水大歳時記(令和四年度)春 の 部
春
自炊飯頼みの綱は春キャベツ
春(はる)のモ場(もば) 色(いろ)とりどりの散(ち)らぬ花(はな) (編者)藻場に引っかかった、海老などの形をした疑 似針やその側に落ちているペットボトル、泳いでいる イカなどのイラスト略。
我が春の流れる先は下水かな
まだ釣れぬ春烏賊どもはどこへやら
希望の春四年後には絶望の春
春来たり**つよしのお通りだ (編者)姓は伏せます。
春が来て新生活がいそがしい
天青く我肥ゆる春
初めての乗船実習春明けに
春迎え若葉がしげり海ひかる
朝日から感じる春の置き手紙
海ゆきて竿振る先に春のイカ
春アオリ何回行ったら釣れるのか?
微睡(まどろ)みに誘う春と響く声
夕焼けよ釣りと一緒に春が来る (編者)背景に太陽と雲、海にそびえる富士山のよう な山の前のヨット、海を泳ぐ魚たちのイラスト略。
春アオリ キロオーバー釣りたいな
春がきてイカをつりたくなってきた
春模様三寒四温でいと激し
春が来て気温と気分いい感じ
春は暑い寝てても暑い
この春に出会った魚に皆感謝
立春
山の色桃色になりて春来たる
各々の思いを胸に春来たる
早春
早春の上見て歩く散歩道
啓蟄(けいちつ)
啓蟄に車に轢かれる蛙かな
晩春
晩春の鼻をくすぐる潮のかほり
晩春の華の散る頃川白く
晩春の午後にうたた眠きもちいな (編者)「うたた眠」は「うたた寝」?
晩春や眠気をさそう陽気かな
晩春の雨ふり止まずむしむしと
パラパラと春の終わりの雨音が
晩春に雨多くなり夏感ず
四月
4月末1つ卒業し忘れた
春の朝
朝起きて一人さみしく春の朝
春なのにまだ寒い朝夏まだか
春の暮(くれ)
春のくれ終わり訪ずれ散り模様
春の夜
ただひとり故郷を思う春の夜
春の夜肌を貫く夜風あり
海風がまだまだ寒い春の夜
暖か、春暖
あたたかい日差しにぼくはみとれてる
暖かや睡気を誘う春の熱
麗(うらら)か
春うらら眠気と闘う午後授業
可愛いね**ちゃんすごくうららかよ (編者)句末のハートマーク略。
うららかや うらうらうらら うららかや
朝起きてカーテン開けてはうららかや
麗かな日の出写せし影模様
うららかな空に伸びゆくひこうき雲
雲天にうららかなるは春の花 (編者)「雲天」は「曇天」?
うららかな日々の合間にあらし吹く
春うららきょうもきのうもかわらない
麗かな夏の始まり温き日々
長閑(のどか)
日暮して夜の吉見はのどかだな
穀雨(こくう)
潮風と共に流るる穀雨の気
人々の幸せを告げる穀雨かな
穀雨の日傘さす人と濡れる靴
散歩好き出ずに寝ながら穀雨聞く
容赦無く息吹く木の芽に降る穀雨
海の道穀雨に打たれ走り出す (編者)「穀雨」とは雨とは限らず、「啓蟄」や「清 明」と同様、時候を表す言葉です。
春深し
花束の出来る工程春深し
行く春
春超へて唐草模様の風が初声(なく)
夏近し、夏隣
今年初蚊と追いかけっこ夏近し
かるいかな みにつけるもの夏近し
春の日
ぬくぬくと春の日差しをかみしめる
春の日の寒暖注意 乾燥も
朧(おぼろ)
朧げな夜に紡ぐは夢の糸
朧(おぼろ)月
おぼろ夜の水面に添ひ魚釣る
春風
さくら散り海風香る春の風
春風や桜花海へと流るるか
船模型(ふなもけい)春風(はるかぜ)うけて 旗(はた)ゆらす
春風が吹けば吹くほど寝たくなる
異動先海の青さと春の風
講義室肌を撫で撫で春の風
春の風少し寒いが日は暑い
山の木々待ちわびている春の風
ヤニの灰吹いて散らかす春の風
春の風二限の音聞く枕の上
風寒し陽は暖かい春風は
春風に吹かれて綿毛舞い踊る
春風が運ぶ潮風 船の音
春の風市場を中を通りける
春一番
背中押す始まりの風春一番
春疾風(はるはやて)
春疾風今こそチャンス挑戦心
春疾風進みづらい一九一号
春嵐吹き飛ぶ桜と勉強欲、
春雨
春雨の下一人歩く 取られたビニール傘
春の雨梅雨まだ来るな不安げに
春の雨大雨降って風強し
春雷(しゆんらい)
春雷に打たれ降られて茂る春
春雷と突風おそい傘壊れ
霞(かすみ)
よそ見して眺める山は春霞
陽炎(かげらう)
rememberかげろうゆれる海岸線
もうすでにゆらゆらゆれる陽炎よ
蜃気楼(しんきろう)
アロマ焚き部屋の蜃気楼人情揺れる
春の山
春の山風はすずしく鳥は鳴く
春の山うすづく色は赤子のよう
刻々と芽ぶき初める春の山
春の川
冬すぎて桜流るる春の川
春の海
春の海多くの命輝いてる.
