水大歳時記(令和四年度)
冬 の 部
冬、冬帝(とうてい)
秋来たりあっという間に冬が来た
寒い冬凍える指が泣いている
夜空の星に照らされて
冬の到来待ち侘びる
月見上げ寒さ感じる冬が来る
自転車でくだる鼻先冬が来る
冬が来たこたつとみかん かかせない
冬が来る秋が終わって寒くなる
朝の気が徐々に冷えつつ冬が来た
冬になり一面白く覆われる
蜜柑むく手の色変わる冬が来た
秋が過ぎ去りこたつで過ごす冬がきた
冬が来て朝は辛く夜早く
進学し余裕ある冬なつかしむ
冬になり夏が恋しくさみしいな
秋すぎて夕焼け暗き冬の景色
アウターをクローゼットから出す冬だなあ
コールドの減る自般機冬告げる
(編者)「自販機」です。
冬本番ベッドの上の3時半
日がのぼる時遅くなり冬を知る
息白き朝の気配で気付く冬
一筋に思いを寄せてもう冬だ
初冬(はつふゆ、しょとう)
雪が降り、手が赤くなるは初冬かな
初冬に心震わす鯉模様
気温下がり冬の始まり感じてく
富士を見る山頂しろく冬はじめ
初冬や風に吹かれて流れる雲
人肌を恋しくおもう冬はじめ
冬はじめ母屋に香る石油の火
息白く夜空を見上げ初冬かな
空赤く風がひんやり初冬や
初冬の朝に白んだ窓ガラス
十一月
だんだんと寒くなってく十一月
日が沈み終わり近づく十一月
だんだんと着る服増える十一月
心地の良い十一月は静かなり
気がつけば十一月もあと少し
葉が散って十一月は幕おろす
十一月走って日にち すぎてくよ
十一月年末調整必要か
立冬、冬立つ、今朝の冬
玄関の扉を開けると冬が来た
今朝の冬朴の広葉はけふも咲く
木枯らしが告げてくれる立冬を
りんご食べ秋を感じて冬来たる
冬来たり寒さを凌ぐ策を練る
肌寒い日没はやいな立冬よ
立冬や目覚まし時計太陽光
小春
気に入った服ででかける小春日和
震える手にそっと触れる指小春日よ
窓を開け心地いい風小春かな
小春日が冷たい指先暖める
朝起きて小春日和の外歩く
冬めく
空の色静かに冬めく木々の色
朝寝坊冬めく朝の冷たさで
裏山の冬めく森の静けさは
冬めく日体に染みるキムチ鍋
十二月
傲慢なる十二月を愛せない
十二月ジャケット着ると冬感じ
十二月めちゃくちゃ急に寒くなる
扉開け肌で感じる十二月
だんだんと寒さが増してく12月
雑巾を 絞る手赤く 十二月
十二月良く頑張ったと春がまつ
初めての 一人で迎えた 十二月
冬至(とうじ)
帰り道冬至感じる夕立に (柚木檜)
日の長さ冬至の宵を自覚する (無場屁)
かぼちゃ食べ柚子湯に入る冬至かな
暗くなり時計を二度見冬至かな
冬至にはこたつの中にて夜更けを眺む
森枯れて落ち葉が積もる冬至かな
夜の黒に白がまばらな冬至かな
原付きで冬至に出勤帰れない
冬至の夜寒すぎ猫もいかくだけ
日が暮れて月明かり照らす冬至かな
師走(しわす)
師走入り風と気温の変化大
年の暮
年の暮たばこで暖をとる始末
(編者)戸外の灰皿の横でジャンパー、マフラーと毛
糸帽をかぶってタバコを吸っている人のイラスト略。
年の暮れこたつでみかん美味しいな
冷然と取捨迫る年の暮れ (前田大然)
年の瀬に親に連れられ初詣
年終わり心残りを取り除く
年経るに早さ感じる年の暮
年の暮親とこたつで観るテレビ
冬至過ぎ日に日に近づく年の暮れ
年の暮家族と笑うテレビ前
来年は平和を願う年の暮
言わずともこたつに集まる年の暮
一年は早いと思う年の暮
大晦日(おほみそか)
大晦日ガキ使無くて悲しいな
大晦日酸いも甘いも振り返る
テレビ見てこたつでそば食う大晦日
小寒(せうかん)
小寒や生涯一度の晴れ姿
大寒(だいかん)
大寒や荒れなむ波風激しけり
大寒や手ぶくろはずさずかぎをもつ
短い間でしたが、ありがとうございました。
大寒や白い息吐き戯れる
冬の朝
あたまだけ だしておはよう ふゆのあさ
白白と頬を突き刺す冬の朝
冬の朝起きたくないと二度寝する
冬の朝手慣れた母と凍える手
冬の朝こたつに入り二度寝する
布団から起きあがれない冬の朝
後五分朝布団にてこもる冬
冬の朝寒さに負けて夢の中
朝起きて冷たい気浴びる冬の朝
寒い朝お昼が来たらぽっかぽか
冬の朝窓からの風で目がさめる
冬の朝毛布にくるまり動けない
寒い冬ふとんに潜りむかえる朝
冷たさに蒲団を被る冬の朝
蒲団から起き上がれない冬の朝
朧げな温もり探す冬曙
冬の朝 扉を開けると 冷凍庫
外暗く夜と見紛う冬の朝
冬の朝頬を赤らめ息白く
冬の朝 息が煌めく 通学路
冬の朝 起きるに起きれず 二度寝する
冬の朝 空気が輝く きらきらと
冬の朝布団と仲良し大寝坊
冬の朝 布団の中が オアシスだ
温め合う繋いだ手と手冬の朝
起きたくない何もしたくない冬の朝
一面に 霜が降りる 冬の朝
冬の朝 外に広がる 銀世界--
日の光起きて待ちわぶ冬の朝
冬の朝 日が出ず暗く 雪が降る
寒くなり 白い息目立つ 冬の朝
冬の朝温度差で曇るフロントガラス
冬の朝目覚まし止めるあと5分
雪降って部屋まで凍る冬の朝
冬の夜
冬の夜こたつ囲んで みかんむく
白い息吐いては温む冬の夜
セーターで温もり感じる冬の夜
焚火見て、思いふけるは冬の夜
皆眠り 静かに過ぎる 冬の夜
冷(つめた)し、底冷(そこびえ)
床冷たっ スリッパなしではあるけない
寒し
夜十時寒さに耐える帰り道
秋の木々服をぬいだらさむくなる
寒くなり人も生き物も引き込もる。
朝寒く昼夕寒く夜寒く
さむいけど食べたくなるのはアイスです
あぁ寒いアラームではなく寒さで起き
淋しさと人肌恋しい寒さかな
家出たらお外寒くてキンキンだ
寒き日に暖に群がる虫のごとし
寒さに耐え見る流星群格別だ
寒いけど少し気にする電気代
朝寒しアラームかけても起きられず
寒い日は犬にくっつきあたたまる
寒気触れ小さい手も頬も真っ赤っか
寒いなあ寒いな寒いな寒いなあ
寒波
冬の寒波予報はずれて春訪れる
大雪の久々感じた大寒波
最強の寒波来るのにあの娘去る
大寒波こたつの中でなべ食べる
大寒波まともに部屋から出られない
大寒波もテストもおわり あとは単位
※ください。
大寒波毛布と一緒に乗りこえた
2年目に厳しい寒波と一人戦う
寒波来て夏が恋しく冬憎く
ふいうちに遅めの寒波春前に
寒波きて体は冷える心は熱く
大寒波とっても寒くて凍りそう
大寒波最後の冬のあがきかな
(大寒波)
大寒波服を着込んで学校へ
半期間ありがとうございました。
寒波襲う布団にくるまる我が家かな
寒波きてこたつの中が気持ちいい
寒波受け首ちぢめるも効果なし
朝起きてテレビをつけて寒波知る
寒波来て朝出られないふとんから
寒波来るこの手の甲は白染まり
寒波きて布団の中から外を見る
寒波きて気温が下がり雪もふる
突然に足まで凍る大寒波
春待つ
凍えては寒波に完敗春を待つ
春近し
冬過ぎて香る花のにおい心おどる
冬尽く
もうじき最後の寒さ冬終わり
冬晴、冬麗(ふゆうらら、とうれい)
冬麗窓のすきまに風差し込む
昼なのに朝かと思わす冬晴
うすうすと大の男や冬麗
冬の空、寒空(さむぞら)
冬の夜空思い出すのは君の顔
冬の空コートの中で湧く心
冬の空 白のあられと 枯れ葉の舞
冬の朝凍えて丸まる寒空よ
冬の空晴れわたって きれいだな
冬の星
冬の星夜空に絵描く大三角
天狼と抱く重いと浸る夜
(編者)「重い」は「思い」?
