水大歳時記(平成三十一・令和元年度)

  春 の 部

       

  生き物の息吹を感じる春日和 (ランチャー)

  春になり小さな芽から草生える

  春、不安と期待でむねいっぱい

  コツコツと靴でふまれる春の花

 

       立春

  春立てり恋愛運は最下位に

 

     穀雨(こくう)

  穀雨見て眠気誘われ夢の中

 

       春の夜

  春の夜私を照らすおぼろ月

 

      暖か、春暖

  過ぎゆく日感じる春の暖かさ

 

     麗(うらら)か

  うららかに猫がすわる海岸沿い

 

   蛙(かはづ)の目借時

  目借時、書いた文字の曲がる様

 

       春の日

  春の日の短い朝がもどかしい

  春の陽が差し込み眠気におそわれる

 

    朧(おぼろ)月夜

  隣家の母親来たるは朧月夜

  母親の帰るその日が朧月夜

  おぼろ夜のあなごと遊ぶ夜釣りかな

 

       春風

  春の風出会いと別れつれてくる

 

   春疾風(はるはやて)

  春疾風平成過ぎて令和なり

 

    春雨(はるさめ)

  若草の成長うながす春の雨

  春雨にふられた後に食べるのは      ふつふつ煮込んだ春雨スープ

  春雨や学校始まり憂うつだ

  春雨が先生の話す声を消す       (編者)なぜか授業中、無意識のうちにマイクのスイ         ッチを切ってしまうことがあります。ごめんなさい。

  春雨に親子の邂逅嗚呼(ああ)友よ

 

       春の海

  こうこうと光り輝く春の海

  ひらひらと春の海散る桜模様

  春の海洋上に聞こゆ鐘の音

  春の海テレビに映るは舞の海

  春の海はるか奥まで続きけり

 

  雪解(ゆきどけ、ゆきげ)

  雪溶けの小鳥たわむる木影かな

 

       入学

  新天地期待が膨らむ入学式

  窓の向こう花を見つけて入学式     4月3日         (編者)タンポポのような花のイラスト略。

  別れたが入学式で出会いあり

  春の雨桜散りゆく入学式

 

    蜆汁(しじみじる)

  蜆汁うまいけれども食べにくい

  蜆汁かちかち食べて眠いかな

  蜆汁明日のメシはアサリ汁       (編者)海面に突き出た(多分サメの)背びれの後ろ         で釣り糸を引っ張りながらサーフィンで進む人の、         「釣りはスポーツ」と題されたイラスト略。

 

    桜餅(さくらもち)

  皿の上鮮やかに光る桜餅

  桜餅もちもち食べて眠いかな

  金欠の日にこそ食べたい桜餅

  この季節恋しくなるは桜餅

 

   汐干狩(しほひがり)

  潮干狩り家族戯むる春の海

 

  花見、観桜、桜狩、花の宴

  風吹いて食へや歌へや花見酒

  花見にならぬと酒を飲み嘆き      春の寒さに咲いた、花身になる       (編者)歌の左端に書かれた一枚の桜の花弁のイラス         ト略。

 

      黄金週間

  来週は待ちに待ったGW(ジーダブル)

  黄金週間地元に帰り羽のばす.

  黄金週間皆は帰っても帰らない   黄金週間実家かよいで帰省なし

 

     鶯(うぐいす)

  鶯が鳴けば青空高くなる

 

    桜鯛(さくらだい)

  日を浴びて輝きを増す桜鯛

 

   桜鱒(さくらます)

  花筏体にまとふ桜鱒

 

        

  はなびらでくつの底が桜色

  さくら咲く歩いて渡る海のさき      うみねこのなく うみの流るる   歩けども泣けども地球は止まらない      いくら泣けども桜は咲いてる

  桜見て気持ちを改たにさあやるぞ       (編者)「新たに」の方がいいと思います。

  夢と希望つまった桜咲かせます

  桜咲く流れ来りしいつまでも

 

        

  花びらで海の水面が色そまる

 

       落花

  出会いあり祝福するのはちる桜

  桜散る思い出すのは一年前

  桜散る花を求めて鯉泳ぐ       (編者)桜の花びらの散り落ちる水面を泳ぐ、向きの         異なる三尾の鯉のイラスト略。

  散る桜煙草のけむりエモい夜

  花吹雪盃高く飲みかわす       (編者)落ちてきた桜の花弁を1枚浮かべた、並々と         注がれた盃のイラスト略。

  花散りし自信深まる令和かな

  桜散り過ぎ去りし君を想う

 

       授業

  金曜日週の最後はねむすぎる

  再履習事の大きさ今気づく

  五時間目お腹いっぱいねむすぎる

  連休のことで授業が上の空

 

      学生生活

  明日の日に花咲く未来空描く

 

  熊本の友懐かしむ山口で

  海沿いのいその匂いがやってくる

  潮風は誰の涙を湛えてる

  寮食の献立気になる四時間目

  大学生活あっという間に過ぎてゆく

  3週間。一人暮らしに慣れてくる。

  新学期友だちいなくて ぼっちなう

 

  元号の終わりと初めあと幾日

  砂浜に無用の長物なくならない

  あかあかと消えゆく太陽地平線

  浮き沈み白き雲海雨の声       (編者)2つの高い山の中層に浮かぶ3つの雲の塊と         雲の下から斜めに降る雨のイラスト略。

  雨続く洗濯物が乾かない

  青春に出会いを求めて迷走す

 

       

   人肉
 人肉といえど  肉は肉  人間は多くの肉を調理し  美味しく食べてきた  食べていい、いけないの問題ではなく  美味しい、美味しくないの問題ならば  きっと美味しくできてしまう人間は  恐ろしい       (編者)『ピムの物語』に出てくる人肉食の話は強烈         過ぎましたね…。焚き火に炙られている骨つき肉の         イラスト略。

   GW
 世間では  黄金週間  僕にとっては  バイトの拷問週間  いつの日か空を舞いたい  あの鳥のように。

 

      エッセイ

 高校の時の古典の先生に、「象の鼻は長い」の 「長い」は述語ですが、「鼻」はなんでしょうと 聞かれた事があります。当時の自分は勢い良く主 語と答え満足してしまったが、今考えると、「鼻 は長い」という気持ち悪い文章が出来る事にこの 講議で気付きました。じゃあ、結局なんなんだろ うと考えているうちに授業が終わっていました。  まったく集中してませんでした。  すみませんでした。  次からがんばります。       (編者)「講義」です。「鼻」はやはり主語ではない         でしょうか…?

  新生活なぜか涙がにじみ出る 解説  新しい土地での暮らしで楽しみがいっぱいあるが、 ふと地元のことを思い出して涙が出てしまっている 様子

  晩春の夜風寂しく故郷思う ・ この句は入学して一人身になった時に夜の風が  いつも以上に寂しく感じ、ふるさとをなつかしく  思う気持ちを表しました。

合格後胸ふくらませ入学す (解説)大学入試の合格発表で合格していて新しい   生活に対して、楽しさや不安など抱え、入学式   を迎えたことを詠みました。

      (編者)パイプを通じて空気を取り込むことのでき         る、巨大なコップを逆さにしたような容器に入って、         ウニや岩、魚のいる海底に立ち、眺めている男の子         のイラスト略。

        (編者)釣をしている人の頭上に、釣糸を垂れたUFO         が接近しているイラスト略。

        (編者)蛸壺の横のタコの斜め上に下がった釣り針と         少し離れたところにある舟形の器に盛られた団子(?)         のイラスト略。

        (編者)可愛らしい(おそらく)コウイカのイラスト略。

 白鯨       (編者)歯の1本1本が見える白鯨(モビー・ディッ         ク)の伸び上がる上半身(?)のイラスト略。いず         れ『白鯨』の講義をします。乞うご期待。

  海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき)       (編者)上から見た、海岸の線路を「OO駅」に近づ         いている電車のイラスト略。海には岩礁やタコ、イ         カ、魚、時計のある駅の周りには桜の咲いた木々や         ツクシが描かれている。

  海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき)  まず始めに「各駅停車」というリズムがとても耳 に残りこの俳句を選んだ。  その次に情景が浮かんできて、一方の窓には海が、 一方の窓には菜の花が見え、それを各駅停車という 鈍行でいくという趣深さに心打たれた。  ゆったりとした春にふさわしい歌であると思った。       (編者)冒頭の俳句の最初と最後に添えられた桜の花         のイラスト略。

  海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき) 感想   3月に一度水産大学校へ訪れた際に、できる限  り費用を抑えるために普通電車を乗り継いできた。  丁度このような経験をしたばかりであったので、  俳句に描かれているような各駅停車で海沿いを走  り、車窓一面に水平線が流れているような風景が  鮮明に想像された。そのため、この俳句が私の琴  線に触れて印象に残った。

・海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき) <感想>  海沿いをはしるのどかな列車の中の車窓から青々 とした海の風景がうかんでくる。

  海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき) <感想>  私がこの句を読んで印象に残ったのは、各駅停車 というフレーズです。  このフレーズには、のどかな雰囲気で少し田舎な 感じがしてとてもいいと思いました。

  海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき) <感想>  私は神奈川県出身で今年からこの吉見に行きまし た。そのとき電車で吉見まできました。そのとき電 車の中からきれいな海がよく見えました。なのでこ の詩から春を感じるのがとても伝わりました。海沿 いの電車は都会にはない特別な雰囲気を感じました。 また各駅停車なのでゆっくりとしたおだやかな感じ がとても伝わってきました。

  海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき) ・「海沿いの各駅停車」できれいな海を見ながら電  車に揺られている情景が想像でき、「春の旅」と  いうので、きれいな桜の木が追加されて、とても  いやされました。

  海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき)  春には桜や花のにおいなどの春を感じさせる多く の種類があり、各駅でそれぞれの春を感じさせるも のを楽しみめぐっていく作者の快さを伝えている俳 句であると思い、暖かいほのぼのとした気持ちにな りました。

  海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき)  前住んでいたところは、吉見ほど田舎ではなくふ つうぐらいのところに住んでいたので、吉見から電 車に乗ったときに車窓から自然がたくさん感じられ ました。また海も見えて心が穏やかになりました。 この俳句を読んだときにその情景が映像になってで できたのでこの俳句を選びました。       (編者)「でできた」は「でてきた」?

