水大歳時記(平成十七年度)

  夏 の 部

       夏、炎帝、朱夏

  吉見沖夏を知らせるカッター部

  桜散り梅雨が明けたらさあ夏だ

  雨が降りそれを過ぎれば夏が来る

  春が過ぎ夏が来ると恋も来た

  虫の音夏の始まり持ってくる

  夏が来る祭りが楽しい夏が来る

  ジリジリと今年も夏がやってきた!

  今年もココロオドルよ暑い夏

  夏だよね海で楽しくはしゃごうよ

  夏はえる青の財宝海と空 (針原章)

  暑い夏バスも日陰で休んでる

  青い空嬉し夏かし国道沿い

  夏らしさどこにいったの夏らしさ

  夏の田にかえるの鳴き声なりひびく

  暑い夏裏海行って魚捕り

  部活して腕焼けまくり夏の色      (編者)腕の日焼けとペンギン2羽のイラスト略。

  夏になり冷し中華が食べたいな

  くつ下をはかない夏にくつかぶせ

  夏なのに家にはいって外でない       全くやる気が出ません↓       (編者)最後の下向きの矢印は文字化けしているかも。

  夏の部屋今年も一人さみしいな

  疲れ果て足をひきずる夏の俺

  今年こそ今年の夏こそおさらばだ       (編者)失恋は苦しいけど、立ち直って下さい。

  儚(はかな)いね夏の時間と蝉の声

 

  初夏(しょか、はつなつ)

  若葉伸び肌を刺す陽光夏始め

  初夏の山緑の炎が燃えさかる

  初夏の夜我が身をいやす外の風

  初夏の風塩が混じるは吉見かな

  初夏の熱鱸(すずき)の洗いで涼を得ん

  初夏の日の小かげで話す夏の事       (編者)「小かげ」は「木陰」の事?

  初夏の昼水族館でも行こうかな

  初夏なのにまだ治まらん花粉症

  初夏の日に大地を駆ける仔馬たち

  初夏の空 気ままに飛び交うつばめ達

  初夏の夜蛍の光輝きだす

  飛蚊見て夏の訪れ感じ入る

  初夏の蚊取り線香けむったい

 

       五月

  このしろとたわむれしこの五月かな       (編者)すみません。このしろ(魚+祭)の漢字フォ       ントがありません。

  新歓続く五月美容       (編者)美容パックとビールとおつまみのイラスト       略。

  学校に行くのがだるい五月病

  最近は学校行けない五月病

  毎日が疲れる季節五月かな

  退屈な授業を受けてる五月病       (編者)すみません…。

  五月病連休明けでかなり重い

  五月病治らずだるい日々続く

  五月病通り抜かして六月病         (編者)紫陽花の花と葉、カタツムリ、水玉とカ         エルのイラスト略。   五月病六月入ればどこへやら

  五月病いつまでたってもなおらない       五月病にかかった僕が思うには、なかなか直らないと       いう切実な詩だ。

 

       立夏

  もう春かと思っていたらもう夏か

  夏が来たうみで花火でパーティーだ

  夏が来た日焼止めが必需品!!

  夏が来たプルプル揺れるプリン食う

  夏が来て友と集(つど)いてすいかわり

  夏が来た夏が来たよるーるるー

  せみの声暑さと供に夏来たり

  夏が来て西瓜を食べて種とばす

  夏が来た夏休みまだ来ないけど (花木大輔)

  夏がきたあつすぎだよね夏だなあ

 

     皐月(さつき)

  服選び毎日悩む皐月かな

  夏に向けこころさわやか皐月汗

 

       六月

  六月の山の緑もできあがる

  六月の田んぼにうつる苗と空

  六月や今宵も僕を寝させない

 

   入梅、梅雨入(ついり)

  早朝の空気にしめり気梅雨入りか

  天気予報もうすぐかなと梅雨の雨

  梅雨が来る毎年くるけどいやな時期

  アマガエルたくさん出るともう梅雨入り

  かえるなくついに来ましたこの時期が

  梅雨入りで真鯒(まごち)釣り上げ家帰り      もみじおろしをつくりけるかな

  霧雨に山々隠れて梅雨来たる

  雨降りて心も曇る梅雨来たり

  雨降って藤が散りて梅雨来たる

  梅雨に入りしかれど一度も雨降らず

  梅雨入りでカビは生えるし虫もわく

  梅雨入りし除湿器エアコン活用す

  梅雨になり蒸し暑くなり金かかる

 

     夏至(げし)

  夏至の月昇る姿に胸おどる

  夏至の夜暑さを感じて風を求むと

  夏至の夜今夜も部屋で一人泣き

 

    水無月(みなづき)

  水無月がアピールせずに過ぎたかな

 

       七月

  七月の雲にかくれた日の出待ち

 

    梅雨明(つゆあけ)

  梅雨あけエアコン多用す季節来る

  梅雨あけてさあ始まるぞ夏休み

 

  夏の暁(あかつき)、夏の朝

  夏の朝野原に身を沈めれば      青空高く若草香る

  目が覚めて外の匂いは夏の朝

  碧空に思いをはせる夏の暁

  うずまきがきれいに残る夏の朝       (編者)蚊取り線香のイラスト略。

  ふくらはぎうなじなまあし夏の暁

 

    炎昼(えんちう)

  眠いと眠ってしまう夏の昼

 

   夏の夕(ゆふ)、夏の暮

  なげてもなげても鱸釣れない夏の暮

  夏のくれ ずいぶんまった星の夜      君との出会い永遠(とわ)に続け

 

     夏の夜、夏の宵

  夏の夜に雨降る吉見風流かな

  夏の夜我が身をいやす涼しい風

  夏の夜聞こえてきたのは波の音

  暑くなり季節の変わり夜の音       暖かくなってくると、夜外から話し声が聞こえてくる       ようになるということです。

  夏の夜君の笑顔を思い出す。

  あいこでしょ君と僕との夏の夜

  夏の夜夕焼け心に響く音

  夏の夜星を見ながら酒を飲む

  夏の夜野球見ながら生ビール

  夏の夜水面の中に鯔の群

  夏の夜寝苦しすぎて徹夜する

  夏の夜りんりんりんと虫の声

  夏の夜ほのかに光る蛍たち

  夏の夜窓をあければ虫の声

  夏の夜窓をあければ虫入り乱る

  夏の夜蚊がたくさんで嫌になる       最近網戸をしているにもかかわらず僕の部屋に蚊が進       入してきて血を吸っていく。もう嫌だということを表し       ている。

 

   盛夏、夏旺(さか)ん

  真夏の日シャツが臭く母キレる

  夏盛り冬の寒さを思いだせず

 

     暑し、熱帯夜

  あつすぎるお部屋の中が汗くさい

  暑さまししめきったまど開け放つ

  夏の熱い日一睡もできない頭が重い

  寝つけない五月蠅き羽音の三重奏

  あついなあポカポカポカポポッカポカ

  熱い日々アイス食べ続けて糖尿病

  暑き日々釣り竿背負いカチ込みだ   昔より今の暑さはみにしみる

 

   夏の果(はて)、夏尽く

  思い出が夏の終わりをつれてきた

  うすれゆく緑を見つめ晩夏すぐ

  恋に恋している間に夏は過ぎ

  夏終わり儚く消える蝉の声

  日にち過ぎ夏の後味まだ過ぎず

  夏おわり日焼けのあとがせつないぜ

  夏がすぎ少しさびしき夕焼けかな

  夏過ぎて暗くなるのが早くなる

  夏過ぎてカップヌードルあったかい

 

     夏の日、夏日影

  夏の日の釣りは厳しい二匹かな

  夏の日は爆釣隊であそぶかな       ・特に思いつかなかったです。最近の出来事を書こう       と思ったら浮かんできた俳句でした。

  夏の日の練習きつい明日へトライ

  二半のバイクがほしい夏の日々

 

       夏の空

  雨上がり見上げた空は夏の空

  晴れわたる雲一つなく夏の空

  青空にポツンとうかぶ雲一つ

    物干しに半袖干しつつ見える初夏(そら)

       雲の峰

  夏空に入道雲と君の顔

 

  夏の月、月涼し、梅雨の月

  見上げたら沈む沈まぬ夏の月       夏の月は気付いたらなくなってるなー

  雲の幕割って顔だす上弦の月

 

  夏の星、星涼し、梅雨の星

  星を見る      が、君の方がきれいだよ

 

   南風(みなみ)、はえ

  南風光るメガネが落とす汗

 

       夏の雨

  夏の雨肌にはりつく水の膜

  うるおいを与えてくれる雨降りだ

 

   梅雨(つゆ、ばいう)

  梅雨前の雲天気分も沈み気味       (編者)「雲」は「曇」?

  香風や恋ももうじき梅雨どきかな

  梅雨来ないされどジメジメ梅雨のよう

  暑くなり今度は梅雨がやってくる

  梅雨よ来い庭の草木が枯れちゃうよ

  ゆっくりと梅雨前線上昇中

  梅雨の時期台風とともにやってきた

  梅雨時期はジメジメしてて嫌いだな。

  水不足梅雨が来たのに効果なし

  梅雨の時 間近に降った光の柱       (編者)山を背景にした雲間からの光の柱のイラスト       略。

  雨音に今日も雨かと梅雨の朝

  あめの中アジサイなくなく梅雨のころ

  どんよりと雲りて暗し梅雨の雨      (編者)「雲」ではなく「曇」です。

  憂鬱な気を引きよせる梅雨の雨

  梅雨が来てますますこもる坊主かな       (編者)「あいつはピュアマン」という編者には意味       不明のイラスト略。

  アジを干し忘れてカビ生ゆ梅雨の頃                  (エイチボン)

  梅雨前線洗濯もんがかわかない

  天気予報頼りにならぬ梅雨の時季

  梅雨がきて洗たく物が乾かない

  梅雨の時期今日は暇する明日も暇

  梅雨の時期思い出される親の顔

  蒸し暑く害虫はいでる梅雨の夜

  梅雨の夜窓は開けれど風はなし

  梅雨時の部屋の暑さなお苦し      教える方も苦しかな

  梅雨空の雨にうたれて悲しくなる

  梅雨の夜かなわぬ恋に苦しもがきて

  梅雨が去りそして君もここを去る        (劇団サーカストリオ)       (編者)泣く私と遠くへ去っていく人のイラスト略。

  蒸し暑いテンション下がる梅雨の時期

  梅雨になり気がめいること多くなり

  五月病まだ治らない梅雨の夜

  梅雨空は心に深い影を落とす

  梅雨時は気分はいつも鬱になる

  梅雨がきて黒い友人ちらほやと       ※黒い友人―1)ゴリブリ 2)カビ       (編者)「ちらほや」は「ちらほら」?

