. (編者)「物手」と読み取りましたが、果たして?
オン・ザ・ロック白夜てふ刻(とき) ゆるやかに (いとうゆふ) 字余りであり、一風変わったカタカナの使用(外 来語?英語?)をする意義がきちんとこめられてい ることが素晴らしいと感じました。 オンザ / ロック 白夜 / 刻(とき) の部分で母音が重なり、 発音するときに楽しさがあり、すごい深い構成になっ ているなと考えました。 オン・ザ・ロックの固い(硬い)カッコイイ イメー ジと 白夜てふ刻 の丁寧でかっちりした和の雰囲気と ゆるやかに のやわらかくて温かい印象が織りあって 一つの句を成しているのが良いと思いました。 (編者)冒頭の句全体がはためく横長の幕に書かれて いるように見えるイラスト略。
オン・ザ・ロック白夜てふ刻ゆるやかに いきなり横文字から入るのはあまり俳句らしくな いと思った。確かに一日中日が沈まないとなれば時 間の感覚は鈍り一日が長く感じるのかもしれないと 思った。
オン・ザ・ロック白夜てふ刻ゆるやかに 詩にカタカナを入れる斬新な発想はなかったの で驚きと同時に、詩を書くときの幅も広まったよう な気がしました。
音もなく白夜のライン川流る (塩川雄三) 一日太陽が落ちない白夜、日は存在するのに夜な ので静かなのだろう.北欧地方の夏ならではの現象。 向こうの人には夏らしく感じるだろう。
音もなく 白夜のライン川 流る ・詞を書いた当時の状況は量れないが、第二次大戦 期にドイツ領内へと進軍するための調査のため、訪 れたアメリカ・フランスの斥候兵の姿が思い起こさ れた。
梅雨の月金(き)ンのべて海はなやぎぬ (原裕) 梅雨の時期、月がキレイに見えるのは、貴重だか ら良いと思った.
梅雨の空 梅雨の月金ンのべて海はなやぎぬ 感想:夏の中の梅雨の月という風景を想像しやすい なと思い選びました。 金という言葉から美しさも感じられました。
みつ豆や仲がよすぎてする喧嘩(けんか) (稲垣きくの) 疑問に思ったのですが、なぜ仲がよすぎて喧嘩 をするのかわからない. みつ豆が関係しているのだろうが解らない 予想だが兄弟がみつ豆を譲り合って喧嘩を しているのかと思った。
みつ豆や仲がよすぎてする喧嘩 感想:喧嘩するほど仲が良いということわざをその まま俳句にした感じで面白いと思いました。私は仲 が良い友達とも喧嘩をしたことがないので、仲が良 いのに喧嘩をするのはどのような感じなのか少し知 りたいです。
『熱帯魚紺碧(こんぺき)の海恋しからむ』 (福永鳴風) この句は私も熱帯魚を飼っているのでとても情況 がわかります。野生の熱帯魚は住む場所や景色も生 まれた時と大きく違うので恋しくなるのは間違いで はないと思いました。
新月や蛸壺に目が生えるころ (佐藤鬼房) (感想) 新月の月明かりのない真暗くらな夜に、蛸壺とい う無機物に目が生えるということが暗闇の恐怖を表 しているように感じた。
新月や蛸壺に目が生えるころ 蛸が夏の季語だと言うことは始めて知りました。
章魚(たこ)、蛸 新月や蛸壺に目が生えるころ (佐藤鬼房) 蛸が蛸壺に入っていたのだと思った。
(編者)「新月や蛸壺に目が生えるころ」(佐藤鬼房)を写し間違えて 新月や蛸壺に目が生えるとこ 私はこの排句を読んでタコが月が出てない暗い 海で蛸壺だと気付かずに蛸壺に入ってしまったと いう場面を想像しました. (編者)「俳句」です。
百合白く雨の裏山暮れにけり (泉鏡花) 白い百合が梅雨の時期に雨に降られた後に咲き 終わる姿は美しく力強く感じるから私はこの俳句 が好きです。
「百合白く雨の裏山暮れにけり」(泉鏡花) 雨が降る裏山に作者がいき、百合がとても白く輝 いていることが分かった。百合は非常に美しい。
感想文 「百合白く雨の裏山暮れにけり」 雨の日の「どよん」とした空気と日が暮れて暗 くなっている中で、百合の白さがきわ立つ良い句 だと思った。
