水大歳時記(平成十六年度)

 冬 の 部

 冬、冬帝(とうてい)、冬将軍

  ななまがり冬の季節は風強し

  冬になりチャリンコ乗る人減りにけり

  冬になり学校行かなくなってきた

  冬だから僕のテンションすごいさがる

  冬になり 朝、起きてもまた眠る       (編者)zzzと眠る人のイラスト略。

  冬なのに昼暑くて風寒い

  もう冬だこたつに入って冬のソナタ

  冬なればミカンとコタツははずせない

  冬なのに血を吸いにくる吉見の蚊

  冬なのに雪が積もらぬこの地域

  珍しい一人でつぶやく冬入道

  冬の下(もと)に別れあれば出会あり

 

   神無月(かんなづき)

  神々が出雲に集まり神無月

  神無月毛布を出すのもいまのうち

  大そうじ冬に備えて神無月

  寒き世に山暖かき神無月

 

       十一月

  十一月15時過ぎたら寒くなる

  はだざむい11月はおきれない

  十一月寒さでやる気がおこらない

 

     立冬、今朝の冬

  秋過ぎて寒さを増して冬来たり

  冬きたよ波をかぶってブチ寒し

  冬来ればこたつとみかんぬくぬくと       (編者)絵文字略。

  立冬が過ぎゆく日々に年を老ゆ。

  冬が来たこたつ必須の冬が来た

  冬が来て鼻水垂れるティッシュへる

  冬が来たまためぐってきたもうあきた

 

     冬暖か、暖冬

  ぽかぽかと冬の陽気が気持ちいい。       最近は天気がバツグン。       (編者)顔のある太陽と麦(?)のイラスト略。

  冬なのになんでこんなに暑いのだ

  冬なのにあついたまらんなんじゃこりゃ

  温暖化11月というのにこの暑さ

 

       冬めく

  冬めく朝熱いコーヒー息かけて

 

       十二月

  朝起きて今年も寒い十二月

  十二月もうさむすぎてたえれない

  十二月最も金がへる月だ

  衣がえ未だ終らず十二月

  台風に大雪夏日十二月

  十二月イベント沢山楽しみだ

  部屋掃除三日で過ごす(つもり)十二月       たぶん自分のアパートの中で一番散らかっています。

 

     師走(しはす)

  朝起きゆ布団暖かししはすかな

 

     年の暮、歳末

  年末は一人寂しく年越しじゃ

  年末に事故で手首が血を吹いた       (編者)くれぐれも交通事故には気をつけましょう!

 

    大晦日(みそか)

  気がつけばあとひとつきでおおみそか

 

    大寒(だいかん)

  大寒に吐息溶け込む散歩道

  大寒や草木を閉じ込む雪の檻(おり)

  大寒を知れば一層身がしまる

  大寒に白菜を切る寒さかな

  大寒に肩振るわせてとじこもる

  ちぢこまるほんとに大寒やめてくれ

  大寒よ宵が明くるも変化小

  大寒を横目ですごす夏の島

 

  冬の朝、寒暁(かんげう)

  朝の露朝日に輝く冬の朝

  寒い朝下には氷上に霜

  冬の朝起きて外見ゆ白き羽

  寒さ増し起きる気無くす冬の朝

  冬の朝出たくはないよフトンから

  寒い朝布団を出れずに危機せまる

  朝寒い布団にくるまり我みのむし

  寒い朝起きる気力沸かず寝る

  冬の朝こたつ恋しい季節です

  冬の朝警報発令無視ですか!!      (編者)列車が動く限りは授業あり

 

     冬の暮、冬の夕

  冬の夕ぐれ葉っぱがヒラヒラおちていく

 

 冬の夜、霜夜(しもよ)、寒夜

  冬の夜の星流る空星の川

  降る雨が雪へと変わる冬の夜

  北の風芯まで冷える冬の夜

  寒い夜ふとんけとばしかぜひいた

  冬の夜はやけにさみしく一人泣く

 

       寒し

  寒くなってもう台風は来ないかな

  寒いのは特得なんです生まれつき       (編者)「特得」は「得意」の書き間違い?

  バイト道行きはぬくいが帰りはさ…

  寒いのは身体の外が寒いだけ?

  風が吹き外で感じる寒さかな

  内窓を水滴濡らす寒気かな

  手がかじむ水道水は寒きかな

  ハタチまで寒さに負けず外で遊ぶ

  寒気など車に乗れば恐くない

  寒いからニワトリビックリワンダフル

  寒気する半年ぶりのかなしばり

  寒いからとってもやる気がおきないよ

  寒くなりやる気と根気減ってゆく

  寒いのと正月ぼけでひきこもり

  かみの毛が無くてさむいこのごろは!

