水大歳時記(平成三十一・令和元年度)秋 の 部
秋
秋口に裸で走る君と僕 (編者)部活、がんばって下さい!
来たる秋食材の秋太る秋
風吹きて秋刀魚も茄子も秋の味
秋が来て迎える田ニツ字食料庫 (編者)「田ニツ字」と読み取りましたが、「豊富」に も見えます。意味はわからないのですが…。
旬が多い秋が来たけど飽き飽きだ
猛暑日の過ぎ去りし日は秋のよう
残暑
残暑に泡立つ強い海
秋の空
秋の空 空を見上げて考える
秋空が海の青へと染まりゆく
秋の空道を彩る紅葉なり
天の川
七夕のわたる星空天の川 (編者)川に沿って星が瞬いている両岸で、伝説通り の髪型と着物を着て互いに微笑み合っている男女の (子供たち)のイラスト略。
船に乗り太平洋の真ん中で 見た天の川忘れられない
天の川遅し入梅氾濫や (編者)薄く描かれた5本の斜線と散在する点のイラ スト略。
秋風
冷たさと温もり交った秋の風
秋風が紅葉色の季節呼ぶ
颱風(たいふう)、台風
ダナス 台風5 北東へ進み梅雨喰らう
秋の海
秋の海夕日が反射美しい
不知火(しらぬひ)
わたつみに燃ゆる不知火見やる旅
七夕(たなばた)、星祭
七夕にライブの席の運かける (編者)両肩の肌の見える服を着た髪の長い女性の、 鉛筆の濃淡を駆使したイラスト略。
七夕で相手ほしいと切に願う
七夕に心を穿つ会えぬ人
七夕に兄弟生まれにぎやかに (編者)頭の丸と首から下は線で描かれた人の吹き 出しのセリフが「妹が生まれた日7/7」
七夕の給食メニュー割と好き。
星合(ほしあひ)
星合に逢瀬を重ねる星二つ 寄り添う身などありはしないが
次もまた会えると限らぬミルキウェイ
鱸(すずき)
台風の海白波に秋鱸
鮭(さけ)
朝霧に煌めく秋の銀鮭や
蜩(ひぐらし)
夏の日 ヒグラシの音色が響く帰り道
蜻蛉(とんぼ)
オニヤンマお前にこの世どううつる
虫
夏過ぎて次の季節は何?などと あきることなくきこゆは虫の音
コスモス、秋桜
秋桜の群がるよりもただ一輪
授業
秋 初風で試験期間に我気付く
学生生活
旧友と杯交わす二十の夜
飛行機に乗り遅れて(吉見に)戻れない。
節約食夏はそう麺秋は芋
エッセイ
Sulculus aquatilis (編者)なんかわかりません…。
(感想) テストを頑張りたいです。 (編者)「だれがそんなことをぬかしたか」と怒る、 フロックコートを着て帽子をかぶった、片足義足の 「エイハブ船長」のイラスト略。
船幽霊(ふなゆうれい) (編者)海底に沈んだ傷ついた船からロープが上方に 伸びていて、同じ形をした海上の船と結ばれている イラスト略。海上の船には幽霊の三角巾が付いてい る。
亀 (編者)甲羅に水玉模様があり、足1本1本も同じ水 玉の形からなる、かわいいカメのイラスト略。
鱸 (編者)横向きの、目がギラギラして陰影のあるスズ キのイラスト略。
(編者)横向きのスズキと左斜め前から見たハゼのリ アルなイラスト略。
スズキ (編者)マンガ的で簡単なスズキのイラスト略。
(編者)体をU字型に反らせ、黒目と大きく開いた口 を、右前方のこちら側に向けたスズキのイラスト略。
かっこいい スズキ (編者)中心が十字形に光っている黒目の上で太い眉 が右上に上がっている、左向きの魚のイラスト略。
動物学のテストガんバリマス! (編者)大きな目玉二つの周りから放射線状に短い線 が広がる「ウニ」と書かれたイラスト略。
(編者)シャリの上のマグロ、タコ、サケの板型の切 り身が「鮪」、「鮹」、「鮭」の字の形に変わる前 と後のスシの変化を矢印で示したイラスト略。
秋の服長そで買っても着るは半そで 秋になっても暑いため、せっかく長そでを買った のに半そでのシャツをきてしまうことを詠んだ詩
もう少し休みがあってもええじゃないか (感想) テストの範囲が発表されるまで単位が危ないと思 っていたが大丈夫そうで安心しました。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) 秋になって海風が強くなっても、船が港から出て いるのだと思いました。秋が旬の水産物が食べたく なります。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) 入学してもう半年たつんだなあと思うととても 早く感じた。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) (感想)秋風にのって帆をいっぱいにひろげてきれ いな海原へ出ていくのが想像できました。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) 僕の地元は風がとても強い地域なので地元を思い 出したのでこの詩にしました。 P.S 滑舌が悪いと言われていましたがそんな事 はないですよ (編者)ありがとう。最近だんだん歯も減って、自信 がなくなってきていたのですが、安心しました!