百合白く雨の裏山暮れにけり 百合が白く雨にぬれて美しく暮れているのが 目に浮かんでくる俳句です。
【第11回目俳句感想文】
出水川とどろく雲の絶間かな (飯田蛇笏) とどろく雲の切れ目のように川の水が溢れ流れ 続けている様は夏の大雨の後の恐しさを表現して いて情景を想像しやすかった。出水川とどろく雲の絶間かな <感想> これを見た瞬間、数年前の真備の水害を思い出 した。夜中に雨が降り続き、高梁川が氾濫する様 子は、テレビ越しでも恐怖を覚えた。
出水(でみづ)、水害 出水して森の奥なる月明り (中川宗淵) 感想 この句からは情景が思い浮かぶと強く感じま した。森の奥の月明かりという表現も良いなと 感じました。
出水して森の奥なる月明り 森の奥なのに、月明りが届くのが、幻想的だと感 じた。
長崎の旧街道の葛饅頭 (有馬朗人) 葛饅頭おいしそう
長崎の旧街道の葛饅頭 葛饅頭は夏の頃によく食べられ長崎のは有名であ るためかつてから夏にここ(旧街道)を通る人は食 べていったのだろう.江戸頃の時代の夏を感じてい るのではないだろうか.
長崎の旧街道の葛饅頭 ○長崎の道路の蜃気楼が見えるほど暑い日に古い町 の店の葛饅頭を食べる情景を思いうかべた
長崎の旧街道の葛饅頭 感想:夏になるとつめたい和菓子が食べたくなるの で葛饅頭も食べたいと思いました。
「長崎の旧街道の葛饅頭」 (感想)夏になるとよく葛まんじゅうを食べるので、 今年の夏も食べたいなと思いました。
長崎の旧街道の葛饅頭 私も長崎の出身で地元の日本一長いアーケードに ある佐世保バーガーを思い出しました。
簾(すだれ) 軒簾この世の人の影絵過ぐ (渡辺恭子) 軒簾に道行く人々の影が映る様が思い浮かびまし た.”この世の人”に軒簾を挟んで、室内と外界、静 と動との隔たりを感じます.
つやつやと巻きし簾や水の上 (松野自得) つやつやで新品の簾のイメージがわく.また、朝 早くにしている感じが伝わってくる。最後に水の上 と書いてあるため涼しいイメージで終わってとても 良いと思った。
つやつやと巻きし簾や水の上 (感謝) 夏という感じがして良いと思った。 つやつやとという表現が今までにない表現で面 白いなと思った。
ナイターの八回までは勝ちゐしを(大島民郎) 夜の試合で八回までたえて勝っているきもちでま だあと2回は長くどきどきした時間であることが伝 わってくる
ナイターの八回までは勝ちゐしを とても良いと思った.
ナイターの光の外に控へ投手 (飯田猛雄) ナイター(野球の試合状況)と暗闇を掛けていて 光(勝利)を控へ投手(影の立役者)が 呼び込むという解釈をしました とてもおもしろい一句です.
ナイターの 光の外に 控へ投手 私はこの句を読んでレギュラー争いに敗れた控え 投手が悔しそうな表情で試合を見ている情景が浮か びました.
ナイターの光の外に控へ投手 感想 夏の甲子園が始まる時期がそろそろ来るなと感 じた。
感想文 「ナイターの光の外に控へ投手」 「光の外に」から、光にあたっているレギュラー 選手が想像でき、控へ投手の心情など想像がふくら む俳句だと思った。
ナイターの光の外に控へ投手 ナイターをやる時期になったんだと感じた。
ナイターの光の外に控へ投手 (飯田猛雄) ナイターという光の当たる場所、つまり脚光を浴 びる場所に出ることをいまかいまかと待つ控え投手 の姿が読み取れる。そして少し物悲しさも感じる。
ナイターの 光の外に 控へ投手 試合に出られない投手は、ナイターの光にも照ら されない悲しい気持ちが伝わってくる句だと感じた。
ナイターの 光の外に 控へ投手 普通であれば光にてらされるのはマウンド上の選 手であるが、マトンドの外でも選手は準備をしてい る様子が浮かんだ. (編者)「マトンド」は「マウンド」?