  寒い日の幸せ感じる風呂の中

 

    凍る、凍(い)つ

  まいおちる雪にみとれながら凍える夜

  波しぶき凍ってぶつかる日本海

  波しぶきついたとこからこおってく

 

       寒波

  大寒波雪に風に大変だ

 

    厳寒、極寒、酷寒

  厳冬の星空ながめ手こごえ

 

     春待つ、待春

  吹けよ風呼べよ嵐よ春よこい

 

     冬尽く、冬終る

  冬が過ぎ、こたつの消える時が来る

 

       節分

  鬼は外巻き寿司食べて福は内。

 

   冬晴、冬日和(びより)

  寒風に身体も凍る冬晴れの朝

 

  冬の空、寒空(かんぞら)

  冬の空澄めば澄むほど寒くなる

  冬の空見上げるとまた曇り空

  冬の空踊る妖精舞い降りて

  冬の空空気がイタイやさしくね

  冬の空心地良い風吹き抜ける

  冬空や荒々と吹くは我が心

  冬空を覆いし命星の華(はな)

  冬空のすんだ空にはオリオン座

  冬の空きれいに見えるオリオン座

  冬の空せんたくものがかわかない

  寒空の下でたわむれあったまる

 

   凩(こがらし)、木枯

  木枯らしで古傷痛むああ痛い

 

 北風(きたかぜ、きた)、寒風

  北風と寒さ感じる冬の空

  北風が冷たい季節になりました

  冬なりて寒風吹いて家帰る

  紅葉が北風吹かれて飛んでいく

  紅葉を散らす罪人北の風

  北風が窓うちならし暴走族

  北風に砂の舞い上る運動場

  雲の下粉雪散らす北の風

  北風に背中押される帰り道

  寒風に吹かれ昇るは蒼き月

  冬の風寒いだけで好きじゃない

  北風に痛めつけられ顔真赤

  かぜあたりあまりの冷たさ目が覚める

  冬の風我の心の鏡かな

  日本海北風吹いていつも時化

  冬波を騒がせる者北風だ

  北風にしぶきをあげる日本海

 

     冬の雨、寒の雨

  冬の雨寒く冷たいぬれるかな

  冬の雨体にしみる冷たさだ

 

   雪、六花(むつのはな)

  雪降ってスノーシーズン到来だ

  ぱらぱらと雪が降るよもっと降れ

  雪ふってシーソーシーソーげたのあと

  朝起きて庭見渡せば銀世界

  冬に咲くきれいな花は雪景色

  雪を見て喜んでるのは子供だけ

  まいおちる雪に見とれながら凍える夜

  雪が降りこごえる寒さ厳しいな

  今日は雪風も強くて大変だ

  雪の中冷たい風が吹いている

  北風に舞い上う雪が頬を打つ      (編者)「上う」は「上がる」?

  山々が白いおしろい雪化粧

  なにげなく周りを見ると雪景色

  雪の舞う季節に遅れたグランツー

  雪降ると大型バイクに乗れません      (編者)2本の手のある4体の雪ダルマのイラスト略。

  大雪だ今年はスノボシュプールだ

  雪が降りこたつの中で家族だんらん

  雪降って電柱しゃぶるオレはキザ      (編者)?!

  雪道やどこまで続いて行き道や

  雪降って雹さえふれば異常気象

  白いわた溶けて積もらぬ下関

  大雪で学校が休みになればなあ      (編者)列車が動く限りはなりません!

  雪よやめ言ったとたんに雨になり

 

吹雪(ふぶき)、雪浪(ゆきなみ)

  猛吹雪今日からついに冬本番?!

  いと寒し山や海から猛ふぶき

  猛ふぶき寒波が来ると洗車来る

 

       冬の山

  冬の山危険がいっぱい注意して

 

       冬の海

  荒れる波私の心も冬の海

  身に染みる吹きつける風冬の海

  冬の海死ぬほどつらい海の風

  冬の海入る気しないよさむいから

 

       冬の浜

  冬の浜積もった雪があの白さ

  冬の浜タバコふかして波を見る

 

    冬の波、冬浪、冬濤

  冬の波今日の波こそ冬の波

  冬の波白く騒げど変わりなし

  冬波にのまれる夢みてふとんけり

 

     年忘れ、忘年会

  忘年会ああ新年会酒だらけ!

 

       冬休み

  冬休み食べ物おいしい季節かな

  早く来い毎日願う冬休み

  冬休み近づきテストだまたテスト

  冬休み遂に戻れる故郷へ

  冬休み過ぎてしまった悲しいな

  冬休みスキー場にいたよいと寒し。

 

     蒲団(ふとん)

  布団から出たくなくなる冬の日々

  朝がきて蒲団脱いだらめちゃ寒い

  目覚めても寒さでふとんから出られない

 

    外套(ぐわいたう)

  冬なのに去年のコート厚すぎて      今年もまた買う薄いコート

 

   襟(えり)巻、マフラー

  明日から必需品かもマフラーは

 

      手袋、マフ

  てぶくろを重ね着してもまだ寒い

  手袋をはめてあったかうきうき歩き

  片一方なくした手袋さびしかり      (編者)枯れ木の枝にかけられた手袋のイラスト略。

  手袋の毛糸は赤く暖かく

 

      餅(もち)

  ストーブの上でふくらむああもちよ

  もち食べて喉につまらせ救急車

 

      熱燗、燗酒

  熱燗の吟醸香に揺れる喉

 

    焼藷(いも)、焼芋

  黄金の色に輝く焼きイモよ

    寒なってやきいもおいしいファンタジー

       寄鍋

  寒い夜はナベを囲んであったまろ

  寒い日はナベを囲んで大騒ぎ。

 

   おでん、関東煮(だき)