水大の凪を感じる春の海
春の海竿先に見える九国かな
釣り人が独り立たずむ春の海 (編者)「佇む」です。
春の海おだやかに光る水面かな
春の海波にゆられて船学ぶ
春の海ふくらめふくらめハリセンボン
春の海狙って釣れないアオリイカ
春の海 いかにあいなめ ああ美味い
陽当たるが風吹きやまない春の海
きらびやか電車の中から春の海
ベランダでグラスに入れた春の海
春の海いつでも波がおだやかだ
春潮(しゆんてう)
小波や寝床にひびく春の潮
我がさおは春潮を探す
美しき夕日に映える春潮の海 (編者)海に沈む太陽のイラスト略。
入学
春がきた緊張気味な入学式
水大に志もって入学す
大学に期待膨らまし入学す
体育館桜散らつく入学式
入学し初めてだらけに心身つかれる
入学式友達作り苦労する
新入生午後の授業は夢の中
蜆汁(しじみじる)
朝一番体に染みるしじみ汁
海潜り冷えた体に蜆汁
海入り温泉浸かり蜆汁
桜餅(さくらもち)
さくらもち春の残り香感じます
桜餅広がる甘さ笑顔咲く
花散りてされども残る桜餅
花疲れ、花見疲れ
坂の上時期尚早の花疲れ
春眠(しゆんみん)
春眠と夏眠と秋眠冬眠も
黄金週間、ゴールデンウィーク
地元の友 連休に再会 近況報告
連休で地元で誰だ? よく見たら高校友達 変化が怖い
蛙(かえる、かはづ)
蛙鳴く田を駆け抜ける笑い声
蛙泣く女来なくて***泣く (編者)(人名」は伏せました。
水張られ蛙始めるコンサート
田んぼ道下見て歩け蛙ふむ
帰り道田から聞こえる蛙の声
真夜中で梅雨待ち侘ぶ蛙ども
雨あがり水と蛙のにらめっこ
鶯(うぐいす)
うぐいすととんびが鳴いて朝が来る
鶯の音聞き思い出す学びの門 (編者)一筆書き風の小鳥のイラスト略。
燕(つばめ)
窓際に舞いし数多のつばくろや
燕舞う卯月碧海(そうかい)空の下
桜鯛(さくらだい)
桜鯛春の訪れ桜散る
眼張(めばる)
夕暮れのメバルを釣りに待ち飲み茶
春が来たメバルが大漁うれしいな
目張の子海水面で日光浴
春さきの大物狙いメバリング
鰊(にしん)、春告魚
春告魚を見春が来たかと気付く昼
鮎並(あいなめ)、あぶらめ
あいなめののるまな板は墨黒し
睦五郎(むつごろう)
つかれはて焼きむつの夢見てねむる
睦五郎三年ぶりの祖母の家
友人とたくさん釣った睦五郎
花烏賊(はないか)
釣りデビュー花烏賊を釣る夢を見る
蝶(てふ)
春来ぬと待てども待てども蝶みない
桜
桜咲き新たに始まる新生活
桜咲く新生活に期待寄せ
春が来た道にさくらが降りそそぐ
肌寒い春の目覚めに咲く桜
休み明け単位の如くちるさくら
道端で頬に飛び付く舞桜
滄溟寮窓から眺む桜の木
時期が過ぎ川や歩道に桜咲く
春の道舞い踊り散る桜の花
桃色に緑が淀む桜色
男子寮裸を見られ桜咲く
親鴨のお尻めがけて泳ぐ桜
春の夜団子も忘れる夜桜だ
山桜
青空にはかなく散りゆく山桜
はらはらと悲しく落ちる山桜
花
また一つ海へと落ちて浮かぶ花
春の花風に運ばれ道に散る
落花
高なりと期待を知らせる散り桜
散る花を見つめて追いかけ小さな手
花吹雪その身をまかせ どこへ流るる
桜散るまだまだ寒い春の海
桜散り風がだんだんあたたかい
休み向け体力(ちから)も桜も散ってゆく
山吹(やまぶき)
通学路山吹色に染まりけり
木の芽(このめ)
つんと張る木の芽と光る白い雲
木々の芽よ春の風受け花開く
新生活木の芽開きて春来たる
菜の花
ふるさとの草木が薫る菜の花や
苺(いちご)の花
桜散り苺の花が咲く季節
若草
一面に青々茂る若草や
虎杖(いたどり)
板取のつかみ取りにて涼しいな (桂三元)
蕗の薹(ふきのたう)
溶けかけの雪からのぞく ふきのとう
雪どけの中から顔出すふきのとう
授業
二年生単位落とせぬ新学期
留年だかつての友は先輩に
大学でコロナ発生オンライン
授業中おなか痛くて(黙ります)[N] (編者)体調が悪いときは、遠慮せず医務室に行って 下さい。
海と山見渡しながら門くぐる
「ちがうだろ」教授が言うならそうだろう
たのしいなだいすきだよ海用文化論 (編者)「海洋」です。授業頑張ります!
本降りの雨にうたれて投稿す
念願の長期休講 命の入浴
学生生活
紡ぎ出す新たな希望胸抱き 見ゆる鳥未だ鳥べずに餌求む (編者)「鳥べず」は「飛べず」?
里離れ心ゆらゆら落ち着かず
新生活 不安と希望で いっぱいだ
新生活地元離れる不安心
<大学> 海風をかき分けかき分け歩く友
半袖はまだまだ寒い肌寒い
新学期我の心は座礁船
海ガラス拾う我が手に透く光
糸垂らしまだかまだかと日が暮れる
見ていたい洗濯物がゆれる様
かえるには まだまだはやいよ シーフード
うたた寝し遥か遠くの目的地
海と山見渡しながら門くぐる
虫たちが さむさやわらぎ おめざめだ
下関止まらぬ旨さ海の幸
部活無し焦らぬ水大ろくでなし
朝起きてラジオ体操地獄かな
堤防で手を握った十八の夜
自炊増え 出汁 酒 みりんで 本格化
雨模様布団が重く足掴む
すれちがい避けられていくなぜだろう
白風の山越えたるや雨衣(あまごろも) (編者)「白風」はひょっとして「白南風」(しろは え)?
夜深く網戸にカメムシ顔みせる
堤防で君の香りに撃ち抜かれ
海岸線風に抗うランニング
落ちてゆく雨も気分も雨降って
玄関の先に遺たのは土の竜
大雨を全力疾走子供たち
急いでもロクな事ない今習ぶ (編者)「習ぶ」は「学ぶ」or「習う」?