オリオン
日は沈み人肌恋しオリオン座
空見上げオリオン探す皆既月食
凍て空よ吐く息真っ白オリオン座
冬の夜澄んだ夜空にオリオン座
冬の空見上げてみるとオリオン座
寒空に光り輝くオリオン座
冬の風
冬の風つめたくてさむすぎる
両の手に寒風吹きて凍えけり
冷たさに 冬の海風 頬赤く
冬の風肌に当たって凍りそう
冬の風ひんやりつめたく こごえてる
霜(しも)
霜降りて白きに染まる草畑
>
初雪
早朝の初雪に消える白い息
思い出す十一月の初雪か
初雪が冬を告げた降ってきた
初雪がいつ降るのかを楽しみに
初雪や吐く息真っ白狼の遠吠え
初雪のふとんにくるまり眠る夜
初雪で子ども達が楽しんでいる
初雪に気付かぬ君との初夜かな
初雪が冬を知らせにふってきた
雪
窓開けてまるで異世界雪景色
一晩で真っ白な雪景色変え
雪が降り、道一面に白い山
真っ白に雪で染まった横断歩道
雪が降り視界を白に染め上げる
粉雪やかける子供の笑い声
美味そうな雪がふうわり積もってる
この雪が降り止むまではふたりきり
雲晴れて山頂見れば雪化粧
窓見ると白く染まった雪景色
雪の布団無慈悲に剥ぎ取る朝の日差し
体温で触れられない溶ける雪
冬の昼しとしと降る粉雪が
温暖化 十二月でさえ 雪降らぬ
雪舞って積もるか期待いつの日か
笑い合う刹那解けゆく雪の中
ざくざくと鳴らして帰るしまり雪
強風と雪にまみれる通学路
雪降って車がとても混んでいた
暴風や雪は吹き荒れ駆け回る
粉雪舞う二人で歩く煌めく街
雪降りて風強き夜耐え忍ぶ
朝来たり刹那に消えゆく雪結晶
溶けていく雪に感じる切なさや
雪が降るたたずむ君は赤マフラー
寒い朝結露の先に雪景色
しんしんと雪はつもらず風に流れる
大粒の白いカーテンボタン雪
雪降ってへやからでたら白い世界
積雪でとまる電車は我助け
冬の山
手と足が赤く冷たい冬の山
山眠る
山眠る雪に覆われ心地よく
豊かさは冬に秘められ山眠る
枯野(かれの)
暮れに暮れ自分探しに行く枯野
冬景色、冬の色
風の音が聞こえて気付く冬景色
セーターを着こめど震える冬景色
セーターを着て思い出す冬の色
紅葉散り休む間もなく冬景色
雪景色 寒さで起きる 冬の朝--
冬の水
冬の水冷たすぎて入れない
冬の水凍りて自分の顔うつる
冬の海
冬の海キラキラ光る星々が
日の出浴びキラキラ揺蕩う冬の海
寂しさ増す冬の海に一人たそがれ
凍て空を写して白む冬の海
冬の浜
冬浜の恐れ知らずの子供たち
冬浜に北風が吹く荒れた波
見渡せば白の服着た冬の浜
冬の浜静かな海に一人
冬の浜風に吹かれて髪乱れ
気がつけば身も心も冬の浜
冬浜で強風当たりて顔痛し
霜柱(しもばしら)
霜柱昨日の夜の面影だ
霜柱そこだけふんでみたくなる
土踏めば音を鳴らせる霜柱
氷
寒くなり手の指先まで凍りつく
氷点下襟巻トカゲ生き延びる
冬休み
あとすこし 待ちに待った 冬休み
冬休みもっと期間が欲しかった
冬休み暴飲暴食気をつけろ
冬休み真昼の眠気あちこちと
冬休みなんでこんなに短いの
冬休み家でまったり年を越す
冬休み学生特権未来想う
銀世界冬休みがやってくる
家中を大そうじする冬休み
冬休み楽しい行事いっぱいだ
セーター
セーターのぬくもり感じる帰り道
寒くなりセーターを着たい季節だな
セーターに犬が飛びつき糸を引く
四季渡りセーター広げ毛玉取る
セーターを着こみすぎると部屋あつい
バチバチとセーター着ると静電気
セーターの温もりだけは物足りない
何色のセーター着ようか迷う朝
知らぬ間に引っ掛け穴開く私のセーター
セーターを古着で買って虫食い見つけ
ジャケット
着てみれば今年も小さいジャンパーや
寒空にジャケット羽織り飛び出す
初冬に慌てて探すジャケットよ
ジャケットを着ても寒さはしのげない
家を出て着こむジャケット冬感じ
ジャケットのポッケに入れた片道切符
ジャケットよ私を包め帰路にて
ジャケットを着ては脱いでを繰り返し
時期迷うジャケツを着るのか着ないのか
コート
寒い冬亀甲縛りとロングコート
あたたかなコートの外で風さむし
寝る前に出かける準備コートかけ
風ひえてコートのぬくもり感じだす
蒲団(ふとん)
朝暗く布団離せず晴れ上がる
出られない布団が恋しいこの寒さ
冷える夜布団に飛び込み取るサガミ
あったかい蒲団に入りてお昼寝だ
心地よい、蒲団の温もり寝気を誘う
(編者)「寝気」は「眠気」?
朝起きてふとんから出ず二度寝する
ポカポカのふとんに巻かれまた眠る
一日中ふとんから出ぬ日曜日
この時期はふとんに入るが至高なり
にゃあとなき蒲団にもぐる一人と一匹
朝起きて布団離せず遅刻する
外干しの香るふとんで夢の中
我が居場所蒲団の中に見つけたり
目が覚めて時だけが過ぐ蒲団の中
あさおきて でれなくなった ふとんの中
朝起きてこたつつけたら二度寝する
温もりが恋しく感じる冬蒲団
おふとんに入る幸せ出る辛さ
ずっしりと蒲団の厚みが心地良い
寒い日はますます蒲団愛おしい
最近はあったか布団がおともだち
(編者)句末のハートマーク略。
重ね着、厚着
気温冷え重ね着る服冬の時期
着ぶくれ
何枚も服着てふくらむシルエット
襟巻(えりまき)
風が吹きマフラー巻いて歯をならす
マフラーと 手袋必須 冬の朝―
マフラーをかけてくれたら あったけぇ
マフラーが寒波を泳ぎ苛立たせる
マフラーが風になびいて いったんもんめ
(編者)「いったんもんめ」・「いったんもめ
ん」、両方言い方があるようですね。
マフラーを首にまき出るさむい朝
マフラーにぬくもりかんじ るこのきせつ
マフラーが女王に当たり大あわて
山を見にマフラー巻いてあたたかに
襟巻や首にひつかけ これにあり
マフラーを忘れた日には馬鹿を見る
手袋(てぶくろ)
雪降る夜手ぶくろくれた母の温もり
寒くなりどこに行くにもてぶくろを
新海苔(のり)
ふる里の海を新海苔越しに馳せ
雑炊(ざふすい)
早朝に急いでかきこむ葱雑炊
焼薯(やきいも)
ほくほくと からだぬくめる やいきもよ
焼き芋を兄弟で分ける幸せや
スーパーで売ってる焼き芋美しそう
青春の二人が覗く焼き芋屋
焼き芋をほおばる君の赤い鼻
皮も食べ紫と黄色やきいもだ
ほくほくのやきいも分けてほっこりと
ほくほくのやきいも食べて胸ほっこり
焼芋が寒い体をあたためる
鯛焼(たひやき)
たいやきを二人で分ける帰り道
鰭酒(ひれざけ)
ひれざけに初挑戦の未成年
「ひれ酒を」大人な注文いつの日か
冬の夜鰭酒香る台所
寒くなり身に染みる鰭酒や
ホットドリンクス
雪ふる日悴む両手にホットコーヒー
朝起きてホットコーヒー一杯飲む
ホットココア体に熱戻る甘い冬
食卓にホットココアの白い湯毛
(編者)「湯毛」は「湯気」?
朝起きてホットココアの幸せさ
道端で湯気を浮かべるホットティー
冷えた手をぬくめるホットドリンクス
鋤焼(すきやき)
寒い夜すきやきのゆげが あたたかい
寄鍋(よせなべ)
一人鍋いつかかならず寄せなべを
寒いねと二人でつつくキムチ鍋
夜寒く鍋がおいしい季節だな
グツグツと煮立つお鍋おいしそう
いつもより具材のすくない鍋つつく
暖かく肩を寄せ合い鍋つつく
部屋の中鍋の煙でポッカポカ
寒い日にからだをあたため鍋食べる
冬の鍋 心も体も 温まる
おでん
おでん鍋寒さも一夜からからと
寒い日の幸せはこぶ おでんかな
なによりも たまごがおいしい おでんかな
コンビニでおでんつんつん即逮捕
寒い日はセブンのおでん食べたいな
おでん食べいつものように口火傷
おでんにはやっぱりたまご はずせない
いただきますおでん嫌いな私だけ
コンビニのおでんを食べてホッとする
ふうふうとあつあつおでん かこむ冬
バラエティおでんで笑顔家涙
おでん食べ冬の季節を感じる日
うどん屋でおでんも食べたくなる季節
出汁染みる巾着取りたいおでんかな
コンビニへおでんを求め走る夜
今日のおでん常夏みたく日焼けして
味染みた大根食すおでんの日
寒い日にあちあちおでん さあどうぞ
寒い夜食べたくなるのは おでんです
コンビニのおでん片手に帰宅する
大根とこんにゃく糸こん おでんの日
湯豆腐
湯豆腐をなべの具材に入れぽかぽか
湯豆腐を学食で買う毎日が満足だ
湯豆腐は冷え込む時季の最適解
鍋の中揺れる湯豆腐舞踏会
鍋の中している湯豆腐ポロポロと
湯豆腐の湯気で感じる冬の季節
冬籠(ふゆごもり)
冬ごもりこたつに入り出ない僕
隙間(すきま)風
寒い夜寝るとき感じるすきま風
すきま風寒くて出られず葛藤し
暖炉
雪降る夜暖炉もとめて行き急ぐ
暖房
暖房の出番と悟る冬めく夜
炬燵(こたつ)
そろそろかネット通販コタツ買う
炬燵出しヤドカリの寝床ここにあり
冷える夜こたつで寝るの気持ちいい
こたつおき家族団欒蜜柑食む
蜜柑とりこたつに入り食べる夜
みかん食べこたつの中で雪を待つ
雪積もり家のこたつでぬくぬくと
寒い日はベッドとこたつがおともだち
寒い日にこたつで食べるアイスかな
寒すぎてこたつと暖房フル稼働
コタツの下試合前の小競り合い
少しだけ でも出られない こたつかな
うとうとと 炬燵の中で 仮眠とる
夕暮れにこたつに入って夢を見る
掘り炬燵畳光りて灰が散る
炉、囲炉裏(いろり)
囲炉裏行き冬の寒さを忘させる
懐炉(かいろ)
手の指がかじかむ夜にカイロ出す
冬の朝 カイロを握って 白い息--
焚火(たきび)
暗闇に真っ赤に燃える焚火かな
寒くなり兄と焚火を思い出す
ただじっとゆらゆらゆれる焚火見る
寒い夜に赤く輝く冬の焚火
外に出て暖取れるのは焚火のみ
星空に燃える焚火はちりちりと
寒き夜に我が身を覆う焚火の火
ぱちぱちと焚火の音にいやされる
焚の火見ていやされるは我が心
(編者)「焚」は「焚火」?