  さむいからセブンのおでんたべようか

  セブンにておでんを食べて息白し

  おでん皿手を暖めて帰り道

  寒い日はこたつに入りおでん食う

  玉子の値上がり上がりておでん危機

  飲み会でおでんをたべて酒のんで

  鍋の中豊富な具ほど映えるおでん

  半熟のたまごが食べたくなってきた。

  ほろほろと口でくずれるおでんのいも

 

     ストーブ、暖炉

  ストーブにかざした手がかゆくなる

 

     炬燵(こたつ)

  冬になりこたつの中が気持ちいい

  冬の日はこたつがいつもきもちいい

  寒いからコタツに入ってあたたまる

  いるものは全部こたつの側にある

  足のにおいこたつの中から襲来す

 

       雪遊び

  雪積もれ一度はしたい雪合戦

 

     雪達磨(だるま)

  雪の降る庭の真ん中雪だるま!!

 

       風邪

  さむいからこたつでねたら かぜぎみだ

  寒すぎて今朝おきたらかぜだった

  冬の時風、風、風に風邪になる

 

     嚔(くさめ)

  へーちょとくしゃみをしたいお年頃

 

       息白し

  秋過ぎて吐く息白い季節かな

  若人の吐く息白い季節かな

  朝おきて白息はいて学校へ

  白息を横目でチラリとまねしてる

  息白く心も白くなりにけり       鬱だ氏のう       (編者)おじぎをしている人の絵文字略

  白い息そろそろ季節も終わるころ

 

      除夜の鐘

  鐘の音(ね)が家まできこえる108回

 

      クリスマス

  クリスマス明暗分けるイベントだ

  冬がきてやたらむかつくクリスマス

  寒すぎる今年も一人クリスマス

  クリスマス今年も一人クルシミマス

  イブの夜ホテルに行ってねただけだ

  クリスマスサンタのおじさんやってくる。

  クリスマスサンタクロースで大慌て

  クリスマスサンタは今年も大忙し

  クリスマスみんなわいわい楽しそう

  クリスマスああクリスマスクリスマス

 

    鯨、勇魚(いさな)

  パパラッチ実は俺だせ鯨なみ

 

     水鳥、浮寝鳥

  みづどりがいてふと気づく冬景色

 

      河豚、ふく

  下関ふぐがおいしいパクパクパ

  下関ふぐがいっぱいプクプクプ

 

   松葉蟹(まつばがに)

  タラバガニ食べてみたいはズワイガニ

  うるさいなカニを食わせてだまらせる

 

     海鼠(なまこ)

  さばいたら食う気がうせるなまこかな

  なまこでも最初に食った奴がいる。

  ナマコ酢を食べた感じはけしごむだ

  沖縄でふみにふんだよナマコたち

 

    山茶花(さざんか)

  山茶花のうしろで映える冬景色

  山茶花の咲く道たどればついた丘       (編者)俳句を解説するイラスト略。

       蜜柑(みかん)

  みかんのねおいしい季節になりました

  あと三つこたつの上のみかんの山

 

       水仙

  水仙と祖母の姿をだぶらせる

 

       授業

  この排句ほんとはいつも代返です       (編者)出席全て取り消し。なお正しくは「俳         句」です。

  ねむたいよ午後の授業はねむたいよ

  文学の単位が取れたら嬉しいな      (編者)出席と点さえ良ければ「だれでも」取れます。

 

      学生生活

  街の色淡い色から暗い色

  洗濯をしたい時には晴れはなし

  満足だオレの主食はサナダ虫!!       (編者)こういうのはやめてほしい。

  ヨン様と結婚したら名字はペ       (編者)ギター侍のまねはしないでほしい。

  僕自身何がなんだかわからない

  スピードを出せば出すほど事故のもと

  彼女ほしいそろそろほしいなあと一歩       (編者)がんばれ!

 

  本日はあきしのみやの誕生日      (編者)できれば由緒ある名は漢字で。

  背中ともみあげくっついた♪ (字足らず)

  サバ定食ミソ煮もイイが塩焼きだ*       (編者)ハートマークは文字化けしているかも?

  オレ実はネズミをパクッと食べちゃった      とってもデリシャスくせになる(字足らず)

  紅白にスマップ出ない残念だ

  幸子の衣装電球だらけ

  アイドルのパンチラばかりおっかける

  ほしいけど売り切れ中ドラクエだ

  宝くじ年末ジャンボ3億円

 

  毎日が中途半端な天気だな

  今日も道場通いしごかれる

  大そうじはいてもふいてもゴミの山

  真夜中に姿を変えるいろは坂

  チャリ乗ってむかい風はさけたいな

  2回見た「今、あいに行きます」大号泣

  Myムーヴ車の前列スヌーピー

  おれのミラ13万キロ走ったよ      タンジェント          シャキーン                黒バラッ       (編者)タンジェントの三角形の図形略。

  ****のおやじにかかればDioも枯れ

  ケンシロウラオウと対決ハート様

  プレデターエイリアン見て大号泣

  活火山マグマでいっぱいうれしいな

 

  日が落ちてゴロゴロリンリン腹の虫

  眠すぎるなぜなら夕方角煮喰う

  一人身の冴え冴え光る月夜かな

  髪の毛が気味悪いほどのびてます

  ハムスター巣箱の中で大暴れ

  シルビアは後から読んでもアビルシだ

 

  月曜日学校やすんでスノーボード

  食堂のご飯はいつもおいしいな

  ****でラーメンたべたら食中毒

  ねりがらしいっき飲みするスヌーピー

  エアコンをつけて寝ると喉が痛い

  稲本に似てると言われて三千里

  おっちーは社会人が恋人だ

 

  プレリュードあぁプレリュードプレリュード

  静電気不意の攻撃驚きだ

  あまやみをここぞとばかり待ち望む

  雨降って地固まらずにぬかるみに

  本当に人妻大好きターンジェント      シャキーンくろバラッ       (編者)だいじょぶですか!