ナイターの光の外に控へ投手 (感想) ナイターで先発投手になれなかっという悔しさ の心の陰りと控へ投手には、出番がくるまでまった く光が当たらなく、ベンチに影にいることを、かけ ており、あえて影や、暗、闇といった言葉を使わず、 「光の外」という光という文字を使ってよりいっそ う俳句に陰りをさしていると感じた。
「梅雨に入りて細かに笑ふ鯰かな」 (永田耕衣) <感想> 今年は梅雨が短かったのでナマズは笑えなかった だろうなと思いました。
梅雨に入りて細かに笑ふ鯰かな 感想 雨が降って川の水かさが増えて鯰がよろこんでそ う
梅雨に入りて 細かに笑ふ 鯰かな 鯰の顔が笑っているように見えるのを、 梅雨の川の増水でご気げんだからと詠んでいる いい句だと思いました。 (編者)「ご機嫌」です。
梅雨に入りて細かに笑ふ鯰かな ・鯰は釣ったことも食べたこともないので食べてみ たいです。どう臭くないのかが気になります。
梅雨に入りて細かに笑ふ鯰かな 鯰の顔はいつ見ても笑っているように見える気 もするが細かに笑うなので雨がふって池の水面に はもんを広げている中になまずの顔を見ているの かなと思った。
梅雨に入りて細かに笑ふ鯰かな 梅雨は人にとっては蒸し暑く悪いイメージでとら えられてしまうところを、鯰視点で良いものとして とらえているところが面白いと思った。
梅雨に入りて細かに笑ふ鯰かな 永田耕衣 雨が降って川や水路の水が増水すると、行動範囲 が増え、田んぼへ入りやすくなったりして生態から 見ても、鯰にとって嬉しい季節であると思った。
間八 かんぱちも乗せて離島の連絡船(西池みどり) 離島にいる誰かに会いに行く時に土産として間八 ももっていくのかなと思った.海の青さと間八の白 みが夏の中でも涼しさを連想されてとてもよかった
かんぱちも乗せて離島の連絡船 れんらくせんの時余りが6字あるのがきになって しまった。間八は大好きでおいしいですね (編者)「字余り」です。
書くやつ かんぱちも乗せて離島の連絡船 (西池みどり) かんぱちをじゃなくて かんぱちもにするのが 印象的でした。
かんぱちも乗せて離島の連絡船 離島の生活が目に浮んだ
かんぱちも 乗せて離島の 連絡船 私はこの句を読んで、かんぱちを新鮮な内にとど けようとスピードをだしている連絡船を想像しまし た。
茄子(なす)の花 茄子の花こぼれて蜘蛛(くも)をおどろかす (飴山實) 今は梅雨が終わってしまって雨が降ることがな いが、雨の日に、水の重さで茄子の花が落ち、雨 宿りしている蜘蛛が驚いている情景が浮かびまし た。
茄子の花 こぼれて蜘蛛を おどろかす ○旬を迎えたナスが畑で輝いている様子が思い浮か んだ。黄色の花が落ち、いよいよ収穫の時期とな り、収穫にくる人や機械を恐れるメタ的な視点で も詞を読むことができた。
茄子の花こぼれて蜘蛛をおどろかす 茄子の花が落ちてきて他の虫ではなく益虫であ る蜘蛛使っているのがとても素晴らしいと感じる 俳句でした
「茄子の花こぼれて蜘蛛をおどろかす」 もう少しで茄子ができてくる季節。茄子が出来 る前に花が落ちてしまう風景が想像できるから。
「茄子の花こぼれて蜘蛛をおどろかす(飴山實)」 茄子の花が落ちたことでくもが驚いて動き出して いるのが想像できました。 小学生のときに茄子を育てていたのでそのときの ことを思い出しました。
茄子の花こぼれて蜘蛛をおどろかす (飴山實) なすの花の大きさでくもがびっくりしちゃう光景が 想像できます。
「茄子の花こぼれて蜘蛛をおどろかす」 茄子の花が落ちなすの実がなる夏の季節を感じる ことができる俳句であると思った.また花が落ちて しまい花の下で生活をしていた蜘蛛を驚かせてしまっ ている様子が想像できる俳句であると思った.
<感想> 夏の俳句なのに氷河という季語があることが意 外だった。 (編者)第6回目の句会への感想ですね?