右を見て 左を見ても 山に海 十連休の 穏やかな日々 散歩道 あなたと行った 海に今 私は一人 空を見てます (編者)背景に雲と太陽、その手前に4つの富士山型 の山の連なり、その手前に海に浮かぶヨット、そして 一番前にそれを見ている人の後ろ姿のイラスト略。
学食が揚げ物ばかりでふとりそう
寝ることが気持よきかなこの季節
新学期全く決まらぬバイト先
白波にかきみだされる海の砂
騒がしい耳横で鳴く虫の羽
雨降りて体が重い休み明け
エッセイ
単語一つにしても様々な表現の方法があっておも しろいと思った。
私は「村上海族の娘」という小説を読んだことが あり、海洋文化論概説に通ずるところがあると今日 の授業で分かり、海洋文化論概説に興味がわきまし た。 (編者)「村上海賊」です。
海洋に関する文学だけで沢山の本がある事がわかっ た。 これから、自分の役に立つような文学を調べて読 み、将来の糧にしていきたい
・火曜日3限.海洋文化論 4/12(火) ・感想: もともと世界史に興味があったので、こ れから学ぶ世界の海洋文化・海洋史に強くひかれた。 また、2度の大戦期にどのくらい船の開発が行われ たのか気になったので、読書感想課題等でそれに関 する書籍を読みたいと思った。今後の講義をよろし くお願いします。
[感想]銀行に口座開きて入学す この俳句は自分とリンクしていて、好感がもて た。口座を開きに行くとそこには同じ学校の生徒 らしき人がいていよいよ始まるという思いに胸が 踊った。 [俳句]新たな地 不安は桜と ともに散る 桜が散ることになれば、新たな友人ができ、生 活にも慣れていき不安が少しずつなくなっていっ た。
桜見て歩く私は勘違い ・綺麗な桜を眺めながら入学式に出席するために体 育館に向かっていたが、本当の集合場所は講義棟前 だった…。 海眺め電車に揺られる初体験 ・地元では海が見られなかったから山陰本線に乗り ながら海を鑑賞していた。
春雨や大地の芽吹き潤さん <コメント> どうぞこれからもよろしくお願いします。 (編者)こちらこそ、よろしくお願いします。
教室の外に広がる青い海 ああ春だなあ船に乗りたい (編者)遠くに太陽と雲と山、真ん中にヨットと汽船 とクジラの浮かぶ海、そして一番手前に海を見下ろ す窓の見えるビルのイラスト略。
ビルの森針路定まり萩の森 どちらがほんとの豊かさか 針路/進路 人生という航海/後悔 萩 -- 吉見 山陰 日本海
たのしそうでよかった.
あいうえお
・海洋文化論の講議で科学的な視点以外にも排句等 の文化についても学ぶことができ、とても面白かっ た。 海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき) (感想)高校時代、海の近い駅を周り、釣り旅をし ていたことを思い出してとても共感が持てた。 (編者)「講義」、「俳句」です。
軍艦の模型なんてものはただ説明書通りに作って も何もおもしろくない。特に日本のプラモデルはそ うである。さて今回作る赤城は例の八八戦隊計画の うちの一隻として建造されたいわゆる巡洋戦艦であ る。だから空母としてえらく不恰好であり飛行甲板 を押さえるトラスこそ、この艦のおもしろさの一つ であろう。今日はそこを0.3mmのプラ棒を使って作 る。 数は約15個、とりあえずキットについてあるもの を見て同じ形のものを作る。根気がいるがなんとか なるだろう これをするとしないとでは大きく印象 が変わるであろう。 次回は飛行甲板の塗装についてである。お楽しみ に
課題から逃げて窓空けお花見だ!! もう少しマイクの音量を上げて欲しいです。 (編者)了解しました。それでも聞こえにくかった ら、いつでも、どこでも言ってください
排句 ・堤防のイカ墨見れば胸踊る (意味)釣り人は皆堤防のイカ墨を見れば期待に 胸を踊らせる。 ・昼は暖 夜は寒に服悩む (編者)「俳句」です。
うつりゆくまちの景色と方言と 景色がうつり変わる 季節 方言がうつる 吉見 → 街/町
43- 49 (編者)多分、下から見上げた巨大な木のイラスト 略。
昔の船に乗っている人は大変だと思った
かき氷幼い頃を思い出す <感想> 季語をほとんど知らないので本やインターネッ トで積極的に学んでいきたい。
・テトラから少し顔出す笠子(かさご)の子 <感想> 季節の魚を知り、その魚についての俳句などを 日頃から作ってみる。
釣れないね待ってる時間春うらら あの島に今度貴方と行きたいな 放課後に友人と釣りに行った際のうたです。 先生へ 水大歳時記を見ました。私の作品が載っていてと ても嬉しかったです。これからも作品作りを楽しみ たいです。 また載るのをモチベーションに頑張ります。これ からもよろしくお願いします。 (編者)こちらこそよろしくお願いします。左に風力 発電塔(らしきもの)のある島、真ん中にヨットの浮 かぶ海、右に「つれないねー」、「つれないねー」 「あの島行きたいねー」と言って釣りをしている3人 のイラスト略。
【第1回目俳句感想文】 海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき) この春、大学入学のため北海道から福岡まで行き、 福岡から山口まで電車やバスで海沿いを移動してき たので私にとっての春の旅は引っ越しであり、共感 した。
海沿ひの各駅停車春の旅 〜感想〜 春という季語と共に海という言葉が入ると気分が 明るくなるようなイメージを感じた。また電車が各 駅停車であることから時間の流れがおだやかである のではないかと思った。
海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき) この春僕自身も香川へ紫雲出山の桜を観償しに行っ たのでとてもこの俳句に親密感が沸き、感慨深かっ た。 (編者)「鑑賞」または「観賞」です。
”海沿ひの各駅停車春の旅”(近藤ゆき) 「海沿いの」の部分は単純な海の情景だけでなく、 新入生、新社会人が入るこれからの新しい環境を表 現していると感じた。 あえて「各駅停車」という言葉を使うことで、そ の新しい環境に少しずつ近づいているという実感と 緊張を、「春の旅」は、これまでの生活から新しい 生活への移行期ではないかと感じる。
海沿ひの各駅停車春の旅(近藤ゆき) 先日、青春18切符を片手に島根、鳥取、岡山、兵 庫、大阪、広島、山口を電車でめぐる旅行に行きま した. 山陰線の海沿いで見かけた桜を思い出させる一句 でした.