      梅雨だから雨よ降ってと蛙鳴く

  待ちわびた少し遅めの梅雨の雨

  梅雨時期の女の色気はたまらない

  ねむたいよ梅雨の季節もねむたいよ

  シャラポワの分まで汗を流す梅雨

  梅雨時期とかさなるダイブの夏合宿

  梅雨の日の運転恐(こわ)し友の車       解説:初心者の運転はやばいです。

 

    空梅雨(からつゆ)

  から梅雨で着るもの全て夏の服

  空梅雨の乙女の素肌透け見える

  空梅雨に焦りを感じ節水だ

  雨降らず照る太陽よ梅雨はどこ

  梅雨なのに雨も降らずに晴れ続く

  梅雨なのに小雨も降らず水枯るる

  梅雨時に雨が降らずは水不足

  雨求む水不足なんて御免だよ

  空梅雨で天を見つめるアマガエル (宰人)

  梅雨が来ず百姓もうなだれる (宰人)

  梅雨なのに雨が降らない農家泣く

  雨降らず梅雨をも忘れる蒼い空

  梅雨なのにほぼ毎日が快青だ      いつになったら雨ふるのかな

  梅雨なのにニュースはいつも「来週から…」

  梅雨なのに雨が降らずにすぎちゃった

  梅雨抜きで夏になってはつまらない

  梅雨だけで消滅したね異常気象

  梅雨が来て雨が来ない二〇〇五年       (編者)カタツムリのイラスト略。

 

  梅雨なのに雨が降らないこの日本

  空梅雨や天の恵みと雨を知る

 

五月雨(さみだれ、さつきあめ)

  五月晴気分は晴れず五月雨や

  五月雨が潮の中に溶けていく

  五月雨よ流してしまえ我が涙

 

       夕立

  夕立ちにあわてるベランダアパート群

 

       

  雨あがり山の彼方に虹かかる

  虹の舞美しきかな松原や

 

     梅雨晴、五月晴

  五月晴れ雲におおわれ雨がふる

 

       夕焼

  夕焼けや赤く染まりし空と海

  夕焼けに染まるは海のキャンバスか

  夕焼けや思い叶わずバカヤロウ

 

      炎天、炎日

  えんてん下ボールをおいかけ黒くなる

 

      夏野、青野

  名を知らぬからこそ愛しい夏野(げの)の花

 

     夏の川、夏川

  夏の川ふと前を見ると蛍の光

  若鮎の香りただよう初夏の川

 

     夏の海、夏の浜

  夏の海空に浮かぶは陽炎か

  すずしげな夏の音楽波の音       夏の海をイメージしました。

  夏が来て海にとびこみ腹を打つ (SAITO)

  砂浜の熱い砂から、海の中

  海香る暑さに負けぬ子供たち

  子供らがパンツ一丁夏の海       *これは夏の砂浜で泳いでいる少年たちをみて思い       ついた俳句です。

  夏の海スイカとびちる海人

  浜辺にて新入生歓迎す

  蓋井(ふたおい)の紺碧海にアマモ生う

  夜の海ピカピカ光る海蛍       吉見で夜の海をみていたら所々光っていてとてもキレ       イだったのでこの俳句を思いつきました。

 

       夏休み

     やっと来るずっと待ってた夏休み

  夏休みあ〜夏休み夏休み

  夏休み早く来ないか待ちわびる       多分誰もが待ちわびている事だと思います。       先生のコメント:彼女の水着姿がみたいからだね。頑張れ翔太郎。       (編者)ぼくのコメントまでありがとう。

  夏休みカウントダウンあと日       (編者)しかめ面したひまわりとアドバルーン       (?)、Min Min 鳴く蝉、および楽譜のイラスト略。

  夏休みあともうすこしがんばろう

  連日の雨が上がれば夏休み

  夏休み期待はあるが予定なし

  夏休みスケジュールには日付けのみ

  夏休み海水浴にスイカ割り

  夏休み日射しを浴びて海に行こう

  夏休みラジオ体操遠くに響く       (編者)お絵書き歌によるコックさんのイラスト略。

  あの人と会えない日々を数えては      ため息をつく夏休み前       韻を踏んでみました。

  夏休みいつまで続くレポートの山

  休み前レポートに追われ涙出る。

  宇土向けて陸を渡るや古代船

  古代船夏の休みが丸つぶれ       (編者)テレビ放映は水大宣伝の絶好のチャンスで       す。そう言わず、がんばって下さい。

  夏休み近づいてくるとだらけだし

  夏休みバイトのせいで帰れない

  夏休み水大の夏サザエ取り

  夏休みスイカを食べて寝てただけ

  夏休み日焼けで皮がベロンベロ

  寂しさを感じる多忙な夏休み

  夏休み実習二回で台無しに

  夏休み思い出とともにさっていく

 

       海水着

  太ってて水着きれない大ピンチ

 

     麦酒(ビール)

  仕事明け麦汁一気最高です

  発泡酒眠り欲しさに手にするが      泡沫の黄が泪に誘(いざな)う

 

       氷水

  汗を掻き体に染みる冷えた水

  冷たさが頭にひびくかき氷

  こめかみに走る冷たさかき氷

  かき氷口にほうばり頭がう

  かきごおり食べたいけれど歯が痛い

 

       氷菓

  あついわあ、アイスクリームがたべたいわ。

  夏になるアイスを食べて冬になる

  生協でウェットスーツでアイス買う

 

    蚊遣火(かやりび)

  夏のにおい何かと思えばかとりせんこう       (編者)俳句の中の「か」が絵文字になっているが再       現できず。

    もうもうとかとり線香煙たく

 

       冷房

  クーラーの中は天国外地獄

  夏の夜無意識のうち冷房す       (解説)僕は夜中寝ていて寒いと思ったら冷房が気付       かぬ内にはいっていた。

  クーラーにあたりすぎだぞ夏バテだ

  エアコンを切りたくなるかな      深緑の間をぬけし山なみドライブ

 

       扇風機

  夏の夜扇風機は大活躍

  蚊の音を消そうと回すせんぷうき

 

    風鈴(ふうりん)

  夜風吹き風鈴の音響いてる

  風鈴をそろそろつけよう俺の部屋

 

     田植(たうゑ)

  田植どき実家もそろそろ田植どき

 

     烏賊(いか)釣

  ジーパンに墨をかけるな!障泥(あおり)烏賊

 

  納涼(すずみ、なふりやう)

  涼しみつつ映画と酒で臓腑焼く

 

       泳ぎ

  まだ寒い海の中まで泳ぐには

 

       プール

  プール底泡をはきつつ水面見て      一年生の検定見守る

 

       海水浴

  海の家彼女と二人でビーチバレー

 

       水遊び

  水遊び蛍飛び交うあの川で

 

   花火、煙火(はなび)

  落ちるなよまだ落ちるなよせんこう花火

  美しき花火に飛びこむ愚か虫(もの)

  ふと思う花火見てない見たかった

 

       海開き

  暑い日に授業をサボって海開き

  しとしとと雨が降る中海開き

 

       

  汗をかく臭(にお)いはクサイがいい男

  動いたら汗がダラダラ蒸し暑い

  踏んばりと汗を垂らして放屁かな

 

      日焼、潮焼

  日焼けしてオレの力はあふれだす

  日焼けして黒ビカリするあの男       (編者)背中の黒光りする男のイラスト略。

 

      夏の風邪

  もう夏だ でもかぜひいてさむいかも

  夏風邪で今日も一日ハードです

  インカレの3日前にかぜをひく

  図書館のクーラーのせいで夏かぜさ

 

       母の日

  母の日にコスモス選ぶ父子の影

 

    祭、夜宮(よみや)

  人ごみで意識失う夏祭り

  夏祭りああ夏祭り夏祭り

 

  雨蛙(あまがえる)、青蛙

  夜中でも騒音問題アマガエル (TDA)       (下宿前が田んぼでうるさい)

 

  時鳥、子規(ほととぎす)

  ホトトギス響く鳴き声木々の間に

 

  郭公(かっこう)、閑古鳥

  静かなる木々の間にカッコウの声

 

   鮎(あゆ)、香魚、年魚

  清流に鮎の香りぞたちこめる

 

      金魚

  金魚すくいあなたを一緒にすくいたい

 

    黒鯛(だひ)、ちぬ

  チヌ釣り根掛りばっかでやめようか

 

      鰺(あぢ)

  釣り人が鯵を求める吉見港

  吉母にて釣れる魚はこあじです

  鰺がきた          自由律俳句     そらつれやれつれ       今夜は南蛮

 

     虎魚(おこぜ)

  ハオコゼのトゲにおびえる暗夜かな

 

   穴子、海鰻(あなご)

  真穴子の天ぷらあげる梅雨の時

 

     鰻(うなぎ)

  夏の夜鯉に混じりし鰻釣る       (編者)「鰻」の漢字が間違っています。ひょっとし       て鯰(ナマズ)か鰌(ドジョウ)のつもりで書いたので       すか?

  釣り上げた天然鰻に舌鼓

 

      章魚(たこ)

  真夜中にトライと叫んで蛸を狩る

 

   海月、水母(くらげ)

  風吹きて波間に崩るる水月かな       (編者)「水月」は一応クラゲと解釈しました。

  ふよふよと水平線の海月かな

  裏海にアンドンクラゲびっしりと

  赤クラゲ最近増えすぎやめてくれ       (編者)解説付きの赤クラゲのイラスト略。

  大変だエチゼンクラゲ大発生

 

      蟹(かに)

  日照りて日影に涼みかに一匹

  モクズガニたまに間違えモズクガニ

 

       夏の虫

  夏の虫いつになっても出てこない       (夏よ早くこいという歌)

 

     蛍(ほたる)、初蛍

  息ひそめじっと見つめる蛍の火

  夜の川あわく輝くホタルの灯

  川辺には光々と光るホタルたち

  廃ホテル今やホタルの桃源郷 (TDA)       (下関某地の廃ホテルは心霊スポットと言われるも、       ホタルにより恐怖はみじんも感じない。

  蛍火をながめてうたう恋のうた

  蛍火にはしゃぐ子供を夢に見る

  暗黒の闇に舞い散る蛍かな

 

     兜(かぶと)虫

  かぶとむし気配感じて夏の風

  カブトムシ飛んで火に入る夏の虫

 

      蝉(せみ)

  朝起きる日の明るさとセミの声

  薄れゆく山の桃色セミの声 (週刊ポスト)

  もうすぐねせみのこえがねきこえてくるよ

  セミの声きけばもうすぐ夏到来

  1限目暑さ倍増セミの声

  セミの声今しみるのはアスファルト

  セミが鳴き暑さで頭いかれてる

  夏の木でみーんみんみんせみがなく

  みんみんと暑さ感じる蝉の声

  ひぐらしが夕日とともにないている

  歌うせみあなたの元気はどこからくるの?

