水大歳時記(平成十五年度)

  新 年 の 部

     新年、年新た

  新年にそなえて山々雪化粧

  新年を迎え去年を見送り抱負を思う      今年は人に優しくまっすぐいこう!

  年新た今年も一年ガンバロウ!!

  年が明け気持ちととのう新年

  お正月ほんとにきたのか2004年

  新年に手袋いらない温暖化

  新年のあいさつ常におめでとう

  新年の決意も新たにもちたべる

  年明けをみかんを食べて迎春を

  新年も去年のゴタゴタ片付かず……

  新年もバイトバイトで大変だ

  年明けの渋滞多く腹痛し

  新年の抱負は三日で砕け散る

  年明けてボーズになってしまったよ

  明けまして社会の窓もあきまして(てへっ^^)       (編者)もしかして僕のこと?

  年明けて玄関開けるとはとの死がい

  年が明けあっという間にもうテスト(∋_∈)

 

    初春(はつはる)

  新春に向かう気持ちも新たにし

  新春を迎えて心新ためる

  新春の夜明けと共に希望もつ

  初春のすぐにすぎる冬休み

  初春にPK戦で辛勝だ

  初春に井上君の再テスト

  ああたった六十余州かけさの春       (編者)ひょっとしてどこかからの引用でしょうか?

  正月、祝月(いはひづき)

  お正月もちが食べたいきなこもち

  お正月でも帰れないお正月

  お正月御先祖様に祈るとき

  正月元旦いつも良い天気

  お正月ポカポカポカポカいい天気       (編者)日の出のイラスト略。

  暖かい今年は変なお正月

  正月に故郷に帰り友に会う

  お正月酒を飲みつつ語り合う

  お正月家族みんなで京散歩

  お正月地元に帰って疲れとれず

  お正月二十歳(はたち)以上でお年玉

  お正月みんなでもちつき楽しいな

  正月はおもちの食べすぎふくらんだ

  お正月おもちの食べすぎ注意しよう!

  お正月食いすぎ寝すぎ体重増える

  お正月もち食い太るわプクプクプク       ラブリー ナカシマ ゴーゴー ナカシマ       (編者)編者への励ましありがとう!

  正月だおなかがもちでぜんざいだ      訳分からん

  正月の気分もさめず二日酔い

  お正月こたつの中でへをこいた

  正月に私は夜行性になる

  お正月今年もバイトいそがしい

  お正月夢からさめた吉身駅

  お正月すぎればすぐに入試かな

 

     睦月(むつき)

  天仰ぎ青空恋しき睦月かな

 

  今年(ことし、こんねん)

  今年こそいってみたいなどこかへと

  今年こそやせて彼氏をみつけるゾ       (編者)羽の生えたハートのイラスト略。

  今年こそやりたいことをやりましょう

 

       元日

  元日に幸せ運ぶコウノトリ

 

  元朝(ぐわんてう)、元旦

  今年もねニ年連続元旦リバース

 

      初日、初陽

  山頂で緑の炎初日の出

  初日出水平線をのぼりくる坊主頭

  初日の出山から出ても初日の出

  オールあけみんなで眺めた初日の出

  初日の出毎年くもりで見たことない

  今年こそぜったい見るぞ初日の出

  初日出見るにはちょっと早すぎる

  **の頭もついに初日の出           (編者)友達をからかうのはやめよう。

  初日の出僕の心は初々と

 

     注連(しめ)飾

  注連飾車につけて初日出

 

    鏡餅(かがみもち)

  葉みかんと餅が二つで鏡餅!!

  鏡餅見ているだけでおいしそう

  鏡餅食べたらとてもおいしいよ

 

       年玉

  親せきに会ってもらおうお年玉

  お年玉今年からもうもらえない

  お年玉もらえるようでもらえない

  お年玉福沢諭吉もらえたよ      あと3年は、大丈夫!!       (編者)"A HAPPY NEW YEAR"でかこったサルとその       外の小さなサルのイラスト略

    お年玉くれくれという子供の目

  正月で嬉し悲しいお年玉

 

       賀状

  年賀状友達の数が減っていく

  年賀状一通も来ない悲しい元旦

  年賀状今のやりかたEメール

  年賀状携帯電話に届いてる

 