じわじわと焚火にかざす割れた爪
牡蠣(かき)船
牡蠣なべや凍える寒さが隠し味
雪投げ
雪降ってみんなでやるぞ雪合戦
コート着て長靴履いて雪遊び
雪達磨(だるま)
雪だるま じいじのお腹とみくらべて
降りつもる雪で重ね着ゆきだるま
雪原の雪を丸めて雪だるま
溶けかけた 玄関先の 雪だるま
雪だるま冬限定のおともだち
冬だるまころげまわすと白くまだ!
スキー
学生時代はじめての雪景色スキー場
風邪(かぜ)
かけ蒲団出すのしぶって風邪をひく
息白し
寒い夜澄んだ星空白い息
息白く月も白色家走る
朝おきてベランダ出ると白い息
吐息白く雪を踏みしめ散歩かな
初冬夜の散歩息白い
白息を吐く帰り道鍋の気と
冬の朝登校中の白い息
息白し澄みわたる空凪の海
おろし吹く鋸引く音と白い息
息白くタバコのけむり分からない
クリスマス
クリスマス今年もやっぱりクリボッチ
クリスマス バイト三昧いと悲し
街並みは十一月からクリスマス
もうすでにまちの雰囲気クリスマス
嫉妬心除々にふくらむクリスマス
(編者)「徐々に」です。
師は走り童貞は急ぐクリスマス
クリスマス イルミネーションきれいだな
クリスマス 私はワインを 嗜むよ--
クリスマス年越し準備と師走の醍醐味
クリスマス 街並みキラキラ しあわせだ
クリスマス ケーキにチキン サンタさん
クリスマスお金をくださいサンタさん
聖なる夜白く輝くプレゼント
立つえんとつ暖炉(あそこ)で受け取るプレゼント
冬眠
冬眠や虫のさざめきもう昔
かじけ猫
ツンデレの猫はコタツで丸くなる
鷲(わし)
通り過ぐ虚ろの凍て空鷲の影
鷹(たか)
寒い空に1羽旋回鷹がいる
何想う高く優雅に飛ぶ鷹よ
鴨(かも)
夕日越し飛び立つ鴨も水しぶき
鶴(つる)
冬の海美しく立つ鶴の群れ
降りしきる釧路の大地にタンチョウや
鯨(くぢら)
セミクジラ潮吹く姿夜の嫁
鰰(はたはた)
キスよりも旨いと食べる焼きハタハタ
甘鯛(あまだい)
甘鯛や海あをければ いつ不思議
(編者)「いつ」は「いう」とも見えますが…?
金目鯛(きんめだい)
金目鯛赤い体に大きな目
鮟鱇(あんかう)
鮟鱇の五島の名物海の幸
煮えきった鮟鱇ほろほろ染みる酒
鮃(ひらめ)
高校でヒラメに似てる人がいた
河豚(ふぐ)
フグの刺身年の終りを告げる最後の晩餐
柳葉魚(ししやも)
食卓の腹の膨らむ冬シシャモ
嬉々として柳葉魚を喰うは悪魔かな、
ぷちぷちと口で広がる柳葉魚かな
焦げたしっぽ見開いた目玉夜のししゃも
牡蠣(かき)
牡蠣すすり熱く飛び散る海のミルク
牡蠣小屋で焼いては食べるエンドレス
海眺め 食べる牡蠣に 冬感じ
牡蠣食べて あまりのうまさ 笑顔咲く--
牡蠣食べる 宮島の冬 誇らしき
当たるかな 牡蠣食べ放題 ハラハラと
冬桜
気まぐれに咲き始める寒桜
冬薔薇(ばら、そうび)
銀世界 冬薔薇ひとつ 凛と立つ
冬薔薇と ともに思うは 姉の顔
白雪が 刺に寄り添う 冬の薔薇
冬牡丹(ぼたん)
寒牡丹故郷にと常我を呼ぶ
山茶花(さざんくわ)
山茶咲き凛とした姿は冬思う
(編者)「山茶」は「山茶花」と取りました。
蜜柑(みかん)
親指が黄ばんできたよ みかんのせい
みかんをね こたつの中でたべるんだ
幸せだ こたつの上にみかんある
ふと見つけ冬を感じる蜜柑かな
寒い冬体をいやすは甘い蜜柑
おいしいな冬を感じる色みかん
橙に剥く手が染まる蜜柑かな
蜜柑むく手が汚れるのは誰のせい
テーブルに必ずあるの みかんたち
みかんむくあの子のつめはまっきいろ
蜜柑むく祖母の細い手深いしわ
食べ過ぎて手が白くなる蜜柑かな
蜜柑食べ黄色になる手と皮残る
仕送りの蜜柑を食べて腹満たす
ティッシュと小ぶりなみかんと白い筋.
手のひらでころがし みかんよ甘くなれ
暖かい居間に集まり蜜柑むく
祖父からのみかんが今年もやってくる
冬みかん甘み強いがものたりず
冬紅葉
冬紅葉冷たい季節にそびえ立つ
冬紅葉秋のなきがら包みけり
就活のスーツに映える冬紅葉
紅葉散る
紅葉散る川の流れは緩やかなり
由布岳の紅葉散って一面紅
色おちて散ってく紅葉のはかなさよ
君と見た紅葉も散った あぁはかなし
紅葉散る集めて今日は焼芋だ
冬の冷え木も抗えず紅葉散る
紅葉散る山の姿は悲しけり
紅葉散り人口灯へと目が移る
紅葉散り赤い絨毯踏みしめる
枯葉(かれは)
夕暮れに君と歩いた枯葉道
初冬に枯れ葉を散らす山の木々
枯葉舞う過ぎ去る日々が心寂し
会いたいとあなたへ向かう枯葉道
眼に映る落ちゆく枯葉いつの日か
枯葉落ちサクサクとなる帰り道
歩いてけカサカサ奏でる枯葉道
しゃりしゃりと鳴らして歩く枯葉道
枯葉踏みサクサクサクと音がする.
辺り見る枯葉が地面に落ちていく
ふかふかと枯葉の道を踏み歩く
落葉(おちば)
玄関に落ち葉の絨毯広がった
長袖に腕を通せば木の葉散る
風強く地面に積もる落ち葉かな
冬木立(ふゆこだち)
冬木立身なり整え大晦日 (東冷三)
冬枯(ふゆがれ)
冬枯れの木立が生える青空よ
(編者)「生える」は「映える」?
冬苺(いちご)
帰り道野原に見つけし冬苺
冬の苺(いちご)
コンビニに溢れ出してる冬苺
鮮やかに赤く輝く冬苺
葉牡丹(はぼたん)
葉牡丹の色付き知らす別れの日
大根
おでん屋に寄って食べたい大根を
寒い日はおでんの大根3つたべたい
おでんの具大根がしみておいしいよ
大根に染みる出汁味親心
なつかしい大根料理祖母の味
授業
今までに見たことない良い授業だ
(編者)ガーン! ありがとう。
やったぁ! テスト おわったあ!
テスト期間徹夜しすぎて くまできる
授業がたのしかった。単位が欲しいです。
テスト期間徹夜しすぎて昼夜逆転
学生生活
日光で目が覚め陽気で眠くなる.
自転車で下る坂道凍える手
肩を寄せカニの身ほぐし頬ほぐし
太陽が月に追われて逃げ惑う
高速バス寝すぎて首が痛いです
冷たい手 装飾電燈刺さる夜
光熱費払って気付く親の恩
窓眺めコーヒーすすり銀世界
冷えた身体0.01で始まる疑似恋愛
雨が止みその後に吹く風肌をさす。
冷風やオホーツクから吹き乱る
日本代表 前田大然MVP
(編者)日本の国旗とサッカーボールと上から見たサ
ッカーの試合場の図面のイラスト略。
朝4時に早起き応援日本勝ち
うちの犬いつも夏毛でぬくぬくだ
帰ったらお風呂に入ろうあったまろう
刺す冷気水さえ温く感じけり
こつこつと年の幕開け追い来たる
次は勝つ本気で勝負野球拳
朝起きてベッドからでれず二度寝する
朝おきて空気冷たく二度寝する
濃い味噌煮つかれが消える祖母の味
山間の閑散とした景色かな
しみわたる缶コーヒーのありがたさ
通学路真っ白な道の新鮮さ
風強く窓がガタガタ夜寝れず
風強く海の近くは人が散る
リラックス自然とできる灯油ににおい
(編者)あるいは「灯油ににおい/自然とでき
る/リラックス」かも。
エッセイ
冬が来た愛媛のみかんが恋しいな
冬になると地元・愛媛のみかんがとてつもなく食
べたくなります。毎日何個も何個も食べていたのに
こっちに来てからはなかなか食べれなくてさみしい
です。
今日の映画鑑賞で、くじらの捕鯨のやり方がわか
りました。くじらは人をおそうというイメージがな
いので、意外だなと思いました。
(編者)ジョン・ヒューストン監督の映画『白鯨』、
気に入りましたか?