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) 秋になり夏終わりの海辺には強い風が吹くも変わ らず運航される般の様子を描いている. (編者)「船」です。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) (感想) 夏がおわるのが早かったです。もう秋の季節だ と感じました。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) 秋の魚を獲りに行こうとする船が風が吹いている 港を出発する姿が目に浮かびます。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) 秋の心地良い温かさと風の中で港から船が出てゆ く様子が思い浮かび、穏やかで平和な所でほのぼの と生活しているのだと思いました。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) ただでさえ風すごいのに冬や秋になるとどのぐら い強くなるんだと不安でいっぱいです。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) 秋風が吹く中で、さびしげな船がゆっくりと港を はなれていく様が目に浮かぶようで、感傷的な気持 ちにさせられた。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) 僕は秋が一番好きです。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) 自分が秋の頃、船に乗ったことがあります。そ の頃の感じを思い出しました。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) 秋になり、肌寒くなっている時期に風が強いなか 港を離れていく漁船が想像できました。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) 秋もまた春のように旅立ちの季節である 秋風が優しく背中を押して 新たな場所への一歩を踏み出させる 厳しい冬が待っているが のりこえていけると信じている
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) 秋風が吹くなか、船が港から出ていく様子が浮 かびました。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) 船が秋風にゆられて進んで行く様子がうかんでく る良い俳句だなと思いました。
秋の船風吹く港出てゆけり (飯田龍太) 夕方の少しすずしくなってきた時に夕日に向かっ て船が走る情景が想像できた
厚切りの鮪(まぐろ)のとろや今年米(村中古郷) この歌を詠んだときにたきたてごはんの上に上 品に脂ののったマグロがのったマグロ丼をイメー ジしました。 また”厚切り”や”今年米”と豊耕も上手に表現し ていて、とても素敵だなと思いました。 (編者)「豊耕」は「豊作」?
厚切りの鮪のとろや今年米 (村中古郷) (編者)丼のご飯の上に幾つもの四角いものののった 「まぐろの丼」のイラスト略。
厚切りの鮪のとろや今年米 (村中古郷) (編者)斜め前からと真正面から見たミッキー・マウ スのイラスト略。
厚切りの鮪のとろや今年米 (村中古郷) <感想> 食欲の秋という言葉がよく似合う俳句であると 思った。鮪を厚切りにして食べるというぜいたく を一度はしてみたいと思った。
厚切りの鮪のとろや今年米 (村中古郷) 食欲の秋になります。 おいしい大トロの寿司を食べたいです。
厚切りの鮪のとろや今年米 (村中古郷) (感想) 厚く切られた鮪と、新米が並べて置かれている のとが思い浮かぶことができる 美味しい米ととろが食べた気持ちがわく
(そりゃそーだろ) 厚切りのマグロのっていうのは刺身にした時に厚切 りなのですか? おいしそうですね (編者)1行目全体の丸囲みはかっこで代用しまし た。また、1行目の文頭に書かれた小さな魚のイラ スト略。最終行とその前の行の間に、分厚く被さる ように光るとろののった寿司と、それを見てフォー クとナイフを左右の手に持って、口からはよだれが 出、「おいしそうですね。」と言っている女の子の イラスト略。
厚切りの鮪のとろや今年米 (村中古郷) <感想> 厚切りの鮪が食べたくなった。
厚切りの鮪のとろや今年米 (村中古郷) とれたてのマグロのみずみずしさや今年とれた ばかりの米が私の胸をおどらせます。 (編者)両手で両ほほをおさえている女の子、 Pinokoのイラスト略。
厚切りの鮪のとろや今年米 (村中古郷) (編者)斜め上から見た、マグロの載ったスシのイラ スト略。
厚切りの鮪のとろや今年米 (村中古郷) ぜいたくなごはんを食べていてうらやましい
厚切りの鮪のとろや今年米 (村中古郷) 食欲の秋らしさを思わせる。
厚切りの鮪のとろや今年米 (村中古郷) 食べたいです。
厚切りの鮪のとろや今年米 (村中古郷) ↓ 高校の時に遠洋航海で自分達が釣った鮪の味を思 い出しました。
厚切りの鮪のとろや今年米 (村中古郷) 少し前に先輩が鮪を釣ってきて、厚切りの刺身と あつあつのご飯を食べたのに、ものすごく共感でき たからです。
厚切りの鮪のとろや今年米 (村中古郷) ぶ厚いまぐろが食べたくなりました。
引き潮が砂の落書消して秋 (山本環) 砂に落書きをして波が消すという情景が思い浮か びました。
引き潮が砂の落書消して秋 (山本環) 水大前の海はとても潮の満ち引きが分かりやすく 見ていて楽しいです.