  三日間力尽くまで鳴けよセミ

(編者)芭蕉にならって   清水や(きよみず)や岩にしみゆる蝉の声

  蝉しぐれ夏の終わりの彼岸花

 

       

  最近は蚊が多すぎて眠れない

  耳障り寝ている側の蚊の羽音

  耳元で蚊が音をたて飛び回る

  夏の夜かの羽音に悩まされる

  蚊の音で眠れぬ夜を過ごしてる

  蚊の針が夢の中までつきささる

  年寄りが裸で歩き蚊集まる (エイチボン)       (編者)蚊のイラスト略。

  首元に蚊のさしたあと      ん…? キスマークか

 

   蜈蚣(むかで)、百足虫

  雨降って家に逃げ込む百足かな

 

       夜光虫

  夜光虫ナイトスイムでハッスルだ

 

   薔薇(ばら、さうび)   くゐないの二尺のびたるバラの芽の      ハリやはらかにはるさめの降る

      紫陽花(あぢさゐ)

  花おおきあじさい多し時雨かな

  紫陽花が咲き乱れる梅雨の時

  亜紫細を磨きあげるや梅雨の雨       (編者)「亜紫細」は「あじさい」?

  紫陽花のあらしは厭と云っている

 

    桜桃(あうたう)

  さくらんぼおいしいおいしうまいなあ

  さくらんぼああさくらんぼさくらんぼ

 

     枇杷(びわ)

  びわ食ってぶちのめされる二・三人 (宰人)       (編者)人の家のびわをかってに取って食べ、ぶちの       めされる二・三人

 

       青葉

  冬服につつまれてにらむ青葉かな

  春過ぎて一面いろどる葉月かな

 

      新緑、緑

  雨上がり、緑うるおう梅雨の山

 

      茂り、茂る

  青々と生い茂る木とセミの声

 

     竹落葉、笹散る

  さらさらと流るる河に浮く笹舟

 

    向日葵(ひまわり)

  向日葵のつぼみが開いた夏の朝

  向日葵の笑顔を感じる昼間時

 

     カーネーション

  母の日に感謝の気持ちをカーネーション

 

     百合(ゆり)

  白い百合3本咲いた家の庭

 

    茄子(なす)の花

(編者)「故郷のひと雨ありし茄子の花」(佐藤光夫)を受けて   茄子を食べてみたい夏の昼

 

     筍(たけのこ)

  竹の子や季節を彩る旬の顔

 

    玉葱(たまねぎ)

  ****ハウス買った新タマ腐ってた

 

      麦、麦畑

  波打つは翠(みどり)の海と金の麦

 

       水芭蕉

  初夏の日に水辺で映える水芭蕉

 

   浜木綿(はまゆふ)の花

  灰色の雲を重たく敷き詰めて      浜木綿の花雨を呼ぶ呼ぶ

 

      黴(かび)

  六月の雨しとしととかび生えて

  オレの金すっかり忘れての中

 

       授業

  授業中ついつい数える「あれだね〜」       (編者)また出ましたか。去年の授業評価で来年は       「あれだね〜」をなくすと約束したのですが…すみませ       ん。この言葉を言うときは、講義内容に自信がないとき       です。

  熱いけど眠らずがんばる文学よ

  窓際で山を眺めて講義聞く

  授業中風に誘われ山を観る       (編者)「文学」の時間以外はあまりやらないよう       に。

  ななめ前ねているアイツは海ぼうず

  気付いてよあの人の背に文句いう      目に入らない黒板の文字

  ドイツ語よなんでそんなに複雑なの

  恋人と講義休んで初デート

  眠たくて代弁頼む困ったさん       (編者)「代弁」は「代返」?

  俺の馬暴れてくれるな授業中       (編者)これもちょっとやばいかな?

  2コマ目授業サボってバドミントン

  残念だ文学講義あと少し       (編者)そう言ってくれるなんて、お世辞でも幸せで       す。

  来週は文学休講うれしいな       (編者)ニッカと笑って本を読んでいる子のイラスト       略。

 

      学生生活

  吹きぬける海風感じ行く海辺

  あのひとに挨拶できた嬉しさが      足弾ませる朝の階段       (編者)久々の短歌ですね!「あのひと」も幸せで       す!

  風吹きて気付いてみれば花粉症

  昼暑く深夜寒くてかぜひいた

  朝起きて時計の針見てはっとする

  ねむたいよああねむたいよねむたいよ

  柔道部一年増えて活気づく

  赤ヘルに広島県人熱をあげ

  おっさんに駅でからまれ金もらう

  神辺町帰ってみれば福山市       (編者)市町村合併の悲劇がここに?

  残念だ文学講義あと少し       (編者)そう言ってくれるなんて、お世辞でも幸せで       す。

 

  僕はただあなたことがすきなだけ   君が好きフラレてもなお君が好き   おいしいな君の手料理おいしいな   後ろからぎゅっと君を抱きしめた   恋にやぶれた恋するぼっこ。   やいやいや僕のぼっこがぼっこした   フラレてもやさしくされて好きになる   僕なんて魔性女にふりまわされる   あの子とはこのまま一生友達か   これからもあの子の事は好きでしょう       (編者)連作バラードありがとう。頑張って下さい。

  いくつもの季節が人を変えていく

  朝弱い目覚まし時計が聞こえない

  ボウズでも今日もさお持ち足運ぶ        (編者)彼方の夕日(朝日?)に向かってさお持ち足       運ぶイラスト略。

  一年生耳抜きできず耳から血

  水圧に負けるな一年頑張れよ      耳抜き覚えて海で潜ろう

  たまには動物園に行きたいな

 

  水大やああ水大や水大や

  あついのにかっぱつにうごくこのきせつ

  青い空食欲増して90キロに

  ギャンブルにはまりつづけてはや6年

  金がない夢も希望も何もない

  だめな僕いつまでたってもかわらない

  初孫に財布がゆるむうちの父

  下駄箱に眠るサンダル顔をだす

  1年生検定終わらし海に来た       (編者)ダイビング部さん、ご苦労さん!

  山道でアクセル開けつつ夜が明ける

 

  擦れ違う数瞬のためそれだけに      気合一閃朝の身支度       テストまでにはもう少し進展した「あのひと」の歌が       書けたらな…とおもいます(笑)。       (編者)あのひとも幸せです!

  サンダルを活躍させる季節くる

  メロンパンうまいうまいぞうまそうだ

  フライパン パンのくせして食べれない

  雨が降り洗濯物が乾かない

  酒飲んで寝つきはいいが起きれない

  池のそば並んで歩くアヒルたち

  海眺め私の夢こそここにあると!!

  寝るのにはここちよい風防波堤

  裏海や水は澄みて日は射して

  密猟者天の恵をとってゆく (エイチボン)

  寮生よ密猟なんかやめておけ

  押し寄せるビッグウェーブと下心

  俺の馬暴れに暴れて競走馬

  ヒクソンは尊敬できる格闘家

  いわれなき責めを負うのはマジつらい

  水泳の大会にいくお金がない

  恥という漢字はなぜにみみこころ

  昆虫よ列車に乗ってどこへ行く

 

  山のはに沈み行きたる夕日かな

  有明海きれいな海だ有明海

  風からく空見上げれば凍て雲あり

  三年生アメリカ留学うらやましい!!

  無洗米洗わなくても食えるんだ

  はしゃぎすぎ破れたブーツとヘコむ自分

  竿を投げジギッてくるはスズキさん

  野球したスポーツいいよたのしいな

  ありがたい冷たいお水グランドで

  ロードスター調子悪いの?ロードスター

  俺の馬ラストスパートおよばない

  ミミにタコ田代が間違えミニにタコ

 

  山と海どちらを見ても青々と

  夢・希望 不安の混じる新生活

  あの人の笑顔が見たい声聞きたい      でも何よりもこちら見て欲しい       字余り。       そして語呂が悪い。

  道遠きただただ届けと恋心

  最近は洗濯物がよく乾く

  ジトジトとはりつく湿気嫌になる

  虫が入る部屋の天井ぶんなぐる

  虫さされ無視しきれずにかきむしる

  なみ一丁今日も豚丼おいしいぜ

  エロジジイパンツ一丁露出狂       (編者)こういう下品なのはやめて下さい。

  うんこたれ小さいときから言われたよ       (編者)気持ちは分かりますが、これもちょっと…

  雨の日も嵐の中も登下校

  レポートと試験が重なり冷や汗もん

  試験前睡眠不足で死にそうだ

  裏海で潜るとみつかるゴルフボール

  ローキックちりも積もれば山となる

 

  竹森を歩いて思う京都の街

  目がさめてトイレにいってまた寝るか

  昼の雨外には出れぬとインドア派

  学校に行く行かないは自分次第

  明日の部会一発芸が楽しみだ

  コンビニで季節を人が造ってる

  ロリコンですああそうさ僕はロリコンだ

  いやされるあの子の笑顔で何度でも

  ずっとずっと君を好きでいていいですか?

 

  晴れたのに気づくと雨が降っている

  天気予報雨が降るぞと予報ミス

  赤々と燃える太陽大好きだ

  山道をグングン進む影二つ

  短冊に「お金を返せ」と書くオイラ       (編者)天の川のもと、笹にかかった短冊に目をつ       むって祈る男の子のイラスト略。

  短冊に願いを込めて一眠り

  万華鏡くるくる回すとキレイだな

  アルバイトあの子に会えるシフト組む

  好きですと言えずに去った夏の午後   情熱の愛のカタチ残したい   みんなみんな愛して愛され生きていく

  思い出の一つ一つに立っている      一年半の二人の記念。

  泣きたくてどしゃぶり求めふらふらと       土砂降り

 

  青い空僕らの背中を包み込む

  丸坊主スッキリしてて気持ち良い

  社会人汗をダラダラ今日も行く       (編者)僕も毎日汗をダラダラたらして通ってます。

  ダイエット今年もやっぱりダメだった

  日本でまじくさいのはくさやだよ

  月出ずる夜にはしょうちゅう飲もうかな

  来週はテストだらけだ最悪だ

  合宿にパソコン持ち込みレポート地獄

  洗車した必ず次の日雨が降る       作・坂口しんぺー

  やっぱりサッカー王国ブラジルだ

  ボクシング雌雄を決する男の戦い

  今日の一日が      一生の一日         今日は一回きり

 

       

   (夏の夜)  蒸し暑さに窓をあける  そよそよと風が入ってきて  ほてった顔を吹きぬける  外では虫たちと蛙が  鳴いている  遠くからは電車の音がきこえる  他には何も聞こえない  ああ  いい夜だ  空からは満月が  とても静かに照らしていた

   (海)  静かな夜  堤防に腰かけ  海をながめる  海ほたるが光り  また波が夜光虫で輝く  水面には三日月が映る  空が海に落ちてきたようだ

   (天の川)  こいびとと  なれた空間  夏の夜  天の川見て  ふなれな私       (編者)3編とも題名は編者が仮につけました。

 

      エッセイ

 学生の考えた俳句だと思ってた。プロの人の句だっ たんですね。道理で素人離れしてると思った。  パーシェの言ってることは解らんでも無いけど 所詮理想は理想だと思う。あと、極端だと思う。も うちょっと控え目だったら受け入れられるんじゃな いかと思う。       (編者)板書した句は、学生がプロの人の句を選んで       います。これからは作者名も板書するようにします。授       業で扱っている作品の感想をありがとう。あんまりパー       シェを嫌わないで下さいね。

  一年生まだまだ駄目だなダイビング  やはり一年生のダイビングスキルは、まだ安心し て見られるものでは無い。しっかり練習させよっと。

 