映画の初めの方、若干「グーニーズ」を感じまし
た。
青葉から黄色に染まる街の道
やはり、苺などの果物の類は、実際に触れている
だけあって、より良く季節を感じられると思いまし
た。
最近寒くなってきているので体調管理をしっかり
としていきます。
息を吐きマッチを種に煙草付け
物語で共通点や反対の意味になっているものがあ
ることが、とても興味深かったです。
(編者)「付け」はここでは「点け」の方が良いよう
に思います。
雪冬至ふぶきの中に身を投じ
冬至と投じで合わせてみました。
過去最高の出来です。
(編者)古稀(70歳)を過ぎて定年を迎え、下関市立大での
最後の句会となりました。最後の年の授業についての感想
ありがとう。
捕鯨を中心とした物語は、白鯨以外に知らなかっ
たため、他のいろいろな物語を背景を見ながら読み
解くことができて面白かったです。個人的には幽霊
船の畑に船というのがおかしくて面白いなと思いま
した。半年間ありがとうございました。
帆船から汽船への歴史的転換や海洋小説について
学べた。
勉強した甲斐もあってテストが思うようにいって
よかったです。
普段の授業では学ぶ機会がない海洋文化を今期の
教養科目「文化B」で学ぶことができて良かった。
この授業を通して、捕鯨の歴史に初めてふれるこ
とができました。大学時代を下関市で過ごす者とし
て知ることは大切であり、下関愛がます時間にもな
ったように感じます。今後も興味を持っていきたい
と思います。
授業を受けて、海洋文化論という全く知らない分
野を勉強することができました。ありがとうござい
ました。
「青春」が最も興味深かった。全作品とてもおも
しろかった。単位が欲しいです。
この授業を通して、特に「白鯨」の話が印象に残
りました。海洋文学のおもしろさや、実際に起きた
出来事とリンクしているのがすごく興味深かったで
す。
また機会があれば、読んでみたいと思いました。
元々世界史も本を読むことも好きですが、200
年前の本を読むことはなかったので、多くの海洋
文学にふれることが出来て良かったです。学ぶだ
けではなく、当時の様子をもっと調べたり、他の
似たような昔の海洋小説も読んでいきたいです。
半年間、ありがとうございました。
日本の文化に深く触れ合えてよかった。
この講義で海洋文化に関する小説を知りました。
ピムの物語では不思議な動物や黒い島などが出て
きてわくわくする所もありました。「白鯨」を通じ
て、下関と関係深い捕鯨の歴史についても知ること
が出来ました。
この授業を通して海賊の歴史や、白鯨文化など今
まで知ることのなかった文化を知ることができてよ
かったです。授業中にでてきた本をもう一度読んで
みようと思います。
海洋小説にはその時代的背景から、誕生、そして
終末の仕方と様々な意味を持つものだと分かった。
また、小説の内容からとても興味深いものから、自
分の人生の教訓にすべきことなど、とてもおもしろ
かった。今後、小説を読んでいく上でも、この講義
を思い出し、海洋小説を読む機会があると思う。
文化の授業は初めて履修したけど楽しい授業でし
た。授業を受けなかったら、知ることのなかった海
洋文化の話などはとてもおもしろかったです。新し
い学びができてとても良い経験でした。ピムの物語
や白鯨の話は自分でも読んでみようと思いました。
半年間ありがとうございました。
この講義で聞いたことは、全て初めて知ることば
かりだったので新しい知恵が増えてよかったと思
う。さまざまな歴史や著書が海洋史にはあることが
わかった。
非常に興味深い授業でした。
半期間、ありがとうございました。
・普段あまり勉強することのない海洋文学を学べ
て、とても新鮮でした。授業で扱っていない海洋文
学作品も、この春休みに読んでみようと思います。
こたつから出たくなくて寝たふりだ
感想
テストの範囲が少し広くて難しかったけど精一
杯解きました。
普段、そして、今後の人生の中でも触れる機会の
少ない海洋小説という文野についてとても興味を持
てた。2015年の白鯨との闘いという映画を見たこ
とがあるけど、それの原作、その他の小説が知れて
良かった。
雪化粧寒さの中で春を待つ
(編者)「分野」です。
降り続くふわりふわりと白い雪
船の文化にも触れられ、海のことにもよくしれた
講義で、とても好きでした。
(編者)一応「しれた」と読み取りました…。
秋学期の間、お世話になりました。
欠席の回数が多く、大変迷惑をかけたと思いま
す。
先生の扱う内容は、面白い物語が多く、とても、
楽しい時間をすごせました。
ありがとうございました。
マフラーを2人で使うとあったかい
昔の小説についての理解が深まりよかった。
大寒に備えマフラー買っておく
講義で小説を扱っていたため、テストがどのよう
に出るのか予想できず不安だった.
どのような問題か例を示してほしかった.
苦しかったテストが終わり春休み
ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピム
は面白そうだと思ったので読んでみたいと思いま
す。
大寒よ朝は手加減するべきよ
下関市大【第8回目俳句感想文】
冬が持つ白きあかるさの中をゆく(加藤かけい)
冬の景色は儚いものである歌が多いが、雪の白さ
の明るさを強調した歌で印象に残った。
<感想>
冬が持つ白きあかるさの中をゆく
冬は暗いイメージがあるように思うけれど、
対照的に白い空の明るさや雪の色もあることを
思い出すような俳句であると思いました。「中
をゆく」には強くつきすすむ意志のようなもの
を感じました。
<感想>冬が持つ白きあかるさの中をゆく
私は冬の空気が澄んでいるところがとても好き
なのですが、この句はそんな冬の澄んだ空気を連
想させました。四季の中で”明るい”といえば夏が
思い浮かびますが、冬の持つ明るさを”白きあかる
さ”と表現しているのがとても良いと思いました。
冬が持つ白きあかるさの中をゆく
感想
私はこの句を読んで、ダイヤモンドダストのこと
だと思いました。幻想的で印象に残る場面の句で、
美しいと思いました。
冬が持つ白きあかるさの中をゆく(加藤かけい)
・冬が持つ白きあかるさという言葉によって、冬特
有の雪や寒さを言葉にせずとも連想させる表現を
用いていると感じました。
○感想「冬が持つ白きあかるさの中をゆく」
この句を読んで、私は筆者が雪の積もった道を歩
いてゆく姿をイメージしました。しかし、この句の
中には「雪」という単語は一切なく、「白きあかる
さ」という語で自然に連想をうながしてきているよ
うに感じられ、この句の妙であるように思いました。
小春日や笑ひの渦(うず)のなかに母(石嶌岳)
<感想>
「小春」という言葉が11月のあたたかい日のことを
指す言葉だと初めて知りました。
はんぺん浮き玉子沈めるおでんかな(草間時彦)
個人的に冬といえばおでんというイメージが
強いので、冬の訪れをより実感することのでき
る素晴らしい作品だと思いました。
はんぺん浮き玉子沈めるおでんかな
寒くなりおでんのおいしい季節となり、冬を感じ
ました。
「はんぺん浮き玉子沈めるおでんかな」
ある日の夜ごはんではんぺんで卵を沈めている行
為がおでんの時にする行為と重なっていることを表
しているのでは。また、玉子よりはんぺんの方が好
きだったかもしれない
草間さんの詩が印象的でした。
はんぺんが浮いていて、玉子が鍋の底の方に沈ん
でいる情景が浮かびました。おでんと冬という季節
は結び付きやすいため、冬の寒さの中で温かなおで
んを食べながら過ごす何げない日常が思い描かれる
ほっこりする詩でした。
ぐちぐちと愚痴(ぐち)をこぼしておでん煮え
(清崎敏郎)
”ぐちぐち”と愚痴を言っているシーンとおでんが
煮える様子を表す”ぐつぐつ”をかけるという言葉
遊びが面白いと思ったから。
感想
おでんの句のぐちぐちと愚痴をこぼす様子とぐつ
ぐつとおでんが煮える様子が同じ音声表現であらわ
されているのを見て、うまくその二つを合わせたな
と思いました。また、こたつに入りながらおでんを
友人、家族と食べる様子が思い浮かびました.
ぐちぐちと愚痴をこぼしておでん煮え、
の句について.
おでんが煮える音を愚痴とかけて「ぐちぐち」と
表現しているのがおもしろいと感じた.