【第12回目俳句感想文】
木の揺れが魚に移れり半夏生(はんげしょう) (大木あまり) 木々と同じように揺れる半夏生の白い部分を魚に 見立て、木々のこもれびを水中から見る太陽の光 と連想することで海中を表現したかったように 感じる。木の揺れが魚に移れり半夏生 下関にピッタリだと思ったから。
木の揺れが魚に移れり半夏生 について 森と海の2つの自然を同時に連想させ、夏へ入る 情景を思いうかべることができる。
木の揺れが魚に移れり半夏生 (大木あまり) 木の揺れが魚が遊泳しているように見えるという 解釈でしょうか? この時期に最適な一句です.
木の揺れが魚に移れり半夏生 (大木あまり) 季語で「半夏」というのがあることを知りません でした。字の通り、夏の半分の感じがとても良いな と思いました。
颱風の雲しんしんと月をつゝむ (大野林火) 「しんしん」という言葉が雪ではなく雲につかわれ ているのが不思疑で面白いと思いました。 (編者)「不思議」です。
「颱風の雲しんしんと月をつゝむ」 <感想> くやゝの書き方が特徴的でいいなと思った。 (編者)手本の俳句(縦書き)では「しんしん」は 「しん」の後が繰り返し記号の「く」になってます が、横書きできないので、「しんしん」としました。
颱風をよろこぶ子等と籠(こも)りいる(篠原鳳作) 子供たちは颱風をなぜか楽しみにしていて、籠 りの人の苦労が対比していて素晴らしいと感じまし た。
「颱風をよろこぶ子等と籠りいる」 確かに子供は台風がくると学校が休みになるため 喜ぶだろうと思った.この俳句から子供たちが喜び 家の中にこもっている様子が想像できる俳句であっ た.
「颱風をよろこぶ子等と籠りいる」 (感想)台風が近づくたびに休校になれと祈ってい たことを思い出しました。
颱風をよろこぶ子等と籠りいる 感想:台風の予報が出ると学校が休みになるか楽し みにしていた記憶があります。今回の台風4号 は直撃するかと思ったら温帯低気圧に変わった ので、休校にならなかったのは少し残念です。 私はまだ関東の台風しか経験したことがない ので、山口県の台風がどのくらい強いのか少し 気になっています。
颱風をよろこぶ子等と籠りいる 今年の梅雨は短く水不足なので農作物などが育 たないのではないかと思いました。
ヨット 港出てヨット淋(さび)しくなりにゆく (後藤比奈夫) 故郷の港を去っていく淋しさをかいている のだと思う。
港出てヨット淋しくなりにゆく (感想) 港からヨットが出港して姿が小さくなって淋 しく見えている様子が思い浮かんだ.
ヨットの帆下ろし夕陽を片づける(太秦米良夫) 白い帆に風を受けて進むヨットと夕陽に照らさ れた海面のコントラストを思いうかべるととても 好きな光景です
「ヨットの帆下ろし夕陽を片づける」について 夕陽が落ちると同時にヨットの帆も一緒に片づけ ようとしている様子が想像つく。
ヨットの帆下ろし夕陽を片づける とても綺麗な歌だと思う。
ヨットの帆下ろし夕陽を片づける 夏の夕日が目に浮ぶ。
ヨット ヨットの帆下ろし夕陽を片づける 夕方、沖に出ていたヨットが港に帰ってきて帆を 下ろして片付ける時、夕日も沈んでいく情景が浮か びました。
ヨットの帆 下ろし夕陽を 片づける 感想 海の上で夕日をバックに帆をたたんでいるのが連 想できる排句だと思った (編者)「俳句」です。
ヨットの帆下ろし夕陽を片づける 夕日を片付けるという表現がとても思い付かない ようなものですごいと思った。ヨットの帆に太陽が 隠されている状況は分かる。
人の声 今美しく 星祭る (深見けん二) 七夕の日が近づいてきてささに願い事を書いた 短冊が吊られていて風流を感じます。
人の声今美しく星祭る (深見けん二) 人の声が美しく星を祭り上げる、つまり人の声に はそれほど大きな力があるということです.