 今日は知らないことわざを勉強できてよかったで す。       (編者)そういわれると、う、うれし涙が…

  立夏のここちよい日ざし眠くなる  最近の私です。天気のいい日は風がここちよくて ぼーとしてるとねむくなってしまう様子を書いてみ ました。

  初夏のひかりを湖(うみ)の上にかな              (山田照子)  季節が移り変わり、やっと待ち望んだ季節がやっ て来たという感じがする。自分も毎年感じることだ。

  初夏のひかりを湖(うみ)の上にかな              (山田照子)  水面がきらきら輝いている感じで、イメージが自 然と湧いてきてとてもいい。

  初夏のひかりを湖(うみ)の上にかな              (山田照子)  初夏の太陽のギンギンに照っている光が湖の上を 反射しているようです。

  初夏のひかりを湖(うみ)の上にかな              (山田照子)  初夏だけあってなにかさわやかな感じを出してい て気持ちが良い感じがする。この俳句が一番さわや かだったので選んだ。

  初夏のひかりを湖(うみ)の上にかな              (山田照子)  照りつける太陽の暑さと湖の近くのすずしさと、 またその真逆のような二つのものがもたらす美しさ を感じる。

  初夏のひかりを湖(うみ)の上にかな              (山田照子)  泳ぎたくなるような風景だと思った。

  初夏のひかりを湖(うみ)の上にかな              (山田照子)  釣りに行きたくなる感じの句だなと思った。

  しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る(富安風生)  私がこの歌詞を見て思った事はしまうま(ゼブラ) がシャツを着ているのはよく意味が分かりませんが、 シャツというのが夏の季節に合うものなので、そう して夏が来るのかと思いました。

  しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る(富安風生)  意味がよくわからないけど、ユーモアがあってお もしろい。

  しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る(富安風生)  私は、俳句を読んで、好きになる理由として、俳 句の世界が想像できる俳句があてはまる。青々とし た草原で生活しているのが刻々と想像できる。

  しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る(富安風生)  部分的に日焼けした子供たちがはしゃいでる姿を 見て夏の訪れを感じてる様子がよく表れている。

  しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る(富安風生)  夏が近づくと子供のしまうまの毛が白黒の毛に変 化してくる様子を表している。

  しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る(富安風生)  動物までもが夏のくるのを楽しみにしていたのが わかるくらい陽気な句だ。

  しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る(富安風生)  しまうま大好きです。

  しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る(富安風生)  日本の夏の動物園。暑い中、サバンナの大地を思 い出しながら跳ねるシマウマ君。

  夏に入る太平洋上プリン揺れ (竹下流彩)  日本古風の俳句に、プリンと言う言葉が入ってい るのに違和感を感じた。なぜ太平洋上でプリンが揺 れているのか疑問に思った。

  夏に入る太平洋上プリン揺れ (竹下流彩)  夏に入り、太平洋上の波がプリンのように揺れて いるのを表しているのだと思いました。プリンのよ うにゆらゆらしていて、夏の太陽が波に当たりきら きらと輝いている様子も目に浮かびました。夏とい えば海が浮かびます。夏らしい俳句だなぁ、と思い ました。

  夏に入る太平洋上プリン揺れ (竹下流彩)  夏前の太平洋がおだやかな様をプリンに見立てる その発想に感嘆する。

  夏に入る太平洋上プリン揺れ (竹下流彩)  暑くなってきた夏。船に乗って風が強い中、外で プリンを食べてる様子が思い浮かんだ。

  夏に入る太平洋上プリン揺れ (竹下流彩)  私がこの歌を見た時に感じたのは、さみしさとか、 一人ぼっちの様な感覚でした。たぶん、船旅中の船 の上で、夏の日差しがギラつく中、ゆっくり波にゆ られている感じがあるのですが、太平洋上という言 葉が、とてもプリンとは関連性が考えられなくて、 より太平洋上という言葉がきわだち、太平洋上でた だ一人、自分しかいない様に思えてつらかったです。

  夏に入る太平洋上プリン揺れ (竹下流彩)  夏に海に入った時、さぞかし気持ちよかったのか。 海を太平洋としそれをプリンに例えている事で、そ う大さと、本当に気持ちがよかったというのが大変 伝わってくる。

  船よりも白き航跡夏はじまる (鷹羽狩行)  夏のイメージがとてもよくいだきやすく、とても さわやかに感じる。とても晴れた快晴の日に海に浮 かぶ船はとても白がはえて、青い海にできる航跡が 白く際立つ。

  船よりも白き航跡夏はじまる (鷹羽狩行)  漁の始まりでしょうか? 吉母で漁船が何せきか 同じ所をグルグル回っているのを見ました。  その時の様子がこの詩とよく似ていたので選びま した。船の後ろの白い泡がどことなく、暖かさを感 じさせ、どこか夏を感じます。

  船よりも白き航跡夏はじまる (鷹羽狩行)  船が出航するときには同時に夏の始まり、そして 航は夏のシンボルという感じがする。

  おそるべき君等の乳房夏来(きた)る                 (西東三鬼)  夏が近付いてきて日に日に暑くなり服が露出の激 しいものになってくる様子が分かる。夏に近付いて る様子のとらえている対象が女性というのがおもし ろい。

  おそるべき君等の乳房夏来(きた)る                 (西東三鬼)  夏前海などで水着の女性たち(年下)が遊んでい る様子だと思う。君等というのが年下という感じが する。

  おそるべき君等の乳房夏来(きた)る                 (西東三鬼)  目のやり場に困る。ほんとに武器だ。

  おそるべき君等の乳房夏来(きた)る                 (西東三鬼)  いつまでも見ていたいけれどそれはできない。

  おそるべき君等の乳房夏来(きた)る                 (西東三鬼)  今回の十句の中で、そのときの状況が容易に想像 できる句だったのでこの句を選んだ。作者の三鬼と いう人は何を思ってこの句を作ったのかがかなり気 になってしまった。また、自分の頭の中で一生残る 句かもしれないと思った。

  滝おもて雲おしうつる立夏かな (飯田蛇笏)  とても涼やかな歌だと思います。春よりも細くす るどくなった日の光まで想像できるような夏の空気 がよく伝わります。

  又雨の太き糸見え夏木立 (星野立子)  この句を読んで、大きな粒の雨が降る夏の月の事 を歌ったものだと思いました。そして、雨の粒が木 立に、したたり落ちる様子も想像できました。

  靡(なび)き藻の流速に鮒(ふな)      夏若き     (千代田葛彦)  鮒が気持ちよさそうに泳いでいそうでとてもすが すがしい感じがした。

 

  たてがみをたたみて眠る夏の馬(宇多喜代子)  馬がたてがみをふるなんてなっこいいなぁ。

  たてがみをたたみて眠る夏の馬(宇多喜代子)  「たて」がみなのにたたむというのがおもしろい。

  たてがみをたたみて眠る夏の馬(宇多喜代子)  たてがみをたたむという表現がすごくいい。眠る というこういにも馬のかっこよさがよく表現されて いてすごくすきだ。

  たてがみをたたみて眠る夏の馬(宇多喜代子)  夏の夜に風が静かに吹いて馬のたてがみがひらひ らとなっているような感じがした。

  たてがみをたたみて眠る夏の馬(宇多喜代子)  たてがみをたたみて眠るってとこはサラッとした 感じがするが、最後の夏の馬ってところは力強さが 感じられる。馬が好きなのでこの俳句を選んだ。

  たてがみをたたみて眠る夏の馬(宇多喜代子)  これは馬がたてがみをたたみながらねてしまって いるのが、夏の暑さなのか、気持ちよく眠っている のかの二つに分かれてしまうのではないか。自分は 木陰で、風通しのよい場所でおだやかに馬が寝てい る景色が浮かんでくる。

  たてがみをたたみて眠る夏の馬(宇多喜代子)  北海道の広い牧場でのびのびと生活している馬を 想像するのでサラブレットの茶色の毛並みの馬が青 草の上に座って眠っている背影が目に浮かぶ。

  たてがみをたたみて眠る夏の馬(宇多喜代子)  夏よく働いて疲れた馬がぐったりして眠っている 様子が思い浮かぶ。

  たてがみをたたみて眠る夏の馬(宇多喜代子)  夏の馬は元気に力強さが感じられるのに、夏の暑 さでグデッとしている。

  たてがみをたたみて眠る夏の馬(宇多喜代子)  馬がたてがみをたてて眠るのは夏限定なのだろう か?

  たてがみをたたみて眠る夏の馬(宇多喜代子)  どこが季語で夏を表すのかわからないためとても 印象に残りました。       (編者)季語はまさに「夏」です。

 

  たてがみをたたみて眠る夏の馬(宇多喜代子)  なんともほのぼのとした雰囲気が伝わってきて、 想像するだけでいやされてくる。

  梅雨寒の部屋を憂鬱歩きだす (山岡敬典)  つゆが来てさむそうだ    よかった

  梅雨寒の部屋を憂鬱歩きだす (山岡敬典)  梅雨は六月頃で夏に近い時期だというのに寒く感 じることがあります。梅雨の時期の部屋の中での様 子が憂鬱なのは自分も共感出来るためその詩を選び ました。

  梅雨寒の部屋を憂鬱歩きだす (山岡敬典)  子供の心情を描写した句だと思った。梅雨による 少しの肌寒さと雨によって外に出られないもどかし さがつのって何をするわけでもなく部屋をうろうろ する様子がうまく表現されていると思います。

  梅雨寒の部屋を憂鬱歩きだす (山岡敬典)  解り易くて良いと思う。  「早く梅雨あけないかな」みたいな鬱屈とした気 持ちがよく伝わってくる。  また梅雨がくるのか、と思うとしょんぼりします。

  新しき道のさびしき麦の秋 (上田五千石)  夏から秋になるにつれて草木は枯れはじめ、さび しくなっていく。唯一、麦のざわめきだけが聞こえ る。       (編者)ああ、授業で言ったと思うのですが、麦の秋       は麦の実る時期ということで初夏を表します。

 

  この島のほど良き広さ麦の秋 (原田かほる)  島全体に麦のにおいが香っていそうな感じがした。

  この島のほど良き広さ麦の秋 (原田かほる)  田舎の風景と麦畑が想ぞうできて田舎のあったか さを感じる俳句だと思った。

  会うや又別れて遠し麦の秋 (成田千空)  寂しい句だと感じた。久しぶりに会い、次に会う のはいつかわからない寂しさを麦畑の金色が反映し ていると思った。

  会うや又別れて遠し麦の秋 (成田千空)  せっかく会えたのにまた遠くまで離れていってし まうせつなさが感じられる。まるで自分自身のよう だ。

  川が匂いて六月の日暮れかな (小川匠太郎)  六月の川の匂いといえば、私の頭の中には、鮎の スイカの香りが思い起こされる。少し時期が早いと 思うかもしれないし、実際に実家近くの川が解禁す るのにも、まだ日がある。しかし川遊びで鮎の見始 めるのは、この初夏の始まりだった。小四の私が川 で一人で泳ぐ事はまれだった。必ず父と一緒だった と思う。日中、思うぞんぶん川と遊んだ帰り道を、 この歌は思い出させてくれた。そんな楽しい寂しさ を思い出す。