海沿ひの各駅停車春の旅 春のおだやかな日差しの中ののんびりとした旅を 楽しむ情景が感じられた
海沿ひの各駅停車春の旅 ↓ 感想 況景がすごくはっきりと浮かんできます。明 るい日ざしに照らされて乗る電車はとても胸を踊ら すことを思いだします。 今まであまり海洋文学について触れてこなかった ので、このような授業として扱う機会があってよかっ たです。 (編者)「情景」または「状景」です。
海沿ひの各駅停車春の旅 この俳句はこの下関の山陰本線の長門方面に行 くときを思い出した 山陰本線は基本各駅停車ば かりなので海がものすごくよく見れたという自分 の経験もよみ返ってきた
「海沿ひの各駅停車春の旅」 下関に来てから使うようになった山陰本線に乗っ ているときの心情と重なり、それを美しく言語化し ていて良いと感じた。
今まで排句に興味が湧かなかったが10個の排句を 見て少し興味が湧いた。特に「海沿ひの各駅停車春 の旅」が気に入った。春の暖かい気候がわかる. (編者)「俳句」です。
春の飢餓 難民いつぱい未来 からくる (若林いさお) 感想 昔の俳句は、現在ではあまり使われていない言 葉が使われていることが多く、意味や情景が思い浮 かばないことが多いが、飢餓についての俳句は今日 においても重要な課題であると感じました。
(若林いさお)さんの感想です。 おそらく現代の方では無いと思います。昔春は冬 の為に貯めていた備蓄が尽きるころで食ができなく なり飢餓で苦しむ難民が大量に発生することが示さ れていると考えました。
春の山らくだのごとくならびけり(室生犀星) (感想)俳句という日本のものにもかかわらず「ら くだ」という言葉を含むことで文全体に意外性を持 たせていると感じた。
春雨 ほろほろと魚煮ふくめ春の雨 (藤博子) ほろほろは魚煮と春の雨にかかっていると思った。 ほろほろと言う表現は春というやさしい季節にぴっ たりだと思った。
ほろほろと魚煮ふくめ春の雨 その場面が想像しやすかったです.
(編者)「ほろほろと魚煮ふくめ春の雨」を写し間違えて ほろほろと角煮ふくめ春の雨に関して、私の地 元が長崎出身ということもあり、長崎名物の角煮ま んじゅうの味をなつかしく感じました。
銀行に口座開きて入学す (堀之内和子) [感想]自分も入学前に銀行口座を作ったり、住民 票を移したりして、今までの自分を新しくしていく 過程をこの詩に重ね合わせることでとても共感する ことができ、高校生だった自分を壊しく思った。 (編者)「「懐(か)しく」です。
堀之内和子さんの銀行に口座開きて入学すという 入学の俳句を読んでつい先月自分も同じことをした ことを思い出しなつかしく感じました。また、大学 入試を終えた3月の仲春らしい句だと思いました。
銀行に口座開きて入学す ・今の時代の人にもわかりやすく、とても共感でき る内容でした。 初めての土地で不安と期待を感じるこの時期に口 座を開くという大人になるという幸福感を感じたシ ンプルで春を直感できる内容だった。
銀行に口座開きて入学す この一文だけで、合格したことや、入学を楽しみ にしていたことまで読み取れました。「銀行」や 「口座」という言葉でお金が関わっていて、強い責 任感も感じることができました。
『銀行に口座開きて入学す』への感想 ・この詩は大学入学についてのものだと思われるの で、自分も去年のことを思い返してなつかしくなっ た。同時に、2年生となった自分が入学時の志や、 やる気を維持できているかを振り返るきっかけにも なった。他の詩と違って現代語で詠まれていて意味 が伝わりやすいという点でも気に入った詩であった。
『銀行に口座開きて入学す』 この俳句を読んで、大学や、就職など、新たな生 活に向けての希望や不安、様々な感情が表現されて いるおもしろい俳句だと思いました。
銀行に口座開きて入学す (堀之内和子) 自分も大学に入学するとき口座がなく、大変な 思いをしたので心にひびきました。
銀行に口座開きて入学す (感想) 昨年、この山口県に来て、物件決めや、家財の購 入し、そしてこちらの銀行の口座も開設したことを 思い出し、地元を離れるという悲しい気持ちと入学 に対する不安という、負の感情ばかりを感じる俳句 だと感じた。
感想文 「銀行に口座開きて入学す」という俳句を読んで、 口座という言葉を使うことによって、小・中・高で はなく、大学に入学したのだろうと想像することが でき、おもしろい俳句だと思いました。
「入学」の話が個人的に良かった。 自分も口座ではないけどクレジットカードを作っ てから入学したから親しみやすかった。
銀行の排句で自分もこうしたことで大学が始まっ たんだと感じたことから興味をひかれました (編者)「俳句」です。
雁風呂 雁供養星見えぬ夜は海荒れて (成瀬桜桃子) 雁風呂という文化を初めて知ったが、とてもおも しろい文化だと思った。 雁という鳥がはこぶ枝の残りから日本で死んでし まった鳥の数を考え、くようするという考え方はと てもおもしろいと思う
雁供養という新しいことを知れた。 今の自分にも分かるものから解説を通して見えて くるような俳句たちだった。 資料の十二支の象意もこれは今日初めて知りまし た。 多くのことを今日知り得ました。 雁供養星見えぬ夜は海荒れて (引用:成瀬桜桃子)
雁風呂 夜、風呂材を集めて、風呂を沸かしているときに 空を見ると、星はなく、海も荒れているが、対照的 に風呂は温かく気持ち良いわけで、楽しみも想像で きると思った。
漁師の人々は海を眺めながら季節を感じているの かなぁと思いました。自然に近い所で生きているか らこそ気付きがあるのだと思いました。「ちるさく ら海あをければ海へちる」(高屋窓秋)から
ちるさくら海あをければ海へちる (感想)桜が散るという描写から、春の終わりを告 げると共に、海が夏の訪れを感じさせる。桜が海に 散り、それを海が流してしまう、はかなさが読み取 れた。
どの句も情景が思い浮かぶことができてすごいと 思いました。特に「ちるさくら海あをければ海へち る」は、この水大の前に海があるのでとても想像す ることができました。
<感想> 散りやまぬ花のいのちを手のひらに (松野加寿女) この作品を見て簡単に書けそうな感じがするけど 詩人ならではの観点というか「いのちを手のひらに」 なんて言い回しは私にはとうてい思いつきもしない と思った。 春は入学などめでたい印象があるなかにも少しの 寂しさというか春のはかない一面が書かれて自分の 手のひらでなんとか命をつなぎとめようと小さくあ がいていると感じた.