ぐちぐちと愚痴をこぼしておでん煮え
おでんが煮える様子と愚痴をこぼす様子を一つの
擬音語で表現していてキレイに収っている俳句
だと思った。
新海苔(しんのり)の故郷の海の香をあぶる
(高橋悦男)
「あぶる」という単語があることで、海苔の香ばし
い香りがよりリアルに想像できた。
金目鯛大き虹彩(こうさい)の目を持てる
(山元貞)
金目鯛が冬の季語であることを初めて知りました。
蜜柑むくはてこんなことしてゐては
(星野麥丘人)
感想
蜜柑をむいているときに、何を感じたのかすご
く気になる終わりかたをするなと思いました。蜜
柑をむきながらついつい時間がたってしまったの
かなとも思いました。
蜜柑むくはてこんなことしてゐては
<感想>
日常のふとしたひとコマを季語を入れて表現し
ているのがよいなと感じました。自分がこの俳句と
同じような状況でふと思い立っているのが想像でき
ました。
蜜柑
蜜柑むくはてこんなことしてゐては
作者はなんか大切なことややらなきゃだめなこと
があるのに、蜜柑をむいている自分への言葉ではな
いかと思います。蜜柑をむくのはのんびりのイメー
ジがあると思い、では作者は一体何に悩んでいるの
は気になる。
(編者)「悩んでいるのは」は「悩んでいるのか」?
愛媛出身なので冬といえば蜜柑の季節だなと思っ
た。
地元からみかんが届くのが楽しみです。
蜜柑むくはてこんなことしてゐては(星野麥丘人)
金目鯛大き虹彩の目を持てる (山元貞)
食欲の秋だとかで秋の方が美味しいものが多い
イメージがあるが、私は冬の方が好きなものが多い。
ひたすら無心でみかんをむいていた、ような感じが
して一番すきだ
冬の俳句は見ていると暖かさを感じられるところ
がとても良いと思った。
秋の俳句などから変わって外の背景ではなく冬の
食などが多く使われていると感じた。
おでんの俳句がとてもおもしろかったです。
実家でおでんを煮こんで食べたいなと思いました。
清崎敏郎さんのおでんのものはよく分かりません
でした。
私には感性が少し欠けているかもしれません。
金目鯛はとても想像できました。
天気がどんどん寒くなっていくうちに、本当に冬
が来ていることを感じました。寒い冬に温かいおで
んを食べながら寒さに打ち勝つ光景を思い出しまし
た。
冬の俳句は食べ物について書かれているものが多
い。また海という言葉もよく出てくる。
冬の俳句は、寒さや景色を鮮明に思い出すことの
できるようなステキな俳句だと思った。
下関市大【第9回目俳句感想文】
感想 てのひらは宇宙のひとつ冬はじめ(丸山海道)
てのひらを宇宙のひとつと表しているのはどう
いう意図があってのことなのか気になった。
近頃、急に寒くなってきたがまだ初冬なのだと
思うと今後の冷えこみが怖くなっった。
てのひらは宇宙のひとつ冬はじめ
感想 てのひらを宇宙のひとつという感性が神秘的
で興味深いと思った。冬と宇宙は何かつながり
があると捉えていて、おもしろい
赤糸の切れしが冬のはじめなり(赤澤千鶴子)
(感想)
冬のさびしさと人肌のこいしさが伝わってきま
した。
赤糸の切れしが冬のはじめなり について、
「赤糸」は恋愛の相手との縁を表現しているのでは
ないかと考えた。縁が切れ心がおちこむ様子を「冬」
の訪れに例えているようによめて興味深いと思った.
感想
赤糸の切れしが冬のはじめなり
この俳句で使われている「赤糸」がどうい
う意味で使われているのか気になりました。
個人的には、人との縁という意味かなとも思
いました。
赤糸の切れしが冬のはじめなり(赤澤千鶴子)
・赤糸が切れる=恋人がいなくなることで感じる寂
しさが冬のはじまりをより感じさせるものである
という意味なのかと思った。
謙虚なる十一月を愛すなり (遠藤梧逸)
十一月がそのまま季語であること、
八、九月の暑さも12〜2月の寒さもない
ことを謙虚と表すのが好き.
”謙虚なる十一月を愛すなり”という詩をみて感じた
ことは、作者は秋が大好きなんだということです。
秋の景色の美しさを謙虚なのかと思いました。
”謙虚なる十一月を愛すなり”という詩をよんで、も
うすぐ12月になりいよいよ寒くなってくる時期を寂
しく思っているのかなと感じました。
謙虚なる十一月を愛すなり
10月はハロウィン、12月はクリスマスに年末年始
と行事が多い2つの月に囲まれた11月を謙虚と表現
したのが好きです。
個人的にも、11月は私の誕生日があるので好きな
月です。
11月が謙虚と表現されているのがおもしろいなと
思いました。私にとって十一月は紅葉が最もきれい
な時期だし大学に入ってから身近な子の誕生日が多
い月になったのでとてもにぎやかな月です。
ジャンパーや別れはいつも無雑作に(山口みずゑ)
[感想]
冬の訪れはあっという間に訪れ、秋物の服も急に
役目を終えるという冬の出来事が上手く伝えられて
いると感じた。
ジャンパーや別れはいつも無雑作に
感想
ジャンパーは寒い季節に着る物であるが、とたん
に、気候が温かくなると、すぐに使用しなくなるは
かなさを短く表現して面白い。
ジャンパーや別れはいつも無雑作に
どんどん寒くなってきているので服装について最
近よく考えさせられる。冬を感じる。
「ジャンパーや別れはいつも無雑作に」
今、ジャンパーを着ているが、ジャンパーの着や
すさもあってかなり無雑さに選んでいたことがこの
排句と共感できた。
ジャンパーや別れはいつも無雑作に(山口みずゑ)
最初どういう心情を表現しているのか分かりませ
んでしたが、再度情景をイメージしてみると、共感
できる詩だと感じました。
山口みずゑの俳句がジャンパーのジップの開け閉
めの様子から連想されたものなのだろうけどとても
心に残りました。
魚店(うおだな)の甘鯛どれも泣面(なきつら)に
(上村占魚)
甘鯛は日本料理屋で食べたことはありますが今日
は初めて、生の甘鯛の写真を見ました.本当に泣面
だなと思いました。その泣面は生まれつきか、ある
いは何かの意味があるのか気になりました。
魚店の甘鯛どれも泣面に
写真を見ると、甘鯛の表情が本当に悲しそうな顔
をして驚いた。普段は魚は切り身の状態で見ること
が多いので、あの表情を見ると少し食べづらくなっ
てしまいそうだと思った。
上村さんの詩が印象的でした。
魚にはあまり詳しくないのですが、詩の中の”甘鯛
どれも泣面に”で甘鯛が泣面のような魚であることが
伝わりました。もし、魚店に行く機会があれば、少
し探してみようと思います。
嘘(うそ)ついてポインセチアの赤いのか(松澤昭)
感想
嘘をついた時に出る顔の赤らみがポインセチアに
たとえられていて、とてもかわいらしい句だと思い
ました。鮮やかな赤色なのであまり嘘になれていな
い人だと感じました。
松澤昭さんの俳句を読んで、最初ポインセチアが
何なのか分かっていなく、ネットで調べたら、なる
ほどなと理解できた。
ポインセチアは比較的最近になってできた季語な
のかなと思いました。ポインセチアの赤色の葉を嘘
をついて赤くなることとをかけているのが面白いな
と思いました。
感想
ひれ酒や鯉や甘鯛と料理の名前がでてきましたが、
あまり馴染み深いものではなかったので、冬の料理
や食材といえばこれらだったのかと食文化の変化を
感じられ、面白かったです.
俳句にカタカナを作って表現しているのを知り勉
強になりました。
冬の俳句はどの俳句も少し悲しい様な、さみしい
情景が思いうかぶ。
しかし、あたたかい料理を連想させるような俳句
もたくさんあるなと思った。
冬が始まる11月頃の情緒がよく感じられました。
また、涼しい冬の海に行った感じがしました。
ポインセチアなど季節の植物などを俳句にもちい
て書いていて、とても良いなと感じた。
『温もりを 感じる冬の 冬晴れや』
似たようなこうそうの物もたくさんあるので、そ
れの元になっているのかなと思ったらとてもおもし
ろかったです。
日の透いて、
皆下っている
夏のあと
(編者)「下っている」は「たっている」、「反って
いる」にも見えますが…?
下関市大【第10回目俳句感想文】
ジーパンを逆さ吊りして冬うらら(本庄登志彦)
<感想>
冬になると洗濯物の乾きが悪くなるため、しっ
かりと乾かすためにジーパンは逆さにして干す
ということを私もするのでとても共感しました。
冬麗(ふゆうらら)流れの底に日のありし
(行徳光洋)
<感想>
冬麗という言葉がとてもきれいな言葉だと感じ初
めて聞いた言葉だったのでとても印象に残った。
冬麗流れの底に日のありし
冬うららという季語を始めて知りました。冬
の寒さは伝わりますが、さびしさを感じさせな
い言葉であると思いました。
犬らしくせよと枯野に犬放つ (山田みずえ)
犬という単語が同じ詩の中に2回出てきているのが、
斬新であると感じました。犬らしくするというのは、
具体的にどのようなことなのか、少しイメージしず
らかったので、知りたいと思いました。
「犬らしくせよと枯野に犬放つ」
犬を連れて散歩していたらたまたま枯野を見つけ
て、犬を放つ様子ではないか。
暖かい家で過ごすより冬でも走らせようとしてい
ると思う.