引き潮が砂の落書消して秋 (山本環) (編者)ごく薄く描かれた、波の打ち寄せる砂浜と思 われるイラスト略。
引き潮が砂の落書消して秋 (山本環) (感想)☆海あるあるですね* ヨシッ書けたッて 思った時に波に消されて、”あぁ〜てなり ます。みんな一回はあるんじゃないかなっ て思います。 ☆前期ももう終わりで、半年ってこんなに 早いんだなと実感してます。 (編者)*は、原文ではニコニコマーク。腰に刀、黒 い眉毛と大きな鼻の穴が特徴の、かしこまった豚の イラスト略。添えられた「ぶりぶりざえもん」の左 右に”M”に似たマークあり。
「引き潮が砂の落書消して秋」(山本環) 感想 夏の間には海水浴客が常に砂浜に落書をして、 落書の跡が消えることはない。しかし、秋になり、 海水浴客がいなくなると、落書をするものもいな くなり、落書の跡も波にさらわれて、やがて消え る。そんな落書が消えるように夏も波にさらわれ ていくような印象を受けた。
引き潮が砂の落書消して秋 (山本環) 砂に書いてあったものが、波によって消されてい くところに少しさびしさを感じました。秋という季 節がよりさびしさをきわ立たせています。
引き潮が砂の落書消して秋 (山本環) だんだん秋に近づいていますが、残暑がすごいで す 波が引いているのは夏が去っていくような感じ で共感できます (編者)目とクチバシ(?)がスズメを思わせる、日 本画風の「フグ」のイラスト略。
引き潮が砂の落書消して秋 (山本環) 砂辺に落書きを書いて遊んでいた跡が潮が満ち てきたことによって引き潮で一瞬で消ててしまう 光景が時間の流れとはかなさがこめられていてい いと思った。 (編者)「消てて」は「消えて」?
引き潮が砂の落書消して秋 (山本環) (編者)打ち寄せる「波」が上に、「砂(浜)」が下 に書かれ、その砂浜の左端に(多分)バケツと、そ の右横に下向きの矢印のイラスト略。
引き潮が砂の落書消して秋 (山本環) 引き潮と落書が消える様子が暑さがひいていって いる感じがしておしゃれ。
引き潮が砂の落書消して秋 (山本環) 夏が一番遠い季節になって これからまた夏に向かって日々をかさねていくん だなと
引き潮が砂の落書消して秋 (山本環) 引いていく海が、波打ち際に書かれた落書を消し ていく場面が情緒的な秋のイメージと合っていてこ の句にひかれました。また、潮が砂の落書き消して、 の後に秋という1文字で終わることで一層趣が感じ られるような気がします。
引き潮が砂の落書消して秋 (山本環) 夏の終わりという感じが伝わってくる。
釣れざるを楽しむゆとり鯊(はぜ)日和 (築山能波) 釣れないのに楽しめるゆとりが良いなと思いまし た。また鯊日和という響きが個人的に好きだなと思 いました。
「釣れざるを楽しむゆとり鯊日和」(築山能波) 自分はまずのどかに釣りを楽しんでいる姿が浮か びました。釣れないながらもその場所の空気を味わ い時間も気にせずゆったりとしている様子も感じま した。
釣れざるを楽しむゆとり鯊日和 (築山能波) (編者)釣糸の先のゴカイをじっと黒い目でみてい る、唇の太いハゼのイラスト略。
釣れざるを楽しむゆとり鯊日和 (築山能波) この季節は何もしていなくても気分が良い。 (編者)共感します!