散りやまぬ花のいのちを手のひらに (松野加寿女) すっと風景が想像できるいい句だなと思いました.
散りやまぬ花のいのちを手のひらに 感想 春風に揺られて落ちてくる花をイメージしやす く、直接的に表現しているわけではないのに、季 節が分かる詩になっている点がおもしろいと感じ ました。
「散りやまぬ 花のいのちを 手のひらに」 (松野加寿女) 感想:私も大学の入学式で新しくできた友達と落ち てくる桜の花びらをひろっていたので風景をとても 身近に感じ、その時の気持ちも思いうかべられた。
「散りやまぬ花のいのちを手のひらに」について 1年で花が開花するのは短い期間なのにもかかわ らず、一瞬にしてはかなく散ってしまう花の様子が よくわかる。
「松野加寿女」の印象 散りやまぬ花のいのち(花びら)を自分の手に手 に入れたいのは、理解できるが、桜というわけでも ないのに、これは春の句なのかと思った。(花が春 の季語?) (編者)「花」は春の季語で、ここでは「桜」を意味 します。
散りやまぬ花のいのちを手のひらに (松野加寿女) - 感想 - 満開をむかえた桜並木で次から次へと散るその 花弁が手のひらへと舞い落ちてくる様が思い浮かび ました.近年、コロナ等でゆっくりと花見をするこ とができていないので、はやく収束してくれればと 思います.
春の俳句は全体的にやわらかい雰囲気でふかねむ り、ならびけり、ほろほろと、ふくめ、ちる、いの ちなど、漢字で書けるような部分をひらがなで表現 することでやわらかさを出しているのかなと感じま した。 春の季語として、栄螺や落花、さらには入学とい う言葉があると初めて知り、これからよりたくさん 季語を知っていきたいです。 → ex:栄螺の殻つまめるやうに出来てゐる (加倉井秋をさん) :ほろほろと魚煮ふくめ春の雨(藤博子さん) (編者)「→ ex」までの文章の右上を飾る桜の花 と、左下の(多分)牡丹の花のイラスト略。
~感想文~ どの句も春が感じられますが、直接的な”春”とい う季語以外の雁供養などの表現をあまりきいたこと がなかったので新鮮でした。
俳句に動物が数多く登場しており、人々の営みと 動植物は密接に関係していることがわかった。 春の3つ目の句には、飢餓、難民とイメージが悪 い言葉が使われており、春の明るいイメージと反し ていて気になった。
同じ春を詠んだ句でも、どこに目を向けるかで様 々な面がありありと想像できた。
(感想) 「春の」などと書かれているといつの季節の俳句 か分かるが、具体的に季節が書かれていないといつ の季節か分からないので、これから先季語について 季語について調べていきたい。 蛸壺はふかねむりする春岬 海沿ひの各駅停車春の旅 春の飢餓難民いつぱい未来からくる 春の山 春の山らくだのごとくならびけり 春雨 ほろほろと魚煮ふくめ春の雨 入学 銀行に口座開きて入学す 雁風呂 雁供養星見えぬ夜は海荒れて 栄螺 栄螺の殻つまめるやうに出来てゐる 落花 ちるさくら海あをければ海へちる 散りやまぬ花のいのちを手のひらに (編者)「季語について」が2回繰り返されていま す。
【第2回目俳句感想文】 清明や松は一針づつ光り (和田知子) 太陽の光が差してきて、松の細い葉に少しずつ光 が当たり、その陰には一つ一つ細かく光が漏れてい ることが想像できる。 清明という言葉から太陽の光をあび生き生きとし た松の姿が見れる季節でないかと感じる。
清明や松は一針づつ光り 清らかに明るい一つの針の松が尖っている夜のイ メージがしました. とても静かでどんどん温かくなってきている春に 少しまだ肌寒い春の夜にとてもきれいな松がある情 景が想像できました。
清明や松は一針づつ光り 朧月夜 夜の独特なふんいきを感じとることができる。
おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな(木田千女) この詩を見て、自然とカップ麺の赤いきつねと 緑のたぬきが頭にうかんできた。商品名を出さず に、読み手に、月を見ながらうどんを食べている 風景を思いおこさせるのが詩のすごいところだと 思った。
おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな おいしそうです。 秋の季節に月をみながら何人かで集まってうど んを食べていそうです。
「おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな」 感想 きつねうどんとたぬきうどんの違いを知りたい と思った。
おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな、 きつねうどんを食べるたぬきってことかな? なんか滑けいで面白かった。
「おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな」 うどんといえば、たぬきかきつねで比べられるこ とがあり、その様子がよくわかる。
*おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな この俳句はとても状況が思い浮かびます。
「おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな」 他の俳句は一つの文のように、動詞、形容詞があっ て俳句の流れが分かりやすいが、この俳句は名詞が 多いなと思いました。
おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな 感想 最近うどんやそばを食べていないので食べたく なりました。 きつねうどん食べたいです。 (編者)ぬいぐるみのようなキツネとタヌキの顔の イラスト略。
おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな 某メーカーのうどんを思い出して、お腹が空いてく る歌だなと思いました.
おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな (木田千女) 月があまり見えない時こそ、きつねうどんで月の かわりとして食べることで趣を感じとることができ、 月があるときはあえてたぬきうどんを食べることで 月の美しさを邪魔しない雰囲気を感じとることがで きると思う。
朧月夜 おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな きつねうどんとたぬきうどん どちらにしようか 悩んでいる排句なのだろうかと思った 最初におぼろ夜とあるので空のことを想象し次に うどんとあるので急に身近なものになっている。 そのため親近感が湧きやすい (編者)「俳句」、想像」です。
顔拭いて顔細りけり目借どき (岸田稚魚) 感想 ・僕が授業中に眠てしまうのは蛙に目を借りられ ていることがわかったのでこれからは目を借さ ないようにしたいと思います。 (編者)「寝て」、「貸さない」です。
「顔拭いて顔細りけり目借どき」 (岸田稚魚) 蛙の顔を拭く姿が見えてくる。 人間の目を借りると言うらしいが よく分からない。なぜ人の目を蛙が借り る表現になったか疑問だ。
蛙の目借時 顔拭いて顔細りけり目借どき 蛙の目借時に対しだからこそ人間がねむいのだ という考えはおもしろいと思った。
顔拭いて顔細りけり目借どき 蛙の目借り時という言葉を知らなかったので最 初はよく分からなかったが、意味を知ると、違った 風景が見えてきて、意味をしっかりと理解すること が重要だと思いました。
岩の間にうづまく春のうしほ哉(かな) (正岡子規) 岩場の海岸線に波が打ち付け潮溜りができ、その 潮溜りは春潮のようにおだやかな空間になっている のかなと感じた。
美しき春潮の航一時間 (高野素十) イメージがつかみやすく、色々なイメージをつく ることができ、自分も船に乗ってるような感じがし た。 美しき春潮というところから春のおとずれがよみ とれた。
美しき春潮の航一時間 私はこの排句を読んで春の美しいとうめい度の高 い海を小舟でこいでいる情景が頭に浮かびました. (編者)「俳句」です。
かちやかちやとかなしかりけり蜆汁(山口青邨) 蜆汁を題材にして読まれているので、インパクト と親近感を覚えた。蜆汁は具が蜆だけなので、蜆の 身を食べつくしてしまって汁ど殻だけになったもの 寂しい様子、情景が思い浮かんだ。
「かちやかちやとかなしかりけり蜆汁」 擬音をひらがなで表していて可愛いのと同時に悲 しさも伝わってきました。
・かちやかちやとかなしかりけり蜆汁 ・少し寒い春先の朝に飲む蜆汁を想像した。底に濃 い部分がたまらないようにする仕草がとても趣が あってよいと感じた。
蜆汁について しじみの漢字を知ることができた。 かなしかりけりという文があるが、何がかなしい のかまったく分からない 意味が分かりにくいという点で気になった。
桜餅(さくらもち) 葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎) (感)桜の葉のやさしく甘い匂いが想像できた。春 が来たなんだなぁと感じた。 (編者)「来たんだ」?
桜餅(さくらもち) 葉のぬれてゐるいとしさや桜餅 久保田万太郎 ・感想 桜餅を食べるときの動作や餅の少ししっとりし てる感じが伝わる. あたたかい気候の中で晴れてる天気のぽかぽか した気持ちを思い出す。
季語が桜餅の久保田万太郎の葉のぬれてゐるいと しさやいとしさや桜餅を読んで桜餅の味を思い出し ました。また、この詩は桜餅が入っているので春を 感じました。 (編者)「いとしさ」は1回だけです。
◎葉のぬれてゐるいとしさや桜餅 桜餅のしっとりとぬれた桜の葉がよくわかりき れいな感じがした。また、先生の言う通り、葉の方 にクローズアップしてから桜の葉であることを明か していて、徐々に何について言っているのかがわか る感じが面白いと感じた。
葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎) 一人暮らしをはじめてから桜餅を食べてないので、 実家で食べたことや学校の給食で食べたことを思い 出し、なつかしい気持ちになりました。 視覚や味覚、嗅覚、触覚が全て感じられるような 作品でたくさんの楽しみ方があると感じました。
葉のぬれてゐるいとしさや桜餅 桜餅の姿がよく想像でき食欲をそそる俳句である と感じた。
葉のぬれてゐるいとしさや桜餅 <感想> 小さくて可愛らしい桜餅の見た目や味が想像され た。 「いとしさ」と入っていることから、作者が季節の 移り変わりに心を寄せていることが伝わってきた。
葉のぬれてゐるいとしさや桜餅 「桜餅」で春を想像し、桜餅の葉が濡れているこ とから梅雨が始まる、もしくは始まっていることが 連想され、短い一文の中に時間の経過を表している ところが素晴らしいと思いました。
桜餅(さくらもち) 葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎) 今となっては桜の花は散ってこれから葉っぱ がはえてきて梅雨に入るので雨が葉に当たる音 がする. 桜の葉を見ると、桜餅を想像してしまう.
葉のぬれてゐるいとしさや桜餅 桜餅の葉はぬれていたり、ベタベタしたりしてい るけど、それを「いとしい」と感じているのがおも しろいと思った。
桜餅 葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎) 感想 葉がぬれていることで 作った人へのいとしさでも湧いたのかと 思った.