「犬らしくせよと枯野に犬放つ」
飼い主は、寒さが動こうとしない犬でも、枯野の連
れていくことで快活に走り回るようになるのでは
ないかと考え、枯野に犬を連れて行く情景が浮か
びました。
○感想「犬らしくせよと枯野に犬放つ」
犬に対して「犬らしくせよ」と枯野へ放つ所に、
飼い主としての優しさがにじみ出ているように感じ
ました。また、一見すると8-4-5の構成と勘違い
してしまいそうな独特の構成に驚かされました。
「セーターの胸より剥(はが)し猫を貸す」
(丹間美智子)
猫が湯たんぽ代わりにされていて、家族で回され
ている様子がほほえましいと思ったから。
セーターの胸より剥し猫を貸す
猫がカイロがわりにされており、それを嫌が
る猫の様子が思い浮かび、非常にかわいらしい
光景だと思ったから。
”赤ん坊を見に来てホットウィスキー”(山崎ひさを)
というたをよんで”ほっとする”と「ホット」をかけ
ているのかなと思いました。
感想:
ホットドリンクスというジャンルで季語が成立す
るのが驚きでした.また、この句の場合、ただ赤ん
坊を見に来てウィスキーを飲んでいるのではなく、
赤ん坊の顔を見ることができ、ホッとしているとい
う意味合いも含まれているのではないかと思いまし
た
刹那(せつな)刹那に生く焚火には両手出し
(津田清子)
一番冬らしさを感じたので。
「刹那」という言葉自体の持つ印象も冬っぽさ
があるし、一番イメージしやすくて好きです。
「冬苺」が季語になるなら全部その理論
使えそうで嫌です
刹那刹那に生く焚火には両手出し
感想
刹那刹那に生くが激しく燃えている焚火を表現
していて、それに両手を出して暖をとっている姿
が想像できて心が暖かくなりました。
焚火
刹那刹那に生く焚火には両手出し
火焔とは常に形状が変化しているものです。その
原因とは、火焔は刹那に生まれ刹那に消えるものと
思います。刹那の間で生まれから消えるにもかかわ
らず火焔は強大なエネルギーを出す、その温かさに
長い時間で生きる私たちはつい手を出したです。
寒ければ歯ざわりの良き柳葉魚焼く(菊田琴秋)
この時期に食べるししゃもはいつもよりおいしく
感じ、冬を感じる。
感想
淋しさに宝石を買ふ冬苺 (森美樹)
クリスマスケーキに乗っている苺が宝石のよう
に感じていたことがあったので、とても共感しま
した。
色鮮やかな赤が宝石のように思えたのかなと思
いました。
淋しさに宝石を買ふ冬苺
ケーキの上の一粒の苺は宝石のようだと感じます.
森美樹の俳句で冬の白い景色に映える赤の冬苺を
宝石とたとえるのが情景がうかびやすくて心に残り
ました。
最近、気温が急激に下がり、寒くなってきました
が、本格的に冬に入る感じがしました。また、イチ
ゴのフレーズを見ると、冬に食べるイチゴが思い浮
かんで冬だということがさらに実感できました。
苺は冬の季節の果物ではないと思っていましたが、
冬の苺と表現されていて勉強になりました。
苺は春の季語だと思っていたが、冬なんだとビッ
クリした。
(編者)「苺」は夏の季語です。「苺の花」は春の季
語です。
冬の苺がとてもかわいいな、と思いました。
感想 淋しさに宝石を買ふ冬苺
この句を読んで、毎年冬休みに祖母の家に行くと
祖母が苺を出してくれていたことを思い出しました。
冬の苺を宝石に例えているところから、冬の苺の特
別感が伝わってきました。
苺は春のイメージがありましたが、冬苺とすれば
冬の季語にも使われるということがわかりました。
また、鷹が冬の季語であるということを初めて知
りました。
四季があるなかで冬の排句はとても情景が思い
うかびやすい感じがした。
(編者)「俳句」です。
「春うらら」はよく使われているけど、「冬うらら」
は初めて聞いた単語だった。「冬うらら」も、情景
を思い浮かべることができて良いなと思った。
冬になると雪のせいか白のイメージが強くなって
くる。その中に1つ色のついたものの名前が入ると
非常に美しい句であると感じた。
様々なもので冬を表現していると思った。またさ
むいせいか別れの句も多い。
下関市大【第11回目俳句感想文】(12月9日開催)
くつくつと泣く空腹のような冷え(水谷仁志子)
感想
冬になると、空腹かと惜覚するほどの強烈なお腹
の冷えがあるので、この詩は、非常に共感があると
感じた。
(編者)「錯覚」です。
冬の水浮かむ虫さえなかりけり (高浜虚子)
・冬の冷たい水には虫さえいないほど生き物の気配
がしないさみしい様子であることを示しているよ
うに感じた。
冬の水浮かむ虫さえなかりけり
確かにそうだなと思いました.
感想
一番冬の寒さを感じさせるのは冬の水の句でした.
虫すら水面に浮かんでいないほどというのが秋まで
そこらを飛んでいた羽虫すらいなくなったと感じて
いた自分にとっては一番想起しやすかったです.
黙っている羊のコート温(ぬく)ければ
(橋本美代子)
(感想)
コートという言葉を出すことで外にいるという
情景が浮かんだ。黙っている羊、つまり羊毛を使っ
たコートを着ていると、寒い冬の街でも暖かいこ
とを伝えたいのではないかと思った。
橋本さんの詩が印象的でした。
コートという直接的な名詞に「黙っている羊」と
つくことで、まるで身体を覆っているのが眠ってい
る羊のように感じて、視覚的にも心的にも温まる詩
だと思いました。冬という寒さも伝わってくる詩で
した。
感想
ぽつくりと蒲団に入りて寝たりけり (臼田亜浪)
冬になって寒くなるとふとんから出られなくな
ることがよくあるので、とても共感できました。
”ぽつくりと蒲団に入りて寝たりけり”という詩をよ
んで、寝るつもりではなかったけど、ふとんに入る
とつい寝てしまう自分と同じだと感じました
ぽつくりと蒲団に入りて寝たりけり
感想 寒い日に入る蒲団は夏と比べて気持ち良く寝
れるので、ぽっくりという表現に共感した。
ぽつくりと蒲団に入りて寝たりけり
布団に入っていた人は亡くなってしまったので
はないかと感じた.ぽっくりと亡くなってしまっ
たが、その蒲団が心地良いものであるようにと作
者が願っているようにも感じた。
「みそ味の少し甘めのまながつお」(福井貞子)
おそらく夜ご飯に米のお供にマナガツオを食べてい
るんだなとその様子が思い浮かんだから。
マナガツオが口の中でほろほろ崩れて、甘さが広
がっていく味が思い出されて食べて来たくなった。
(編者)「まながつお」は漢字で「魚偏+昌」です
が、フォントがないので平仮名にしました。
「みそ味の少し甘めのまながつお」が、冬という厳
しい寒さの中で、みそのあたたかい甘めの味を連想
することができる詩でとても良いなと思った。
ことごとく紅葉散り終へ里に冬 (高木晴子)
今年は紅葉を見に行けず、気付いたら冬に
なっていたなと感じたから。
紅葉散る
ことごとく紅葉散り終へ里に冬 (高木晴子)
12月になり、紅葉の終わり頃にきた今はまさに
冬の一歩前と思います。今日の昼飯は構里で食い、
偶然に紅葉を見った。つねに半分以上が枯れか、
落ちかの感じであり、来週からは冬になるかなと
思いました。
(編者)「見った」は「見た」ですね
ことごとく紅葉散り終へ里に冬
紅葉が散っている姿を見ると冬を感じる。
高木晴子氏の俳句はもみじが散る寂しさも表現さ
れていて良かったです。
高木晴子の俳句が、言葉選びがキレイですてきだ
なと思った。
枯れてゆく葉にねぎらひの日射(ひざし)かな
(進藤幸子)
[感想]
秋の紅葉が過ぎ、季節の移り変わりを感じさせ
る言葉で印象に残った。
「枯れてゆく葉にねぎらひの日射かな」
冬になり葉が枯れ落ちて、わずかに残っている葉
をねぎらおうとしている。葉がないと日射しを受け
ても意味がないこともあるため寂しくなる気持ちも
あるだろう。
枯れ葉の俳句について季節が進むと共に枯れる葉
にこれまでの感謝を伝えることを日射しがさしてね
ぎらいをしているという表現として作品にしている
ところがとても思い浮かべてみると温かいなと感じ
た。
枯れてゆく葉にねぎらひの日射かな
<感想>
葉が枯れていく姿はとてもさみしい。
それをねぎらうように日が射しているという表
現をしているのがすてきだなと思いました。
進藤幸子の俳句が秋から冬にかけての季節が移り
変わる情景が浮かび、心に残りました。
冬二着るコートのフレーズを見て、もう冬なんだ
と感じました。また、布団に関するフレーズをよむ
と、温かいこたつが思い浮かびました。
(編者)「冬に」ですね。
秋や冬は”葉”というイメージがあると思いました。
冬の句は、枯れた葉や散った葉に焦点をあててい
る場合が多く、終わることのさみしさをおぼえさせ
ているような気がした。
冬の句はあたたかそうな食べ物の句が多いように
感じる.
(編者)前回までの俳句の手本についての感想です。
落鮎のいのちひしめくひかりかな (神保輝子)
感想
鮎が海面を飛んでいるときに、体の表面が日光に
照らされまぶしく光っている様子が想像でき、とて
も激しく命を燃やしている様に感動しました。
(編者)「鮎」と「飛魚」を勘違いしているようです
が、確かにどちらの魚にも当てはまりますね。
下関市大【第12回目俳句感想文】(12月16日開催)
【街から村へきらきらと十二月】(廣瀬直人)
この俳句はとても自然を感じる作品だと感じた。
街ではイルミネーションで周りがきらきらとしてい
るが、村のきらきらは冬の夜空の星を思い浮かべ、
きらきらと表しているように感じてとても夜空を観
察したいと思えた作品であった。
街から村へきらきらと十二月
感想。街で働いたり、大学に通ったりしている人が、
年末に実家のある田舎の村に帰省しているところを、
雪のきらきらと光るのに掛けて表現しているところ
が美しいと思いました。
街から村へきらきらと十二月
街ではイルミネーションが、村では星がきれいに
輝いている様子を想像した。街と村で違う美しさが
あり、それぞれ良いところがあるということに気付
ける俳句だと思った。
街から村へきらきらと十二月と言う俳句が年末の
実家へ帰る人たちの心のうちや車の様子をきらきら
で表現したのかなと思い心に残りました。
街から村へきらきらと十二月 (廣瀬直人)
十二月になると町にいた人々が地元である村に帰
る様子を表しているように感じた。
街が村へきらきらと12月
感想
寒くなりゆく今の季節に合っているとても興味深
い俳句だと感じました。
(編者)「街から」です。廣瀬先生、間違えて引用し
てすみませんでした!