    初市、初糶(せり)

  初競りのブリの旨味もはねあがり

 

    買初(かひぞめ)

  大名へ初売セールお正月

  お正月アウトレットモールお買い物

 

  年酒(ねんしゆ、としざけ)

  祝酒に心酔ひけりオレは鳥だ

 

   独楽(こま)、独楽廻し

  なつかしい こままわしとおとしだま

 

    正月の凧(たこ)

  お正月凧あげようか大空よ

 

  初夢、貘枕(ばくまくら)

  初夢を見たのは夜が明けてから

 

      成人の日

  成人を迎えて誓う責任感

  最高の思い出になった成人式

  成人式 親の愛情 日々感謝

  酒も飲め煙草も吸える二十歳かな

  成人式夏にあったよ沼隈町

  久しぶり その声たえぬ成人式

  自分だけ昔のままの成人式

  成人になったがまだまだ子供です

  寒街に花が咲いたよ成人式

  成人になったはいいが実感なし

  はやくこい あうのが楽しみ成人式

  成人式 暴飲暴食 同窓会

  成人式はおもしろくなかった      同窓会はたのしかった

  成人式晴れ着すがたで走りまくり

 

      かまくら

  かまくらで過ごす時間がなつかしき

 

    初詣(はつまうで)

  年明けて期待を胸に初詣

  二〇〇四年今年は太宰府初詣

  初詣今年はいいことあるように

  初詣参る前には人の波

  初詣人にもまれる年はじめ

  初詣行ったはいいが雨がふる

  初詣いかずに今年も引きこもり

  初詣大吉ひいて今年も安泰

  おみくじを引いたらなんとなんだっけ       (てへっ^^)

  初詣おみくじひけば凶がでた

  凶が出たなんか今年はヤバそうだ

  初詣車にひかれてぺったんこ

  幸せを毎年祈願初詣

 

   鬼夜、鬼会(おによ)

  鬼火だき今年も一年健康で

 

       授業

  何時の間にか年が変わって授業時間

  今週も休みにしてほしかった       なぜ7日からはじまるのか分からない。

  文学に希望の光が差し込める       今日の授業で文学の面白さがわかったきがしました。       (編者)最高の褒め言葉をありがとう!

 

      学生生活

  心なし父の背中が小さくて

  長休み終わりむかえたその時に      いつも早いと思う今日このごろ

  水大の前の道と強い風

  休み明け眠い時間とダルイ体

  太るまいそんな決意はどこへやら       (冬休み中に)

  川魚焼いておいしい鮭鱒魚類

  サッカー部目指せ国立無理だろ〜       (編者)そう言わずがんばろう!

  勝ちたい時滋養強壮エスカップ

  真夜中に火を噴く俺のトマホーク

  出る杭はうたれる

 

      エッセイ

 つい先日、大岡信さんが「去年今年」は冬の季語 だと書いておられた。  紹介された句の他に、高浜虚子の   去年今年貫く棒の如くなり などもある。  今年の年末年始は郵便局でアルバイトをして、帰 省もせずに終わってしまったが、       (編者)「去年今年」は僕の調べた歳時記では「新年」       の季語となっているのですが、どちらも正しいのではな       いでしょうか(多分、新年も冬のさなかの出来事なの       で)。エッセイを書く時間が短くてすみません。なお、       虚子の句は、正しくは「如きもの」です。

  年明けて友とつくったしるこ汁      餅がなくとも米粒を入れ  今回は長野県上田の友人宅で新年をむかえました。  温泉大県長野は、雪山もきれいです。海がないけ れども水がおいしい、いい所です。『米粒しるこ』 はおいしかったです。

  お正月着物に着がえて初詣  あけましておめでとうございまーす(ニコニコマーク)  2004年もよろしくお願いします(斜上向き矢印)       (編者)括弧内フォントがありません。「♪さるどし       ♪」と書いたサルの顔のイラスト略。

  去年今年うつらうつらと渉(わた)りけり                 (甲斐すず江)  いつの年も何も考えることなく年は過ぎ去ってい く。

  去年今年うつらうつらと渉(わた)りけり                 (甲斐すず江)  ここ近年、おおみそかに12時まで起きておくのが つらくて、一応がんばろうとうつらうつらとしてい るので、この句と同じだなと思います。