  川が匂いて六月の日暮れかな (小川匠太郎)  リズム感が悪いのが気にはなりますが、涼しげで 好きです。  清流のそばに腰かけて夕暮れを迎えたらきっと気 持ちがいいだろうなと思います。

  川が匂いて六月の日暮れかな (小川匠太郎)  なんか生活感があっていい。

  香たいて独り居の暑さを凌ぎをり (石井斐子)  暑くて暑くてたまらない授業をどうやってのりき ろうかと考えていた高校時代をなぜか思い出しまし た。でもいい思い出でした。

  香たいて独り居の暑さを凌ぎをり (石井斐子)  暑いときは一人で部屋にいても暑いものです。  僕の香をたくのは好きなので、この感覚はなんと なくわかる気がする。

  はつなつの鳶(とび)をしづなか      鳥とおもふ      (神尾久美子)  初夏の熱い日に、一瞬さわやかな風が吹いたとき、 トビが飛んでいるのを見てすがすがしい気持ちにな れる情景が思い浮かぶ。

  はつなつの鳶(とび)をしづなか      鳥とおもふ      (神尾久美子)  普段でもよく鳴いている鳶だが、その鳶が静かだ と思えるくらいほかの何かが騒々しいというのがよ くわかる。その何かはセミではないかと自分では思 う。

 

  戻り来て瀬戸の夏海絵の如し (高浜虚子)  地元に戻って瀬戸の夏の海を見た。やはり、地元 の海は絵のように美しい。というような意味だと思っ た。なつかしいような海の家とか民宿を思い浮かべ ると思った。

  戻り来て瀬戸の夏海絵の如し (高浜虚子)  夏の瀬戸内海の内海は確かに美しく、そのさざ波 の行ったり来たりする様は絵のように迫力がある。

  戻り来て瀬戸の夏海絵の如し (高浜虚子)  青い絵が思い浮かばれた。

  戻り来て瀬戸の夏海絵の如し (高浜虚子)  自分の地元のきらきら光る海を思い出してしまう。

  戻り来て瀬戸の夏海絵の如し (高浜虚子)  「毎度来ても瀬戸内海の夏の海の様子は変わらず、 まるで同じ絵を見ているような気になる。」と思っ たのだと思う。

  戻り来て瀬戸の夏海絵の如し (高浜虚子)  故郷に帰ってきた海は絵のようにさっぷうけいだっ たというショックを書いた俳句だと思う。

  戻り来て瀬戸の夏海絵の如し (高浜虚子)  私の人生絵のようなものです。

  嶋々や千々(ちぢ)にくだけて夏の海(芭蕉)  広い視点でとらえていいと思う。

  嶋々や千々(ちぢ)にくだけて夏の海(芭蕉)  島国な日本を表すにふさわしいうたです。       青海島ー

  嶋々や千々(ちぢ)にくだけて夏の海(芭蕉)  くだけました。

  嶋々や千々(ちぢ)にくだけて夏の海(芭蕉)  夏の海のことか何についてのことかよく理解でき ませんでした。

  嶋々や千々(ちぢ)にくだけて夏の海(芭蕉)  島が沢山あることをくだけてと表げんしているの が面白いと思った。

  嶋々や千々(ちぢ)にくだけて夏の海(芭蕉)  嶋がくだけてしまうくらい大きくて強い夏の海の 波の様子を感じます。

  嶋々や千々(ちぢ)にくだけて夏の海(芭蕉)  海上に浮かんでいる島に波がぶつかって白いさら しを作りながら波が砕けている風景が浮かびました。 まさに夏を思わせる状景でした。

  嶋々や千々(ちぢ)にくだけて夏の海(芭蕉)  この句を読んで頭の中には夏の大海原が広がり、 夏の海の波によって嶋々がけずりとられて  海の偉大さがとても身にしみました。

  嶋々や千々(ちぢ)にくだけて夏の海(芭蕉)  海のすごさがしみました。

  珊瑚礁卯浪ちりちりばらばらに (阿波野青畝)  卯波というのが、いまいち想像しにくいのですが、 珊瑚礁というワードから沖縄のあれくるう波を思い つきました。季節ごとの波の変化を詩にする考えは、 すばらしいと思いました。

  珊瑚礁卯浪ちりちりばらばらに (阿波野青畝)  珊瑚礁に波が当たって白い波がパッとはじけるのっ てとても綺れいですよね。思わず一句読んでしまう のがわかります。散り散りではなくちりちりなのが 面白いなと思いました。

  珊瑚礁卯浪ちりちりばらばらに (阿波野青畝)  最近珊瑚礁は減少し、このような俳句が少々いや みに感じるのは僕だけであろうか。  昔の自然の豊かさをうらやましいと思う。

(編者)「珊瑚礁卯浪ちりちりばらばらに」を書き換えて   珊瑚礁卯浪ちりちり薔薇薔薇に  前の句の中で一番情景が浮かんだ。きれいな句だ と思う。       (編者)チャーハンを目の前にし、埴輪をのせたス       ヌーピーみたいなラクダロボットのセリフが感想文に       なっているシュールなイラスト略。背景はピラミッド       と中国風の雲。

  あるときは船より高き卯浪かな (鈴木真砂女)  4〜5月は、波がおだやかなイメージがあるが、 この句には『あるときは船より高き』と書いてある ので、けっこう不安定なのだなと思った。

  あるときは船より高き卯浪かな (鈴木真砂女)  自然の風情がある。  この時期わりと多い感じの情景であると思った。

  あるときは船より高き卯浪かな (鈴木真砂女)  いつもおだやかである湾内でも、気象によっては 波が騒音たて、防波堤にぶち当たる。  水平線の方向には小さな船が漁をしている姿が想 像できる。

  引いてゆく長きひゞきや五月浪 (鈴木花蓑)  サザンの『TSUNAMI』を聞きたくなった。

  引いてゆく長きひゞきや五月浪 (鈴木花蓑)  僕は海が好きなので、はやく海水浴に行きたいな あ。

  引いてゆく長きひゞきや五月浪 (鈴木花蓑)  皐月波といわれても、特にピンとこないけど、こ の詩から引いている状況なんだなと思う。

  引いてゆく長きひゞきや五月浪 (鈴木花蓑)  海の水が引いても新しい波がひびいている様子が 思い浮かぶ。

  引いてゆく長きひゞきや五月浪 (鈴木花蓑)  梅雨の時期がきて波が変化していく様子がわかる。

  引いてゆく長きひゞきや五月浪 (鈴木花蓑)  何となく五月の明るい季節のうたなのに、寂しい 印象を受けた。       (編者)ここでの五月は陰暦で、現在の6月のことで       す。

  ひとの恋あはれにをはる卯浪かな (安住敦)  恋のせつなさ、はかなさが非常によくあらわされ ていて、ついつい自分自身の思い出と重ねてしまう ようです。

  ひとの恋あはれにをはる卯浪かな (安住敦)  ほんとに終わってしまいそうです。あわれです。       (編者)若いっていいねえ。

 ひとの恋あはれにをはる卯浪かな (安住敦)  夏になる前にひとつの恋がおわってしまう様子が よくわかる詩だと思う。きれいな終わり方をしたの ではないかなぁと思う。

 ひとの恋あはれにをはる卯浪かな (安住敦)  恋はいつか終わりがくるものだと思う。きれいに 終わるものはないと思う。波の行き来のように人は 恋を繰り返すのだろうと思う。

   ひとの恋あはれにをはる卯浪かな (安住敦)  春なのに人の恋が最悪の結果に終わってしまった。 きせつは暖かいが心は冷たく感じる。

  身中のくらがりを引くさつき波 (中山道輔)  5月病で悩んだ心をもって行くように五月波が引 いている。何か不思議な詩だと思う。

  卯浪高くして水平線たひら (平野券月)  破調を使っていて不思議な感じがした。  卯波が高くても水平線は平に見えるほど遠くまで 見えるような風景が感じられる

。   卯浪高くして水平線たひら (平野券月)  地球の大きさを感じる。

  舌の上(え)に渋茶のこれる卯波かな(桂信子)  濃い緑茶の渋さとその緑色と、春の新緑の色とを かけた印象に残る句である。

  舌の上(え)に渋茶のこれる卯波かな(桂信子)  茶の渋味が舌の上から引かないということを、卯 月の波とかけているのがよくできていると思った。  また、季節感もでている。

 

夜になって  多くの蛙が鳴き出すとまるでお互いに自分のこと  を語りあっているように思える。   日が落ちて己を語る蛙かな

  二人きりなれたは良いが話せない      私を責める沈黙の部屋  肝心なときに限ってトークが立ちません(泣)

 

  六月や峯に雲置(おく)あらし山(芭蕉)  今の六月なら峯に置かれた雲は雨雲だろうが、こ の当時の六月は今の7月と見ておそらく夏の白い雲 だろう。白い帽子をかぶった山が想像できる。

  六月や峯に雲置(おく)あらし山(芭蕉)  初夏になり、朝に少し肌寒い空気が漂っているそ んな中、青々しくなっているあらし山には白い雲が 幻想的にかかっている様子が思い浮かべられる。

  六月や峯に雲置(おく)あらし山(芭蕉)  七月の青空は夏の暑くなる手前のすかっとしたき れいな青空なのでその光景が目にうかんだ。

  六月や峯に雲置(おく)あらし山(芭蕉) 感想…あらし山とあるから、山が険しいのかなと 思った。

  六月や峯に雲置(おく)あらし山(芭蕉)  六月の梅雨の時期に山にあらしが降るようなぶあ つい雲がかかっているような感じがする。

  六月や峯に雲置(おく)あらし山(芭蕉)  私は峯に雲置という表現に壮大なイメージが浮か んできました。

  炎昼にとろけんばかり仔豚寝る (田中はな) 感想  「とろけんばかり」というところが炎昼の暑さに かけているか、寝るというところにかけているかを 考えるとなかなか面白い作品であると思った。

  炎昼にとろけんばかり仔豚寝る (田中はな)  夏の暑い日に仔豚は昼から寝ていられるというの が面白い。とろけんばかりを肉がとろけんばかりと 間違いそうだった。

  炎昼にとろけんばかり仔豚寝る (田中はな)  暑くて外にでたくもない日に仔豚が寝ている様子 をみるととろけそうに見える。豚トロを食べたくな る。

  炎昼にとろけんばかり仔豚寝る (田中はな)  仔豚が暑さでぐでっとなってることがよくわかる。

  炎昼にとろけんばかり仔豚寝る (田中はな)  猛暑の年の昼下がりにあせをかきながらねている 子供のあつくるしそうな感じがよくでている感じで した。

  炎昼にとろけんばかり仔豚寝る (田中はな)  なんか限界まで暑苦しい情景が面白いと思った。

  炎昼にとろけんばかり仔豚寝る (田中はな)  すごくかわいいです!暑いながらもぐっすり寝る 姿を思い浮かべると顔がほころんでしまいます。       (編者)絵文字は感嘆符に変えました。

・炎昼にとろけんばかり仔豚寝る (田中はな) ・とろけんばかり、と言う言葉が、夏のうだる様な 暑さを表しているようで気にいった。豚も寝て過ご すしかない感じは、本当に暑い昼を私に感じさせた。

  炎昼にとろけんばかり仔豚寝る (田中はな)  北海道は夏でもすずしいので詩にあるような暑さ は体験したことがない。

  田植どき夜は月かげ田をわたり (石田波郷)  なんだか涼しそう。  よく晴れた夜中、あぜ道を歩いて風を感じている ような気分になります。  シンプルで好きです。

  田植どき夜は月かげ田をわたり (石田波郷) (編者)選んだ理由  この辺は田んぼが多いので、この状況を幾度とな く体験して何か風情があったので。

  田植どき夜は月かげ田をわたり (石田波郷)  田植になると田に水をはるから、夜中に月が東か ら西へと公転していくようすが水面にうつっている。 何ともげんそう的なんだ!!