  海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき)  この句から海沿いの自然豊かな町の情景が目に浮 かんできた。 「各駅停車春の旅」という部分からゆっくりと旅を するという想像ができて穏やかな気持ちになれた。

  海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき) (感想)  この詩からは、暖かい春になったため、各駅停車 の電車でゆっくり海沿いを旅をしているという、の んびりとした情景が想像できました。

  海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき) (感想)  句に使われた言葉一つ一つから、春のあたたかな 陽気の中、時間がゆっくり流れる各駅停車の電車に ゆられ、目的地まで旅するおだやかな風景を思い浮 かべました。ゆられる電車の窓の外には青い海と空 が広がり、電車はそのそばを人々を乗せて進んでい く……思い浮かべると、旅に出たくなるような素敵 な句だと思いました。

  海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき) 感想   この俳句の景色が頭の中に浮かんできて、春の 心地よい風がふいている中、ゆっくりと進む時間が とても印象的で自分もこのような旅をしてみたいと 思いました。

海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき)   春の花といえば菜の花、そして桜。   この美しい景色は言わば絵にすぎず、額縁とな  る華やかな舞台を有して絶景となりうる。そして  その絶景を求めてするのが各駅停車の春の旅。海  沿いの、というのも風流でとてもおもしろく、楽  しいと感じました。   自分も懐かしい景色を求めてどこかに行ってみ  たいとも思ってしまいました。

  海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき) ・ 各駅停車のゆっくりとした速さの中で桜や海を  ながめながら季節を感じる様子が美しいと思いま  した。

  海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき)  この俳句をよんで、昨年の仲春頃を思い出しまし た。東京駅から名古屋駅まで青春18切符というもの を使って鈍行列車の旅をしました。途中、中央線で 静岡を通っていたとき海沿いで景色が綺麗でした。 春の海沿いを電車窓から見ている感じが伝わる俳句 だと思いました。

海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき)   僕自身も受験で水産大学校に来る時に、電車に  乗って海沿いを走りながら来た経験があるので、  この句を見た時に、その情景がぱっと広がって見  えた気がしました。   春は、受験や新生活の為遠出や引越しをする機  械が多いと思うので、多くの人に受け入れられる  排句なのではないかなと思いました。       (編者)「機会」、「俳句」です。

・海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき)  ・自分の家の近くでは、海が無く、ただ海沿いの   電車に乗ればいいわけではなく、田舎ならでは   のあの無人改札というような奮囲気や、快速電   車などまずないような、常に2両編成という感   じを、田舎の大学へ来て、初めて味わって、お   どろいたから。

海沿ひの各駅停車春の旅 (近藤ゆき)  ・ゆっくりはしる各駅停車の電車の窓からの景色   が春の若草の色の海の色が見え、とてもきれい   なのだろうと思った。

「海沿ひの各駅停車春の旅」(近藤ゆき)  吉見駅の景色が思い浮かびました。  この春、新たに友達となった大学の仲間と海沿い の各駅停車に乗って旅行をしたいです。

  蛸壺(たこつぼ)はふかねむりする春岬                  (尼崎澪)  どこからか流されてきた蛸壺が岬に打ち上げられ、 もう二度と使われることがないだろうが、春の暖か い貧因気と周りの青々しい緑からまた使われるよう に思って、「ふかねむり」と書いたと思いました。       (編者)「雰囲気」です。

蛸壺はふかねむりする春岬 (尼崎澪) (感想)    春先はまだ蛸は活動的ではなくて、蛸壺に入っ   てのんびりしている様子が穏やかで良いなと感   じた。       (編者)足が1本隠れた少し黒いタコのイラスト略。

散りやまぬ花のいのちを手のひらに(松野加寿女)   想像ができて、落ちつくことができた。   この時期は落ちつくことが大切だと感じた。

散りやまぬ花のいのちを手のひらに(松野加寿女) 感想  今まで花びらのことを花の命と表現する人を見た ことなかったので、これにしました。

  散りやまぬ花のいのちを手のひらに              (松野加寿女) <感想>  散りやまぬ花の命にという所から春の終わりを告 げる様な情景を思わせ、句全体を通して作者の命に 対するしみじみとした心情を思わせる美しい句だと 感じた。

  散りやまぬ花のいのちを手のひらに              (松野加寿女)  この句は春になり、冬の寂しさが一瞬で吹き飛ん だ様子だと私は感じました。私は俳句では字余りや 字足らずは俳句を読むときのひびき的に好きではな いのですが、この句はひびきがすきです

「散りやまぬ花のいのちを手のひらに」              (松野加寿女)  満開の桜を見て春を感じ、散っていく花びらをみ ると春が終わってしまうから、手のひらでつかまえ た。という風景が思い浮かびました。

散りやまぬ花のいのちを手のひらに(松野加寿女) (感想)  今ちょうど水産大学の体育館の所がさくらが散り 始めて、友達と花びらを手のひらにつかみに行きま した。  これからの大学生活が最初はとても不安でしたが、 友達ができたおかげで、どんどん楽しくなってきて います。また来年も桜の花びらを友達とつかみにい きたいと思うような俳句だと思いました。

  散りやまぬ花のいのちを手のひらに              (松野加寿女) 感想   私はこの句を詠んで   咲いては散っていく花一つ一つに   命があると考えその一つ一つを大切   にすることが大事だと思いました。

散りやまぬ花のいのちを手のひらに(松野加寿女)   <感想>   人間の主観から考えて桜が手のひらにおちて木  についているときも美しいけど花びらが手の中に  あっても美しさを放っているのでいのちがあるか  のように感じがあると思った

  散りやまぬ花のいのちを手のひらに                (松野加寿女)  散りやまない桜の花びらを見て情趣に浸り、その 美しさやはかない様子に思わず手を伸ばした場面が 想像される。桜の花びらからいのちを教わった様子 で、私も桜を見たくなった。

  散りやまぬ花のいのちを手のひらに                (松野加寿女) [感想]  全体的にひらがなが多くて、やわらかく、優しい 感じが、春らしい暖かさを感じるような句だった。 また、簡単な言葉ばかり使っているため排句を知ら ない私にも意味がすんなりと通った。       (編者)「俳句」です。

  散りやまぬ花のいのちを手のひらに                (松野加寿女) <感想>   初春に咲きすぐに散ってしまう桜のはかなさを  上手く俳句に投影していてとても綺麗な俳句だと  思います。

散りやまぬ花のいのちを手のひらに(松野加寿女)  感想    桜が満開で花びらが雨のようにたくさん降り   そそいでいるようなところにいる人の手に、1   枚の桜の花びらが舞い降りてきて、これから始   まることに対して、桜の命という力をもらって   いるように感じました。進学や就職など、さま   ざまな新しいことが始まる中、桜は散っていく   ことから、桜がまるでそんな人たちの背中を押   して、励ましているような印象を受けました。

「散りやまぬ花のいのちを手のひらに」                (松野加寿女)  僕はこの歌を見てまっ先に思いついたのが、水大 の体育館前の登り坂です。風邪によりピンク色の桜 が散る様子。これぞ春だと思わせる風景に心をうば われました。ヒラヒラと舞いながら落ちるものや、 そのまま真下に落ちるもの、どれも異なる落ち方を していて、まるで生きているかのように感じました。  まさにこの歌のように僕も手のひらにのせてみる と、ただの桜の花が、毎年の春先の新学期、スター トするときの気持ちが一つ一つの花に載ってよみが えってきました。 「これからは水大、今年もやるぞ!」

 落花の「散りやまぬ花のいのちを手のひらに」(松 野加寿女)を読んで、私は散り続け、命を散らす花 を手のひらで地面に落ちないようにし、精一杯生き た花を慈しんでいるように感じた。

  散りやまぬ花のいのちを手のひらに              (松野加寿女)  春=桜=花というイメージがあり、今、ちょうど その時期であるなと感じた。  花の散る様子が春が少し終わり、少しずつ暖かく なり夏に近づいているなと感じる。花びらを花の 「いのち」と比喩で書いている所に趣深さを感じる.   なぜ、落ちた花について詩を読まず、手のひら  にのった花を読んだのかが気になった。

散りやまぬ花のいのちを手のひらに(松野加寿女)   個人的に、花が一番綺麗なのは、散る瞬間だと  思う.その考えとこの句で共感できるところがあっ  たから       (編者)花の部分がウサギの顔でできている植物が         「3日後」に、その顔が地面に落ちて枯れているイ         ラスト略。

散りやまぬ花のいのちを手のひらに(松野加寿女) ・時期もあり、水大の桜も散り始め、青葉が見え始  めています。少し風が吹くだけで散ってしまう桜  がはかない命のように感じもしますが、そうする  ことで青々とした、葉が見え始めることで、新た  な命が生まれてくるようにも感じます。

散りやまぬ花のいのちを手のひらに(松野加寿女) (感想)桜の花が桜の命と考え、     散っている桜の花を手のひらにとり、     いつくしんでいるのかなと     想像をかきたてられる俳句でした。

散りやまぬ花のいのちを手のひらに(松野加寿女)   散っていく命の儚さを感じさせるながらも、救  える命を掬おうとしている情景が浮かびました。

(感想)  「散りやまぬ花のいのちを手のひらに」(松野加  寿女)という句は未来への希望と今への安堵感を  感じる情緒溢れる良い句だと思いました。

「散りやまぬ花のいのちを手のひらに」              (松野加寿女) (感想)桜がひらひらと落ちて、人の手の上に落ち   ている様子がわかりました。散りやまないとい   う表現が、夢いっぱいに活動する子供や私たち   にあてはまっていると思いました。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)  まずこの排句から、大人になったということが感 じられました。銀行の口座を開いたということは、 アルバイトや就職などお金をかせぐことを始めたと 思いました。それに加えて、入学という言葉がある ため大学生ではないかと感じました。私も、入学す る前にアルバイトを始めて口座を開いたので、とて もこの俳句に共感しました。       (編者)1行目の「排句」は「俳句」です。

銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)   自分の中でもイメージしやすくわかりやすい排  句だと思った。       (編者)「俳句」です。

銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)   私もこの水産大学校に入学する際に、多くの費  用がかかったと思います。その時に私の母も、私  のために、銀行で口座を開いてくれていたんだろ  うなとこの俳句を読んで思い感謝すべきことだな  と思いました。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子) [感想] 私も今年の春に口座を新しく2個つくったの  で、共感するなと思いこの俳句を選びました。

銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)   私も口座ひらきました。   一緒だなと思いました。       (編者)2輪の桜の花のイラスト略。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)  春をむかえ、新入生が新生活の準備として、銀行 で口座を開設した。親からの経済的な自立の第一歩 としての行動であり、私を含め、水大生の多くが経 験し感じたことが書かれてる。  学費を払ってくれている親への感謝を忘れないよ うにしたい。

 銀行に口座開きて入学す (堀之内和子) <感想>    入学という言葉が季語であることに驚きまし   た。    様々な季語が多くあり、それによって作品の   幅が広がると感じました。

銀行に口座開きて入学す (堀之内和子) 感想・自分も入学時に自分用の口座を開設したため、    親近感が湧いた。期待と不安を胸に抱き入学    した自分だが、口座の開設を含む様々な「初    めて」の経験をするたびに大学生になったん    だなと感じていた。これを書いた人はどのよ    うな思いで入学したのか気になる所だ。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)  水産大学校へ入学するときに山口銀行の口座を作っ た自分と重なっていて他の詩よりも興味を唆られた。

(感想)   銀行に口座開きて入学す (堀之内和子) … 新生活が始まり自分のことは自分でしなければ  いけなくなっていて、これからは自立しようと思  わせる俳句と思った

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)  他の俳句は桜や海などの春っぽい感じの作品です が、この作品は他にはないユーモアな考えが見えま した。さらに自分達がまさにその時なのでとても共 感できました。自分もこの吉見町に来てから、口座 を開設しました。とても入学前は不安だったのです が、そういう背景がこの俳句からは感じられるよう な気がします。バイトとか親からの仕送りとかをや り取りするのは全て銀行なので、早めに開いとかな いとなぁとか思っていました。

銀行に口座開きて入学す (堀之内和子) <感想>   私も入学した後、山口銀行に友人たちとはじめ  て口座をつくりにいきました。この俳句を読んで、  その時の新鮮さを思い出しました。

・銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)  感想  私も、入学式の日に銀行の口座をつくったので、 共感しました。銀行の口座をつくった時、大学生の 初めての春を感じました。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)  私はこの句を詠んだときにとても現代的な句だと 思いました。そしてこの句を詠んだ人と同じように、 私も入学前に様々な準備をしてきたのでひどく共感 しました。  また”口座を開く”ということは未来への準備とい うことで、この句は春の句でありながら明るい未来 へ向かう句だと私は感じました。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子) ・水大に入学する前、一度吉見の地域を下見に両親 と一緒に来て銀行口座を作ったのを思い出し懐しく 感じました。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子) <感想>  入学まえにたくさんお金が必要なため口座が開く と入学の時期が来たなと感じることを作者が表現し たかったのではないかと思った。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)  合格発表があってからもあまり実感がなかった時 間が流れ、郵便局の口座で入金したときに本当に入 学するんだなという実感が湧いたことを思い出しま した。やはり公的な手続きは身を引き締めるような 効果があるのだと感じました。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子) ・感想   私も水産大学校に入学する時、銀行で口座を開  いたので、これからへの希望と不安が入りまじっ  た感情を思いながら、この俳句を書いだんだと思  いました。       (編者)「書いだんだ」は「書いたんだ」?

 『銀行に口座開きて入学す』(堀之内和子)  自分はこの俳句を読み、まず希望を持ち学校に入 学する生徒の姿を思い浮かべました。また新生活に 対して強く責任感を持つ姿も感じました。自分と重 なる所もありこの俳句が気になりました。

銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)   時事的な内容だった。現代の出来事を排句にす るのは面白いと思った。       (編者)「俳句」です。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)  私は高校生の頃までは、自分の口座を持っておら ず、大学の入学前に作ったので、この排句に共感し ました。自分の口座を開いたことからも大学生にな るんだなという自覚が感じられました。       (編者)「俳句」です。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)  銀行に口座を開設する行為で新生活の訪れを表現 するのは間接的でありつつ、現代人からするとわか りやすいので良いと思いました。銀行に口座を開設 し、親からお金をいただくという一連の流れがこの 俳句から読みとられるので、両親からの支援があっ て入学できたのであると感じました。感謝の気持ち が湧きます。

銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)    自分も経験したことがある。    初めてバイトの給料が入ったときはうれしい。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)  入学した去年のことを思い出しました。この俳句 に込められた深い思いなどはよくわからないですが、 なつかしい記憶がよみ返りました。

 銀行に口座開きて入学するという句から去年自分 が入学したときの初々しい気持ちが込み上がってき た。親の助けもありやっと入学できた水産大学校。 この初々しさを忘れずに改めて頑張ろうと思える。

「銀行に口座開きて入学す」(堀之内和子)   なんだか当たり前の事をただ言っているようだ  けど、その当時のエモーショナルな気持ちがよみ  がえる気がして風情を感じる俳句だと思いました。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)  自分も新生活を始めるにあたり、口座を新しく作っ たので、親近感のある句だなと思いました.

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)  4月の始めに山口銀行で口座を開らいたので初め ての自分の通帳をもって、大人になったような気分 でこの作者もこんな気分でこの俳句を作ったのかな と思いました。大学ならではの入学の感じ方だと思 いました。       (編者)「開いた」です。「サメ」、「shark」と         書かれた、ジャンプして歯をこちらに見せるサメの         イラスト略。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)  この俳句の情景が、今年入学した自分と重なると 感じました。

  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)  私はこの句を読んで、の第一印象は、財政の厳し い家族の母親です。毎日、苦しんで、コツコツと貯 めたお金を自分の我子の教育のために、銀行から引 き出しているという、情景が感じられます。愛しい 母親がしみじみと感じられ心温まる作品だと思いま す。また、自分に語りかけられたようで、今、大学 に入学した自分と重なります。両親に感謝して学校 に通いたいと思います.       (編者)目の縁の黒い魚のイラスト略。

「銀行に口座開きて入学す」(堀之内和子) 感想 ほとんどの人が同じ道を通るんだなあと思い   少し面白いと感じた。また「入学」の様な単語   も季語になっているのだと知り、季語の奥深さ   も知れたので、もっと勉強してみようと思った。

「はる」といふことばの春がきておりぬ(平井照敏)   数日前も、冬場のような寒さで、桜はさいてい    るにもかかわらず、春の暖かさを感じること     ことができないから。

「はる」といふことばの春がきておりぬ(平井照敏)  言葉づかいと、表現がきれいだと思いました。  もっと深く理解できたらいいと思いました

  「はる」といふことばの春がきておりぬ              (平井照敏) 感想 本当の春というのは現象ではなく我々自身が   それを自覚し語ることでのみ巡り来るものであ   る。       (編者)なかなか!

  「はる」といふことばの春がきておりぬ               (平井照敏)  季節の春は毎年くるが私の中での春はこないので 共感した。

「はる」といふことばの春がきておりぬ(平井照敏) 感想   筆者は「はる」というものを、新たな植物が目  吹き、生物が活気に満ち、ぽかぽかした温暖な気  候としてイメージしていて、一般的に「春」と呼  ばれる季節になったが、筆者が思う「はる」はま  だ来ていないということを意味していると感じた。       (編者)「芽吹き」です。

「はる」といふことばの春がきておりぬ(平井照敏)  春がきたといろんな人が言っているので   春がきたと実感できる感じが伝わる。

  蛙(かはづ)の目借時  うるさくて眠れないことを 目を借りられていると感じるのはおもしろいと思っ た。  眠たくてまともに前が見えない時、周りからカエ ルの泣き声がうるさいほど聞こえる昔の自然豊かな 風景が想造できた       (編者)「想像」です。1足の靴の向こうで人が寝て         いる部屋の平面図の右で巨大なカエルが鳴いている         イラスト略。

  顔拭いて顔細りけり目借どき (岸田稚魚) (感想)  私は蛙の目借時という言葉を知らなかったのです が、昔の人たちが春に寝くなる理由を蛙に目を借し ていると考えているということがすごい発想で上手 い考え方だなと思いました。       (編者)「寝く」は「眠く」、「借して」は「貸して」です。

 春になると眠いのは蛙に目を借しているからなの かー 「ハムレット」を読んでみたいと思った。       (編者)「貸して」です。授業中ちょこっと引用した         ハムレットですが、面白いです、是非読んでみてく         ださい。

 自分が眠いことを表すのに蛙を使って表現してい て、昔の人の表現の豊かさに驚きました。

「顔拭いて顔細りけり目借どき」(岸田稚魚)  春の眠気をカエルに目をかしたという表現をした ことが独特な方法だと感じました。  顔拭いては顔を洗ってタオルで拭き、顔細りけり は顔を洗ったにも関わらず、あまりの眠気にいつも より目があかず、顔が細く見えたのではと思います。       (編者)「白目」と題された、サメの頭が水中より飛         び出しているイラスト略。

  顔拭いて顔細りけり目借どき (岸田稚魚)  春になり蛙が活動し始めて夜になるとカエルが鳴 いて眠むれないという、季節の変化がはっきり感じ られると思った。  また蛙が活動し始める事が書かれていて春という 事がわかる俳句だと思った。       (編者)「眠れない」です。

<感想>  眠くなることを「蛙の目借時」と表現していると ころにユーモアを感じた.