人の声今美しく星祭る (深見けん二) 祭りのあるきせつに祭りでみんなが楽しそうに会 話してほどよいくらいにざわざわしているかんじが つたわってきた。
人の声今美しく星祭る 深見けん二は福島県出身の俳人であり、8月には 隣の宮城県仙台市で七夕祭りがあるのでこの人は七 夕を夏の象徴と感じたのではないか
願うこと少なくなれり星祭 (品川鈴子) 子供のころは七夕の季節になるとたくさんお願い 事をしていたが、だんだんと大人になるにつれて願 い事に重みが出て、昔のようにたくさん短冊に書い たりするようなことはなくなったなと思い返して感 じた。
願うこと少なくなれり星祭 というのが 幼い頃はたくさん願いをこめてたんざくを書い ていたけど大人になるにつれてお願いをしなく なったと思い共感した。
願うこと少なくなれり星祭 (品川鈴子) 年を重ね七夕を意識することが少なくなったこと を詠んだのかなと思いました。少なくなったのは願 い事なのか、願う機会なのか、はたまた願い事をす る純粋な心なのか。
「願うこと少なくなれり星祭 (品川鈴子)」 小さい頃は願い事も多かったのに、年々願い 事が少なくなっていったので共感できました。 七夕にたんざくに願い事を書くこともなつかし いと思いました。
七夕、星祭、 願うこと少なくなれり星祭 感想:七夕の星祭りも年々願うことが少なくなる点 にとても共感できました。
「願うこと少なくなれり星祭」 今年は、七夕の星が見れるか楽しみであるから.
感想 「願うこと少なくなれり星祭」 年を重ねるにつれて、短冊に願い事を書くワクワ クと内容が無くなってきている自分と重なり、共感 できる俳句だった。
・感想 願うこと少なくなれり星祭 七夕の時にたんざくを書いていた頃は私にとっ てとても昔の事のようで少し成長したと同時に 寂しくなってしまったことだ。
驚愕(きょうがく)のまま氷漬け 鬼虎魚(おにおこぜ) (福田貴志) 〔感想〕 虎魚は常に驚いたような顔をしているのに、そ れをあえて「驚愕」と表現しているところにおも しろみを感じた。 しかも生きているわけでもなく、死んでいる様 子を「氷漬け」と表現しているところに作者の心 の闇を感じた。
驚愕のまま 氷漬け鬼虎魚 鬼虎魚が恐ろしい顔のまま氷漬けにされている姿 が考えられる句だと感じた。
虎魚 驚愕のまま氷漬け鬼虎魚 動かないってわかっていても触わったら動き出し そうな迫力がある虎魚が想像できた.
驚愕のまま氷漬け鬼虎魚 水あげされた鬼虎魚が大きな口を開けている様子 を驚愕した表情とよんだ句だと思いました。
<感想> 「ヨット淋しく〜」などという風に擬人法を使うこ とで物に関しての俳句にも人間味が感じられた。
【第13回目俳句感想文】
夏の海 刻々と真珠は育つ夏の海 (松尾いはほ) 夏の時期によく育つ真珠についてかいているのだと 思いました。刻々と真珠は育つ夏の海 夏の海はにぎやかなイメージがあるのに対し、 海の中では静かに貝が過ごしており、刻々と成長 しているという所が落ち着いていて私の考えてい た夏の句のイメージと異なり新鮮に感じた。
刻々と真珠は育つ夏の海 (感想) 夏の海の底で育っていく真珠の様子が伝わった。 夏を感じるうただと思う
手に掬(すく)へば色なき水や夏の海(原石鼎) 太陽の光を反射して青く光る海に入り、水の冷た さを手に掬う夏らしさを感じられて、私はこの作品 が好きです。
「手に掬へば色なき水や夏の海」 海は遠くから見れば青色であるのに手ですくうと 色がないことをよく表現している俳句であると 思った。
手に掬へば色なき水や夏の海 (原石鼎) 夏の頃は陽光が強く、海がより青く見えるけれど、 手に掬ってみればそれ自体に色が付いているわけで はない.幼い頃は不思議に思ったものです.
手に掬へば色なき水や夏の海 海や川は青く見えるが実際には青いわけではな いとわかっているが普段意識しことはないのであ るほどと思った。 (編者)「あるほど」は「なるほど」?
夏の海 手に掬へば色なき水や夏の海 遠くから見ると青々としているけどすくえば透明 なのが子供心をかきたて面白いなと思う.