  田植どき夜は月かげ田をわたり (石田波郷)  水のはられた田にまんまるなお月さまが映ってい る。一面見る限り田んぼが広がる農村の静かな夜の 風景。

  夏の夜の森の匂ひの髪ほどく (野澤節子)  〜の〜のという感じでまずリズムがいいと感じま した。キレイな女性が森の中で働き、つかれをいや している様を思い浮かべました。この句で絵が描け そうな感じがしました。(笑)

  夏の夜の森の匂ひの髪ほどく (野澤節子)  夏の森の匂いはいい匂いだ。落ち着く。特に夜は すずしくてリラックスできる。

  夏の夜の森の匂ひの髪ほどく (野澤節子)  夏の夜の森は非常に開放的で、髪さえもしばって いるのがうっとうしいという心情が読みとることが 出来る。

  夏の夜の森の匂ひの髪ほどく (野澤節子)  詩の意味がよく分からないのですが、風景はよく 分かります。  この詩はどこか、さびしさなるものを感じます。

  山の湯のぬるきに浸り芒種かな (橋本多佳子)  ぬるま湯よりも熱い湯の方が好きなので、あまり ぬるま湯にははいりたくないと思った。

  山の湯のぬるきに浸り芒種かな (橋本多佳子)  僕は夏は好きじゃないけど、この句は好きです。

  梅雨さむし山霧軒にささと降り (長谷川素逝)  梅雨時期にたまにというかまれに寒い日がある。 その時はまさにこの詩のとおりと感じるが、こんな 日はそうそうないと思う。

  六月の夢の怖(こわ)しや白づくし(岸風三楼)  本当に白づくしの夢かどうかは知らないが、たぶ ん昼寝をしようとしても日光が強すぎてまぶしいた めに寝ることができないような状態にある句である と思う。天気が良いときに思いついた句であると想 像できる。

  六月の夢の怖(こわ)しや白づくし(岸風三楼)  夢は本当にこわいと思います。いい感じの詞だと 思います。

  六月の夢の怖(こわ)しや白づくし(岸風三楼)  6月は、今の6月と同じですよね?  梅雨でむしむししたり雨音が気になっていい夢が 見られない。そんな雰囲気なのだと思った。…が、 白づくしとは何だろう?  霧っ。夢の中が真白でも、怖くはないですよね。 昔の俳句によくあるパターンのように、もしかした 愛しいあの人に夢で会えないから…なのでしょうか。

  山雀(やまがら)の一番鳴きや夏の暁(あけ)               (長谷川かな女)  夏に山に入ると、いろんな種類の生き物がたくさ んいて、歩きながら探すだけでたのしいものである。 そんな夏の山が浮かぶようなすばらしい詩だと思っ た。

 

  黴のアルバム母の若さの恐ろしや(中尾寿美子)  黴とは何か?とまず思いました。アルバムの意味 もいまひとつわからないのでこの詩はまだ不完全だ と思います。

  黴のアルバム母の若さの恐ろしや(中尾寿美子)  この句を聞いた時に、おもしろいと思った。じめ じめした梅雨の時期に、おしいれの中から黴の生え たアルバムが出てきて、中を見ると、若い頃の母が …おそろしや。

  黴のアルバム母の若さの恐ろしや(中尾寿美子)  黴の恐ろしさと、時間が経つ恐ろしさ(母の老い) の両方の恐ろしさを感じる詩です。  黴は季語ではないですか?  なんとなく、梅雨やもしくは大そうじの1月か12 月の終わりの時期であるような気がします。       (編者)黴は確かに夏の季語です。

  黴のアルバム母の若さの恐ろしや(中尾寿美子)  自分を生んだ母の古いアルバムを見て母の若さに おどろきと恐怖をおぼえたんだろうと思った。

  黴のアルバム母の若さの恐ろしや(中尾寿美子)  かびの恐ろしさと母の恐ろしさが両方つたわって きました。  いい詩です。

  黴のアルバム母の若さの恐ろしや(中尾寿美子)  自分のアルバムでも恐ろしい年になってきたので、 母の年になると本当になつかしいのだなぁと思った。 帰って自分のアルバムを見てみようと思った。

  黴のアルバム母の若さの恐ろしや(中尾寿美子)  おもしろすぎです。毎日見ている人が自分の見た ことのない部分をもってるとほんとビックリです。

  黴のアルバム母の若さの恐ろしや(中尾寿美子)  古ぼけた母のアルバムを見て昔の母と今の母の違 いにおどろき時の流れを感じさせ、ユーモアのある 句だと思った。

  黴のアルバム母の若さの恐ろしや(中尾寿美子)  子供が見る昔の母の写真を見てはずかしい感じが よくでていると思う。

  黴のアルバム母の若さの恐ろしや(中尾寿美子)  この俳句は母が年老いたことを言いたいと思うが、 私は母の昔の写真を見て、自分とそっくりなことに 驚き、自分も今の母のような感じになるのかと、落 胆したことがある。

  黴のアルバム母の若さの恐ろしや(中尾寿美子)  技巧的には二文字も字余りしてんじゃないって感 じだけど。  前に祖母に母の高校の時の卒業アルバム見せても らったら母親が半端なく垢抜けない髪型で恐ろしかっ た。この詩はそういう意味で恐ろしいんじゃないだ ろうけど。きっと美人で恐ろしいとかそういう意味 なんなろうけど。       (編者)「授業中騒ぐバカはぶっ殺してやる」という       台詞をはく「ヒトラー」のイラスト略。そう、確かに授       業が騒がしくなってきたようです。作戦を練らなくては       なりません…

  ラベンダー風呼ぶ彩(いろ)に暮れにけり                 (大西岩夫)  ラベンダーが風にそよぎ、むらさきと花の香りが 目に浮かぶように思った。

  ラベンダー風呼ぶ彩(いろ)に暮れにけり                 (大西岩夫)  この季節には涼しくてあざやかなラベンダーが一 番合っている。  この「ラベンダー」はあざやかな言葉が入ってい て、いいと思った。

  ラベンダー風呼ぶ彩(いろ)に暮れにけり                 (大西岩夫)  ラベンダーアイスを思い出した。

  ラベンダー風呼ぶ彩(いろ)に暮れにけり                 (大西岩夫)  やはり、私の好きな俳句は、読んだだけで情景が 思えることです。風にたなびくラベンダー 自然豊かです。

  ラベンダー風呼ぶ彩(いろ)に暮れにけり                 (大西岩夫)  ラベンダーのあわい色が風を呼ぶというすずしげ な俳句だと思った。北海道などのラベンダー畑が頭 に浮かびました。

  ラベンダー風呼ぶ彩(いろ)に暮れにけり                 (大西岩夫)  この句は、春の草原をモチーフにした詩で夕方あ たりをよんでいる。なにか切ないようなイメージで ある。

  ラベンダー風呼ぶ彩(いろ)に暮れにけり                 (大西岩夫)  ラベンダーが夏の季語だとは想像できない。でも 夏の北海道で見たラベンダー畑は風に少しだけゆら されてて見ててあきなかったの憶えている。自分を 思い起こす花としては、私には少し弱いかもしれな いが、夏の晴れわたった空には合う花だと思う。

  先青き胡瓜を夏の匂ひかな (存義)  先が青い胡瓜がなっているのを見て、夏がせまっ てきているな、もうすぐ夏だなと、そんな心情を表 している。すばらしい詩だと思う。

  先青き胡瓜を夏の匂ひかな (存義)  初夏に畑に行ったときに、祖父と祖母が一生懸命 胡瓜を育てている姿が目にうかぶ。とてもみずみず しくてさわやかな感じがする。

  先青き胡瓜を夏の匂ひかな (存義)  夏の暑い中で赤々としたトマトや胡瓜など、夏野 菜のにおいがたくさん想像できる。

  先青き胡瓜を夏の匂ひかな (存義)  胡瓜や西瓜など夏ならではの野菜は何とも言えな い様な青さで、その香りも目に浮かぶ様に伝わって くる。

  蓮の香や水をはなるる茎二寸 (蕪村)  蓮は6月7月ごろの花で湖などに浮かぶ花である。 季節をかんじる詩である。

  蓮の香や水をはなるる茎二寸 (蕪村)  蓮が大きく育ち、水面から茎が顔を見せる様子が 自然の生命力を感じさせる。

  蓮の香や水をはなるる茎二寸 (蕪村)  蓮の花の香りがある。  水をはねている。

  悪友に似て十薬の花点々 (鈴木鷹夫)  なぜか気に入った。

  悪友に似て十薬の花点々 (鈴木鷹夫)  家の庭にドクダミが生えていたが、臭いので、で きるだけ近よらないようにしていたのを思い出した。

  悪友に似て十薬の花点々 (鈴木鷹夫)  小学生のころドクダミ茶を初めて聞いて毒の味が すると信じていたことを思い出しました。今考えれ ば健康的なものなのに。とても 面白く感じました。

  鷺草や羽に疲れの色見せて (降旗牛朗)  鷺草を見たとき、その様子がまさに羽をしまうこ となくだらりと下にぶら下げている様に目に映った。

  はまゆうのひと夜の月にぬれし花(長谷川素逝)  ひと晩でぬれるということはどういうことなんだ ろうと思う。

  はまゆうのひと夜の月にぬれし花(長谷川素逝)  白いはまゆうが月の光に照らされて濡れているよ うに輝いている。そんな感じなのでしょうか?  白く輝くはまゆう:キレイなんだろうなと思った。

  はまゆうのひと夜の月にぬれし花(長谷川素逝)  はまゆうの花は一夜のうちにつゆでぬれてしまう。 それと共に誰かが哀しさで泣き、はまゆうの花に涙 が落ちてぬれるのをかけている。