 

  風強し空をまうのはアルミ舟

  強風で校内の木が折れそうだ

  夜の風はとてもこわいけどなつかしい。

  ほころんで鼻から出る出る毛ぼんぼん

  すごいんだぼくがうわさのケメくんだ

  冬ソナのヨン様真似ても真似できぬ

  鳥バード スヌーピーと恋をする

  荒れる海潮がおちない我愛車

 

       

    冬  冬  冬はさむい  さむいの当たり前だった、  でも最近  あったかいのが      当たり前カナ?

    地球  日本は寒い  おそらく中国も寒い  アフリカはあったかい  地球ってすごい

 

   冷たい風  こっちにいても  あっちにいても、  いつでも、どこでも、  冷たい冷たい  風が吹く

 

      エッセイ

冬、周りが雪一面に覆われている朝。 なのにすっごく天気がよくて、、 寒いのはすっごく嫌いだけど、 そういう青空の天気は とてもすがすがしく、冬っていいなー という気もちになる

  思い出す冬の足音庭のみかん  昔、家にみかんの木がありました。  なくなってもうずい分たちますが、今だに、あの 味と同じ味のみかんには出会いません。

  冬が持つ白きあかるさの中をゆく(加藤かけい)  「確かに。」とうなずかされた。冬になるとなぜ か白い光が特にまぶしく感じる。

  冬が持つ白きあかるさの中をゆく(加藤かけい)  幻想の世界のような美しさが伝わってきてとても 良いと思った。

  冬が持つ白きあかるさの中をゆく(加藤かけい)  冬は神聖な感じがする。とてもきれいな光景が目 に浮かぶ句だと思った。  今週からめっきり寒くなり、冬だなと実感してい る。

  冬が持つ白きあかるさの中をゆく(加藤かけい)  冬が持つ汚れない澄んだ空気のすがすがしさを思 い描いた。すがすがしい空気と冬の朝に少し溶けた 霜が光に反射して輝く景色は働きに行く人の背を後 押ししているかのようだ。

  冬が持つ白きあかるさの中をゆく(加藤かけい)  一面の雪景色の中にいるイメージ。  昔新雪を見つけては足跡や手形をつけてあそんで  いたのを思い出す。

  冬が持つ白きあかるさの中をゆく(加藤かけい)  私の地元は冬でもあまり雪は積もらないので珍し く雪が積もるとその白い美しさに心がおどったもの だった。この詩もそんな感じなのかなぁと思った。

 冬に街を歩いていると雪が積もっていて明かりに 照らされて明るさが増していく光景が広がってくる。

  海ばかり見てゐて冬と思ひけり (堀部克己)  風が強く、荒れ狂った冬の海が想像できる。

 海ばかり見てゐて冬と思ひけり(堀部克己)とあ るが確かに同じ海を見ても四季によって印象が、全 く違う。冬の海は寂しい印象がある。

  海ばかり見てゐて冬と思ひけり (堀部克己)  冬のすみわたった空と海を見ていると、冬が来た のだな、と実感できるなと思った。また海の風は冷 たいので、寒くて冬が来たとも感じられると思う。

  世を捨てしごと冬凪の波止(はと)に釣る                (上崎暮潮)  何か水大生の末路みたいに思える。

  世を捨てしごと冬凪の波止(はと)に釣る                (上崎暮潮)  冬の釣りの風景をよく、あらわしていると思いま す。少し寂しさを感じるのが冬の釣りだと思いまし た。

  天地冬白鳥水に羽搏(う)つとき (中島斌雄)  きれいな文字が並んで、白いきれいなイメージ

  嚔ふたつして黒猫と金曜日 (瀬戸美代子)  黒猫も金曜日もなんとなく不吉なイメージだが、 このくしゃみをしている人はその暗さを暗いなあと 思いつつ楽しんでいる。リラックスしている感じが した。

  嚔ふたつして黒猫と金曜日 (瀬戸美代子)  今はかぜをひいていてくしゃみがとまらない。黒 猫と一緒にいてくしゃみをしたら猫は出ていくだろ う。

  嚔一つ身すぎ世過ぎの下手なりけり               (小松崎爽青)  くしゃみをして生活感が感じられて、ちょっと風 邪を引いてしまったという感じの冬がせんめいに思 いえがける。

 「嚔」のが良く意味が分からない。…が、くしゃ みがテーマなのは自分好み。

  寒凪の海へ寒河(かんが)の光りゆく                (百合山羽公)  寒い冬の日、川の水がきれいに光って海に向かっ ていく、というイメージが   きれいだと思いました。