  顔拭いて顔細りけり目借どき (岸田稚魚)  春の眠さをカエルに目を貸していると発想するの はとても面白いと思いました。

  顔拭いて顔細りけり目借どき (岸田稚魚)  1回聞いた時は入学式の朝の状況かなと思ったけ ど、「蛙の目借時」とかいてあると蛙が池からでて いる石の上で顔をぬぐう様子をおもいうかべました。       (編者)水面から出ている横向きの蛙、ワイングラス         を持って尾で立っている魚、槍を持ったタコのイラ         スト略。

「顔拭いて顔細りけり目借どき」(岸田稚魚)  春特有の眠気の原因を、   冬眠から目覚めて夜更しする蛙と    関連づけて考える発想に     古人の想像力の豊かさを想った。

「春水の魚紋ほどけて鯉となる」(橋本鶏二)    春水の響きと「魚紋が鯉になる」という表現   の仕方がとても美しいと思いました       (編者)桜の花びらが浮かび小さな渦の連なる水面の         下を悠々と泳ぐ鯉のイラスト略。

  春水の魚紋ほどけて鯉となる (橋本鶏二)        (編者)出席カードいっぱいの、背の盛り上がった          どう猛な感じの魚(スズキ?)の上半身(頭の方          の部分)のイラスト略。

  春水の魚紋ほどけて鯉となる (橋本鶏二)       (編者)右前から見た、口を開けたリアルな魚(タ         ラ?)のイラスト略。

  春水の魚紋ほどけて鯉となる (橋本鶏二)  春のここちよい陽気を感じながら、  静やかな池の鯉を眺めている情景を感じた。       (編者)「静やかな」は「穏やかな」?

春水の魚紋ほどけて鯉となる (橋本鶏二)   春の新しい時代や、すがすがしい気持ちがこの  歌に表れていて、新入生の私たちに通ずるものが  あるなと感じた。

ちるさくら海あをければ海へちる(高屋窓秋)   桜色に染まった海が頭に浮かんで     キレイだなぁ

俳句:ちるさくら海あをければ海へちる(高屋窓秋) 感想:僕の自家の海沿いの桜も、海が満ちてきて波    風にさらわれて散っていくので、共感できた。

  ちるさくら海あをければ海へちる(高屋窓秋)   海へちる散れば葉さくら青々と        あをとあをとにまたがる空と                (本歌取り)

  ちるさくら海あをければ海へちる(高屋窓秋) <感想>  ・海辺の桜が満開に咲き開きさらさらと桜が散る   中を歩き桜の花びらが海の水面に落ちている趣   ある様子が目に浮かんできます。  ・また白ぽいうすピンク色の桜の花びらが澄んだ   青色の海の上に浮かんでいてきれいなコントラ   ストが想像できました。

  ちるさくら海あをければ海へちる(高屋窓秋)  さくらの色はとても美しい。だけどそれ以上に海 の広大さとおだやかさ青さはすばらしく美しいとい うことを感じました。今の季節の吉見にはとてもあ てはまる興味深い詞だと思いました。

  ちるさくら海あをければ海へちる(高屋窓秋) 感想  桜の花びらの淡い桃色と海のきれいな青色が対比 されていてとてもきれいな風景を表現していると思 いました。今の水産大学校から見える景色と重なる ところがあると思います.

『ちるさくら海あをければ海へちる』(高屋窓秋)  私はこの排句を見て、普段は青い海が桜の散る時 期になると、桜の花びらにより、海一面がピンク色 になる風景を思い浮かべました。そして、一度はそ の風景を実際に見てみたいとも思いました。       (編者)例によって「俳句」です。

  ちるさくら海あをければ海へちる(高屋窓秋) (感想)景色は鮮明に想像できるのですが、「海青    ければ」は、そうなのか…と疑問に思われ、    「海、海」と続いているところに関してはど    ちらかの表現法をもっとよく出来ないのかと    考えます。

  ちるさくら海あをければ海へちる(高屋窓秋) <感想>  散る桜のピンク色と海の青色が対象的で、風景を 想像した時に綺麗な春の自然な風景だなと思いまし た。  日本の自然の美しさを感じられました。

  春の飢餓 難民いつぱい未来 からくる                (若林いさお)  冬をこえて、多くの命が芽生える春には苦しみを 耐え抜き、飢えている多くのいきものが活動を始め る。各々が生きるための戦いの開幕を春が告げてい るように感じた。

  フラスコのかたちに在りぬ春の水(内田美沙)       (編者)葉っぱから水滴が落ちようとしている下に水         の溜まったフラスコがあって、フラスコの中には真         ん中にもう一つの水滴と水滴が落ちて水面にできる         王冠(?)があり、さらにその横に1本の樹と、上         に宙を飛ぶジェット機か鳥のような形の見える不思         議なイラスト略。

フラスコのかたちに在りぬ春の水(内田美沙) (感想)    この歌から春の水のかたちはさまざまであり、   とても自由なものだと感じました。 銀行に口座開きて入学す (堀之内和子) (感想)    ここに入学する際に二つの口座を開いたこと   を思い出しました。

「海沿ひの各駅停車春の旅」(近藤ゆき)  水産大学校の最寄り駅である吉見から川棚、長門 方面へ山陰電車に乗って行きたいな〜と言う気分に なった。 「銀行に口座開きて入学す」(堀之内和子)  去年水大に入学してきて、銀行に口座開設しに行っ たことを思い出しました。春は、教科書を購入した り、衣替えの時期なので、しょっちゅう口座からお 金を引き出していて金欠なのでバイト頑張ります。

散りやまぬ花のいのちを手のひらに(松野加寿女)   最近の桜の花ふぶきの様子が思いうかびました。  今年は花見もせずに散る時期をむかえてしまった  ことが残念です。 銀行に口座開きて入学す   去年銀行のパスワードが分からず、調べまわっ  たのを思い出し、一年の時が過ぎる速さを実感し  ました。

感想 「春」というお題だけで蛙の目借り時や春の水、入 学、落花と様々な季語が存在していて驚いた。私は この中では「銀行に口座開きて入学す」(堀之内和 子)という排句が一番好きです。理由は、これから 新しい生活が始まるという期待と不安が伝わってく るからです。       (編者)「俳句」です。

「海沿ひの各駅停車春の旅」(近藤ゆき)という句 を読んで、水大に入学した頃に乗った山陰線のこと を思い出しました。  また「銀行に口座開きて入学す」という句は初め て自分の銀行口座を作った日を思い出させてくれま した。  いつの間にか一年が過ぎ、一年が終わってしまっ ていたことに時間の流れのはやさを認識すると共に、 時の流れを忘れるくらい充実した大学生活を送れて いることを幸せに感じることができました。  これからも充実した生活を送り、一瞬一瞬をかみ しめていこうと思います。

 春の俳句を読んで、私も今年一番春だなと感じた ものについて考えました。そこで思い浮かんだのは 水大の体育館までの道のりにある桜並木です。入学 式のとき、あの桜のアーチを通って、より自分は大 学生になったんだなと感じました。       (編者)題名として置かれた桜の花のイラスト略。

 

 

 ベランダで吸うタバコ、カギを閉めたタバコを嫌 がる君.  怒った僕に愛想を尽かした君の態度は、あと何日 残り続けていくのだろうか.  僕のシャツについた、煙のにおいはもう消えたっ ていうのに.

感想  『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピ  ムの物語』は興味深かった。   海に関する物語はだいたい主人公が生きている  ことを描いている.

感想   アーサーゴードンピムに釘が刺さった話をきい  てぞわぞわした。   今日の川柳は食欲が湧くようなものだった       (編者)五七五でも季語がありますから、川柳ではな         く俳句です。

一筆 蛸       (編者)ギョロリとした目と、各脚3つずつ吸盤のあ         る、一筆書きのタコのイラスト略。

桜餅       (編者)大きな楕円形の真ん中にある、6片の花びら         からなる花のイラスト略。

      (編者)魚がエビを食べようとしている絵が側面に描         かれている容れ物の蓋が傍にのけられ、容器の中で         は水にヨットが浮かんでいるイラスト略。

 なにかの模写       (編者)不気味なムンクの「叫び」のイラスト略。

花が散る新入生の夢のあと  銀行に口座開きて入学す (堀之内和子)   感想   しばらくしたらお金が無くなっていくのを想像    して悲しくなりました。

  おぼろ夜に厚い布団で汗をかく  解説  春の夜は、寒い夜も暑い夜もあり、冬の布団で寝 てしまうと暑い夜の日は、汗をたくさんかいてしま うということ。

  桜餅 桜大根 桜鯛  桜って文字だけで華やかさと美味しさを感じます。

    眼張   輝く瞳(め)連られて行けば棘があり [解説]   べっぴんな女の子に思いを寄せ、故郷に彼氏あ  りと知る。       (編者)漢字で書けば「釣られて」です。

  文化論受けて目指すよワンピース       (編者)この講義を聞いてくれてありがとう!「ワン         ピース」も海洋文学の伝統の中にありますね。

掘り返す塊光る穀雨かな (西山泊雲)  勝手に農家の人が育てた作物を収穫するところを   想像しました。    一生懸命作った作物を収穫してとても輝いて     いてがんばった成果がでた感じがすごく伝      わっておもしろいと思いました。

  掘り返す塊光る穀雨かな (西山泊雲) 感想   私は今まで色々な俳句を見てきましたが、穀雨 のことを光るという表現をしている人を見たことが なかったのでこの作品にしました。

  掘り返す塊光る穀雨かな (西山泊雲)       (編者)ヘルメットをかぶった、ズボンのダブダブし         た男が、山の手前の地面を掘り、土をスコップから         飛ばしたところ、掘った穴から光線が四方に発し、         男が驚いているイラスト略。

おぼろ夜の水音に添ひ坂下る(柴田白葉女)  水音が聞こえるくらいの静かな夜であることが分   かる。その中を坂下る様子は少し寂しげな感じ    がする。

  おぼろ夜の水音に添ひ坂下る(柴田白葉女)       (編者)カード全体の右上の、雲のかかった大きな朧         月を左下から見ている、影になったウサギの後ろ姿         のイラスト略。

めばる煮てこころをわかつ皿二つ (古館曹人)   一匹のめばるを二人で分け合うことで仲の良さ を表していると思った.