洗いたる花烏賊(はないか)墨をすこし吐き (高浜虚子) 小さいイカだからこそ少ししか墨を吐けない事を 表現して、おとなしく、手で洗われる様子がとても 可愛く感じました。
「洗いたる花烏賊墨をすこし吐き」 この詩は情景が想像しやすく、親みを感じました。
『洗いたる花烏賊墨をすこし吐き』 早くイカを食べようと焦って洗っていると、急に 墨を吐かれて作業工程が増える。そうするとイカを 食べるのがより遠くに感じられる。そんな情景が浮 かび、共感できる詩だと感じました。
花烏賊 洗いたる花烏賊墨をすこし吐き (高浜虚子) 甲烏賊墨は特に濃かったのだと思います。 桜の花などが咲く春の時期に獲れる甲烏賊につい てかいている詩だと感じました。
山吹(やまぶき) ほろほろと山吹ちるか滝の音 (芭蕉) 自然に囲まれた滝とその周辺に咲く山吹の情景が 思い浮かびました。滝の流れ落ちる勢いと山吹の花 弁のほろりほろりと散るやわらかさとの対比を感じ させ美しいと思いました。
ほろほろと山吹ちるか滝の音 (芭蕉) 秋の訪れを感じさせる一句で 想像しやすい俳句であると感じました。 山吹が散る音を滝の音でかき消すといった 解釈で良いのでしょうか? 山吹が散る音を「ほろほろ」という表現を用いて より一層「秋」を感じさせてくれます。 (編者)「山吹」は実は春の季語なのですが、詩的な 感興は変わらないと思います。
ほろほろと山吹ちるか滝の音 滝の音と山吹を組み合わせた表現がとても良いと 思いました。
「ほろほろと山吹ちるか滝の音」 滝の音によって山吹が散りそうな様子が伝わって きた。また「ほろほろ」という表現を用いることに よって優雅に花が散っていく様子を感じた。
ほろほろと山吹ちるか滝の音 山吹が散っていくのが春の終わりを表していて滝 の音とあわさりその美しさが感じられた
ほろほろと山吹ちるか滝の音 感想 山吹が散る様子がイメージできた。 滝のようにさーっと音がなるように 散る様子で自然も感じられた。
感想 ほろほろと山吹ちるか滝の音 激しい滝の音と山吹がほろほろと散っていく 様子の対比が美しいと感じた。
ほろほろと山吹ちるか滝の音 風にのせられてか、散る山吹の花と滝の音が美し いと思いました。
→ おぼろ夜の水音に添ひ坂下る(柴田白葉女) おぼろ。そぼろみたいでやわらかい印象を受け ます。朧月夜という朧の漢字があるのに、平仮名 で書くことで字の印象からやわらかいなと感じま す。 <もう1つのはいく↓> → おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな (木田千女) まるでたぬきかきつね、どちらのうどんが合う かな?と問いかけられ、うどん屋さんに行こうと いう気持ちの芽生えるはいくと感じます。こちら も平仮名が多くやわらかい印象ですが、その中の 夜という漢字1字がより引き立って落ち着いた雰 囲気を感じさせるもの(作品)と考えました。ど こか春なのに秋のイメージを抱く「おぼろ」とい う単語は暖かみがあり、おだやかな言葉で私はと ても好きです。 (編者)左上の、筆で俳句をしたためている俳人、左 下の、水面(?)に映る、ウサギが餅をついている月 を眺めているウサギの後姿、右端の、どちらも頭に葉 を乗せた狐と狸のイラスト略。
(感想) 俳句には五感が多く用いられていると感じた。食 べ物や生き物で季節を予測することはできるが、音 や景色などで季節を予測することがまだできないの で、季語を意識して学習していくことが大切だと思っ た。 清明 清明や松は一針づつ光り (和田知子) 朧月夜 おぼろ夜の水音に添ひ坂下る(柴田白葉女) おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな(木田千女) 蛙の目借時 顔拭いて顔細りけり目借どき (岸田稚魚) 春潮 岩の間にうづまく春のうしほ哉 (正岡子規) 美しき春潮の航一時間 (高野素十) 蜆汁 かちやかちやとかなしかりけり蜆汁(山口青邨) 桜餅 葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎) 花烏賊 洗いたる花烏賊墨をすこし吐き (高浜虚子) 山吹 ほろほろと山吹ちるか滝の音 (芭蕉)
【第3回目俳句感想文】 うららかにきのふはとほきむかしかな 感想 全てひらがなでかいてあり、優しく温かい感じ がし、しのモチーフと合っていていいと思う。
麗か うららかにきのふはとほきむかしかな (久保田万太郎) すべてひらがなで書いてあるため、幼い子が作っ たのかと思った。 きのう何かが起こっていてそれを今ではしょうも ないことだったなぁと嘆いている気がする。
うららかにきのふはとほきむかしかな この句は全てひらがなで書かれていてやさしいイ メージや、少しせつないイメージがつたわってきた。 春が短い季節だということも伝わる.
「麗かにろまんちすとでゐたらいい」(松澤昭) あえてロマンチストいう言葉をひらがなで書き、 うららかというきれいでやわらかいようなイメージ のある言葉を漢字で書くことで、またイメージが変 わって聞こえると感じました。 同じ言葉でもひらがな、カタカナ、漢字で読み手 の受ける印象が変わると思いました。
麗か 麗かにろまんちすとでゐたらいい (松澤昭) 対立や争いの蔓延る今日この頃。俗世から離れ、 ただ純粋に自身の理想に浸れるような平和な世の中 になればと思わされました。
麗かにろまんちすとでゐたらいい 感想 「ろまんちすと」と平仮名で書いてあるところがロ マンチストだなと思いました。 さらに、何かアドバイスをして支えてくれている 感じがして良いと思いました。
麗かにろまんちすとでゐたらいい (松澤昭) <感想> ”ろまんちすと”をカタカナではなくひらがなで書 かれていることで愛らしさを感じた。ロマンチス トであることを優しく肯定してくれているようで、 自分に恥じらいなく生きていける力になるような 気がした。
「麗かにろまんちすとでゐたらいい」 はいくは年寄りとかのイメージがあるけどろまん ちすととか英語をひらがなで書くところに若さを感 じる
「うららかや鯨図鑑の小さな目」(矢島渚男) 体言止めの使い方が素晴らしいと思いました。
花冷えの底まで落ちて眠るかな (古舘曹人) 1日の気温差が大きいこの季節にはとても共感で きるものだと思いました。
「花冷えの底まで落ちて眠るかな」 温かい時期に凛と咲いていた花が、寒くなり散っ ていき、地面に落ちていく様子がわかる。
今はもう暑くて眠れない夜もあるのに花冷えとい うところから時代による気候の変化を感じました。 「花冷えの底まで落ちて眠るかな」
掘返す塊(かたまり)光る穀雨かな (西山伯雲) 雨が降れば憂鬱だけどこの雨が意味があるのだ と思えば雨の日も頑張れそうです。
掘返す塊光る穀雨かな (西山伯雲) 掘り返す塊というのは作物でしょうか? もしそうなら穀雨というのは恵みの雨という事で 良いという事ですよね?