  雀には大きな丘や青芝生 (高木晴子)  青芝が一面に広がる景色の中で雀の視点で書かれ ているのがよく分かる。

  雀には大きな丘や青芝生 (高木晴子)  雀の大きさと、芝生のこんもりした庭が目にうか ぶ。描写がはっきと想像できる。

  百合ひらく匂袋を解くように (南千恵子)  香りあふれる百合の花を匂い袋と例えている発想 が素敵だと思いました。百合の花が開いた喜びも感 じとれました。

  つれなさ切なさの青唐辛子 (三橋鷹女)  相手に対してつれない、切ないと思っていること を苦味のあるピーマンに例えているのかとしか想像 できない。このような俳句であれば、どんなもので も使えそうな気がする。       (編者)なるほど。でも最初に言ったが勝ちなので       す。

 

  遅すぎる今だに降らぬ梅雨の雨  確か今年の六月は一・二度くらいしか雨が降らな かったと思います。

  夏至という日の暑からず寒からず (瀧春一)  「夏至」と名がつく日なのに、夏至の日はまだ暑 くない。ちょうどいい天気である。ずっと夏至のよ うな気候が続けばなぁと思う。

  夏至という日の暑からず寒からず (瀧春一)  夏に至ると書いていても、そこで暑くなるわけで はない。  どっちつかずなところが個人的にとても気に入っ た。

  夏至という日の暑からず寒からず (瀧春一)  ちょうど過ごしやすい時期に当たるということが わかる。過ごしやすいということは昼寝がとても気 持ちいいということだ。と思う。  最近雨も降らず天気のいい日が続いているが、教 室がすずしいのでやはり眠くなってしまう。

  夏至という日の暑からず寒からず (瀧春一)  確かに夏至は6月で、夏というにはすずしすぎる。 夏本番は8月だし。

  夏至という日の暑からず寒からず (瀧春一)  今日は暑いぞ。

  夏至という日の暑からず寒からず (瀧春一)  夏至は暑いのに、暑いくもなく寒くもないと言っ ているこの作者は何を言っているんだろうと思った。

  夏至という日の暑からず寒からず (瀧春一)  微妙な感覚が好き。  最近の夏至の日はいつも暑いような気がします。

  夏至という日の暑からず寒からず (瀧春一)  文句なしで暑いと思う。暑かったし。なんか反抗 したくなるような句の方が心に残る。こんな句なら 書けそう。

  夏至という日の暑からず寒からず (瀧春一)  夏至は暑くもなく寒くもなくって意味だとわかる。 けどやっは自分的には暑いと思う。だってやっぱ夏 は暑いから。

  夏至という日の暑からず寒からず (瀧春一)  夏至というのは昼は暑いけど夜は寒いということ なのだろう。最近はればかりでやせてしまった。ど うしよう!!  イッヒ ビン シュトゥデント.ドイツ最高・最 強       (編者)顔のある太陽と頭でっかちな男とのイラスト       略。これからもドイツ語の授業がんばりましょう。

  矢の如くビヤガーデンへ昇降機 (後藤比奈夫)  ビールかな〜  焼酎かな〜  ウォッカかな〜  ジンかな〜  あれだね〜

  矢の如くビヤガーデンへ昇降機 (後藤比奈夫)  ビール最高です。

  矢の如くビヤガーデンへ昇降機 (後藤比奈夫)  ビールがきごになっていておもしろいと思った。

  矢の如くビヤガーデンへ昇降機 (後藤比奈夫)  ビールって季語なんですね。何か嫌…。  和の趣がない気がします  俳句の中にあまりにも洋風の言葉が入るのは気持 ち悪いです。(カシスソーダとかも)  俳句って日本の文化ですよね?  何でも西洋かぶれればいいと言うわけではないと 思う。こんなものを俳句として堂々と他の国や今の 若い人達には伝えられないですよね。

・矢の如くビヤガーデンへ昇降機 (後藤比奈夫) ・夏といえばやはりビールだろう。  自分が楽しむのではなく、ビールのある風景が私  は好きだと思う。  仕事が終わった後にビール…なんだか昭和の時代  の夏の様に思えてしまうのは現代が季節感を物で  味わえなくなってしまったようで悲しい。

  矢の如くビヤガーデンへ昇降機 (後藤比奈夫)  夏の暑い日、ビールを飲みたいと切望してエレベ ーターに乗っている間のはやる気持ちは、まるで矢 が飛ぶ早さにも勝るかのようである。

  矢の如くビヤガーデンへ昇降機 (後藤比奈夫)  暑い夏にはキンキンに冷えた生ビールで乾杯と楽 しい日々のひとときが現れている。

  矢の如くビヤガーデンへ昇降機 (後藤比奈夫)  昇降機はエレベーターだろう屋上へ向かいカラカ ラなのどを一こくも早く。という気持ちと、仕事終 りの疲労感がよくあらわれている!!

  矢の如くビヤガーデンへ昇降機 (後藤比奈夫)  夏の暑い日はやはりビールしかないので仲間を誘っ てビアガーデンに行って、顔が真っ赤になるまで飲 みまくる。しかし、明日はまた仕事がある。

  雨乞の鯰(なまず)の浮いてゐたりけり                (橋本まり子)  今年は梅雨に入ったというのに全く雨が降りませ ん。今、どこかで雨乞いするために鯰が浮いている のでしょうか?

  雨乞の鯰(なまず)の浮いてゐたりけり                (橋本まり子)  今年は雨があまり降らないので、印象に残った。 水不足は鯰も困るだろうと思った。

  雨乞の鯰(なまず)の浮いてゐたりけり                (橋本まり子)  もう梅雨に入ったのに雨が降らない。釣具屋のお じちゃんが「雨が降らないと魚がつれない」と言っ ていたのを思い出した。

  雨乞の鯰(なまず)の浮いてゐたりけり                (橋本まり子)  今年は空梅雨で雨が降らず何かがおかしい気がす る。鯰に大雨を降らしてもらいたいものだ。

  雨乞の鯰(なまず)の浮いてゐたりけり                (橋本まり子)  昨日、鯰釣りに行ったから一番印象に残っている。 鯰はおいしいです。

  打水や砂に滲(し)みゆく樹々の影              (臼田亜浪)  ばしょうの句ににていたのでえらびました。

   打水や砂に滲(し)みゆく樹々の影              (臼田亜浪)  「砂に滲みゆく」と言う表現から夏の暑さが伝わ ってきた。「樹々の影」からは涼しさも伝わってく る。暑さと涼しさを兼ね備えている夏らしい作品だ と思った。

  打水や砂に滲(し)みゆく樹々の影              (臼田亜浪)  自分が実際に打水をやったことはないが、木の影 が映っているところであればする必要ないのではと 思う句だった。それだけ暑い日だったかもしれない。

  打水や砂に滲(し)みゆく樹々の影              (臼田亜浪) 夏はあついから、打水をすることで涼しさを求め る。だからこの句は打水を砂の上にすると太陽に照 らされた樹々の影のような跡ができたという詩だと 思う。  夏の風情が感じられた。

  疲れ来てカシスソーダの赤を飲む (大高翔)  カシスソーダの甘さが私には忘れられない。

  疲れ来てカシスソーダの赤を飲む (大高翔)  夏の暑い日にソーダを飲むと一段とおいしく感じ るけどこの歌はそんな感じがうまくでていると思っ た。私も最近体育の授業のあとは氷入りのソーダで 体をひやしています。夏はソーダがおいしい季節で す。

  砂踏めば砂の淋しき日の盛り (平田節子)  あまりにも強い日照りに砂が乾燥し踏んだ時に出 る音が夏という季節を象徴しているように思えた。

  砂踏めば砂の淋しき日の盛り (平田節子)  ちょっと意味がわからない詩であるが、砂の上は 夜になると淋しくなっている。

  砂踏めば砂の淋しき日の盛り (平田節子)  高校時代夏の休日、世間では海で海水浴。その横 をトレーニングしながら横目で見ていました。すご く親しみがわく詩です。くやしかった。   夏の浜母子(おやこ)の横で気合いの声

  夜濯や生あるかぎり汚れもの(佐々木恵美子)  夏の時期は夜になってから洗濯物を干した方がい いが、洗濯物というのは人間が生きている限り無く なることのない汚れものである。

  夜濯や生あるかぎり汚れもの(佐々木恵美子)  これは夜の洗濯の歌だと思います。私も洗濯はき らいです。  でも生きているうちは仕方ないことです。

  降らずとも竹植うる日は蓑(みの)と笠(かさ)              (芭蕉)  日本の原風景を思い起こさせる。

  降らずとも竹植うる日は蓑(みの)と笠(かさ)              (芭蕉)  梅雨の季節は雨が降りやすいから芭蕉は用心深かっ たんですね。

晴れたのに気づくと雨が降っている

  天気予報雨が降るぞと予報ミス

  赤々と燃える太陽大好きだ

  山道をグングン進む影二つ

  短冊に「お金を返せ」と書くオイラ       (編者)天の川のもと、笹にかかった短冊に目をつ       むって祈る男の子のイラスト略。

  短冊に願いを込めて一眠り

  万華鏡くるくる回すとキレイだな

  アルバイトあの子に会えるシフト組む

  好きですと言えずに去った夏の午後   情熱の愛のカタチ残したい   みんなみんな愛して愛され生きていく

  思い出の一つ一つに立っている      一年半の二人の記念。

  泣きたくてどしゃぶり求めふらふらと       土砂降り

 

  向日葵に触れて力を貰いけり (岡島伴郎)  太陽に向かって咲く向日葵は力強く感じ元気いっ ぱいな感じがする。見ているだけでも力を貰えそう なのに触れることにより、より元気をもらえそうな 気がする。

  向日葵に触れて力を貰いけり (岡島伴郎)  とても共感できる。何か小学生の頃が思いだされ た。

  向日葵に触れて力を貰いけり (岡島伴郎)  夏とてもだるく力が出ない時にひまわりはあつさ など関係なくビシッと立っている事を見てがんばら なければと思っている様子が思い浮かぶ。これから 夏だがだらけないようにしないといけない!!

  向日葵に触れて力を貰いけり (岡島伴郎)  広い向日葵畑が思いうかぶ。

  向日葵に触れて力を貰いけり (岡島伴郎)  ひまわりを見ていると元気になりそうな感じが自 分と共通していてよいです。  ひまわりは身長が2mくらいにもなるものもあり 花の直径は20cmをかるくこえます。  気持ちが大きくなる感じをかいた、いい詩だと思 います。

  向日葵に触れて力を貰いけり (岡島伴郎)  暑そうだ。と思った。

  向日葵に触れて力を貰いけり (岡島伴郎)  夏といえば、やはりヒマワリの花を語らずには過 ごせないだろう。力を貰うという部分も、太陽の光 をたっぷりすい込んでいるヒマワリから、夏をのり きる力を貰うのは、悪い事では無いだろう。

  向日葵に触れて力を貰いけり (岡島伴郎)  向日葵のグングンと伸びていくのと太陽を追い回 す陽気さがあふれている。

  向日葵に触れて力を貰いけり (岡島伴郎)  向日葵の力強い感じが伝わってくる。この前実家 に帰ったとき、花は咲いていないけどもう1.8〜2.0 メートルくらいの向日葵を見て私も力をもらった気 がしたのでこの俳句にはとても共感しました。

  寝返りを打って暑さを柔らげる(田村すすむ)  確かに暑いとき寝返りをうってしまうなあと思う。

  寝返りを打って暑さを柔らげる(田村すすむ)  最近暑い日が続いているので、この俳句の意味が よくわかる。確かに暑いと寝返りを打ってしまう。  このような日常の出来事を俳句にしてしまうとこ ろがとてもすばらしいと思った。

  寝返りを打って暑さを柔らげる(田村すすむ)  寝返りを打ったって暑さは柔らげません。

  寝返りを打って暑さを柔らげる(田村すすむ)  この句を作った作者の気持ちがよく分かります今 の季節はとにかく寝苦しいことこの上ない.そして 夜は虫が多い.様々な要因が重なって寝返りを何度 も打ってなんとか寝ようとする姿が思い浮かべられ る

  寝返りを打って暑さを柔らげる(田村すすむ)  最近マジ暑いべ。

  寝返りを打って暑さを柔らげる(田村すすむ) ・感想…これは誰もが無意識的に行っている動作で     あるので共感できる。

  寝返りを打って暑さを柔らげる(田村すすむ)  単純だがまさに共感できる.