  橋のせて黒き運河の街冬に (深見けん二)  とても寒そうな感じがする歌だと思う。

 冬は寒いけれど寒さの中にも趣があって、いい季 節だなぁと思った。夏の海もいいけれど冬の海も好 きです。

 どれもよくわかりませんでした。これからはがん ばります。       (編者)がんばらなくてもいいのです。今の素直な気       持ちでいて下さい。

 

 レビアタンの兄はベヒーモスだったでしょうか? 自分が読んだ本は巨大なワニで氷の怪物というあつ かいでした。       (編者)レビアタンが何者であるかについてはいろん        な説があります。サメという説もあります。ホホジロ        ザメは人を飲み込んでそのまま吐き出すことがあるそ        うです。

  コタツから抜け出せなくなる季節です。  ついついコタツで寝てしまってかぜをひく…。毎 年同じことをくり返してしまっています。

   おでん、関東煮(だき)   はんぺん浮き玉子沈めるおでんかな(草間時彦)   ぐちぐちと愚痴をこぼしておでん煮え                (清崎敏郎) (感想)  おでんにはんぺんと玉子とは全く普通だなと思っ た。  また、愚痴をいいながらおでんを煮るというのも ありきたりな話だなと思った。

  はんぺん浮き玉子沈めるおでんかな(草間時彦)  いよいよおでんのいい季節になってきたので。冬 休みに実家に戻って食べたいです。

  はんぺん浮き玉子沈めるおでんかな(草間時彦) 自分が好きなのは  1位大根 2位もちきんちゃく 3位あつあげ

  ぐちぐちと愚痴をこぼしておでん煮え                (清崎敏郎)  寒さに愚痴をこぼしながら作るさまが、なんとも 冬らしくて気にいった。

 寒くなり、おでんがおいしい季節になってきたが、 以前、母と弟が、おでんはご飯のおかずなのかでも めていたことを思い出す。おかずではないと主張す る弟に対し、おかずであると主張する母。本人の好 みであるから、実際どちらいいと思うことではある が。学校給食は、ご飯とセットだったような気がす るのだが。

  冬ざれや生きて騒げる魚籠(びく)の中               (鷹羽狩行)  冬の魚の鮮度の良さが、びくの中から伝わってく る感じがした。

 冬なのに魚籠の中で騒いでいる魚から新鮮さと活 きのよさを感じとることができた。

  急がねば身辺いよよ冬ざるる (倉田紘文)  今年も早いもので明日で師走です。1年を振り 返って色々と考えてみようと思いました。

急がねば身辺いよよ冬ざるる (倉田紘文)   あったかい春は心待ちにしますが、   冬はいつのまにかくるカンジ。   寒さを待つのはいやですから、   ゆっくり冬支度はなかなかできませんね。

『冬ざれ』の感想  冬なのに魚の勢いの良さが表れていると思った。  冬がせまって、魚とは対称的に人間は勢いがおと ろえてる。

  水鳥のしづかに己が身を流す (柴田白葉女)  寒い日に水鳥ががんばって浮いている姿が目にう かびます。

  水鳥のしづかに己が身を流す (柴田白葉女)  まわりに動くものもないような冷たい冬の川でた だ流れに身を任せる水鳥がいるような寂しい情景が 思い浮かぶ。

  水鳥のしづかに己が身を流す (柴田白葉女)  かもめが冬の寒い中海に浮いているのを家からよ く見ていた。かわいそうに思ったり、すごいなと感 心したり、その光景を見ると何となく頑張れるよう な気がする。

  冬めく夜鯉の輪切りの甘煮かな (大野林火)  ひさしぶりに自分でご飯を作りたくなりました。

  冬めく夜鯉の輪切りの甘煮かな (大野林火)  鯉の輪切りとか食べたことないから食べてみたい。 寒い冬の日にお酒に合うのかな。

  欠航をいふも冬めくもののうち (高野素十)  流氷で出航できない北国の小さな港が思いうかび ました。

  浮寝鳥岩に身をうつ夜もあらん (蘭更)  私もそれを心配していた。シケのときなど海鳥は どうしているのだろう?  飛ぶには風が強くて思いどうりにはいかないだろ うし、水面に浮いていたのではよってしまいそうだ。

 水鳥や浮寝鳥が季節的なものということを初めて 知りました。  またおでんが季語として用いられることも知りま せんでした。

 

  冬の浜通ると風よ冷たしと  原付きで7曲りを通ると、急に風が冷たく感じま した。

  風邪ひいて睡眠不足も解消だ  かぜひいて、久しぶりに一日中寝ました。おかげ で今は朝起きるのがつらいです…。

  大雪といふ日息子は嫁欲しと (只野柯舟)  雪は人を悲しい気持ちにさせるので息子さんはそ んな風に考えたんだと思う。たしかに冬は1人だと さみしくなります。       (編者)実は「おおゆき」ではなく「たいせつ」、つ       まり12月7日のことです。でもよく分かります。