手に掬へば色なき水や夏の海 真夏に天気がよければ海はにごることがなく透明 なのでそのような情景を表していて快晴の夏が頭に 思い浮かぶ.彼の見た景色は誰もが想像する夏であ ろう.
ところてん煙のごとく沈みをり (日野草城) 煙が下に行くイメージはあまりないがところてん が押し出されて皿の上にのる光景を指しているだろ うことは分かる。久しくところてんは食べていない ので少し食べたい気持ちになってきた。
氷水、氷店(こほりみせ) 氷店爺(じい)と婆(ばあ)ゐて婆出て来 (小沢實) 氷を売っているおじいさんとおばさんがいたのだ と思います。
氷店爺と婆ゐて婆出て来 なんだかリズムがよかった。このじきのやまめ はおいしい!!ぜひたべてみたい
寝くたれの股(また)にはさまり夏布団(矢島渚男) <感想> 夏の夜は温度調節が難しく、私もよくこの俳句 のような状態になっているなあと思った。
寝くたれの股 にはさまり夏布団 ・夏の布団が暑くて股にはさむ様子が想像出来て共 感する詩.
「寝くたれの股にはさまり夏布団」について 夏休みの暑さで起きるのが億劫である様子が目に うかび、良く季節を表していると感じた。
寝くたれの股にはさまり夏布団 矢島渚男) 私もこの句と同様にしています とても共感出来ると思い採用しました
サーフボード 晩夏光サーフボードはまだ濡れて(津田このみ) 夏の海でサーフィンした後のボートについてかい てるのだと思います。
駐車場の線の 真白き海開 (津田清子) 早く夏休みに入って 海へたくさんおよぎに 行きたい気分になりました。
海開:駐車場の線の真白き海開 感想:海開といえば海を連想するのが普通でしたが、 駐車場の線の白さから海開という考えがおもし ろいなと感じ選びました。
「駐車場の線の真白き海開」 海に入りたい気持ちになったし、海開きの季 節になったな
駐車場の線の真白き海開 1年間使われていなかった駐車場の線が白くき れいになっていて夏が始まるのが想像できる俳句 でした。
駐車場の線の真白き海開 ・自分が子供の頃海でこの光景を見たことを思いだ しました.
駐車場の 線の真白き 海開 ・夏にレジャーとして訪れた海を見て感動する子供 とその両親の姿を想像した。
「駐車場の線の真白き海開」 <感想> 海開で駐車場がにぎわうと夏を感じる。
飛魚 飛魚の翔(か)けり翔けるや潮たのし (福永耕二) 飛魚が潮にのって飛んでいる様子をかいたのだと 思う。
飛魚の翔けり翔けるや潮たのし ・実習で船に乗った際には、飛んでいる飛魚を生で 見てみたいです。
「飛魚の翔けり翔けるや潮たのし」 飛魚が颯爽と水辺を飛び跳ねる様子が感じられ、 晴れた海が想像できる。
山女(やまめ)、山女魚 月いでて岩のしづまる山女魚釣り (松村蒼石) 夏の暑い日、涼しい山に入って渓流で釣りをし て涼む情景を思い出しました.
月いでて岩のしづまる山女魚釣り (松村蒼石) 月が出た頃の夜に釣りをするというのが新しい発 見 朝早くからと思っていたけど夜に川で釣り をするのも楽しそう 塩焼きにして食べたい です。
月いでて岩のしづまる山女魚釣り ・私は一度も渓流で山女魚を釣った事がないので今 度釣りに行こうと思いました。
くちづけのあとの真つ赤なトマト切る (大高翔) トマトがかじられ、みずみずしくて おいしーってなった トマトを包丁で切ってごはんで食べ る様子がありありと思いうかぶので夏らし くてすごく好きな俳句です. (編者)トマトにかじりついた後の女性の顔のイラス ト略。左に「見なかったことにしてください…」と 記された書き損じのイラスト略。
くちづけの あとの真つ赤な トマト切る 最近毎日トマトを食べているのですが排句に しようとは考えもしなかったので印象に残りま した (編者)「俳句」です。
1) 寝くたれの股にはさまり夏布団 (矢島渚男) 夏の夜、寝苦しいくらいに暑くて布団は寝てい る間にいつの間にかどこかへ行ってしまっている という夏の何気ない日常が表されていて非常に共 感できた。 2) 駐車場の線の真白き海開 (津田清子) 海開きの時には新しく引かれたばかりの駐車場 の白線が映えて、さらに夏の訪れの高揚感を高め ているということが読み取れた。
【第14回目俳句感想文】
オーボエ奏者海藻のごとゆれて夏(堀口星眠) 夏の風情を感じる「オーボエ奏者海藻のごとゆれて夏」 たしかにオーボエを吹く人は演奏をするときに体 がゆれる。それを海藻のゆれる様子にたとえるのは 斬新でおもしろいと思った。
オーボエ奏者海藻のごとゆれて夏 オーボエ奏者が演奏しているときにゆれている のが海藻に見えるのが分かる俳句だと思いま した。
泉:紺青(こんじょう)の蟹(かに)のさみしき 泉かな (阿波野星畝) 感想: 蟹のいる泉の色を紺青で表現する所がなん となく好みだったため選びました。そしてさ みしさを感じました。
人あまた泳がせて海笑ひけり (鈴木真砂女) (感想) 夏の海水浴場で多くの人をおよがせている海は、 波がとても穏やかであり、さざ波の音がまるで、笑 い声のように海水浴客の声と入り混っている情景が 想像することができた。
人あまた泳がせて海笑ひけり 海に対して、感情を持たせているのが良いと思っ た.