「眼張」の「こころをわかつ皿二つ」から、供にめ ばるを食べるのは親か子か親友か、はたまた恋人か と想像させるところがおもしろい。       (編者)「共に」です。手前に、白目の大きい魚の入         った深皿と、向こうに貝(多分シジミ)の入った椀         のイラスト略。

  めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人) 「わかつ」と「ふたつ」が音が似ていてとても聞い ていておもしろいなと感じました。句を見ても心温 まる言葉で言葉の選び方がとてもいいなと感じまし た。

  めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人)  釣りが好きで、メバルの煮つけは、自分の好きな 料理の1つでもあり、とても奮囲気を、感じられた と思う。帰って釣りへ行き、メバルでも釣りへ行こ うと思います。  新しい大学の友人と、たくさん仲よくなって、み んなにごちそうしたいです。       (編者)「雰囲気」です。

  めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人)  おいしいものを一都に食べようとしてもそれぞれ のそらに分けるように、まったく同じものを共有す ることはできないのだとおもいました。       (編者)「一都」は「一緒」、「そら」は「さら         (皿)」でしょうか?

めばる煮てこころをわかつ皿二つ (古館曹人)  春のぬくもりを夫婦で味わって心をもわかち合っ ている情景が想像でき、とても落ちつきがある句で あると思う。

めばる煮てこころをわかつ皿二つ (古館曹人)   私はこの句の季語のめばるに焦点をあてている  ところがとてもおもしろいと思いました。春告魚  のめばるが、冬から春へ季節が変わる希望をよく  表現できていると思う。また、食卓の温かみと、  気温の暖かさがかけられていて、とてもおもしろ  いと思う。めばるを2人で分けわう、夫婦のあた  たかい情景がひしひしと伝わってくる作品だ。       (編者)「分けわう」は「分けあう」?

  めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人)  夫婦二人が、食卓をかこんでいる風景が思い浮か び、一匹のめばるを二人でつまみながら食べてる.  春のあたたかさを感じる俳句でした。

  めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人)  わかつと二つの「つ」の部分が音が似ているので、 良い響きだなと思った。

  めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人)  この俳句から、夫婦二人で一匹のめばるを一緒に 食べる描写が浮かびました。皿二つの部分はとり皿 であると思いました。とても私の心にしみてくる俳 句でした。

  めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人)  自分もこころをわかつような友人を水大でつくり たいと思う.

めばる煮てこころをわかつ皿二つ (古館曹人) (感想)   昔よく祖母が作ってくれていた眼張の煮付けを 思い出した。その時、自分は皿に乗ったメバルを一 人で一匹食べていたけど、この排句のように一皿の 眼張を分け合うことで幸せを分け合えるのもいいこ とであると感じた。       (編者)「俳句」です。

 めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人) [感想]    めばるの煮ものを二人で分け合って食べてい   る様子がうかがえます。    煮ものの心あたたまる匂いが読み手にも伝わっ   てきます。       (編者)二つの目と足の吸盤の印象的な(多分)タコ         のイラスト略。

  めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人)  めばるを一人で食べるのではなく、こころをわか つ皿ふたつから読みとれるように、信頼しあう人と 食べるのだという状況が浮かび、幸せな気持ちなん だろうと思った。

  めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人)  めばるおいしいですよね。

  めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人) 感想  煮ためばるを二つの皿に盛るところに、二人の仲 の良さを引き出した、「こころをわかつ」という一 文が美しいと思った。

めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人) → 若い時は、小さなメバルの煮つけを1つだけ分け あって食べていた二人が、時が経て、別々なメバル を食べるようになった。二人のキョリが表れている ようだと思いました。

めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人)   文から日常生活の一部である食卓の風景が浮か  び、心がほっこりとしました。めばるを題材にし  て、ここまで、想像力をはたらかせられる俳句を  作れるなんてすごいなと思いました。

  めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人)  めばるの煮物を食べながら食事を楽しんでいる夫 婦が想像できて、心があたたまるような俳句だと思 いました。

  めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人) <感想>   春の魚であるめばるを登場させる事で春の俳句  なんだなと考えた。   めばるを煮てと書かれていて自分自身がめばる  の煮付けを食べたくなってきました。

  めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人)  私は、水産大学校に入学してから、友達に誘われ た時に釣りを見に行ったり、竿をかりて釣りをやる ようになりました。そこで私が始めて釣った魚がめ ばるでした。私が釣ったメバルは、小さかったので リリースしましたが、友達が釣った魚は大きかった ので捌いてもらい、一緒に食べました。釣りや食事 を通して友達との距離が縮み、この排句に共感しま した。       (編者)「俳句」です。

  めばる煮てこころをわかつ皿二つ(古館曹人)  私はこの排句を見て、めばるは一匹しかいないが、 人は二人いるので二つに分け、皿二つに盛る風景を 思いうかべました  私もつい最近、友達と釣りに行き、15から20セ ンチのメバルを釣りました。しかしメバルは一匹し か釣れなくて、少し困りました。       (編者)「俳句」です。

  かちやかちやとかなしかりけり蜆汁(山口青邨)  蜆汁は季語で、蜆は今の季節が旬にあたるのかな と思いました。       (編者)「土用蜆」と言われ、蜆は8月が一番うまい         そうですが、季語としては古来春の部に入れられて         います。

「かちやかちやとかなしかりけり蜆汁」(山口青邨)  なぜ汁に入ってる蜆の貝殻が音をたてているだけ で悲しくなるのでしょうか。  余程、悲しい事があったようですね。       (編者)左上の「こんにちは! 僕は蜆ブラザーズ!         今日も残さず食べてね!」と言っている椀に入った         蜆汁と、右下の「俺の歌を聞くかい?」とたずねて         いる「しじみ」と書かれた大きな貝のイラスト略。

  かちやかちやとかなしかりけり蜆汁(山口青邨) 感想)独身の男性が一人で朝、蜆汁を飲んでいるよ   うな情影を感じた。かちやかちやから、男が一   人朝食を食べているときの悲しさを強めている   と感じた。       (編者)「情影」は「情景」?

かちやかちやとかなしかりけり蜆汁(山口青邨)    感想:春の時期になると送別会、歓迎会など      があり、お酒を飲んで帰ってくる旦那を      待つ妻の気持ちを表した句だと思いまし      た。夫の帰りを一人で蜆汁をつくりかちゃ      かちゃと音だけが響いている寂しい句だ      と思った。

  かちやかちやとかなしかりけり蜆汁(山口青邨)  蜆汁を食べるときに貝がすれてかちゃかちゃと音 がなるが肉の部分はもう食べているので、かなしく 思っているのだと感じた。

  かちやかちやとかなしかりけり蜆汁(山口青邨)  蜆汁を飲み終わりに、蜆のからがかちゃかちゃ鳴 るさみしさを表現したせつない作品だと思いました。

かちやかちやとかなしかりけり蜆汁 (山口青邨)     何が悲しいのかぱっと見ただけではわから    ないからこそ、どういう意味なのかじっくり    考えることができました。     中身が食べられてカラだけになったシジミ    が悲しいと思うのか、それとも食事が徐々に    終わっていくのを考えるからだろうか。     考えれば考えるほど面白い詞でした。

  かちやかちやとかなしかりけり蜆汁(山口青邨) (感想)   蜆が閉じている所から、ぱかっと開らいている  様子がわかりました。

  かちやかちやとかなしかりけり蜆汁(山口青邨) 感想   私もよく蜆汁などを食べます。その時に聞く貝 殻の音は、特別なもので時や場合によってその音に 感じることは人それぞれだと思います。

かちやかちやとかなしかりけり蜆汁 (山口青邨)  私はこの俳句を読んで蜆を入れた味噌汁を飲み終 えた中の蜆を思い浮かべました。蜆はだしをとるだ けに使われ最後は悲しく捨てられるところにとても 悲しい情景が頭に描かれました。

  かちやかちやとかなしかりけり蜆汁(山口青邨)  蜆汁として蜆を食べようと思ったが調理の過程で 苦しんでいることを連想させる音を聞いて、蜆に謝 る気持ちとともに悲しい気持ちになった作者の気持 ちが分かります。自分もサザへを調理していたとき に「キュッ」という音を聞いて悲しい気持ちになっ たことがあります。       (編者)「サザへ」は「サザエ」でいいと思います。

 かちやかちやとかなしかりけり蜆汁(山口青邨)   感想 この情景はすぐ思い浮かんだので、心に残りました。

かちやかちやとかなしかりけり蜆汁(山口青邨)   カチャカチャとおいしいシジミがなんともやわ    らかな春の訪れを臭わせる。       (編者)「蜆汁」と書かれた、熱いお椀に入った蜆と         真ん中のネギ(?)のイラスト略。

「かちやかちやとかなしかりけり蜆汁」(山口青邨)  蜆同士がおわんの中でぶつかりあって音を出して いる。春は新睦会など様々な所で酒を飲む機会があ るため多分飲みすぎたんだろうなと思いました。       (編者)「親睦会」です。

かちやかちやとかなしかりけり蜆汁 (山口青邨)  なんで蜆汁が悲しいのかなと不思議に思いました。 もしかしたら毎日蜆汁が出るから悲しいのかなと想 像しました。

かちやかちやとかなしかりけり蜆汁 (山口青邨)  蜆が美味なのは春の限られた時間であり季節が過 ぎ去るのを残念に思っている。

「かちやかちやとかなしかりけり蜆汁」(山口青邨)  自分はこの俳句を読み、一人さみしく食事をする 姿を思い浮かべました。かちゃかちゃと音をたてて 食べていることを注意する人は誰もいなくなり、一 人で生活をするようになったという感じがしました。

おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな (木田千女)   一人暮らしの夜に食べる赤いきつねの味が鮮明  に浮かんできた

おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな (木田千女)   きつねうどん私も大好きです.たぬきそば?う  どん?も作者は好きなんでしょう。月を見ながら  食べているのはとても風情を感じました。       (編者)"Blobfish"との吹き出しのあり、右下に「地         上ver.」と記された太った男性の頭のような不思議         なイラスト略。

おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな (木田千女) … 赤いきつねと緑のたぬきのことを言っていて、そ  れをおぼろ月の夜に食べているところがイメージ  されます。とてもほんわかしていて面白く。一度  詠んだら忘れられない親しみ深さが良い作品です。

(感)おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな      ↓           (木田千女)   食べ物をはいくにするのはおもしろい発想だと 思いました。

「おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな」(木田千女)    今晩はうどんを食べたい気持ちになりました。

おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな (木田千女) 春の夜の水蒸気でまわりがぼやけて見える中でふと うどんの器をのぞくときつねやたぬきが見えると感 じるうすぐらい夜の中で月がキレイに見える風景が 見える。       (編者)具ののったうどんの入った丼と、上空の雲の         かかった月のイラスト略。

おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな (木田千女)  夜に、林からきつね、たぬきの鳴き声がして、そ れを聞きながらうどんをすするという情景だけなく、 夜にきつねうどん、たぬきうどんをすすっていると いう情景も見えてとても面白いです。

おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな (木田千女)   うどんの匂いにきつねとたぬきが引き連れられ  ているのか、きつねうどんなどのうどんの種類を  言っているのか、どっちなのだろうと思いました。

おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな (木田千女)   きつねうどんは夜食べるとおいしいイメージが  ある。   おぼろ夜は壮大だ風にとらえるが   うどんに月が行くと狭い風に感じる

 おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな(木田千女) 感想  ぼんやりとした夜に、きつねうどんにするか、た ぬきうどんにするか決めかねている気持ちを表して いる。  うどんに限らず、おぼろ夜になると物思いにふけ てしまうという気持ちに共感を覚えました。       (編者)「ふけって」です。

おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな (木田千女)  僕はたぬきうどん派です。けれどおぼろ夜の時は いつもと違ってきつねを食べてみたいと思いました。

おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな (木田千女)       (編者)出席カードの左下にヨット、右下に即席そば         と即席うどんの袋の間にある、麺の真ん中に渦巻き         と四角のある湯気の出ている丼、右上に雲を透かし         て見える月のイラスト略。

おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな (木田千女)  どういう意味か詳しくはわからないけど私はイン スタントの赤いたぬきと緑のきつねが思いうかびま した。  ひさしぶりに食べたいと思いました。

「おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな」                (木田千女)  おぼろははっきりしないさまを示し、作者が、き つねがたぬきか見分けがつかないということを示し ている。       (編者)田植えされた三つの苗と、その上の雲に下端         が隠れている月のイラスト略。

「おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな」               (木田千女) 感想 きれいな月を見ながらご飯を食べることに喜   びを感じ、うどんと言えば一般的にはきつねだ   が、気分が高揚しているために一般的には違う ものを選んでも良いのかなという感情になっている と思った。

おぼろ夜のうどんにきつねたぬきかな (木田千女)  この俳句を読んだときは最初緑のたぬきというカッ プうどんのことかなと思ったんですが、何度かよみ 返すにつれて、おぼろ夜と風景を表現することでイ メージが広がりました。

  ほろほろと山吹ちるか滝の音 (芭蕉) (感想)   ほろほろとという疑音でか細く落ちる水の音の イメージが浮かびもの静かな情景が見えてくる。       (編者)「擬音」です。

  ほろほろと山吹ちるか滝の音 (芭蕉) (感想)  日本ならではの、情緒ある滝が流れるそばに咲い た山吹が散っていく美しい場面が思い浮かびました。 ほろほろ、という山吹が散る様子を表した言葉の音 が繊細で、美しいと感じます。

  ほろほろと山吹ちるか滝の音 (芭蕉) <感想> 「ほろほろ」という疑音的な言葉を句に用いること で情景がより鮮明に表現され、疑音的な言葉を使う 事の斬新さを感じるとともに芭蕉に畏敬の念を抱い た。

  ほろほろと山吹ちるか滝の音 (芭蕉)  金色の山吹が散って宙を舞っているのを眺めてい たら滝の音も聞こえてきたという自然豊かな場面を 思い浮かべた。

「葉のぬれてゐるいとしさや桜餅」(久保田万太郎) 感想   桃色の桜餅の可愛らしい印象やみずみずしい桜  の葉で巻かれた桜餅の印象が思い浮かんだ。

葉のぬれてゐるいとしさや桜餅 (久保田万太郎)  おいしそうな桜餅が目にうかんだ.

 この俳句で示す、桜餅がどちらなのか、あるいは 両方なのかが気になった。       (編者)葉に巻かれたもち米粒の桜餅と、葉に巻かれ         た、中の餡の見える桜餅のイラスト略。

  葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎)  すごく、桜餅に対する情熱というものが見える作 品でした。

葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎)  リズムがとても良く、聞きやすくて個人的に一番   好きな俳句でした。

  葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎)  桜餅に巻かれている葉のしめっている感じが自然 に想像できる.

「葉のぬれてゐるいとしさや桜餅」(久保田万太郎)  桜餅にぬれた葉がくっついていて、それをゆっく りはがしながら食べる情景が思い浮かびました。

 葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎) 感想   私の実家の近くに桜餅で有名な小さな和菓子屋 があり、その店の葉のぬれたいかにも手づくりのよ うな桜餅をまた食べたいと思い出し、地元をなつか しく思いました。

 葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎) [感想]   桜餅をつつんでいる葉がぬれて潤いがある新鮮  だととらえるようなものになっていると感じる.

葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎) (感想)     この俳句によって桜餅の外見や触感がうか    んでくるような気がした。

葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎) <感想>    桜餅のつややかさがよく表現されている俳句   だと思いました.

  葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎)    おいしそうです。   春を感じます。

  葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎) 感想  桜餅に巻いてある葉がぬれているものはとても趣 深いものである。そのように、主役を引き立てる脇 役が輝きを放ってこそ、主役がいっそう輝いてみえ るというような私たちが日常でよく目にするドラマ や映画、イベント事などに起因していると感じた。 そう考えるとやはり、自分が主役でないとしても名 演技で主役を引き立てる脇役はすばらしいものであ る。

葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎) 感想   昨日ちょうど桜もちを食べて、巻いてあった葉  が混じっていたので共感した。

葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎)   餅を包んでいる葉がとても水々しくて、美しい  という情景が想像できました。最後が体言止めで  終わっていることから作者が桜餅に対して何か強  い思いがあるのだと思いました。

葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎) <感想>    桜餅のつややかさが良く表現されている俳句   だと思いました。

  葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎)  桜餅の味の良さと、葉の香りが伝わってきて食べ たくなるような気持ちになりました。葉が濡れてい て、それが太陽によって輝き見た目が美しい桜餅が 想像できます。

葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎)   春の様子や色彩が表されていると思った。「葉  のぬれて」という部分が春の訪れを表現している  ような感じがした。

  葉のぬれてゐるいとしさや桜餅(久保田万太郎) <感想>   桜餅の葉のにおいが伝わる 木についている雨の 零がきれいに映えている様子が伝わる詩。       (編者)「零」は「雫(しずく)」? 葉の2枚描か         れた(多分)葉桜と、盆の上の二つの桜餅のイラス         ト略。

  洗いたる花烏賊墨をすこし吐き (高浜虚子)  イカ釣りに行きたいと思いました。  墨をあまり吐かれないように、釣ったらすぐに絞 めようと思います。

  洗いたる花烏賊墨をすこし吐き (高浜虚子)  私はこの花烏賊という単語の意味をあまりわから なかったのですが、洗いたるや墨という言葉によっ てどのようなものなのか理解することができました。  とても描写がわかりやすく良いなと思いました。

  洗いたる花烏賊墨をすこし吐き (高浜虚子)  やっと花烏賊を洗い終わって調理し始めようと思っ た瞬間に墨を少し吐いたためまた洗い直さなければ ならなくストレス感を感じた様子が伝わってきまし た。

よこたへて金ほのめくや桜鯛(阿波野青畝)  よこたえられて、桜鯛のうろこがきらきらと金色 に光っている光景が表現されているのではないかと 思いました。

 桜鯛の俳句を読んで死んでいるにもかかわらずか がやいていて存在感があり、めでたいなと感じた。

  よこたへて金ほのめくや桜鯛(阿波野青畝)  春の桜のようにきらきらと輝く鯛が美しいと思い ました。

  よこたへて金ほのめくや桜鯛(阿波野青畝) <感想>  桜鯛が横たへた時に金がほのめいて見える状況が 頭に浮かんだ

  よこたへて金ほのめくや桜鯛(阿波野青畝)       (編者)背ビレの鋭いリアルなタイのイラスト略。

  よこたへて金ほのめくや桜鯛(阿波野青畝) <感想>   春にとれた鯛の美しさが感じられた。よこたえ た後も活き活きとしている鮮度の良さも感じられる。

  よこたへて金ほのめくや桜鯛(阿波野青畝)  桜鯛の鮮やかな色が思い浮かびました。  初節句の時に祖父と撮った写真がよみがえってき てなつかしい気持ちになりました。

葉のぬれてゐるいとしさや桜餅 (久保田万太郎)   桜餅を食べたいと思った。 よこたへて金ほのめくや桜鯛(阿波野青畝)   桜鯛も食べたいと思った。 めばる煮てこころをわかつ皿二つ (古館曹人)   めばるの煮つけはおいしい

 

 

 漂流だけはしたくないと思いました。

 漁であり、狩でもある手法(?)       (編者)小舟に乗った男が火縄の燃えている爆弾を海         に投げ、海上では巨大な水しぶきとともに魚たちが         宙を舞っているイラスト略。

      (編者)降ってくる雨に、傘を、前に差し出した手か         ら肩へと斜めにさしている、長靴をはいた少女のイラ         スト略。

      (編者)目の印象的な(多分)メバルと、その上の横         向きの擬似餌のイラスト略。

 さかなクンの本体       (編者)角棒をかぶって大きな目の二つある、空に浮         かぶ凧みたいなイラスト略。

 睦五郎       (編者)目が飛び出してないが、背ビレの感じから多         分ムツゴロウのイラスト略。

 睦五郎       (編者)目の飛び出した、陰影に富むムツゴロウのイ         ラスト略。

 ムツゴロウ       (編者)ギョロッと睨む立体的なムツゴロウのイラス         ト略。

  なにもない黄金週間暇すぎる  ゴールデンウィークに何も予定もなく、ただ日が 過ぎていく様子.