人込みに白き月見し十二月(白田亜郎)
人混みの中から自身とは対照的に空にぽつりと浮
かぶ月を眺めるという状況にはほんの少しの寂しさ
と美しさがあると感じた。
人込みに白き月見し十二月という句が印象的でした。
自分はこの句から都会を思い浮かべました。都会の
人が多く、無機質な空気と時間が流れていく様子が
この句から感じられました。また、時間が流れ過ぎ、
十二月という年の終わりが近づいているというもの
悲しさも伝わってきました。
冬の朝
母恋し冬あかつきの汽車ひゞき(渡辺白和泉)
所帯を持たない若い人が社会の厳しさに打ちひし
がれて帰省するという一幕に感じられる。
今までしてこなかった自炊などの家事を自力です
ることでありがたさに気づき、帰省に伴って母の味
だったりを思い出しながら思い馳せているようであ
る。
冬の冷気を湛える寒い夜明けを意味する冬暁がこ
こでは温かい家庭に帰ることを表すメタ表現のよう
である。
最後に汽車ひゞきとすることで一気に表現として
の解釈の幅が広がる。汽車の汽笛、電車の駆動音、
ドアの開閉音といった風にだ。そしてそれぞれにま
た解釈も変わる。例えば汽笛だと帰省を祝う祝砲、
駆動音だと人生のレールや走馬灯、開閉音だと心地
よい地元には開くが今住む社会には閉めるという叙
述的な何かなのではないかと考えられる。
色々な捉え方が出来る作品に感じとても興味深い
ものだった。
母恋し冬あかつきの汽車ひびき
一人暮らしでなかなか親に会えないなかで、冬の
朝に寒い中一人でいることに少し寂しさを感じる自
分の気持ちに近いものであると感じた。
母恋しふゆあかつきの汽車ひびき (渡辺白和泉)
感想
冬になると人肌が恋しくなり、一人暮らしをして
いると実家に帰りたい気持ちによくなります。この
俳句の作者も母が恋しくなり、母のもとへ帰省する
手段である汽車の音を聞いて母親や家族に会いたい
という気持ちになったのではないかなと思いました。
母恋し冬のあかつきの汽車ひゞき
おそらく主観の人物は田舎から都会に出ていった
などで、親元から長く離れており汽車は冬前に田舎
に帰る人がいるのだろうと、そんなことを思いなが
ら汽車の音に母への恋しさを含めた望郷の念を感じ
ているのではないだろうかと思いました。
母恋し冬あかつきの汽車ひゞき
<感想> 冬になると寒くなるため、人肌恋しくなる。また、
寒くなると人があまり外に出てこなくなるため汽車
の音が響きやすいのが表現されていて良いと思った。
12回文化Bの課題の回答として、俳句「改札に人
なくひらく冬の海」(能村登四郎)の感想を送信さ
せていただきます。
今回この句が特に印象的に感じられた要因として、
私が高校時代電車で湖沿いを通って通学していたこ
とが挙げられます。寒々とした冬の湖は、句にある
作者のイメージした海とは少し異なるのかもしれま
せんが、身体だけでなく心にさえ寒さを感じさせる
ものでした。この句に出会って、大学に入ってから
忘れていた寒さの感覚を呼び戻されたような感覚を
覚え、それを可能にする作者の表現力に驚かされま
した。
改【感想】語順の響きが良く、冬の海の綺麗さを現
札 していると感じた。また、改札には冬で寒いの
に で空っぽの情景も浮かんできた。
人
な
く
ひ
ら
く
冬
の
海
改札に人なくひらく冬の海(能村登四郎)
改札前が忽然として、誰もいない駅というのが冬
の寒さとともに思い浮かばれる句だと思った。
冬の海 背負っているのは 鳥の影
冬海に みひらきし眼を またつぶる
冬の寒さを痛感するこの頃において、この詩に深
く共感しました。冬の海は夏に比べて、描写される
ことが少なく、どこか寂しげのあるものであると感
じます。
「月一輪凍湖一輪光りあふ」 (橋本多佳子)
感想:夜、これは月と月を反射した凍った湖の風景
を表している句だろう。きれいに反射すると湖が鏡
のようになるため、月が2つあるように見え美しい
風景だろうと考えられる。下関ではなかなか見られ
ない風景だと思うので、この目で見てみたいと思っ
た。
冬薔薇の棘にさされし血は甘し(鈴木真砂女)
冬には多くのイベントがあるが、そのプレゼント
で薔薇をもらう情景が思い浮かんだ。とげが刺さっ
たとしても、そんなこと忘れるぐらい素晴らしい思
い出になったことを血が甘いということで表現して
いるのではないかと思った。
冬薔薇の棘にさされし血は甘し
上記の句に対し、私はとても綺麗な言葉を使った
句だなと感じました。一見、あやしい雰囲気を醸し
出している様で、綺麗な句だと感じました。
「冬薔薇の棘にさされし血は甘し」 鈴木真砂女
感想
冬に花がある事への物珍しさや好奇心から、つい触
れてしまったという情景が感じられる。また、冷え
切った空気の中で血の温かさがより一層敏感に感じ
る描写も考えられ、とても印象に残った。
下関市大【第13回目俳句感想文】(12月23日開催)
「てんたうむしだましが死んで冬至かな」
(斎藤夏風)
「てんとうむしだまし」という固有名詞が句の大
半を占めているのに、それが逆に良いアクセントに
なっているなと思ったから。
冬至
てんたうむしだましが死んで冬至かな(斎藤夏風)
改めて昆虫の命の短さ、はかなさというものを感
じられる詩だと思います。命の終わりと共に新しい
季節がやってくるというとても美しい情景が表現さ
れていると思います。
いさゝかの金欲しがりぬ年の暮 (村上鬼城)
年末に何かと出費が多く気候だけでなく懐も寒
くなる。これもまた冬と感じることができる1つ
なのかもしれない。
(編者)「冬と」は「冬を」?
村上鬼城さんの詩は、お年玉でたくさんお金が必
要になるから、ということですか?
村上さんのいさゝかの金欲しがりぬ年の暮という
句が印象的でした。この句は大人も子どもも当ては
まるのではないかと感じました。大人であればお給
料、子どもであればお年玉を楽しみにしている年の
暮を感じました。とても面白く、共感もできる句だ
と思いました。
いさゝかの金欲しがりぬ年の暮
年末は何かとお金を使う機会が多く、今はも
うほとんどもらえないけれど、お年玉のような
臨時収入が欲しいと思った。
いさゝかの金欲しがりぬ年の暮
この時期は出費が多く年末を感じる。
黒板と黒板拭(ふき)と冬休み (三橋敏雄)
冬休みの間、人気のない教室の情景が思い浮か
び、印象に残った。
”黒板と黒板拭と冬休み”という詩を読んで冬休みを
ずっと楽しみに待ってた、中学や高校生のときがな
つかしく感じました。休みが少ない分、冬休みが早
く来て欲しいとずっと願っていたなと思いました。
感想 黒板と黒板拭と冬休み
去年の今頃はもう冬休みに入った頃だというこ
とを思い出した。
”黒板”という高校までの学生時代を思い出させ
るワードチョイスが独特でいいなと思った。
黒板と黒板拭と冬休み
感想
学期の終わりになると、毎回、黒板を丁寧に掃除
することから、一年の終わりを痛感する興味深い作
品だと思いました。そして、冬休みが始まることも
読み取ることができます。
三橋敏雄氏の俳句を読んで、高校時代の黒板をお
もいだしました。
「冬休み」:黒板と黒板拭と冬休みの作品で小・
中学生のころ休みに入ると同時に新年を向かえるた
めこのようなことをしていたと懐かしく思えた。
(編者)「迎える」です。
黒板と黒板拭と冬休み (三橋敏雄)
冬休み前の最後の掃除を終えた感じがして、冬の
学校の情景が浮かんできた.
黒板と黒板拭と冬休み (三橋敏雄)
・学生が冬休みで学校に来ないため、日々授業で使
われている黒板と黒板拭も学生同様休んでいる様子
を表していると感じた。
湯豆腐が煮ゆ角々が揺れ動き (山口誓子)
冬の寒い部屋と温かい鍋の中でゆらゆらと動く
豆腐の光景が思い浮かびました。
食べごろになった湯豆腐のあたたかさが伝わっ
てくる句だと思いました。
感想 「湯豆腐が煮ゆ角々が揺れ動き」
今回の句の中で一番想像しやすかったです。最
近風が強くなってきて身も心も寒くなる一方で、
鍋が心底食べたくなってきた自分にとっては非常
に食欲をそそられる句でした。
湯豆腐が煮ゆ角々が揺れ動き
感想
年末に家族で囲んで湯豆腐を食べているところが
思い浮かびました。湯豆腐がそろそろ食べ頃の熱々
の状態になっていて、おいしそうだなと思いました。
湯豆腐が煮ゆ角々が揺れ動き
寒い冬の夜にこたつの上でみんなで囲む湯豆腐は
とてもおいしく幸せです.