正岡子規 「行き過ぎし短かき駅や海のどか」 吉見のことをまんま述べているようで良いと 思った。
行き過ぎし短かき駅や海のどか (正岡子規) この作品を見て思い浮かんだのは福江駅の周辺で 電車に乗っている時に見える海の景色である。駅と 海の組み合わせがロマンチックだと感じる。
行き過ぎし/短かき駅や/海のどか ・感想 正岡子規のうたで古いですが、今とも通づる 景色が浮かぶ。 JRの景色でも海がのどかな場所がある。
行き過ぎし短かき駅や海のどか 地方にある駅で利用者が少ないためホームは短い。 人がいないため騒がしくはなく、ただ波の音が聞こ えるように感じた。 人がいない所には、自然の本来の姿が確認できる ようだ。
正岡子規の行き過ぎし短かき駅や海のどかという 俳句を読んで水大の最寄り駅の吉見駅を連想しまし た。
行き過ぎし短かき駅や海のどか 海がきれいで外の景色を眺めていたらいつのまに やら駅をとうりすぎてしまったことがよみとれて正 岡子規の感情が非常に深く心につきささりました。
行き過ぎし短かき駅や海のどか 行き過ぎてしまった駅や海がとてものどかであ ることが伝わってきました。 短く少し行った先なのにのどかな風景になって いるのが共感できました。
行き過ぎし短かき駅や海のどか 山陰線から見える景色と重なって身近に感じ、言 語化が美しいと思った。
春の海まつすぐ行けば見える筈(はず) (大牧広) 春の海を超えていけば新天地、にたどりつける。 春には新たな始まりを示す意味が強いと思っている ので、見える筈のはずとは不幸なことが続いても春 の海を超えてしまえば新しいことが待っていると書 いていると考えました。
春の海まつすぐ行けば見える筈 私はこの俳句を読んで始めて水産大学校に来て道 に迷いそうになったことを思い出しました。
春の海 まつすぐ行けば 見える筈 道を歩いていると、波の音や潮風で 海が近いとわかる。そんな句だと思いました。
「春の海まつすぐ行けば見える筈」 この詩は、水産大学校にとってもぴったりだし、 登下校の海はまっすぐ先までみえて想像できるから
春の海まつすぐ行けば見える筈 春は忙しい場合が多く、海をゴールとして自分の 判断で物事に取り組めば必ずゴールまで行けるとい う風に感じました。また、海といえば夏のイメージ が強く、春から夏へ移り変わる最中だということも 感じ取れる詩で素晴らしいと思いました。
”春の海まつすぐ行けば見える筈” この句はまるで吉見のことを排句にしてるように 感じとれました.状景がよく思い浮かぶ句です。 (編者)「俳句」です。
春の海まつすぐ行けば見える筈 春は天気が良く、いつ海に行っても海の奥の方ま で見ることができ、また水大の裏の海もまっすぐい くとたどりつくので、興味をもった。
春の海まつすぐ行けば見える筈 <感想> 春のおだやかな海が奥まで広がっているイメー ジができた。また、水産大学校からも春の海がきれ いに見えて想像ができたためこの俳句を選んだ。
春の海まつすぐ行けば見える筈 「見えるはず」という表現を用いることによって希 望をもっているような雰囲気を感じた。また「海」 ではなく「春の海」と表現することによって春の暖 かな雰囲気が俳句に加わったと思った。
あいなめは息吐く焼いてしまうべし (新谷ひろし) この時期のあいなめは油がのり非常においしいた め、この詩を読んだだけでおなかがすいてしまうよ うな、そんな想像力をかきたててくれるすばらしい 詩だと思った。
鮎並(あいなめ)、あぶらめ あいなめは息吐く焼いてしまうべし(新谷ひろし) この前スーパーに買い物へ行くと、ホッケが売 られていて、買って焼いているとき、油が凄く出 ていてご飯を食べると、ご飯が進んでとてもおい しくて、ホッケの焼きは本当に良いと思います。
あいなめは息吐く焼いてしまうべし ・感想 やっぱり生き物が入った句は良いと思った。 アイナメ食べたいと思った。
(新谷ひろし) あいなめは息吐く焼いてしまうべし アイナメを焼いて食べたほうがおいしいのかなと 感じた。
まばたきては跳ねては 恋の睦五郎 (宮川杵名男) むつごろうが分からなかったの ですが、春の季語として 使われていて、かっこいいなと 感じました。
感想 --睦五郎-- 「まばたきては跳ねては恋の睦五郎」 「ては」を2回くり返して使うことで恋のドキ ドキと睦五郎の躍動感が伝わってきて、動きのあ る俳句のように感じた。
まばたきては跳ねては恋の睦五郎 (感想)この時期の求愛のためにせっせと跳ねてア ピールする睦五郎はとても愛くるしく、瞬たくたび に跳ねる所に必死さを感じられてかわいいと感じた。
○木々の芽のしづかなるかな蒼空(そら)の音 (富沢赤黄男) ・木がおいしげり、風のおだやかな昼下がりの午後 を連想した.吉見にこしてきた自分の姿と重ねた。
木々の芽のしづかなるかな蒼空の音 木の花が散って春の終わりが感じると思った
木々の芽のしづかなるかな蒼空の音:木の芽 この句は春らしさが感じられ、情景が思いうかぶ ので選びました。
木々の芽のしづかなるかな蒼空の音 ・まだ葉がついてない木に少し暖かな風がふく五月 の青空を感じた。 また生き物たちは夏に向けて準備している状態で ただかすかに風で草がゆれるしずかな春を感じと れた。