 「大雪といふ日息子は嫁欲しと」と私は、別に大 雪に限らず、いつ何時でも、彼女が欲しいと言う。 実際、年をとれば、結婚は大きな問題になってくる と思う。

  人込みに白き月見し十二月 (臼田亜浪)  街の人込みの中で見る月は、どうして、美しくて、 寒しくもあるのか、という感じが気に入った。

  人込みに白き月見し十二月 (臼田亜浪)  白い月というのもいいなあと思う。

  人込みに白き月見し十二月 (臼田亜浪)  白い雪の中でうかぶまんまるい月が思いうかぶ。

  人込みに白き月見し十二月 (臼田亜浪)  冬の夜空がきれいに見えるのが好きだ。人込みに 嫌気がさしてるとき、ふと見上げると月がある、そ んなかんじがいいと思った。

  行く手また赤信号や十二月 (中村苑子)  街のあわただしさがよく表れていると思う。十二 月は寒いのによく人が行きかう日だなと思った。

  行く手また赤信号や十二月 (中村苑子)  これを詠んで、十二月だけというわけではないけ ど、地元ではいつも信号で止まる場所があって、そ の場所が頭にパッとすぐ浮かびました。

  街から村へきらきらと十二月 (廣瀬直人)  街にも村にも雪が降り、月のあかりに照らされて 輝いている。  そしてクリスマスのネオンで街も村も色づいてる 景色が思い浮かばれる。  12月はきれいな月だ。

  街から村へきらきらと     街の光?     村の灯り?

  山の湯にひとり首立て十二月 (岡田日郎)  冬は、いつもよりも更に温泉へ行きたくなる。そ んな私の思いを形にしたような詩で気に入った。の んびり露天風呂につかりたい。

  本腰を入れ探しもの十二月 (岡喜久子)  年末の部屋掃除は、いつも片付けているのか散ら かしているのかわからなくなったことを思い出した。

 「十二月」の俳句は、よく理解できないものが多 く感じました。「赤信号や〜」や「山の湯に〜」や 「探しもの〜」などが、なぜ十二月なのか、十二月 と言ってるだけで、十一月でも一月でもいいような、 十二月である必要性を全く感じませんでした。無理 に作らされた感じすらします。良さが分かる人には 分かるでしょうが自分の頭が、どうも固すぎるよう です。       (編者)頭が固いのではありません。いやだと感じれ       ばそれでいいのです。いやなことを訴える文章の説得力       はなかなかのものです。

 もう十二月で年の終わりである。しっかり大そう じをして、物を整理しておき、新年を迎えるように したい。

  冬の浜沖を見る子のいつか無し (東西三鬼)  夏はあんなににぎやかだった浜辺が、いつの間に か人もいなくなり、冬のおとづれの早さを示してい る。

  冬浜に浪のかけらの貝拾う (上田五千石)  浜辺は夏のイメージがありますが、冬浜は人がほ とんどいなくてまた違った景色が見えると思うので 出てみるのもいいなと思いました。

「冬の浜」の感想  寒くなって、浜に出かける人もいなくなった様々 が伝わってくる。  「浪のかけらの貝」という表現はうまいと思う。       (編者)「様々」は「様子」の間違い?

 寒い冬に浜に出るなんて、もの好きだなと思った。

 拝句だと、ただ寒いというのが、ちょっと色気を 出してる、と思いました。       (編者)「拝句」でななく、「俳句」。

 

 冬になり日が短くなり、大学から出る時に見る海 は大変暗い。私の冬の海の印象としては、果てしな く暗く、不気味な感じがする。

 なまこは食べたことがありません。  見た目のグロテスクさもあり、食べている人すら 見たことがないくらいです。スーパーに並んでいる ところも見たことなく、食べるにはどうすればいい のかさえわからないので、逆に食べてみたいくらい です。

  山茶花と比べて見ゆる      20(はたち)の紅(べに)  今年は成人式です。  私は19ですが、成人式のお化粧をして山茶花の ある道を歩いたイメージです。  キョロキョロしながら歩くと、そこに山茶花が あって…       (編者)山茶花のイラスト略。

  冬の海笑ふに似たり寺泊 (長谷川零余子)  冬の海は冷たい感じがするように思う.    笑っているようには      ど→も見えないのだが…。

  冬海にみひらきし眼をまたつぶる (西島麦南)  冬の海の寒さと厳しさに想いを馳せる感じがとて も気に入った。

  改札に人なくひらく冬の海 (能村登四郎)  冬の海は閑散として人気がいなく何か物悲しさが 伝わってくる。

  いきながら一つに冰(こお)る海鼠哉 (芭蕉)  海の鼠とかいてなまことは意外である。鼠だから すばしっこいイメージがあるのに。

  いきながら一つに冰(こお)る海鼠哉 (芭蕉)  なまこってぱっと見、生きてるのか、死んでるの かわからない。  「死は生の対極ではなく、その延長として存在し ているんですよ。」とか、さとりをひらいているよ うな。

    山茶花や雀顔出す花の中 (青蘿)  もうそんな季節かと思う。

  山茶花の落下並べば神遊び(伊丹三樹彦) 山茶花の散った花びらが並んでいる様子は、風が原 因ではなく、実は神が、花びらを子供が並べて遊ぶ のと同じように無邪気に遊んでいるのだろうと想像 できる。神は敬まれているが、実は子供らしさも持っ ているという事を作者は感じたのだろうと思った。