  佐賀の干潟ガタリンピックとむつごろう  佐賀にはローカル祭りでガタリンピックというも のがあります。

しずんだら海にただよい めぐりたい   死んだら海に流してほしい。   自分の好きなところを自由にめぐっていきたい。       (編者)後で紹介する『白鯨』でもこんな希望を述べ         る人が現れますので、お楽しみに!

  麗かや翔びたつ鶴を後見て。 解説   人とは出会いと別れを繰り返すものである。元 旦に飛びゆく鶴のように新たなる時代に向かう輝く 友人と寂しさを感じながらも別れ自分の道に進んで 行く。ということを詠んだ歌。

○まばたきては跳ねては恋の睦五郎(宮川杵名男) →むっちゃん饅頭のハムエッグ大好きです。ぜひ食  べてみてください。       (編者)もう一つの○の後に、「海月」と書かれた、         泳いでいるクラゲ(多分カツオノエボシ)のイラス         ト略。

  まばたきては跳ねては恋の睦五郎(宮川杵名男)  私はこの詩から恋は一瞬であるという印象を受け ました。一目惚れは一瞬だと思いました。

  まばたきては跳ねては恋の睦五郎(宮川杵名男) 感想   私の実家は熊本で小学生のとき、有明海の汗潟  に潮干狩りに行きました。そのときに何匹もムツ  ゴロウを見ることができました。この歌を聴いて、  少し恋とは違いますが、小学生のときの懐かしい  風景を思い出し、またあの頃の友人たちと会いた  いなと思いました。ゴールデンウィークには熊本  に戻るので、また会おうと思いました。       (編者)「干潟」です。

まばたきては跳ねては恋の睦五郎(宮川杵名男)  初恋のようにピチピチしているのでしょうか?   愛らしい情景が目に浮かびます。

(編者)「まばたきては跳ねては恋の睦五郎」(宮川杵名男)を写  し間違えて   まばたきて跳ねて恋の睦五郎   ムツゴロウの繁殖期の求愛行動を句に描写して  いてとても知的な俳句だと思いました.

  まばたきては跳ねては恋の睦五郎(宮川杵名男)  出会いを大切にしようと思いました。

  まばたきては跳ねては恋の睦五郎(宮川杵名男)  春という恋の季節がきて睦五郎も恋をしている情 景が思い浮かぶ。春が動物にとっての恋の季節だと いうことが強く感じられる。

まばたきては跳ねては恋の睦五郎 (宮川杵名男)   個人的に睦五郎は好きな魚なので選びました。  ちなみに私のところでは「とんとんみー」と呼ん でいました。       (編者)「とんとんみー」と読み取りましたが、いい         ですか。

まばたきては跳ねては恋の睦五郎 (宮川杵名男)   まばたきをして目が合うごとに睦五郎が跳ねる  ように心が跳ねる感じがあっていいと思いました。

まばたきては跳ねては恋の睦五郎 (宮川杵名男)  まばたきをすると好きな人が視界に入り、心臓が   飛び跳ねる風景が浮かびました。

  まばたきては跳ねては恋の睦五郎(宮川杵名男) ・とても共感できる気がした。 ・この「まばたきては」というところがすごく奥深 い感じがして、面白いと思った。

まばたきては跳ねては恋の睦五郎 (宮川杵名男)       (編者)横に並んだ2つの石のそれぞれに、半身         隠れたムツゴロウと石の上に全身を現しているムツ         ゴロウがいてお互いににらみ合っているイラスト略。

(編者)すみません、服部鹿頭矢先生の俳句「黄金週間有耶無耶  (うやむや)に過ぎ毛虫出づ」を、間違って「黄金週間有耶無耶  (うやむや)に過ぎ毛虫出ず」と示したため、「出づ」(=出る)  と「出ず」(=出ない)で逆の意味になってしまいました。以下、  間違えた見本による解釈を示します。 「黄金週間有耶無耶(うやむやに)に過ぎ毛虫出ず」 感想  正直、「毛虫出ず」の意味が分からないが、私が 想像するに、桜が散り、若葉が芽吹いてくると同時 に、桜の木には毛虫が湧き始めるが、ゴールデン ウィークを何もせずに、家の中で過ごしていたため に、その毛虫を見なかったことから、作者にとって は毛虫が未だ出現していないのだということではな いかと考えた。これからのゴールデンウィークは、 有耶無耶に過ごさずに充実したものにしていきたい と思う。

  黄金週間有耶無耶に過ぎ毛虫出ず  この俳句から、ゴールデンウィークという長い期 間を勉強や部活、アルバイトなどを行わず、ただ家 でぼーと過ごしていたということを感じました。 「毛虫出ず」の部分は、ゴールデンウィーク前から 人として何も変わらなかったということだと思いま した。また、ゴールデンウィークを「黄金週間」と 変換し、四字の漢字にしたことがとても俳句のよう に変化し、興味を持ちました。

黄金週間有耶無耶に過ぎ毛虫出ず  十日間もあるんだから、どこか旅に出かけたい。

黄金週間有耶無耶に過ぎ毛虫出ず   だらだらせず、気づいたら終わってたなんてこ とがないように過ごしたいです。

  黄金週間有耶無耶に過ぎ毛虫出ず  ゴールデンウィークは私の地元である長崎に帰省 し、友人と遊んだりするためうやむやには、過ごさ ないよう課題もやりつつ充実した10日間にしたい と思いました。

黄金週間有耶無耶に過ぎ毛虫出ず   ゴールデンウィークの漢字があるのは知らなかっ  た。毛虫は嫌いなので二度と見たくないと思った。

「黄金週間有耶無耶に過ぎ毛虫出ず」  私は去年のゴールデンウィークに毛虫にさされま した。それも二カ所も。私の家は庭があり、そこに 桜の木があります。ですので毛虫がわくのです。去 年のゴールデンウィークは痛かった。  これを思い出したので選びました。       (編者)僕の奥さんも桜の毛虫にさされたことがある         そうです。

黄金週間有耶無耶に過ぎ毛虫出ず  ゴールデンウィークの俳句を見て僕自身も無駄に せず有意義に過ごそうと思いました。

  黄金週間有耶無耶に過ぎ毛虫出ず  この俳句のようにならないようにゴールデンウィー クを過ごすことができるといいなと思います。

  行き過ぎし短かき駅や海のどか (正岡子規)  景色が浮かんでくるような俳句でした。

  行き過ぎし短かき駅や海のどか (正岡子規) <感想>  電車に乗っている情景を電車という単語を使わず 表現していて過ぎ去っていく駅の趣深さや海がキラ キラと光りながら流れていく美しさを思わせる詩だ と感じた。

  行き過ぎし短かき駅や海のどか (正岡子規)  海の風景がのどかで思わず見いってしまい、駅の 区間が短いことを忘れてしまっている。

  行き過ぎし短かき駅や海のどか (正岡子規) この詩を見て水産大学校周辺の景色を思い浮かべま   した。  JRに乗っている最中に見る海沿いの景色がこの詩   の表現に似ていると感じ、とてもおもしろみを   感じました。  晴れた日ののどかな海がこの詩と合わさっていた   ので詩から景色が想像しやすくておもしろかっ   たです。

 行き過ぎし短かき駅や海のどか (正岡子規) 感想    自分の名前が入っていたのでこの俳句を選び   ました。    行き過ぎたという少し気のぬけるような春の   感じが伝わりました。短かき駅で田舎特有の穏   やかな感じが伝わってきます。       (編者)「Basking-shark」(=ウバザメ)と書かれ         た、歯をむき出した、でもなぜか憎めないサメの全         身のイラスト略。

 行き過ぎし短かき駅や海のどか (正岡子規)   感想  私は北九州から電車で通っているので、電車から 見える海を見て、晴れている日はのどかだなと感じ、 共感しました。

  行き過ぎし短かき駅や海のどか(正岡子規)      静かな情景がよく分かった.

  行き過ぎし短かき駅や海のどか(正岡子規)       (編者)魚やカニがいて海藻が揺れている海底の線路         を走る2両の電車(?)のイラスト略。

行き過ぎし短かき駅や海のどか(正岡子規)   この短い長閑な春を楽しもうとする意見の表れ  でもあると思う。

  行き過ぎし短かき駅や海のどか(正岡子規)  駅が少なく短いのでつい降りる駅を乗り過ごして しまい、降りた駅でのどかな海を見て感動している 作者の様子が想像できました。春の海のあたたかさ が感じとれるような俳句でした。

「行き過ぎし短かき駅や海のどか」(正岡子規)  自分はこの俳句を読み静かな風景が浮かびました。 いつもより遠くに来てしまった田舎で都会の急がし い雰囲気と比べて、進む時間もゆったりとしていて、 のびのびとできるような感じがしました。       (編者)「忙しい」です。

『行き過ぎし短かき駅や海のどか』(正岡子規)  この俳句をよんで僕は福江駅を思い浮かべました。 僕は水大生で唯一福江から電車で通っています。通 り過ぎたわけではないですが、僕の中では行き過ぎ たが、『時代が経った』と捉え、福江駅はのどかだ なと思いました。駅には駅員もおらず雑草がおい茂 り、無法地帯ってかんじですがそれでも今もなお使 われていることに心がホッコリすると同時に存在に 感謝の気持ちを持っています。

行き過ぎし短かき駅や海のどか (正岡子規)   自然にかこまれた駅や、海ののどかさを想像で きて良いなと思いました.また、吉見にも似合うな と思いました.