  去年今年うつらうつらと渉(わた)りけり                 (甲斐すず江)  人生は長いもので、人は迷いながら生きていくも のだなぁとしみじみ感じた句でした。

  去年今年うつらうつらと渉(わた)りけり                 (甲斐すず江)  今になって思えることだが年の移り変わるのは本 当にいつのまにか繰り返されていると思う。  渉るという漢字もあまり使わないが、ゆっくり歩 いているという感じがでている気がする。

  去年今年うしろに大河よこたはる (神蔵器)  去年と今年の境目を大河が横たわっている様子を 表している。壮大な感じがします。

  去年今年うしろに大河よこたはる (神蔵器)  この時期は、ちょうど去年の事も今年の事も身近 に感じるので、その様子がよく伝わってくるなぁと 思った。

  去年今年うしろに大河よこたはる (神蔵器)  去年も今年も自然の風景は変わらず、人間の気持 ちだけが変わっていくはかなさを感じた。

  去年今年うしろに大河よこたはる (神蔵器)  去年も今年も、そしておそらく来年もそこに存在 しつづけるであろう大河の大きさ、偉大さが感じら れる。

  去年今年うしろに大河よこたはる (神蔵器)  自分の歩んだ年月の後には、そうそれなりの人生 という道ができるということを言っている歌だと思 いました。

  去年今年うしろに大河よこたはる (神蔵器)  新しい年になって、新しい目標をたててみても、 大河のように、時間は流れるものの目に見えた大き な変化もなく新年もおわっていき、また次の新年も 同じことを思うのだろうなあ。

  正月の雪真清水の中に落つ (廣瀬直人)  キレイな白い雪がすき通ったキレイな水の中に落 ちて音もなくとけていく様子が思いうかばれる。

  正月の雪真清水の中に落つ (廣瀬直人)  「真清水」、「正月」という言葉から、雪が新し い新鮮な音に聞こえる。

  正月の雪真清水の中に落つ (廣瀬直人)  正月になり年末の慌ただしさが一気に静まった様 子が頭に浮かぶ句だった。

  正月の雪真清水の中に落つ (廣瀬直人)  冬の海などはプランクトンが少なくなり、水がき れいになります。そんな海に降る雪の景色はとても きれいだと思います。

  鏡餅こころの海の光るなり (鍵和田ゆう子)  正月の鏡餅を見ると、自分の心が洗われるような 気持ちになり、新たな年の始まりにわくわくしてい る。

  鏡餅こころの海の光るなり (鍵和田ゆう子)  丸い鏡餅に自分の心の中が映って見えているよう に感じる。

  初鴉波高ければ高く飛び (鈴木真砂女)  鴉の生きいきとした静かに飛ぶ様子と、波の猛々 しい荒れた様子を対称的にとらえていておもしろい と思う。

  初鴉波高ければ高く飛び (鈴木真砂女)  不吉な印象を持つカラスでも一年の始めである 「正月」くらいは誰もが良い印象に見ようとしてい るようだ。

  初鴉波高ければ高く飛び (鈴木真砂女)  初日の出の海の上を鴉が飛んでいるのを想像する とそんなに悪い風景でもないと思います。

  髭折れてなほ貫禄の飾海老 (田中千鶴子)  おせちの中に入っている海老が、髭が折れてはい るが重箱の中でひときわ目立ち、まるでそりかえっ て鎮座しているかのような様子を表している俳句。       (編者)実は「飾海老」とは、おせちの海老ではなく、       正月の床の間に飾る「蓬莱」に盛られた巨大な伊勢海老       のことです。でも、君のイメージ自体が一つの作品で、       なかなかすてきです。

  注連飾南(みんなみ)に海ひらけたる(森澄雄)  すがすがしい感じがする。正月っぽくてよかった。

  歳明くる涛音(なみおと)      国の四方(よも)つゝむ (仲田藤車)  良いと思う。  特に涛とい字が難しくて好きだった。たぶん間違っ ていると思う。       (編者)確かにちょっと間違っています。正しい字を       見せたいのですが、フォントにも略字しかなく、元々の       漢字を出せなくてすみません。