  寝返りを打って暑さを柔らげる(田村すすむ)  真にこの通り。日記の一節のようで、とても身近 に感じる。

  寝返りを打って暑さを柔らげる(田村すすむ)  最近の現代人はクーラーという武器があり豊かな 暮らしの中で生活している!

  寝返りを打って暑さを柔らげる(田村すすむ)  クーラーのないいい時代の情緒がよいと思った。

  寝返りを打って暑さを柔らげる(田村すすむ)  暑いのでクーラー付けすぎて電気代がヤバイです。

  寝返りを打って暑さを柔らげる(田村すすむ)  最近自分もこのようなことをするなと思うので共 感をもてます。青向けで寝ていたら背中が汗だくに なり、こんどはうつぶせでねている。       (編者)「青向け」は「仰向け」です。

  寝返りを打って暑さを柔らげる(田村すすむ)  俺に暑さはききません。

  月下美人羽を重ねて開きけり (野澤節子)  サボテンの花が、まるで羽が重なるようにとても 綺麗に咲いている様子がわかりやすく表現されてい るなぁと思った。

  月下美人羽を重ねて開きけり (野澤節子)  花びらが幾重にも重なっている様子がちょうの羽 のようできれいだなあ。

  月下美人羽を重ねて開きけり (野澤節子)  初めこの句を見たとき何を意味しているのか全く わからなかった。植物であるというのを知り大体の 想像はできるようになった。たぶん地元では月下美 人という花は見たことがないような気がする。

  月下美人羽を重ねて開きけり (野澤節子)  ぱっと見た時、これを好きだと感じた。とにかく 綺麗な情景が浮かぶ。

  月下美人羽を重ねて開きけり (野澤節子)  月光の下で、その光を受けた女性がいつもよりも 輝いていて、さらに美しさが増している様子が読み とることができる。

(編者)「月下美人羽を重ねて開きけり」を写し間違えて   月下美人羽を重ねて開を待つ  月下美人の花が開花を待って葉をおさめている様 子がよく分かる。

  ごきぶりの切羽詰まりし飛翔かな(小津溢瓶)  こんな短い俳句だがこの文よりたくさんのことが 想像できる。ごきぶりが切羽詰まるということは相 当なことだろう。

  ごきぶりの切羽詰まりし飛翔かな(小津溢瓶)  追いつめられていたごきぶりが飛ばないと思って いたごきぶりが飛翔して自分に向かってきたときの 衝撃はかなり強いものだと思う。

  ごきぶりの切羽詰まりし飛翔かな(小津溢瓶)  ゴキブリの飛んでいる様がバタバタと焦っている ように見える。

  ごきぶりの切羽詰まりし飛翔かな(小津溢瓶)   人間に追い詰められて、必死に逃げる様子がわ かる俳句だと思いました。  真に僕そのものです!  僕に羽を下さい…。

  扇風機止まり醜き機械となれり (篠原梵) (感想)  扇風機が止まれば、その涼しいというイメージと は裏はらにただの役立たずの機械であるという意味 だと思う。とてもユニークな詩だと思う

  ぷるぷるとゆれるゼリーに入れる匙(さじ)                 (川崎展宏) 感想  俺の匙も入れてみたいと思いました。

  ぷるぷるとゆれるゼリーに入れる匙(さじ)                 (川崎展宏)  とってもゼリーが食べたくなった。このあと 生きょうに行って、感じようと思う。

  図書館は大緑陰の中にあり (大串章)  図書館は冷房がきいていて涼しいので、森の中の 陰の中にいるかのように涼しく、静かな感じを感じ た。

 

  半袖がまぶしい季節になりました ・夏だぜー!半袖で十分。

 たまには句でも書いてみる。   夏祭り一夜流れる人の波  ナツマツリでは人が一杯居るけど殆どの人とはも うただすれ違うだけでないんだろうなーなんて。

  飛魚の翔けり翔けるや潮たのし (篠原鳳作)  飛魚を実際に何回か見たことがあるのですが、こ の詩のようにすいすいと海面を翔けていました。あ れを見ていると、すごく楽しそうに翔けている様に 見えました。  この詩は、見たままの飛魚をうたったものと自分 も翔けてみたいという、二つの意味があると感じま した。

  飛魚の翔けり翔けるや潮たのし (篠原鳳作)  前に実習中に一度飛魚を見たが、その飛距離の長 さにおどろかされたものだ。その時は、飛魚の事で いっぱいだったが、今思えば、もう少し落ちついて 見ておけば、この歌をもっと楽しめた様な気がする。

  飛魚の翔けり翔けるや潮たのし (篠原鳳作)  飛魚の速度感が出て、元気よく飛魚が泳ぐ姿がで ていて楽しさがある。

  飛魚の翔けり翔けるや潮たのし (篠原鳳作)  夏の青空の下に広がる青い海の様子が伝わってく る。自分も海で泳ぎたくなるような詩だ。

  飛魚の翔けり翔けるや潮たのし (篠原鳳作)  夏の暑い日、子供が海に飛びこむかのようにはしゃ ぎたい気持ちをうたったように感じます。とても海 に行きたいです。

  飛魚の翔けり翔けるや潮たのし (篠原鳳作)  とび魚の運動会みたいです。

  夏休み来るべく君を待まうけ (正岡子規)  夏休みになると級友や今の友と遊び、話ができ、 今か今かと友達の姿が見えるのを楽しみにしている 気持ちがよく表現できていると思う。

  夏休み来るべく君を待まうけ (正岡子規)  夏休みがくるのが待ち遠しいように、君がたずね て来るのを心待ちにしている。

  夏休み来るべく君を待まうけ (正岡子規)  今、私たちも、もうすぐ夏休みになるので、この 歌は、とても入りやすかったです。これは、遠くに 行ってしまった誰かを帰省しないのだろうか?と待っ ている、歌に、私は思いました。

  夏休み来るべく君を待まうけ (正岡子規)  夏休みの度に帰省又は遊びにくる自分の子供や孫 がくるのを首を長くして待っているといった様に感 じた。

  夏休み来るべく君を待まうけ (正岡子規)  夏休みにもまだなっていないのだろう。久しぶり に会う人が来るのを待ち焦がれている様子が伝わる。 気持ちが素直に表れている句だと思った。

  猫の目の金色が透く夏まつり (柴田白葉女)  出店が出ている夜の夏まつりに猫が何か食べるも のないかと狙っていて目を光らせている様子が思い 浮かぶ。

  猫の目の金色が透く夏まつり (柴田白葉女)  夏祭りのにぎやかな感じが猫の目に反映している と思う。ライトなどで明るい感じが猫の目を金色に していると思った。

  猫の目の金色が透く夏まつり (柴田白葉女)  辺り一面が夕闇に染まった頃、夏の風物詩である 夏まつりが行われている。その場所から少しはなれ た所で見てみると、その明かりが猫の目のような金 色にみえるということがうかがえる。

  猫の目の金色が透く夏まつり (柴田白葉女)  祭りで花火が上がり、その様がまるで猫の目のよ うに見える。

  猫の目の金色が透く夏まつり (柴田白葉女)  なぜ猫の目かはわからないがとにかく楽しそうな 雰囲気が歌にでている。

  猫の目の金色が透く夏まつり (柴田白葉女)  少し意味が分からないが、とりあえず猫の目がひ かっていてぶきみなんだなあと思った。

(編者)「猫の目の金色が透く夏まつり」を写し間違えて   猫の目の金色が遠く夏まつり  猫の目に映るもの。それをなんであるか考えたり する。金色とは作者が表す夏祭りの色なのか。私は そう思いたい。

  詩も川も臍(へそ)も胡瓜も曲りけり(橋間月)  曲がっているものを四つも挙げて面白いと思いま す。この四つを全て「ひねくれている」ととらえて 書いたように感じました。

  詩も川も臍(へそ)も胡瓜も曲りけり(橋間月)  臍が曲っているという所がポイントだと思う。気 むずかしいのですね。

  詩も川も臍(へそ)も胡瓜も曲りけり(橋間月)  詩だな?

  詩も川も臍(へそ)も胡瓜も曲りけり(橋間月)  韻をふんでいてリズム感のある俳句なので気に入っ た。この作者が誰のことを指して作ったのかは分か らないが、作ったときの心情は何となく分かるよう な気がする。素直な作者なのかなと思った。

  詩も川も臍(へそ)も胡瓜も曲りけり(橋間月)  なかなか詩をうまくかけない作者が詩・臍と川  胡瓜と対応させてダジャレにし表現している所がユ ーモアだと思う。

  詩も川も臍(へそ)も胡瓜も曲りけり(橋間月)  人生時として、あまりにも思い通りに物事が進ま ず、すべての事象が曲りくねっているように感じる ことがある。この詩は、このことを忠実に描いてい る。

  星かげの七夕ちかき帰省かな (石原舟月)  早く帰りたい。

  星かげの七夕ちかき帰省かな (石原舟月)  一年前に別れた織姫と彦星はどんなに遠く離れよ うと七夕になればかならず2人はお互いの元に戻っ てくる。

  独居(ひとりい)の明かりに下りくる守宮かな               (篠原鳳作)  ヤモリはあまり捕まえないほうが家にはいいらし いですよ。

  独居(ひとりい)の明かりに下りくる守宮かな               (篠原鳳作) 感想…独りさびしい家の明りをたよりにやって来る    守宮にさびしさをなぐさめてもらっている感    じがする。

  夕顔や恋の遊びの終りとす (加藤三七子)  何か、夏のおわり特有のやり切れない寂しさを感 じます。

(編者)「夕顔や恋の遊びの終りとす」を写し間違えて   夕顔や恋の遊びの終りです  ボクもいつもそう思っていました。  かなり共感しました。  ヤバイんですけど〜。

  萍にのせてゆられむ酔心 (成美)  水にゆっくりとゆられる様子がわかる。

  湿原の風より軽き糸蜻蛉 (山田久子)  切ないこの一日を思う俳句