行き過ぎし短かき駅や海のどか(正岡子規)   春ののどかな風景が伝わってきた。

「行き過ぎし短かき駅や海のどか」(正岡子規)   中国・九州地方には長閑なローカル線が     多いそうです。    列車旅がしたいなぁ。

行き過ぎし短かき駅や海のどか (正岡子規)   この句のファーストコンタクトは、ここ、吉見  駅のような田舎の無人駅です。子規は駅を乗り過  ごし、普段降りることのない駅に1人で立たされ、  一面に広がる春ののどかな海に、心を奪われてい  ると考えることができる.春のキラキラと光輝く  海が一望できる自然豊かな風景が想像することが  でき、自分が今置かれている吉見と重ねることが  できる。

  行き過ぎし短かき駅や海のどか (正岡子規)  この俳句を見てまず一番に思いうかんだのがこの 吉見でした。海が近くにあって駅も無人駅でいなか だけどとてものどかな場所で心地良いです。       (編者)鉛筆と赤ボールペンを用いた「リュウグウノ         ツカイ」のイラスト略。

行き過ぎし短かき駅や海のどか (正岡子規)  吉見駅の短さや吉見の海の   のどかさが情景に浮かびました。

「行き過ぎし短かき駅や海のどか」(正岡子規)  ちょうど吉見のような風景だと思いました。海を 眺めている様子がよくわかります。心が癒されてい ます。

行き過ぎし短かき駅や海のどか(正岡子規) 感想  吉見駅から出る電車はいつも海の景色を見せてく れる。たまには、自分も海の景色に釘付けになって 駅の区間が短いなぁということがあるかもしれない。 このようなのどかな田舎の風景は私は好きだ。

  うららかにきのふはとほきむかしかな               (久保田万太郎)  日がのどかに過ぎていくが  時間は進んでいき  いつの間にか1日が終わっている。  一日を大切に過ごしたいと感じました。

うららかにきのふはとほきむかしかな               (久保田万太郎)   うららかな日にゆっくり時間が過ぎることが長 く感じて昨日でさえなつかしいみたいなところに共 感した。

  うららかにきのふはとほきむかしかな               (久保田万太郎)  今日という日を大事に生きたいと思った。

  うららかにきのふはとほきむかしかな               (久保田万太郎) 「うららかに」で太陽が照っていておだやかな春の 訪ずれを感じるが、春は別れと出会いの季節で多く の出来事が毎日おこるから、昨日のことも遠い昔の ように感じる、という時の流れる早さを表している のだと考えた。

  うららかにきのふはとほきむかしかな               (久保田万太郎)  自分も、実家から帰ってきて、一日たつと実家に いたときはゆっくりできていたのにアパートに戻っ てきて全て自分でやらなければならないときに昨日 の家で何もしないで良かった時間が遠くなつかしく 感じます。

  うららかにきのふはとほきむかしかな               (久保田万太郎)  昨日というのは、どんなに楽しいことや悲しいこ とがあったとしても近いようで二度と来ることはな く、それはむかしあったことになってしまうことに わずかな悲しみをもった気持ちであると思う。

  うららかにきのふはとほきむかしかな               (久保田万太郎)  近年は春がきたと思ったらすぐに夏へ向かってし まい春の名残をかんじるまもなく変化していくよう に思える。

「うららかにきのふはとほきむかしかな」               (久保田万太郎)    水産大学校に来て毎日が急がしく、まだ1月   をたっていない入学式がとても昔のことのよう   に感じていたのをこの句を読んで気づいた。       (編者)「忙しく」です。

  うららかにきのふはとほきむかしかな               (久保田万太郎)  きっと、もっと大人になればよりしみじみとした 感情がわいてくるような句なのだろうな、と感じた。 「きのふはとほきむかしかな。」いつか見た様な姿、 景と重なって昔懐かしく感じてしまうような。そし て麗かな鮮明たる香いが浮かばされます。とても心 地が良い気持ちになれる俳句と感じました。       (編者)「香い」は「香り」または「匂い」?

  うららかにきのふはとほきむかしかな               (久保田万太郎)  いつの間にか過ぎていく毎日がさみしいようで少 し面白い感じが出ている気がします。  もう絶対に味わえない昨日を想って今日を大切に しようと思えるいい詩でした。

  春雨や小磯(こいそ)の小貝ぬるゝほど                 (蕪村)  春雨や磯の美しさが伝わってきました。

  春雨や小磯の小貝ぬるゝほど (蕪村)  最近の、天気を表しているように感じてこれを選 んだ。また、海の物を使っているのでまさにここの ことを言っているように感じた。

  あいなめは息吐く焼いてしまうべし                (新谷ひろし)  あいなめは焼いて食べるとおいしいので息を吐い て火を強くしながら焼いて食べるように見える       (編者)巨大な魚ののった燃えている薪(たきぎ)の         炎に、笛のようなもので息を吹きかけている男のイ         ラスト略。

あいなめは息吐く焼いてしまうべし(新谷ひろし)   一番身近に感じる詩。     あいなめをたべたくなりました.

  あいなめは息吐く焼いてしまうべし                (新谷ひろし)  この詩を聞いて織田信長の鳴かぬなら殺してしま えホトトギスを何故か思い浮かべました。

  あいなめは息吐く焼いてしまうべし                (新谷ひろし)       (編者)目のきれいな、写実的なアイナメのイラスト         略。

  麗(うらら)かにろまんちすとでゐたらいい                  (松澤昭)  失敗した時や何か苦しいことがあった時に、めげ るのではなく、前向きに考え明るい気持ちを持つこ とが大切であるということが、この詩を読んで伝わっ てきました。

  麗かにろまんちすとでゐたらいい (松澤昭) 「ろまんちすと」と日本語で書くことで、外国風に 感じるが、日本風にも感じることができておもしろ いです。

  麗かにろまんちすとでゐたらいい (松澤昭) <感想>   とてもおもしろい歌だと思いました。   ろまんちすとをひらがなで書いているところも  趣があっておもしろく感じました。

麗かにろまんちすとでゐたらいい (松澤昭)   夢見がちで、妄想ぐせがあるのですが、これか らは麗かにロマンチストでいようと思いました。

  ほろほろと魚煮ふくめ春の雨 (藤博子)  純粋に魚煮をふくめることで春の雨と表現した理 由を知りたい。       (編者)「魚煮」+「ふくめ」ではなく「魚」+「煮         ふくめ」と取ると、意味がわかりやすいのではない         でしょうか?

ほろほろと魚煮ふくめ春の雨 (藤博子)   春の雨は魚煮の匂いがするのかと思った。

ほろほろと魚煮ふくめ春の雨 (藤博子) [感想]   魚煮がほろほろとくずれる様子と、春の雨が降っ  ている情景が浮かんだ。「ほろほろ」という言葉  を使うことによって春の雨が穏かな様子が浮かん  できた。

  ほろほろと魚煮ふくめ春の雨 (藤博子) <感想>春の空気に包まれてその中で魚を外で煮つ めている描写が生き生きと伝わってきます

  春の海まつすぐ行けば見える筈(はず)                 (大牧広) (感想)  春はみんな色々な不安等があると思うけど、まっ すぐ進んでいけばきっと道が開けることを表現して いるのだと思った。

「春の海まつすぐ行けば見える筈」(大牧広)  実際にはありえない事ですが、海の向こうに行け ば時間がすすむような気がする思いがよく分かりま した。

  春の海まつすぐ行けば見える筈 (大牧広) <感>何が見えるのか、この詩の中には春の海とい う情報しかなく、詩と作った本人でないと断定でき ないだろうが、その読んだ人の経験、想像力によっ て見える筈のものが変わっていくのだろうなと思っ た。私は太陽を想像した。

春の海まつすぐ行けば見える筈(はず)(大牧広) 感想・見える筈とあるがなにが見えるのか気になる。   島なのか、船なのか何なのか、様々な想像がで   きる。

「春の海まつすぐ行けば見える筈」(大牧広)  海は静かでおだやかな時もあれば大荒れする時も あるように、春になって故郷や親もとを離れて新た な生活を始める様子を「春の海」に例えているよう に思いました.どんなにきつい時も頑張ってまっす ぐ突き進めばゴールが見えてくるといったエールの ように感じました.

  春の海まつすぐ行けば見える筈 (大牧広)  春の海を目指してまっすぐ向かっている感じが良 いと思いました。  寒さがやわらぎ、若干過ごしやすくなったこの時 期の海は穏やかで色も綺麗なので春を感じられ好き です。

春の海まつすぐ行けば見える筈 (大牧広)   春の海の穏やかでうららかな情景がうかびまし  た。

  春の海まつすぐ行けば見える筈 (大牧広)  実家を離れた時や、GWに帰る時に必ず通る吉見 の美しい海を目に焼きつけたいと感じた。

  うららかや鯨図鑑の小さな目 (矢島渚男)  鯨の目を小さくて可愛いなと感じたことはありま したが、”麗か”という言葉を思い浮かべたことはな く、この句を読んで成る程な、と思いました。地球 上の生物の中で最大級の体をもちながらその目は小 さくて、麗かであることに図鑑を開いてふと気づく ような場面が思い浮かぶ句でとても素敵で、風流だ と感じました。

「うららかや鯨図鑑の小さな目」(矢島渚男) 感想 鯨の大きな体に対して小さい目が透き通っていて綺   麗な様を表現しているのだと思う。   小さな目の中に海という大きなものが凝縮され   ているように感じた。

うららかや鯨図鑑の小さな目 (矢島渚男) ほろほろと魚煮ふくめ春の雨 (藤博子)  鯨ということで下関が連想されそれ以外は思いつ かなかった。  この時期に限らず魚煮は味美しいが春に食べるの は一段と味美しく感じる雰囲気がある。       (編者)「味美しい」は「美味しい」?

 全て良い俳句だと感じました。