高校の時、吹奏楽部で老人ホームで「ふるさと」を演奏しました。 演奏中、先輩のホホをスーッと涙がつたいました。今ならわかり ます。   うさぎ追いし かの山   小ブナ釣りし かの川   夢は今も めぐりて   忘れがたきふるさと 山茶花   さざんかさざんか咲いた道   たき火だたき火だ落ち葉たき   あーたろうか あたろうょー   北風ピューピュー風ピーピー♪     どこか間違っていますか?     久しぶりに思い出しました  この先、新しく童謡が作られることはほとんどな      いでしょうね。日本が消える。 情景が、子供の遊び場が、かわっていく。    かーごめ かーごーめーー

 

 最近寒くなってきているのにたまに暖かかったり するので、体調がよくない気がします。暖冬ってイ ヤだなぁ。

 やっぱり冬は寒い、でもまだ南の方があったかい、 南にきてよかったです。

  冬の道狸の命一つ逝く。  田舎の山道では狸がよく飛び出る。運転者はその 狸に反応できずひいてしまうのである。

  につぽんは葉つぱがないと寒いんだ(藤後左右)  日本は、自然の多さが特徴で、葉っぱがないと、 もちろん寒いという事ともう一つ、風情がなく寒い (しらけてしまう)という意味合いがこの俳句には 込められているのではないか。

  につぽんは葉つぱがないと寒いんだ(藤後左右)  この俳句は意味が分からない。

  につぽんは葉つぱがないと寒いんだ(藤後左右)  簡潔でわかりやすい俳句だと思った。  自分としては葉があっても寒いものは寒いと思っ た。

  につぽんは葉つぱがないと寒いんだ(藤後左右)  なんかおもしろい俳句だなと思う。

  につぽんは葉つぱがないと寒いんだ(藤後左右)  かわいらしい句だと思った。春は花、夏は若葉で 秋は紅葉と葉っぱは色々ときれいな姿を見せてくれ るが、冬はやっぱりどこかさみしく、寒い感じがし てしまう。

  につぽんは葉つぱがないと寒いんだ(藤後左右)  日本は海と山です。

  につぽんは葉つぱがないと寒いんだ(藤後左右)  日本というのは島国で、その中には山々で囲まれ ていて自然豊かなことをいっている。その日本から 自然が消えたらどうなるのであろうか。俳句に述べ てあるように寒いだけであろう。日本から緑(自然) を消してはいけないと思う。

  日の落ちて波の形に寒さあり (稲畑汀子)  日が落ちてあたりはいっそう寒い。  わずかな光を反射して暗やみでさざなみがきらめ く。波にはおわりがなく寒さもいつやわらぐとも知 れない。

  日の落ちて波の形に寒さあり (稲畑汀子)  日没後の波を見て、寒さを感じるという印象を受 けました。  冬の海は寒さをきわだてるというイメージがあり ます。

  淋しさをかき集めたる寒さかな(佐々木とほる)  まさに今を感じさせるので気に入った。

  淋しさをかき集めたる寒さかな(佐々木とほる)  寒いと確かに気分が落ち、淋しい、むなしいといっ た気持ちになる。やっぱり部屋は暖かくしておきた い。

  一粒の真珠のごとき寒さかな (田中芙美子)  寒い中でふとしたものが美しく見えたのだろうか?

 最近、寒い日が続いて朝がとてもつらい。その寒 さを感じて、一粒の真珠という美しい例えをする気 は、とてもおきない。はやく暖かい春がきてほしい ものだ。

  美しき唇(くち)より出でて息白し (川本薫)  美しき唇という部分で、息白しの所の息の純白さ が出ている。  冬のさびしさの中に暖かみを感じました。

  ためらひし一と言白き息となる (加藤三七子)  寒くて雪が降っていて… 少し寂しげな情景が思い浮かんできて気に入った。 こういう状況、何となくわかる。

  荒涼たる星を見守る息白く (野澤節子)  夜、外を歩いていてふと空を見上げるとオリオン 座が出ていて寒さと共に冬の景色が広がっている。

 

 寒いのは嫌いです。外に出るのもいやだし、暑着 をするのもいやだし、心が暗くなります。       (編者)「厚着」です。

 大寒も過ぎて早くあったかくなってほしいと思う。

 最近は寒いし、天気も悪い。はやくあったくなっ て、天気もよくなったら、いいなと思う。洗たく物 がたまりにたまって、ヤバイ。

  大寒と敵(かたき)のごとく対(むか)ひたり               (富安風生)        寒いのはイヤ

  大寒と敵(かたき)のごとく対(むか)ひたり               (富安風生)  本当に寒くていやになる。

   大寒と敵(かたき)のごとく対(むか)ひたり               (富安風生)  私は大根は大好きです。

  大寒と敵(かたき)のごとく対(むか)ひたり               (富安風生)  寒さに対して負けぬ感情が気に入った。

  大寒と敵(かたき)のごとく対(むか)ひたり               (富安風生)  最近マジで寒いのではやく暖かい春がきてほしい です。

  大寒と敵(かたき)のごとく対(むか)ひたり               (富安風生)  家を出る時、このように思う。  最近は外に出る時は気合いを入れて玄関のドアを 開けている。

 冬らしく、寒い日が続くが「大寒」と敵のごとく 対ひたり」と確かに寒い季節は、私にとっても、大 きな敵であることに違いはない。

  大寒と敵(かたき)のごとく対(むか)ひたり               (富安風生)  この季節、風が強い日に外を歩いていると、なぜ か、むかむかと腹が立ってくる!! 「これには事情があるんだ、話をきいてくれ。」と 北風はいうかもしれないけれど。