釣れざるを楽しむゆとり鯊日和 (築山能波) つりでつれないことも楽しめないものはよゆうが ないということを言いたいのだと思う.
釣れざるを楽しむゆとり鯊日和 (築山能波) 自分は釣りをしていると釣れないときほどおも しろくないことはないので、この詩に共感でき ませんでした。
釣れざるを楽しむゆとり鯊日和 (築山能波) 釣れなくてもその状境を楽しむ状境を楽しむ (編者)「状況」です。
釣れざるを楽しむゆとり鯊日和 (築山能波) 私も釣りが好きなのでとても共感する俳句でし た。テストがんばります!!
釣れざるを楽しむゆとり鯊日和 (築山能波) この句を詠んで思い浮かんだ情景は、家族で釣り に行っていて、小さな子供が親とハゼ釣りを楽しん でいるところです。ハゼ釣りは比較的簡単で、子供 も楽しむことが容易です。家族のおだやかな休日が 垣間見することのできるやさしい作品だ。
釣れざるを楽しむゆとり鯊日和 (築山能波) 釣りに行きたくなりました。 アジとイカを釣りたいです。
釣れざるを楽しむゆとり鯊日和 (築山能波) (感想) 釣れない時間ですら、ゆったりと楽しむ何とも 平和な一面がうかがえる。
釣れざるを楽しむゆとり鯊日和 (築山能波) 魚が釣れなくても待っている間も楽しいようにい い天気で釣れなくてもゆったりと楽しんでいるのか なと思った。
つまらなくなるほどに釣れ鯊日和(小林都史子) 夏休みには毎日といっていいほど魚釣りに行き作 者のようにつまらなくなるほどたくさんのアジを釣 りました.もう夏休みは終わってしまいましたが残 りわずかの夏を楽しみたいと思います。
つまらなくなるほどに釣れ鯊日和(小林都史子) ハゼ釣りたい。
つまらなくなるほどに釣れ鯊日和(小林都史子) たくさんつれて逆にあきてしまう気持ちが感じと れました。
つまらなくなるほどに釣れ鯊日和(小林都史子) 鯊の季節がやってきて、とてもたくさんとれる 情景が思い浮かびました。
つまらなくなるほどに釣れ鯊日和(小林都史子) 地元の隅田川ではたくさんハゼが釣れます。昔よ く友達とやったことを思い出しました。
波だちてかはるけしきや鱸(すずき)つり (百合山羽公) <感想> 晩夏の風景が思い起こされる俳句だと思います。
波だちてかはるけしきや鱸つり(百合山羽公) 鱸は私が大好きな魚なので、この時期に釣れる のかと思うとワクワクする。
波だちてかはるけしきや鱸つり(百合山羽公) すずきを釣っている様子が分かる。
波だちてかはるけしきや鱸つり(百合山羽公) (編者)左端から出ている釣竿の糸についた波線型の 餌を、こちらに向けた口を開けてじっと見ている、 魚のイラスト略。
波だちてかはるけしきや鱸つり(百合山羽公) (編者)一筆書き的に描かれた、岸で海から魚を釣り 上げている人のイラスト略。
さびいろの残暑鉄路は海添いに (遠山泰子) (感想) 最近、朝や夜になると涼しいなと感じることも多 くなり、夏が終わるなと思いながらも、昼真の日差 しの暑さを感じました。 (編者)「昼真」は「昼間」?
さびいろの残暑鉄路は海添いに (遠山泰子) さびいろの残暑というフレーズがなんともいえず すばらしいと思った。
さびいろの残暑鉄路は海添いに (遠山泰子) 鉄路とは何でしょうか。 (編者)鉄道のレールのことを指していると思いま す。
秋あつし亀甲(きっこう)泥を のせて這(は)ふ (横山白虹) 最近、地球温暖化で秋もとても暑い日が続いてい ます。なのでこの亀の気持ちはとてもよくわかりま す。熱中症にならないように気をつけたいと思いま す。
この秋や鯛(たい)を波より抜き上げし (宇佐美魚目) 鯛を釣りに行きたくなりました。
つまらなくなるほどに釣れ鯊日和(小林都史子) ⇔ 釣れざるを楽しむゆとり鯊日和 (築山能波) 同じ人が創ったのではないかと思うほどの見事 な対比! 釣りは釣れすぎても面白くないようです。 (編者)感想文全体を取り囲む波線の枠略。