「人あまた泳がせて海笑ひけり」について 海で泳ぐ人々と「海笑いけり」という独特な表 現から浮かび上がる海の様子が想像でき、夏を感 じた。
人あまた 泳がせて海 笑ひけり ・海開きした浜に多くの人が押しよせにぎわってい る様子が感じ取れた。ここ下関でもそういった姿 になるのかどうか興味を持った。
人あまた泳がせて海笑ひけり 早く海開きになって、海に泳ぎに行きたいです。
愛されずして沖遠く泳ぐなり (藤田湘子) 状況が理解できてしまって身に覚えもあるのがか なしい。
「愛されずして沖遠く泳ぐなり」 愛されなくて、逃げるように遠くに逃げる様子が わかる。
海中の魚と遊びし髪洗ふ (山上カヨ子) 海の中で髪がまるで洗髪しているかのように波に 揺らぐ様が思い浮かびました。夏の暑い日の水中と いうのは気持ちのいいものでしょうね.
かははぎの口尖(とが)らせて釣られけり (古林古空) エサを盗んだり、鋭い歯で針をだめにしてきた りと散々やってくるのに釣られるとふてぶてしく 見える姿はぴったりだと感じたから。
皮剥(かははぎ) かははぎの口尖らせて釣られけり(古林古空) かははぎ釣りをするとき、かははぎは口を上手に 使ってエサだけをとり難しいですが、釣れるととて もうれしいです。
かははぎの口尖らせて釣られけり もともと口のとがっているかわはぎがつられる ことによりよけいとがっていることが強調さ れていると思う。
かははぎの口尖らせて釣られけり(古林古空) かわはぎが口を尖らせて釣られる様子が分かり、 面白い詩であると感じた。
かははぎの 口尖らせて 釣られけり 口を尖らせて釣られる様子が微笑ましい. 過去に自分で釣ったときは直接体に 引っかかってしまったことを思い出した。
かははぎの 口尖らせて 釣られけり カワハギのとがった口を、 釣り上げられた不満の表情にたとえているのでは と思いました。
かははぎの口尖らせて釣られけり <感想> かわはぎの口の形はかわいく、見ても食べても楽 しめる夏の魚なのでかわはぎを見ると夏を感じます。
かははぎの口尖らせて釣られけり(古林古空) <感想> 以前の授業でも魚の容姿をそのまま俳句にした ものがあったが、当たり前のことを述べているだ けだと思う。これで心は動かされないなあと率直 に感じた。
帆立貝海の呟(つぶや)きこぼしけり(禰寝雅子) 帆立貝が水中で殻を少し開けている様子が何か話 す口のように見えたのだろうと思いました。海中で の状態が呟きをこぼしているように見ているのが面 白く可愛らしいと思いました。
帆立貝海の呟きこぼしけり (禰寝雅子) 帆立貝は海の中で殻を上げ下げして、まるでパク パクと話をしているかのように見えることがあるの で、この作品の「海の呟きをこぼす」という表現が 非常におもしろいと思った。
夏の季語はさわやかではいくもきもちよく読むこ とができる