イメージができ、とても食べたくなりました.
○感想「湯豆腐が煮ゆ角々が揺れ動き」
この句を読んで、一見するとどのような状況か理
解できなかったのですが、沸騰する鍋の中で豆腐が
揺れている姿を、「角々が揺れ動き」で表している
ことに気が付き、非常に驚かされました。直接的な
語句を用いずとも、情景をイメージさせる作者の意
図が素晴らしいと感じました。
「鮃喰ふうらがへしても鮃かな」(星野麥丘人)
ひらめは最近食べてはいないが、食べる時にどち
らの面から食べるか悩みます。ひらめといえば冬と
いうところがあるのでぜひ食べたい。
セロリ噛む顔いつぱいに音満たし(矢島寿子)
−感想−
あまり詳しく覚えていないが幼い頃セロリが嫌
いだった。
匂いがあまり好きではない。
今では食べるが好むほどではない。
たしかはじめてセロリを食ったとき小松菜のよ
うなものだろうと思いシャキシャキと音を出して
食ったが、次第に匂いというか風味に支配された。
これが嫌いになったきっかけだったような気が
する。
作者はセロリが好きなのだろうか。
セロリ噛む顔いつぱいに音満たし
(感想)
セロリを噛んだ時の「カリッ」といういい音
が聞こえてきそうなおいしそうな俳句だと思い
ました。
だいぶ寒くなった天気にふさわしい情緒が感じら
れました。
また、冬休みが近づいていると感じました。
世間は冬休みということで長期休みのような雰囲
気をただよわせているのが、少しうらやましいと三
橋敏雄の句を読んで思った。一人暮らしではあまり
鍋をしないのでしたくなった。
(編者)前回(12月16日)の句会の手本についての感想
酢牡蠣食ふこの軟らかさは罠か (岡村夕虹)
私は小学生の頃牡蠣を食ってあたったことがあり
ます。
これを見た時私の事かと思いました。
牡蠣のような生食を食ってあたる経験を持つ人は
多いとは思いますが。
まさにあの軟らかさは罠でした。
下関市大
【第15回目俳句感想文】 (1月27日開催)
大寒と敵(かたき)のごとく対(むか)ひたり
(富安風生)
厳しい寒さに対して、憎らしい気持ちを抱いてい
ることが分かる。自分も寒さに弱いので、詩の内容
に共感できた。
大寒と敵のごとく対ひたり
最近、急に寒くなって、今まで通りだと思って
あまり防寒をせずに外に出て、後悔したことがあっ
た。毎日天気予報を見て備えるのは、確かに戦いに
挑んでいるようだと思ったから。
「大寒と敵のごとく対ひたり」
いざ冬が来て寒くなってくると、寒さに対して憎
らしさを覚えるほど嫌なものではありますが、大抵
の人は同じことを思っているのだなと改めて感じま
した.
この授業で、久しぶりに小説を読みましたが、海
洋小説にはふれたことがなかったので海のスケール
の大きさ自由さに驚くことばかりで面白かったで
す.
大寒の津々浦々に星の数 (石川万利子)
寒い中に庭のウッドデッキの上で毛布にく
るまりながら星見をしたことを思いだした
大寒の津々浦々に星の数という句が自分も星を見
るのが好きなので分かるが冬のすみきった空気の
中大くの星が夜空に広がっている様子が思い浮か
び心に残った。
(編者)「多く」です。
「大寒の津々浦々に星の数」(石川万利子)
最近の、とても冷える気候の中では、外に出て星
を眺める気にはならないが家から夜空を眺めるのも
風流かなと思いました。
「マフラーの香り吹かれて飛んでいく」
大寒の津々浦々に星の数
空気が澄んでいるせいか冬の星は格別に綺麗に見
えます.
授業の感想
とても興味深い授業でした.
機会があれば『白鯨』などを読んでみたいと思い
ます.
石川さんの大寒の津々浦々に星の数という詩が印
象的でした。私もよく夜に星を見たりするのです
が、冬の星空はよりいっそう美しく見えると感じて
いました。なのでこの詩を読んだとき、同じ気持ち
を味わいとてもほっこりしました。
大寒や美しき目の魚買う (市川たち子)
感想
意味は捉えにくいが、魚も寒さを感じているのだ
と感じる。
気象図の線美しく寒波来る (右城暮石)
気象図の線が美しいとき、または美しいほど、
寒波が来るんだということが
想像できるなと思いました。
(感想) 気象図の線美しく寒波来る
数日前の寒波がやって来る際に、天気予報を不
安になりながらみていたことを思い出した。
気象図の線美しく寒波来る
感想
毎日、見る気象図の線が、「美しく寒波来る」
と表現していて、非常に感慨深いものを感じまし
た。
寒波来て駅の鏡の顔いびつ (吉田ひで女)
寒い日に鏡がくもっているという現象を見て、駅
に通う日常の中に非日常感を感じることができる。
寒波来て駅の鏡の顔いびつ
寒い情景とそれに顔をゆがめる作者の表情が
浮かんできて冬を感じた
マフラーのあたたかければ海を見に(大串晃)
マフラーを着たら、薄着でもあたたかくなるた
め、とても共感した。海に行きたくなった
「マフラーのあたたかければ海を見に」
寒ければ海にはいかないが、マフラーがあること
により、風が強く寒い海を見に行くことができると
感じた。
寒い日でもマフラーさえあれば気休めになるよと
言われているように感じた。
「マフラーのあたたかければ海を見に」
この詩はさむい海でもマフラーをしてれば
冬の海も見に行きたいと言う感情があるように
感じた。
マフラーのあたたかければ海を見に
寒い冬にも海を見に行きたくなる気持ちにとても
共感しました。
マフラーのあたたかければ海を見に.
あたたからマフラーをつけることによって寒い海
でも見にいけるというのが、冬らしくて良いと思っ
た。
(編者「あたたかな」の書き間違い?
焼薯、ほっこり
焼芋を二つに折れば鼻熱し (吹田孤蓬)
(感想)
最近食べれていないが、この句を読んで焼芋に
関する記憶を思い出した。小学校1年のころから続
けていた習い事の行く道に焼芋屋があったことだ。
焼芋を二つに折れば鼻熱し (吹田孤蓬)
焼芋のあたたかさが、伝わってくるような詩だと
思います。あたたかみだけではなく、焼芋の匂いま
でただよってくるようなすばらしい詩だと思いま
す。
半年間ありがとうございました。
非常に楽しい講義でした。
焼芋を二つに折れば鼻熱し
冬の冷たい空気の空気の中、焼きたての焼芋の
あたたかさが伝わってくる句だと感じました。
(編者「空気の」が重なっています。書き急がせて
すみません。
やきいもを二つの折った時の中のオレンジ色の実
の部分を想像して、ゆげが立っていて甘くて
おいしそうだなと思いました。
感想「焼芋を二つに折れば鼻熱し」
今回、この句が特に印象に残った点として、「鼻
熱し」という独特な切り口に驚かされた点が挙げら
れます。やきいもの湯気によってその表現となった
のだと思いますが、やきいもそのものの熱さではな
く湯気を取り上げる点が印象に残りました。
焼芋を二つに折れば鼻熱し (吹田孤蓬)
二つに折ると温かいいい香りが鼻まで届く
心も温まるように感じた
焼芋を二つに折れば鼻熱し
焼芋を折った時のおいしそうなにおいとあたたか
さをとても感じられた。
ほつこりを食ぶるほがほが言う人と
(茨木和生)
寒い中であたたかい物を食べる時の表現が“ほが
ほが”といった普段聞かない表現で面白いなと思っ
た
ほつこりを食ぶるほがほが言う人と
感想
さむいと、焼きイモが食べたくなるので、そ
のあったかさを感じて冬だなと感じるのでとても共
感できました。
大根
煮大根味見の妻の顔が好き (吉野孟彦)
ナチュラルに奥さんの料理をする姿をほめてい
てステキだと思いました。
『大根』という俳句をよんで、大根という題名か
らは想像できない愛妻家の一面がみれて、朗らかな
気持になりました。
大根の俳句がなにげない夫婦の日常の中でほっこ
りするエピソードで心があたたまった。
『煮大根味見の妻の顔が好き』
こんなことを思える相手に出会いたいと思いま
した.
<大根>
作者の妻への思いが伝わってきて、心があたた
まる俳句だった。
どの俳句よりも、一番印象に残った。
煮大根味見の妻の顔が好き
冬に煮汁の味見をフーフーしながらする想像がで
きてほっこりすると同時に、最高の惚気だなと感
じ、幸せになりました。
この授業を通して、捕鯨の歴史やそれを題材に
した文学について知ることができました。私が知
らなかったことを知ることができて、とても有意
義でした。
感想
煮大根味見の妻の顔が好き
煮大根の味見をして、おいしいときやうまくで
きたときに顔がほころび、それを見る作者も幸せ
な感情になっていると思いました。
とてもほっこりしていてよかったです。
「寒波」
最近の事と似ているので親近感を感じた。
マフラーという季語はすごくあたたかそうだと感
じれる季語だった。それに大寒は漢字のとおりすご
く冬を感じる冷たい季語だった。
とても寒い冬の天気になっているが、それに合っ
た情緒を感じることができた。マフラがあったら、
もっとあたたかいなと思った。