  大寒や昼寝そのまま宵となり (草間時彦)  まさに私のことを言っている!  寒い時にコタツやヒーターにあたっていると気付 いたら外がまっくらになってしまっている…。そこ から動くのが苦痛でそのまま昼寝を続行することも しばしば…。

  大寒や昼寝そのまま宵となり (草間時彦)  自分も休みの日によくやってしまうので、選んで みました。とても気持ちがいいけど夜になるとちょっ と後悔しますよね。

  大寒や昼寝そのまま宵となり (草間時彦)  こたつで寝てしまい気がついたら朝になってるこ とが多い。そのせいか体が痛い。

  大寒の吹けばふくほど帆が白し(長谷川双魚)      足にシモヤケ間違いなし      (編者)強風の中の帆船のイラスト略。

  大寒や美しき目の魚買ふ (市川たち子)  真冬の冷たい深海からあがってくる新鮮な海の幸 の光景が浮かびあがってきました。

  大寒の津々浦々に星の数 (石川万利子)  冬に見える星は、他の季節の時よりも美しいとよ く言うが、本当にそうだと思う。私もよく歩きなが ら空を見上げて星を見るので、この句の雰囲気がと てもよく理解できる。

 昨年の大寒の日に大雪がふったのを思いだした。  はやく立春がきてほしい。

 句を読むと大寒はつらいことが多いと思った。で もそれもいいかなと思いました。

       水仙   水仙の光微塵の渚あり (水原秋桜子)   水仙の狐遊ぶや宵月夜 (蕪村)   そこだけは闇やわらかき水仙花 (立澤菊子)  水仙のきれいさがわかり育ててみたいと思った。

 

(編者)すみません、山口青邨先生の句「月光が革手 袋に来て触るる」を写し間違えました。   月光が革手袋に来て触わる  今日はとても寒く、自転車で学校に来るとき風で 押し戻されそうなくらい強く、手袋をしてなくて手 がとても痛くて、手袋が欲しかった。

  月光が革手袋に来て触わる  風のない、静かな夜、つやつやの革手袋ににぶく 反射する月光、 「この革、良い革ですね。」みたいな。

  月光が革手袋に来て触わる  夜の道を一人で歩いていると月の光が自分の革手 袋に当たってきれいにかがやいている様子が思いう かんできます。

  犬が行く手袋嵌(は)めた人が行く(原田泉)  うちも犬を飼っているので犬が吠えると散歩に連 れて行かないといけないが暖かい部屋からなかなか 出られない。特に雪が降っていて風が吹きすさぶ冬 は身がしみる。       (編者)「身にしみる」?

  犬が行く手袋嵌(は)めた人が行く(原田泉)  どれが季語だろう。       (編者)「手袋」が季語です。

  犬が行く手袋嵌(は)めた人が行く(原田泉)  とてもかわいらしい感じ。  散歩している時に犬にもくつ下をはかせてあげた いなあとよく思っていた。

  犬が行く手袋嵌(は)めた人が行く(原田泉)  先に犬を持ってきた所で、冬の散歩を楽しんでい る犬とそれをしぶる飼い主の姿が浮かぶ。

 「手袋をぬぎ手を触るる別れかな」(江中真弓) の意味が少し解りにくかった。

  手袋をぬぎ手を触るる別れかな (江中真弓)  手袋をぬいて手にふれて別れを惜しむようにする。 一時の別れにしても最後の別れにしても愛情のある 風景。

『手袋』の感想 「月光が革手袋に来て触わる」とあり、革手袋に月 が映っている場面をよく表現した文だと思った。  手袋をぬぐのを「別れ」とたとえるのもよいと 思った。

  島乙女淋しからずや冬の浪 (村山古郷)  島に居るんだが、冬の寒さでこごえて海は波が荒 々しいので心も身も淋しいという歌だと思う。

  冬波の百千万の皆起伏 (高野素十)  海の広さと冬の海の荒れ模様が伝わるいい作品だ と思う。

  口聞いてくれず冬濤見てばかり(鈴木真砂女)  口をきいてくれない彼(彼女)のとなりに立ち 彼(彼女)の事をかんがえながら海を見ている。か なしいのか、もしかしたらすごく幸福な時なのかも。

  冬濤も搏(う)たるる岩も必死なり(篠崎啓介)  今日、朝起きて海を見ると、波がすごかった。防 波堤を超えていて、釣りをしていたら、波にさらわ れていただろうと思う。

 今日登校中に見た海を思い出しました。

 今日は風がとても強く海が荒れていた。私の冬の 海のイメージとぴったりの光景があった。寒い日が 続き、手を寒さから守るためにも、手袋が欲しいと 願う、今日この頃だった。

  寒の鯉身をしぼりつつ朱をこぼす              (鍵和田ゆう子)  川の冷たさがいっそう鯉の朱(あか)さをきわだ てて、とてもキレイな印象を受けました。プリプリ。

 今日は「これだ!!」というものがなかったです。   「冬の朝寒さに負けた足の指」          しもやけできました。       (編者)お大事に!